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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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*29*

ミカヅチ、ミラとレウォルの二神、マガイモノ兄弟、そして冬夜とリーンは気付いた
自分等はタンマウォッチで時を止められ、何処かに閉じ込められていた事に

のび太
『つまり、僕と同じで別の世界から...』

冬夜
「僕からしたら元の世界に戻ったようなものだけどね」

チーズパイダー
(そういえば彼って転生者だっけ)

のび太
「確かに、変わった見た目をしているからそれは信じられる...ただ、信用できないのは...」


のび太
「君達を襲ったテロリストの親玉が...ドラえもんだって事...」

ドラえもん
「....」

ミカヅチ
「でも、僕たちは実際に見たんですよ?」

リーン
「見たっていうか、ついさっきまで戦ってたわね」

のび太
「でも...ドラえもんはロボットだから!同じタイプでこっちとは別物じゃ...」

カイザー
「青かったよな?」

冬夜
「青かった」

のび太
「....!!」

のび太の言うとおり『ドラえもん』は同じような機体が数あるのだが、塗装が剥がれ青色になっているドラえもんは、のび太の元にいるタイプのみなのだ。

ドラえもん
「....」

のび太
「と、塗装が剥がれてるくらいなら一人や二人くらい...!!」

のび太
『耳は無かった?』

リーン
「つるつるだったかも」

ドラえもん
「もうやめてあげて...」

のび太
「......」

のび太
『ねぇ、その組織は『ヘリオス』と名乗ったんだよね?』

ミラ
「ええ...」

のび太
『やっぱり...』

のび太
「...やっぱりってどういうこと?」

のび太
『それは...』

その時、一階から呼び声が

ママ
「のびちゃん、たけしくんが遊びに来たわよ~」

のび太
「ジャイアンの奴、待ちきれなくて直接来たな...」

のび太
『さっきみたいに押し入れに全員入れないしね...』

カイザー
「こういう時のための圧縮だ」

冬夜
「なんでもいいから早くして」

カイザー
「そう急かすな...」


ガチャ


ジャイアン
「おいのび太!遅いから来てやったぞ!早くスネ夫に負けない玩具作れる道具を....」

のび太
「あ、うんジャイアン...今ドラえもんがそういう道具を買いに行くところなんだ」

ドラえもん
「う、うん!ヘソクリいくら入ってるかな~っと」

ジャイアン
「なんだ、今持ってないのかよ...」

押し入れの中

レウォル(キューブ)
「なんだか凄い窮屈だな....」

チーズパイダー(キューブ)
「兄さん曰く、掃除機でビニールの中の布団をギュッてやるアレに近いらしいからね...」

ミカヅチ(キューブ)
「手足を伸ばすこともできない...ていうか、僕の体制ヨガみたいになってますよ」

冬夜(キューブ)
「というかこれ、どうやって出れば...」

カイザー
「後でちゃんと解凍してやるから....」


ガタガタ

ジャイアン
「じゃあ頼むぜ!」

ドラえもん
「うん、留守番頼むね!」

ドラえもんはまた未来へと向かった


ジャイアン
「...で?本当に無いのか?」

のび太
「さ、さあねぇ...ドラえもんが無いって言ってるなら無いんでしょきっと」

ジャイアン
「何か怪しいな...調べるしかないな」

のび太
「し、調べるってどうやって!?」

ジャイアン
「お前確か、ドラえもんの枕の下にスペアポケットを入れてただろ?」

のび太
「ギクッ!」

ジャイアン
「へへへ...何か無いか確認するか...」


カイザー
(何?足音が近付いてくる...バレたのか?)


「ママーーーッ!!」

ジャイアン
「!?」

のび太
「!?」

ジャイアンが押し入れに手を触れたとき、遠くから叫び声のような音が聞こえた


ジャイアン
「今のは...スネ夫か!」

のび太
「スネ夫に一体何が...」

ジャイアン
「のび太、俺はスネ夫を見に行ってくる、ドラえもんにそう伝えておけよ!」


ジャイアンが部屋から抜けたあと、カイザーが押し入れから出てきた

カイザー
「俺もあの子供の後を追う、【解凍】!!」

カイザーはキューブ化させたミラ達を元に戻し、窓から外へ向かった

のび太
「なんだろう....嫌な予感がするなぁ...」

ドラえもん
「ただいま~!...あれ?ジャイアンは?」

のび太
「ドラえもん、実は....!」

....

スネ夫
「や、やめてくれ!なんでお前がこんなことするんだ!」

『なんで?どうしてだろうね....この世界の「骨川スネ夫」にもいずれ分かるよ』

スネ夫
「この世界のって...どういう事か説明してくれ!」

『悪いけど命令されてるんでね、なるべく早く済ませたいんだ...答えてる時間はない』

スネ夫
「ひええ...誰か助けてぇ!!」


ジャイアン
「スネ夫ォ!大丈夫か!?」

スネ夫
「じゃ、ジャイアン!!」

『やぁ、たけし君...いや、「ジャイアン」君が来ると分かっていたよ』

ジャイアン
「お、お前...見覚えあると思ったが、なんでスネ夫にナイフなんか向けてるんだよ?」

『そんなの...この大軍と僕の才能を見れば分かるでしょ?』

ジャイアン
「......っ!」

『かかっておいでガキ大将、こっちは時空を越えるテロリストさんだよ』


カイザー
「大人の喧嘩は大人が相手をするものだ...!」

冬夜
「【アクアカッター】!!」

チーズパイダー
「チー・スパイダー!」

レウォル
「竜水術!」

ヘリオス兵
「グワアアアア!」

カイザー達は自転車や水の刃等を飛ばし、ヘリオスの兵士を蹴散らす

『お前達は...ドラえもんが閉じ込めておいたはずでは...』

ミラ
「この世界の「ドラえもん」とやらに偶然助けられたのさ」

のび太
『うおおおおっ!!』

『のび太』は2丁拳銃で撃ち抜いていく


『...まさか、のび太くん、君に会うなんて』

のび太
『久しぶりだな、お互い変わったよ』

ジャイアン
「のび太!?なんだその動きは!」

スネ夫
「あのどんくさいのび太があんな動きを!?」

のび太
「ジャイアン!スネ夫!」

ジャイアン
「....って!?のび太が二人いるのか!?」

スネ夫
「もう今日はワケわかんない!」

のび太
「あとで説明するから!」

『ごきげんよう、こっちの世界ののび太くん?』

のび太
「そんな...どうして君が!?」


のび太
『のび太、アレは...この世界の君の友だった人だが、僕から見たら違う、ヘリオスの第一幹部....出来杉英才!』

出来杉
『そう、分かりやすく言うならアナザー出来杉といったところかな?』

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