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*77*
この他に数件、死人をさまざまな世界へ送ったり、転生者をミラの白光術で消し飛ばしたりした後...
ミカヅチ
「はぁ、終わりました、ちょくちょく力貸してくれてすいませんね、非力な物で」
ミラ
「私、ただの用心棒になってない?」
レウォル
「色んな人間が居るんだな...色々と参考になった」
ミカヅチ
「まぁ、そうですね...」
ミラ
「数十人ぐらい来たけど、あれ全部一人でやってるの?」
ミカヅチ
「いえ、僕のような神に誓える天使が他に数名いるので一人、というわけでは」
ミラ
「ウチもそういうの雇おうかなぁ」
ミカヅチ
「...あ、そうだ、そういえばあの人は僕たち天使が面接していませんね」
レウォル
「あの人?」
ミカヅチ
「ほら、望月冬夜ですよ、あの変にデカいコート着てる人!」
ミラ
「ああ、彼ね」
ミカヅチ
「世界神様の不慮のミスで死んでしまったらしいので、世界神様自ら転生の儀を行ったんですけど...」
レウォル
「何か問題でも?」
ミカヅチ
「僕から見て、冬夜氏は...あまりあれほどの贔屓を受けるほどの人物ではございませんよ」
ミカヅチ
「前世があまりいい人間とは言えないし、何かに貢献してはいない」
ミカヅチ
「そのくせ、異世界での生活も...」
ミカヅチ
「そもそも....いえ、これはさすがに」
ミラ
「肝心なところで躊躇わないでよ、一体何なの?」
ミカヅチ
「...良いですか、これを言ったことは冬夜にも世界神様にも秘密にしてもらえませんかね、上司の悪口とか言いたくないんですよ」
レウォル
「ああ、口は堅い方だ」
ミラ
(なんか隠し事ばっかり抱えてるなぁ私たち)
ミカヅチ
「いいですか?まず彼の与えられた能力を説明します」
ミカヅチ
「彼は向こうの世界では当たり前のように持っているスマートフォンと呼ばれる端末を所持しています」
ミカヅチ
「とまぁこんなものはどうだっていいんですよ、こんなものは」
ミカヅチ
「どういうワケか彼には全ての魔法が使えるようです、見れば覚えるという所詮ラーニング能力です」
ミカヅチ
「そのくせ魔力は無限近くです、あと何故か身体能力も高いです」
ミカヅチ
「おまけになんか世界神様が転生させるとき何かやらかしたらしく半神となっているみたいです」
ミラ
「じゃあ、こちらに近い立場の人間なんだ」
ミカヅチ
「ええ...まったく世界神様、あの人が死ぬ前の人生がどのような物か分かっているんでしょうか、甘すぎますよ...」
『何せ、彼に都合の良い世界をその場で作って差し上げるくらいなんですから』
.....
冬夜
「ねぇ、リーン」
リーン
「どうかしたの?」
冬夜
「なんか、僕の家ってこんなに寂しく感じたっけ?」
リーン
「そういえばそうね、確か数人ほどいなかったかしら」