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*7*
ドラえもん
「ええっ!?僕はずっと、のび太君が宿題をサボって遊びにいったのかと思ってて....」
のび太
「えっ...じゃあ...ドラえもんが連れてきた、この僕は誰なの!?」
ドラえもん
「そんなのこっちが知りたいよ!!」
のび太
『.....』
ドラえもんが連れてきたのび太らしき人物は座り混み、じっとのび太の方を見ていた
のび太
「あの...君は、のび太だよね?」
のび太
『そうだね、僕は野比のび太だ、君こそのび太かい?』
のび太
「僕は間違いなく野比のび太だよ!!ここの家に住む小学生!」
ドラえもん
「うーん、そうだよね...君は一体何者なんだい?」
のび太
『混乱させない為に先に言っておくと、恐らく僕も君も野比のび太、しかしどちらかが偽物というわけではない』
のび太
『僕は...そうだな、未来ののび太...かもしれないね』
のび太
「未来からやって来た僕?」
のび太は彼の言うことをとても信じられなかった。
のび太は一度、年配の頃の自分と会ったことがあるので分からなくは無いのだが、未来から来たにしては服装や見た目が今と何も変わってなかったからだ。
のび太
「じゃあ、未来からやって来たっていう証拠は?」
のび太
『これといったものは持っていないけど...』
ドラえもん
「う~ん...じゃあテストしてみようか、のび太君、玩具のピストルを」
のび太
「分かった!」
のび太は玩具箱から、弾の先端が吸盤になっている拳銃の玩具を取りだし、のび太?へと渡した
ドラえもん
「君がのび太君なら、この銃の弾を僕の赤い鼻に当てられるはずだよ、やってごらん」
のび太
『銃を持つのは久しぶりだけど...やってみるよ』
のび太?はドラえもんの鼻に銃を向け...慎重に引き金を引いた
(ポンッ!)
ドラえもん
「ぶわっ!」
ドラえもんは鼻に吸盤が引っ付いた衝撃で思わず倒れてしまう
のび太
「ドラえもん!?大丈夫!?」
ドラえもん
「な、なんとか...」
その時である、また階段から足音と、聞き覚えのある声が。
「のびちゃ~ん?おやつの用意が出来たわよ~」
のび太
「ママだ!見つかったら混乱するから隠れて!」
のび太
『分かった、ドラえもん、押し入れ借りるよ!』
のび太?は急いでドラえもんの寝床に飛び乗り、引き戸を閉めた
ガチャッ
ママ
「のびちゃん?」
のび太
「あ、うん!おやつだね、今日は何だろうなぁ~」
ドラえもん
「そ、そうだねぇ...」
のび太とドラえもんはそそくさと一階の台所へと向かっていく
ママ
「変ねぇ...さっき物音が聞こえたはずなのに...ネズミかしら...?」