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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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【第2話】
「不治の病は『どこから』やってきたのか」

たくっちスノー
「ようこそ、時空監理局へ」

のび太
「これは...!!」

のび太達がミカヅチに連れられて来た場所は、謎の施設だった

のび太の目の前には操縦席と、そこに立つ一人の少年が

ミラ
「ここは一体...」

たくっちスノー
「いわゆる、タイムマシン的な乗り物...的な....奴のデカい版」

オールディス
「お前、いつのまにタイムマシンなんか手に入れたんだ?」

たくっちスノー
「ま、色々あってね...」

ジャイアン
「タイムマシンってよ...あんたは22世紀の人間か?これは...」

たくっちスノー
「あーまてまて、ややこしいから順番に話していこう、まず自分のことから」


....

たくっちスノー
「初めまして、時空監理局、局長代理のたくっちスノーと申します」

のび太
「時空監理局....?」

のび太
『つまり、時空規模の警察って事ですね、タイムパトロールって言えばもう一人の僕にも分かるかな?』

のび太
「なるほど...」

たくっちスノー
「まぁ、大体そんな感じかねぇ、そちらのカイザーとチーズパイダーは自分直々の部下だよ」

カイザー
「....」

チーズパイダー
「ぶい!」

たくっちスノー
「で、こっちが秘書のドーパント」

ドーパント
「はい」

たくっちスノー
「ボディーガード」

ムニャウ
「せめて名前で呼べにゃむ」

たくっちスノー
「別のルート辿ってるとき出会った別の同僚」

オールディス
「どうも」

たくっちスノー
「使い魔法」

ウィンドⅠ
「そんな使い魔みたいな」


ジャイアン
「じゃあ、そこの天使みたいなのは?」

ミカヅチ
「あー...先程も申し上げましたが同僚...ですかねぇ?」

スネ夫
「局長代理の同僚って一体...」

オールディス
「まぁ、こいつが急激に出世しすぎただけだ、気にするな」

たくっちスノー
「...まぁ、そうだな」

ドラえもん
「それで、ここはさっき言ったようにタイムマシンの中?」

たくっちスノー
「そうそう、戦艦のようなタイプのね」


レウォル
「局長代理、何故同姓同名、同じ姿の人間が存在している?こんな事例は始めてだ」

冬夜
「ドッペルゲンガーは見ると死ぬって言われてますからね、同時に同じ人間が存在するなんて...」

たくっちスノー
「電話でちょこっと聞いたが...マジで野比のび太が二人いやがる...」

たくっちスノー
「それに関してだが...ヴィーテ姫、ちょっといいか」

ヴィーテ
「ええ」

たくっちスノーは後ろを向き、操縦パネルを操作する...そしてモニターに一枚のファイルを見せた


たくっちスノー
「ちょいと専門家に確認してもらったらな...お前達の住む時空とは別の時空に、全く同じ作品の世界があったんだ」

ドラえもん
「ええ!?」

ヴィーテ
「時計の回るスピードはもちろん、気候天候祝日事象、そっくりそのままだったわ」

たくっちスノー
「ミラーワールドなんてものがあるしそっくりそのまま...なんてのは珍しくないが、まさか時空規模とはなぁ」

スネ夫
「あの出来杉はそこからやってきたってワケか、一体向こうの世界はどうなってるんだ?」

ヴィーテ
「...あまり良い状態とは言えないわ、こちら側は例の『ヘリオス』によって大部分が破壊されたり支配されたりしている」

のび太
『.....』

冬夜
「僕らは一体どうすれば?」

ジャイアン
「んなもん、あっちのドラえもんをギタギタのメタメタにして正気に戻せばいいじゃないか」

たくっちスノー
「だがヘリオスに嗅ぎ付けられた以上、同じ世界に漂っていては狙われるのも時間の問題」

オールディス
「なるほど、この戦艦はその為の移動経路か」

スネ夫
「つまり、逃げ回るって事!?ヘリオスを倒せないんですか!?」

たくっちスノー
「倒したいところだけど、自分、まだまだ設定不足で...」

ドーパント
「要はヘリオスを制する力をまだ持ち合わせていないということです」

のび太
「そんな....!!」

たくっちスノー
「ま、まぁしょげるなって!また集め直せば良い話なんだし!」

のび太
『集めるにはどうすれば?』

たくっちスノー
「やっぱ、キャラクターに会うとかだな」

ヴィーテ
「なら、彼の設定回収の目的も踏まえると、仲間を集めるしか方法は...」

ムニャウ
「でもそんなに都合良く見つかるにゃむか」

ミラ
「そこよね...」




のび太
『必要なものは強力な戦士...ですか』

のび太
『僕の仲間に、心当たりがある世界がひとつあります、その名はマリオ』

オールディス
「えっ、マリオ?マリオってあのマリオ?」

たくっちスノー
「十中八九、あのマリオだろうな...」

のび太
『共にヘリオスを倒そうと立ち向かった仲間です、彼ならきっと協力してくれるはず』

たくっちスノー
「じゃ善は急げだ、オートパイロットでマリオの世界へと向かう...その間休んでててくれ」

ドラえもん
「うん」

たくっちスノー
「あ、そうそうコレ」

たくっちスノーは持っていた魔法書をミラ達の方へと投げる

レウォル
「これは?」

たくっちスノー
「お土産だ、【魔法具現化】を覚えといたほうが楽になるぞ」

レウォル
「....受け取っておく」

たくっちスノー
「そこから出た後右に曲がりそのまま真っ直ぐ行けば食堂だから」

ジャイアン
「おお、飯だ飯!」


のび太達は操縦室から去っていく、そして....



オールディス
「何故本当のことを言わない?」

たくっちスノー
「なんのこと?」

オールディス
「あんたは代理ではなく、今や正真正銘この組織の局長だろう、何故...」

たくっちスノー
「僕は局長を名乗れるほどの器じゃないよゼロ、本来この椅子は黒影のような人間が座ってないといけない」

たくっちスノー
「英雄のような優れた人間が現れたら、その人になってもらいたいくらいだよ」

オールディス
「前に会った頃に比べて謙虚になったな」

たくっちスノー
「そうかな?」

オールディス
「それに...黒影は...」

たくっちスノー
「やめてくれよ、君たちが何と思おうと、僕にとっては素敵な人物だったんだよ...」

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