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のび太戦記ACE アナザールート『完結』
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 多重クロス 
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*86*

リーン
『そう、ブリュンヒルデの王は望月冬夜、私の世界では一番大きな国よ』

リーン
『ベルファスト、ミスミド、レグルス、リーフリースその他の国は皆乗っ取られて植民地と化しているらしいわ』

ミカヅチ
『え?マジで?』

ミカヅチ
「ほら言ったでしょう...彼に権力を与えてはならないって」

ミカヅチ
『何せ前世でも祖父のコネで色々やってたらしいもんなぁ!』

ミカヅチ
「こら!今それは関係ないでしょ!」

ミカヅチ
『はいはい...』

レウォル
「右と左で人格が違うとややこしいな」

ミラ
「私の妹は似たようなのを見たらしいけどね」

冬夜
「...アナザーワールドの僕に会うことは出来るか?」

リーン
『忙しくはないから会えなくはないわよ、ただちょっとしたことで殺しに来るくらい短期だから言葉には気を付けて』

ミカヅチ
『キレやすいのか』

リーン
『というか、ヒメドラゴンを二匹も殺した相手を逃がすわけないわよね』


そんなことを言うと、上空から先程冬夜が放った魔法...クリムゾングラディウスが雨のように地面へと注がれていく

リーン
「やっば」

ミカヅチ
「アレ全部食べれます?」

ミカヅチ
『無茶言うんじゃねぇ!』

レウォル
「竜水術!」

レウォルは近くの水辺から大きな壁を作り出す...


冬夜
「それ僕にも真似できないの?」

ミカヅチ
「魔法ではなく神の技術なので不可能です」

ミカヅチ
『つーか真似しようとすんじゃねぇ、テメーの能力も喰ってやろうか』

冬夜
「はい...」



『ヒメドラゴンが...後一匹になったか...』


冬夜
「....あ!」


城門が重々しく開き、黒い物体がとんでもないスピードでアナザーリーンの首もとに剣を当てた

リーン
『あら、どうするの?例の兵器はもう一体だけなのに』

冬夜
『目玉と左腕潰されてその余裕か、今度は右足でも消し飛ばしてやろうか?』

リーン
『相変わらずダーリンはブラックジョークがお好きなのね』

黒い大きな鎧を背負っていたが、その顔は望月冬夜そのものだった。

冬夜
「あれがアナザーワールドの僕か」

冬夜
『お前が別世界のボクか、そのコートを見るに五年前のようだな』

ミカヅチ
「望月冬夜...貴方、一体何が?」

冬夜
『何がって?元の世界と同じ事をやってるだけさ』

冬夜
『この世界で爺ちゃんのコネは使えないからこの世界ではあまり自由なことは出来なかったけど、今では王さまだ』

冬夜
『気にくわない人間や悪い人物は皆消せる位の能力も権力も揃ってる、ボクは爺ちゃんがやってたことをそのままやってるだけさ、つまり何も変わらない』

冬夜
「爺ちゃん...って、確かにそれぐらいの権力は持ってたけどさ、うちの祖父」

ミカヅチ
「ベルファストもミスミドも気に食わないから制圧したのですか?」

冬夜
『ボクに指図したからね』

ミカヅチ
『あのヒメドラゴンっつーのは何だ?ミカはそういうの作らねぇだろうし』

ミカヅチ
「キャラクターはキャラクターを殺せない、殺れるとするならもしくは...」

冬夜
『その通り、彼女達はマガイモノだ』

ミカヅチ
『マガイモノ?誰が作ったのさ、たくっちスノー様?』

ミカヅチ
「貴方の創造主ではありませんよ、この世の中にマガイモノメイカーが幾らいると思っているんですか」

ミラ
「マガイモノメイカー?なんか妹から聞いた覚えがあるわね」

ミカヅチ
「特殊な装置で生き物を作れる人物はマガイモノメイカーと呼ばれているんです」

冬夜
『そう、ボクはマガイモノメイカーになった、【プログラム】という魔法を駆使して体を竜の姿に変えてやったのさ』

リーン
『殆ど無許可じゃなかった?自分の嫁に対して酷い仕打ちをするのね』

冬夜
『君みたいに反発して半殺しにしてやらなかっただけでもありがたく思ってるだろうさ』

リーン
『それはどうも』

冬夜
「は、半殺しって...ま、まさかヒメドラゴンって...」

冬夜
『うん、リンゼ達だよ、ボクには将来9人の嫁が出来る、それらを戦争のためにドラゴンのマガイモノにしたものがヒメドラゴン』

冬夜
『この技術に異議を唱えたのはリーンのみ、だから見せしめとして体を損傷させた』

リーン
『ね?こいつむっちゃ帝王でしょ?』

レウォル
「そんなボロボロの割にはずいぶん余裕だな」

リーン
『ええ、一匹のヒメドラゴンを除けば私は最後のダーリンの嫁だもの、夫を遺して逝けないわ』

リーン
「要するに妖精族はこの程度で死ぬほどヤワじゃないってことよ」

リーン
『そうそう』

冬夜
「...で、もう一人の僕は何してたの?世界が一つになったっぽいけど」

冬夜
『そうだな...またあの国に訪問してみようかな」

冬夜
『数年ぶりにベルファストやミスミドの王に会えるんだ、また仲良くしようじゃないか』

リーン
『気に食わないから処刑したのにずいぶんな言いぐさねほんと』


ミラ
「...悪いけどそれは不可能よ」

冬夜
「え?」

冬夜
『どうして?』

ミラ
(隠し事を破ることになるけど...)

ミラ
「アナザーワールドで死んだ人間は、こちらの世界でも存在しなかったことになる」

ミラ
「逆もまたあり得るわ」

冬夜
「えっ!?」

リーン
『へぇ、つまりこの世界で言うと、ベルファストの王とその弟の公爵でしょ?あとミスミドの王にその大使に、さっきの姉妹に...』

冬夜
『...ハァ、そうか、僕の知り合いはほぼ全滅か』

リーン
『アハハ!そうね!殆ど貴方が戦争で消し飛ばしたからね!』

冬夜
「...道理で静かだと思った」

冬夜
『後は君さえ死ねば全て解決するな』


アナザー冬夜はアナザーリーンに向けていたガンブレードの刃を冬夜に向ける


冬夜
「ちょ、ちょっと待ってよ話聞いてた!?僕を殺せば、君も消えてなくなるぞ!?」

冬夜
『ボクはマガイモノメイカーだ、自身を改造して君との関連性を無くせば僕一人のみ生き延びる事だって不可能じゃない』





冬夜
『望月冬夜は二人も必要ないのさ....死ね!!調停者!!』

ブリュンヒルデ帝国に発砲音が響く


【次回予告】


ドーパント
「ムニャウ様、ご無事ですか」

ムニャウ
「ああ、どうにかにゃむ...」

ウィンドⅠ
「どうやらマスターと離ればなれになったみたいです」

わてり
「私たちのマスターがいないわけですか...」

ドーパント
「ここは何処か調べてみる必要がありますね」

ムニャウ
「まったく面倒なことに...」


「Tの新しいボディーガードとはお前か?」

ムニャウ
「!?だ、誰にゃむ」

「俺はかつて奴と共に歩いていた者」

ドーパント
「...前方に大きな鉄兵器の反応、ヘリオスでしょうか?」

『次回、第十話』
【エレメント能力は『何ゆえ』消えたのか】


「時空合体!GO!アクエリオーン!!」

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