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*49*
ドーパント
「ウィンドⅠのおかげで迷うことなく無事に出られましたね」
オールディス
「おまけに村まで見つけてくるなんてな」
たくっちスノー
「こいつ本当に魔法レベルⅠかよ」
ドラえもん
「あの村に泊めてもらおう...」
のび太達は静かな小さな村に着いた
村の空き家にのび太達は入り、休むことにした
空き家はいわゆる典型的なボロ家だったが贅沢は言えなかった
たくっちスノー
「カイザー、そろそろ解凍してやれ」
カイザー
「了解した【解凍!】」
カイザーはキューブを解凍し、元の姿へと戻す
ジャイアン
「大丈夫か?」
「こ、ここは...」
レウォル
「倒れているところを俺たちが見つけてな」
冬夜
「少々荒っぽくですが水も飲ませましたしもう大丈夫ですよ」
「...そうか、悪いな、助けてもらって」
たくっちスノー
「わてりに感謝するんだな~、ところで、あんた名前は?」
ミカヅキ
「俺はミカヅキだ」
ミカヅチ
「なんか、名前被ってますね」
たくっちスノー
「まぁ、お前も名前の元ネタは三日月だからな」
ミカヅチ
「えええ...」
チーズパイダー
「そっちは?」
ミカヅキ
「こちらはルミィ様、俺はこの方の家臣に当たる」
たくっちスノー
「じゃあ姫君か、なんでこんな所に」
ミカヅキ
「分からない、気が付いたらこんなところに...」
たくっちスノー
「あー、あるわそういうの」
ヴィーテ
「あるの?」
たくっちスノー
「ええ、リアルワールドでは『神隠し』だとか『ゆらぎ』だとか言いますかね?知らないうちに別世界に飛ばされることが稀にある」
ミカヅキ
「なるほど...神隠しと考えればこの状況にも納得できる」
ミカヅキ
「ルミィ様は...よし、寝てるだけか」
チーズパイダー
「ひとまず今は、この村でゆっくり休もうってワケ」
ドラえもん
「そうだね....」
たくっちスノー
「次どうすっかなぁ~?」
ミカヅキ
「ところで、お前達は何者だ?」
オールディス
「単なる旅人さ、怪しいもんじゃない」
ミカヅキ
「ああ....」
チーズパイダー
「寝ないでよ兄さん」
カイザー
「こんなくそ寒いのに寝れるわけないだろ」
ミカヅキ
「うちの姫むっちゃ寝てるんですが」
カイザー
「起こしとけ、凍死しないうちにな」
ウィンドⅠ
「.....先生。」
ヒールⅢ
「ああ。」
ムニャウ
「どうかしたにゃむ」
ヒールⅢ
「ここは森のすぐ近くだ、人陰はともかくとして、何故動物の声すら聞こえない?」
ドラえもん
「そういえば動物は見かけなかったね」
ミカヅキ
「言われてみれば...」
のび太
「も、もしかして...狼男の罠、とか?」
ミカヅキ
「えっ、狼男?」
スネ夫
「な、何言ってるんだよのび太、狼男なんているわけないだろ」
ウィンドⅠ
「マスター!」
たくっちスノー
「どうした?」
ウィンドⅠ
「私たちのすぐ後ろから獣臭い臭いが...」
ミラ
「.....逃げるよ!!」
たくっちスノー達がどうにか立ち上がり逃げ出したその瞬間、後ろの壁がベキベキと壊れ、家が崩れ、獣のような叫び声が響く
のび太
「で、出たあああああ!!狼男だああああ!!!」
のび太
『後ろを振り向いちゃダメだ!とにかくさっきのところに戻ろう!』
たくっちスノー
「スマホ太郎、奴をスリップさせろ!」
冬夜
「さっきからサーチしてるんだけど...動きが早すぎてタップ出来ない!」
チーズパイダー
「僕ら何か怒らせることしたかなぁ!?」
ミラ
「レウォル、狼同士で話とか出来ないの?」
レウォル
「話が通じる相手かも分からないだろ!」
「ワオオオオオオン!!」
ドーパント
「このままでは捕まるのも時間の問題です」
のび太
「どうしよう!!」
ドラえもん
「ああ、えっと何かないか、何かないか....あった!!」
ドラえもん
「【猛犬誘い込みガス】~!!」
ドラえもん
「このガスには犬の好む成分や匂いが詰まっていて...」
ジャイアン
「説明はいいから早く使え!!」
ドラえもん
「それっ!!」
ドラえもんは道バルブを捻り、ガスが吹き出た道具を右方向へと投げる
すると、近くでガサガサと音がした
たくっちスノー
「これで大丈夫なのか?」
ドラえもん
「多分...」
オールディス
「いまさらだが何処に戻るんだ?降りたときも森の中だったろ」
ドラえもん
「のび太君、僕は戦艦を出すから君はビッグライトを」
のび太
『分かった』
アナザーのび太とドラえもんはポケットをまさぐり、ビッグライトと戦艦を取り出す
ドラえもん
「ビッグライト!」
たくっちスノー
「急げ急げ!!」
「ワオオオオオオン!!」
ミカヅキ
「もう来たぞ!」
ドラえもん
「やっぱりオオカミ相手じゃ無理だったかなぁ...」
ジャイアン
「ここが見つかったらおしまいだぞ!」
のび太
「あっ、そうだドラえもん!確かオオカミおとこクリームっていう道具があったよね!」
ミカヅキ
「何だそれは?」
のび太
「ドラえもんのひみつ道具です、塗ると体がオオカミみたいになる....」
ミカヅチ
「こちらも狼男になって欺こうというわけですか」
ドラえもん
「なるほど、流石のび太君!」
ドラえもん
「【オオカミおとこクリーム】!」テッテテー
たくっちスノー
「で、誰が狼男になるの?」
のび太
「え?」
ジャイアン
「俺はパス」
スネ夫
「僕も....」
ミカヅチ
「メイドウィンってそういうのに耐性あって効かないんですよね」
オールディス
「そういうわけだから俺も無理」
たくっちスノー
「悪いね~マガイモノもなんだ」
ドーパント
「....」
カイザー
「すまんな」
リーン
「冬夜は?」
冬夜
「ええ?なんで僕?」
のび太
「あーもう!分かったよ!僕がやればいいんでしょ!」
のび太
『いや、僕がやっても良いんだけど...ああダメだ、こういう時の僕は頑固なこと忘れてた』