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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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コン、コン

屋敷の戸をドラえもんが叩く

ドラえもん
「こんばんわー!雨宿りさせてほしいんですけど、誰かいませんかー?」

たくっちスノー
「誰でもいいんで~!!ちょっとタオル出したいだけなんで~!!」

すると、大きな扉が重々しい音を立てて小さく開く

「あの...構いませんけど...食料が限界で...長居は出来ませんよ...」

ルミィ
「誰かいるみたいだけど...ワケありみたい」

ジャイアン
「飯がないのか?」

チーズパイダー
「大丈夫、僕の糸を」

ウィンドⅠ
「僕の顔をお食べみたいな感覚で蜘蛛の糸なんて食べられませんから」

「ああ...すいません...実は私も客なので...ここの主に聞いてみようと思います」



「お客さんがもっと来ましたけど...入れてもよろしいでしょうか...?」

「いいぞ」

そう言うと、扉が完全に開く

たくっちスノー
「この館の主人ってどんな奴だろうな」

カイザー
「俺たちより前に客を招いているのだから悪人では無いと思うが...」

スネ夫
「分かんないよ...こうやって誘い出して僕たちを食べちゃうかもしれない!!」

のび太
「ひええええっ!!」

ミカヅキ
「不吉な事を言わないでくれ...」

...

たくっちスノー
「どうもすまんね...君、名前は?」

リーミナ
「リーミナです...気が付いたらここに居て、数日ほど泊めさせて貰っていたんです」

たくっちスノー
「え、気が付いたら?」

リーミナ
「はい...本当に突然の出来事で...」

ルミィ
「これは...」

ミカヅキ
「俺達と同じ、だな...」

ドラえもん
「じゃあ、この人が時空の迷い人?」

リーン
「そういうことになるわね」

たくっちスノー
「あーよかった...自分達は君を救助しに来たんだ、この雨が止み次第、すぐに送り返す」

リーミナ
「...帰れるのですか?」

たくっちスノー
「ええまぁ」

リーミナ
「.....すいません、まだ帰る気になれません」

たくっちスノー
「えっ!?」

のび太
「ど、どうして!?家に帰れるんだよ!?」

リーミナ
「確かに、帰りたいとは思っていますが...あの...」

「おい ようきがたりないがどうする」

たくっちスノー
「あ、飲み物は大丈夫っすよ」

「そうか」

そう言って出てきたのは、ツギハギの大男。

それを見てスネ夫は腰を抜かす

スネ夫
「ギニャー、フランケンシュタイン!!」

リーン
「なにそれ?」

たくっちスノー
「雷鳴を受けて目覚めた怪力の怪物」

冬夜
「だいたいあってる」

リーミナ
「こちらが...この館の主人です」

「いまここおれのいえ」

たくっちスノー
「あ!お前見たことあると思ったら【ビクトル・フォン・ゲルテンハイム】じゃないか!」

リーミナ
「そんな名前だったんですね...初めて聞きました...」

ビクトル
「そうらしいな」

ドラえもん
「それで、なんで帰らないの?」

リーミナ
「この主人...ビクトルさんの事なんです」

たくっちスノー
「ビクトルの?」

リーミナ
「....えっと、話してもいいでしょうか....」

ビクトル
「うん」

リーミナ
「実はこの人には兄妹...えーと...妹?が居るんですよ」

ビクトル
「エミリー」

ビクトル
「エミリー ずっとうごかない おれさみしい そんなときこいつきた」

リーミナ
「...だから、この人を置いていくのは、少し可哀想で...」

たくっちスノー
「....そうだなぁ」

ドラえもん
「お医者さんカバンで見てみよう、エミリーさんは何処に?」

ビクトル
「こっち」

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