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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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*21*

冬夜
「人が増えたり消えたりする原因を突き止める方法?」

ミラ
「協力してもらいたくてね」

冬夜
「協力って言われても...」

ミカヅチ
「貴方なかなか顔が広いみたいですね、その縁の多さを活用できませんか?」

冬夜
「えっ、何故それを」

ミカヅチ
「元々死んだ人間を転生させるのは僕の仕事ですからね、転生者の情報が見るだけで全て分かるんですよ」

『...【全て】ね。』

冬夜
「....」

ミラ
「?」

ミカヅチ
「まぁとにかく、僕らも行動をするので何かあったらご連絡を」

冬夜
「これ神様にしか掛けれないんだけど」

ミカヅチ
「はぁ、僕のスマホ二個ありますんで使ってくださいよまったく...後で返してくださいね?」


.....

ミカヅチ達は冬夜の元を離れ、空から捜索に向かっていた

ミラ
「で、ほっといて大丈夫なの?」

ミカヅチ
「ええ....」

レウォル
「そうはいっても、アテは無いんだし、色々聞いた方が...」

ミカヅチ
「僕には分かります、あの人は深く関わってはいけない人物だと」

ミカヅチ
「ていうか僕、人間が嫌いなんですよ」

レウォル
(人間嫌いの天使か...)

ミカヅチ
「誤解してほしくないので後出しでいいますが、一応良い人間は称賛しますし、全ての人間がイヤってわけではありません」

ミカヅチ
「仕事柄、いい人間とわるい人間に分けているだけです」

レウォル
「つまりお前からみて、モチヅキ・トウヤは悪人なのか」

ミカヅチ
「ええ...経歴からしてここまでされるほどの人物とは程遠いですし、そしてなによりも...知られたら厄介ですので黙っておきましょう」

レウォル
「何処へ向かっている?」

ミカヅチ
「『ベルファスト』です、200年前以来の知り合いに会いに行くんですよ」


レウォル
「200年前からの知り合いだと?」

ミカヅチ
「ええ...変わってなければいいですが....」


ミカヅチ達は城の真上に付くと、ミカヅチの魔法でとある部屋まで転送した


ミラ
「ここは....?」

「あら、もしかして貴方は....」

ミカヅチ
「200年ぶりですね、妖精王リーン」

ミカヅチがリーンと呼ぶその少女は、黒いゴズロリに身を包んだ、銀色の髪をした少女だった

リーン
「もうそんな経つのね、200年経っても全然変わらないんだから」

ミカヅチ
「200年もたってまだ少女の貴方に言われたくありませんよ...」

ミラ
「ミカヅチ、この人物は一体?」

ミカヅチ
「ヒトではありませんよ、妖精です、リーンは妖精族の長でございまして...」

リーン
「こんなナリだけど612歳くらいよ」

ミカヅチ
「僕より軽く年上でして頭が上がらないんですよ」

レウォル
(いや、こいつ何歳だ...?200以上は確定として...)

ミカヅチ
「リーン、200年の間に何か変わりました?」

リーン
「特に大したことは起きてないけど...ああそうそう、既に知ってると思うけど、変わった人物が現れたわ」

ミラ
「...モチヅキ・トウヤか」

リーン
「ああ、知ってたの」

ミカヅチ
「まさかリーンも彼を?」

リーン
「いや、私は彼の魔法適正しか興味ないけどこの国の姫は相当惚れ込んでるわ」

リーン
「その前から女を三人くらい引き連れてたし、ドラゴンを狩ったともいわれてるし、有名よ」

ミカヅチ
「あいつめ...」

ミラ
「そんなヤバイ人間なのか?」

ミカヅチ
「帰ったら彼のリアルワールドの履歴でも見せてあげますよ...」

リーン
「...で、仲間まで連れてわざわざ何の用?」

レウォル
「実は...」

レウォルが言い終える前に、ベルファスト兵士が部屋に上がってくる

兵士
「大変です!」

リーン
「一体何事?」

兵士
「城に謎の部隊が!彼らはヘリオスと名乗ってこの城に襲撃を...」

リーン
「...はぁ、しょうがないわね、そういうわけで忙しいからまた後で」

ミラ
「あっ...」

その時、ミカヅチのスマホから着信が、冬夜から...ではなく、リアルワールドのメイドウィンからだった

たくっちスノー
「もしもーし?元気してるか転生天使」

ミカヅチ
「何の用ですかクソ狐、今僕は忙しいんですけど」

たくっちスノー
「そっちの世界で時空テロが現れたっぽいからマガイモノ兄弟を手配しておいた、雑魚ぐらいならすぐ始末してくれるだろ」

ミカヅチ
「そりゃありがたいですが、あんた今どこにいるんですか」

たくっちスノー
「檻の中」

ミカヅチ
「あっそ」

ミカヅチは電話を切る

ミラ
「誰から?」

ミカヅチ
「どうしようもないバカみたいな狐からです、援軍を用意してくれるんですと」

レウォル
「そうか...仲悪いのか?」

ミカヅチ
「望月冬夜と同じです、彼は善人のふりした悪人なんですから...」

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