コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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暴風警報!のちのち生徒会!! はい、しばらくお休みしますw
日時: 2011/01/23 19:33
名前: @遮犬@ (ID: .pwG6i3H)

クリックありがとうございますw毎度毎度の遮犬ですwはいw学園コメディーで申し訳ないw
飽きない程度にどうぞw


返信400、参照3000突破イベント開催中!内容はコチラ→>>413


〜目次〜
プロローグっ・・・>>1
イメージソングとかどうですか?(現時点)・・・>>288
イメージソングとかどうですか?(ボカロバージョン)…>>369
桜月 夕姫のキャラソンとかどうですか?(ボカロバージョン)>>366

〜入門編〜   〜サークル編〜  〜文化祭編〜 
第1話…>>2  第11話…>>32 第21話…>>83
第2話…>>5  第12話…>>35 第22話…>>87
第3話…>>8  第13話…>>38 第23話…>>94
第4話…>>9  第14話…>>42 第24話…>>101
第5話…>>12  第15話…>>43 第25話…>>108
第6話…>>17  第16話…>>46 第26話…>>113
第7話…>>18  第17話…>>51 第27話…>>144
第8話…>>19  第18話…>>58 第28話…>>153
第9話…>>20  第19話…>>69 第29話…>>158
第10話…>>28 第20話…>>74 第30話…>>164
    〜奮闘!夏休み編〜       〜しばし休憩偏〜 
第31話…>>175 第41話…>>253 第51話…>>349 
第32話…>>180 第42話…>>254 第52話…>>350
第33話…>>203 第43話…>>257 第53話…>>351
第34話…>>206 第44話…>>261 第54話…>>356
第35話…>>211 第45話…>>266 第55話…>>392
第36話…>>227 第46話…>>267 第56話…>>396
第37話…>>230 第47話…>>300 第57話…>>401
第38話…>>237 第48話…>>324 第58話…>>410
第39話…>>241 第49話…>>336 第59話…>>414
第40話…>>248 第50話…>>337 第60話…>>415(NEW)

〜体育祭偏〜
第61話…>>416




暴風ラジオ☆えぴそーど1☆・・・>>29
暴風ラジオ☆えぴそーど2☆・・・>>53
暴風ラジオ☆えぴそーど3☆・・・>>77
暴風ラジオ☆えぴそーど4☆・・・>>147
暴風ラジオ☆えぴそーど5☆・・・>>281

ネタ切れ警報!のちのち生徒会!!…>>347
〜睡魔に打ち勝つ方法〜…>>257
自己紹介とか!攻略本とかっ!…>>354

〜生徒会活動記録〜(生徒会メンバー達個人の活動内容なども入ってますw)

生徒会活動記録シリーズ ♯1>>280 ♯2>>299
奏のゲーム攻略・・・>>117 >>228
文化祭、2−1の劇『パイレーツ戦争〜ミニスカ同盟の逆鱗〜・・・>>169 >>195
子猫の可愛さってものすげぇ!!・・・>>270
鈴音VS日向!…>>276
ちょ、破天荒が可哀想…>>387(NEW)


〜番外編〜(オリジナルストーリーなどの部類ですっ!)
ある夏の出来事(設定:詩己様!)・・・前半>>104 後半>>107
俺と椿と1−2(設定:神無月様!)・・・前半>>129 後半…>>275
有紀さんと椿の恐ろしい会談(設定:神無月様!&作者)…>>290


〜人物物語パート〜(メンバーを主体としたオリジナルストーリーですっ!人物の過去などが分かります!)
とある裏切り!のちのち臆病者・・・>>86
一期一会!のちのち幼馴染・・・>>150
花より団子!のちのち一輪の花・・・(後ほど公開)
魔王さん!のちのち可憐な美女・・・(後ほど公開)
太陽の光!のちのち暗い美少女・・・(後ほど公開)

〜おまけ〜(小説内作詞やキャラ絵などなどですっ!)
作詞:CKICKIN HAERT!(夕姫作)・・・>>56
作詞:約束の日(奈津作)…>>279

篠原 奏のキャラ絵(作者:詩己様!)・・・>>176
桜月 夕姫のキャラ絵(作者:譲羽様!)・・・>>202
七瀬 椿のキャラ絵(作者:ユウキ様!)・・・>>161
牧野 有紀のキャラ絵(作者:クレイア様!)・・・>>126
槇久 董のキャラ絵(作者:ユウキ様!)・・・>>172

皆様のオリキャラッ!・・・>>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>71 >>78 >>98 >>183 >>185 >>191
>>207 >>209

〜訪問者様ッ!〜

神無月様! ちょろっちぃ様! むーみん様! ゆーへい様! 紫揮様! 紫雲様! 詩己様! おさつ様! 

クレイア様! 金平糖様! リコ☆様! ユウキ様! フルホル様! びーらびっと様! スサノオ様! 

インク切れボールペン様! 友桃様! 阿修羅様! water様! 土御門様! 凛様! 紅蓮の流星様!

ZERO様! Nekopanchi様! さわ様! 空様! 松本碧海様! いちご様!


訪問者の方々のエールをもらい…!必ずこの作品は完結させてみせるっ!

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第58話:そうだ、甘いものを食べよう ( No.410 )
日時: 2010/11/30 19:49
名前: 遮犬 (ID: XvkJzdpR)

「っと、ここか」

俺と霧条はとある一つの教室で立ち止まる。
上にある表札には"衣装室"と書かれている。

「何か俺、変態みたいだな……」

そうは言っても道中、色んな生徒に聞きまわった結果、ここで相談しているらしい。
なんていうか、俺はNGだろうな。

「入らないの?」

微妙にカタコトで話しかけてくる袴姿に手には弓装備のハーフ女子、霧条。

「いやいや……俺が入ったら即警察行きだよ! 霧条が中入って椿を呼んで来てくれ」

霧条は俺の言葉に何故か首を傾げた後、了解したように小さく頷いて中へと入っていく。
何故か緊張する。通り行く生徒に覗き犯と間違えられないだろうかと心配になる。
せわしく足を動かして気を紛らすことしか出来ることはなかった。

「奏君、どうしたんですか?」

ドアが開き、椿が出てくる。いつも笑顔のままというのはこいつのお家芸でもあるな。
小さい歩で俺に近づいてくる。
ていうかお前、男じゃなかったか? と、いいたかったがすぐに終わる用件なので早々に終わらしたい。

「実は都上が——」

「わ、私! 貴方の噂を聞いてきました!」

……おい、コラ。霧条さん? 俺の話を遮って一体どうした。
ていうかその前にどこから姿を現した。いつの間に出てきたんだ……?

「あー霧条? 俺から話していいかな?」

なんてことを言ったのは、早々に立ち去って寝たいからだった。
さっきから眠気が出てきて困っているからだ。
だがしかし、霧条の暴走は止まらない。

「椿さん、ですよね!?」

「あ、はい。七瀬 椿といいます♪」

誰が相手でも笑顔を崩さない椿を初めてすごいと思った瞬間だった。

「あのな、椿。実は都上が——」

「お願いがあるんですっ!」

ちょ、マジ勘弁してくれ。早く終わらせて寝させてくれないか。
霧条が何をそんなにいきなり急いでいるのかは分からないが、俺も眠気でぶっ倒れそうである。

「霧条、すぐ終わるから俺から話していいか?」

「あのですね……」

「全く聞いてないですねぇっ!?」

「奏君、すみませんが……」

椿にも止められた。ていうかこれ、俺が悪いのか? あれ? ここまで霧条導いたのって……俺だよな?
何だか釈然としないが、待てと話すべき相手に言われたので黙っておくことにした。
霧条は元から俺の存在などなかったかのようにハイスペースで頼みを椿に申し出た。

「えっと……弓道部を助けてもらえませんか?」

カタコトで何を言った? 今。
弓道部を助けろと。椿に、茶道部部長の椿に。

「いいですよ♪」

「引き受けるのかよっ!」

茶道部って弓道もたしなめているのだろうかと俺は思ったが椿が後からそれを解消させてくれた。

「代々七瀬家には弓道や剣道など、日本の伝統のものをたしなんでいるんです♪」

笑顔で言われても。俺には「すげー」という棒読みで驚くことしか出来ない。

「ほ、本当ですかっ! いい加減、ありがとうございました!」

「ここでそんなわざとらしい日本語の間違いなんて起きますかねぇ!?」

「え? ダメでしたか? んー……日本語って難しいな……」

絶対わざとだろう。と、言いたかったが押し留めて用件は終わったはずなので俺も即刻用件を言う。

「あのさ、椿。次は俺が用あるんだが……」

「あ、はい♪ お待たせしました♪」

笑顔で俺の用件を聞く姿を見て一瞬可愛く見えてひるんでしまった俺だが用件を早々と言うことにする。

「えーとな。都上が——」

「あーっ! 何で奏がここにいるのよっ!」

またもや遮られた。そしてこの聞き慣れた声。
まさしくこの声は傍若無人の生徒会、暴風警報の会長である桜月 夕姫——

「今更そんな長い説明いらないわよっ!」

「え! ついに夕姫にも俺の心を読む能力がっ!?」

皆さん。生徒会、暴風警報は俺以外、人の心を読めるそうです。

「奏だけしか読めないけどね」

「俺ってそんなに読みやすいんですかっ!」

「間抜けな顔してるからね……」

「何の関連も無いと思うんですけど!?」

「二人とも、緑茶要ります?」

「「いらないよっ!!(わよっ!)」」

俺と夕姫の声が被った後に、後ろの方から小さい影が見えた。

「あのぅ……」

出てきたのは、いつぞやの郁ちゃんだった。
何故か顔を赤らめて夕姫に隠れたようにしている。

「あんまり、ここで騒ぐと……奏君、変態扱いされますよ?」

「え?」

言われたとおりだった。
周りを見回すと、俺の顔を見てヒソヒソとなにやら話しをしているような奴が多数。

「あー……ははは……何かすみません……」

今すぐにでも泣きたかった。
とりあえず、この場から逃げようと思った時、腕を引っ張られる。

「えーと……何?」

掴んでいたのは、郁ちゃんだった。
少々ウルウルとした目で俺を見ている。胸元辺りが熱くなるような気がするが気のせいだろう。

「あの……ごめんなさい!」

「へ?」

何で謝られたのか全く分からずに間抜けな返事をしてしまう。
するとモジモジしながらも郁ちゃんは話し出した。

「あの……以前、その……私が変な嘘ついて……奏君と、その……」

何だ。何だその言い回しはっ! そんな言い回し方だと……!

「え……何かしたのか? あの冴えない顔の奴……」

「マジかよ……何したんだ? あんな可愛い子に……」

とかヒソヒソと話声が周りから聞こえている。
案の定、思い切り勘違いされているようだった。

「ちっがああああうっ!!」

俺が断固として俺のイメージを守ろうと、プライドを守ろうと叫ぶ。

「郁ちゃん! 謝らなくていいよっ! うん! 俺のせいだからさっ!」

必死で免れようとした俺の言葉に問題発生。

「うわっ! やっぱりあの野郎何かしたんだっ!」

「えーキモッ!」

ひどい言われよう。そして俺のイメージだだ下がり。

「ち、チクショウ……! イメージがぁーーーー!!」

俺は叫んで、その場から逃げる他なかった。

「あ、ちょっと!」

夕姫らしき声が聞こえたような気もしたが、俺はそれどころじゃなかった。

(そうだ、甘いものを食べよう)

とか思ったりしたのは俺の精神がズタボロだったからと言えよう。

Re: 暴風警報!のちのち生徒会!! ( No.411 )
日時: 2010/11/30 20:00
名前: いちご ◆cBsnu.Uy4o (ID: 0vH/svqy)

出来ました!!有難うございます!!
更新頑張ってください!!
完結応援してます v V

Re: 暴風警報!のちのち生徒会!! ( No.412 )
日時: 2010/11/30 20:40
名前: 遮犬 (ID: XvkJzdpR)

>>いちごさん

おーwそれはよかったですw引き続き頑張ってくださいねw
あ、はいwボチボチ頑張りますwありがとうございますw
完結まで、後この時期と冬期だけなのでw何とかいけるかなぁというぐらいですねw
いつもどおりの亀更新ですが宜しくお願いしますねw僕も応援してますよb

Re: 暴風警報!のちのち生徒会!! いつの間に参照3000突破 ( No.413 )
日時: 2010/12/03 17:54
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: XvkJzdpR)
参照: http://www.kakiko.cc/bbs2/index.cgi?mode=view&no=4384

いつの間にやら参照3000突破してました…w
安芸ていなかったのに少しだけあがっているという奇跡。誰かが読んでくださっているのだろうか…?

それはともかく…そんなこんなで、祝絵を募集したいなぁとか思いましたw
この小説はかれこれ5ヶ月の連載となっております。そんなことも含めまして、ですw

リク依頼の方でこの小説のキャラ絵募集スレを祝絵募集に変えましたw
てな感じで募集していまするw

とはいっても、この小説を読んでくださっている人がいるかどうかも分からないというのにw
自分はお気楽な野郎だとは思いますよw全くw


イベント内容「暴風警報!のちのち生徒会!!の祝絵募集」
終了時刻:未定
募集枚数:無限(ぇ
募集した祝絵でグランプリ等あり。
参照にてリク依頼の方へと繋がっております。申し出はリク依頼の方で宜しくお願いします。
by遮犬

第59話:一歩間違えればスクランブルエッグ ( No.414 )
日時: 2010/12/18 12:55
名前: 遮犬 ◆ZdfFLHq5Yk (ID: XvkJzdpR)

そんなこんなであっという間に日にちは過ぎていった。
夕姫たちが何やら新曲か何かを演奏してたり、都上が遊びにきて俺はその間都上とトランプしたり……
無為な時間を過ごしたとも思ったけども、たまにはこんなんもいいかなぁと俺は今日、体育祭に挑む。
弁当は奈津が俺のために、俺のためにだな、一生懸命作ったというのだから楽しみにならないはずはない。
一応、午後からある生徒会仮装リレーのアンカーということもあってあまり重くないもので作ったらしい。
ちなみに言っておくが、俺はシスコンではない。




「いってらっしゃい! 後から私も見に行くからね!」

笑顔で手を振って奈津は家を出る俺を見送る。そのエプロン姿、可愛いすぎてたまらんが如し。
中学は今日は休みのようで、奈津は午前の方から体育祭を見にくる。
せいぜいダメなところ見せないようにと、ひっそり胸の内に隠して俺は家を出た。

いつものように学校へ着き、いつものように教室に入——

「いくぞっ! てめぇらああああ!!」

「「うぉぉぉぉおお!!」」

なんつー歓声。ていうか朝っぱらからうるさすぎる俺のクラス、1年2組。
正直、ここまで盛り上がってるクラスは他校といえどもそうはないだろう。

「最高の祭りしようぜっ! 野郎共おおおおっ!!」

「「うぉぉぉぉおお!!」」

ちなみにかけ声的なのをやっているのは、無論夕姫。教壇の上に立って騒ぎ放題してやがる。
てかそのマイク、放送部のじゃないのか。多分昌人にゴリ押しで貸してもらったに違いない。
おーい、未来の生徒会長。先生思いっきりお前凝視してるぞ。

ようやく落ち着いたところで担任教師、長和 友寄(ながわ ともより)30歳独身がため息を吐き始まる

「えー……皆、今日は知っての通りだが……」

この言い回しが面倒臭いということで威厳は無いに等しい。
ゆえに俺みたいに冴えない顔の教師としても有名。

「今日は体育祭だ。さっき……桜月を中心に盛り上がっていた力を競技で使えー。……以上、解散」

そしてまた一つ長和教師はため息をついて教室から出て行った。
多分あれだろう。この教室に来る前に色々とあったんだろうな。……ご愁傷様、長和教師。

「奏っ!」

「うわっ! 耳元近くで叫ぶなバカっ!」

横には満面の笑顔を見せ、突っ立っている我らが会長、夕姫がいた。
俺にとってはこの笑顔は不吉な予感がする禍々しいものでしかないのだが。

「生徒会室! 行くわよっ!」

と、言い出したと思った途端に俺は夕姫に引きずられていく。

「ちょっ! 離せっ!」

抵抗して離そうとするがふたたび信じられない運動神経で俺を捕らえるため、逃れようがなかった。

「よし。暴れましょうか」

「誰のセリフだよっ! 俺は暴れる気なんて全くないっての」

廊下をこんなことを言いながら引っ張られるような形で歩いているのだから視線を痛いほど感じる。
そして向かう先は、我らが暴風警報の生徒会室。
中には楽器やら何やらが色々置かれている。衣装などがあったりするのは不明だが。
いつの間にか俺と夕姫以外のメンバーは全員揃っていた。
あれ? いつの間に椿いるんだ? 俺たちと終わる時刻同じのはずなのに。
そんなことより、だ。俺は何故だかわからないがメンバー一同にものすごい視線を向けられている。

「えーと……俺は何をすれば?」

これは素直な感想。俺が来る意味が全くない。
演奏と全く関係ないんだぞ? まだギターは練習中というより、全く弾けない状態だし。

「わかってないわね〜……意気込みよっ!」

「あ? 意気込み?」

そしてやっと俺の腕を離すと手を前にさしのばした。その後から他のメンバーも続いて手を置く。

「……何してるんです?」

何かの儀式かとは思ったがまさか体育祭の日までそんなアホなことはしないだろうと心に願う。

「見てわかんないの? 頑張りましょう! オー! の奴よっ!」

「だからアバウトすぎてわかんないって言ってるだろうがっ!」

俺と夕姫のツッコミとボケに呆れたのか鈴音ちゃんが苦笑しながら俺の質問に答えてくれた。

「バスケで試合前とかにしませんでした? 絶対勝つぞーとかって」

「あー……あれか」

鈴音ちゃんの説明も若干アバウトだが、確かに説明しにくいアレだった。
総称すると、かけ声だな。手を重ねていって、頑張ろうとか何とかいってやる奴。
モチベーションをあげたり、気合を入れたりするのにチームスポーツではよくやる行動である。

「何かまた儀式とかでも思ったんじゃないかしら?」

「なっ! 有紀さん! どうして分かったんですか!」

「アンタラのその脳内構造を是非とも見てみたいわっ! どう見たらこれが儀式に見えんのよっ!」

夕姫に脳内構造が見てみたいとか言われた……。クソ! 人生最大の汚点となりつつある!

「何よ奏! その悔しそうですごく忌々しく思ってるような顔はっ!」

「この野郎……!」

「私何か特別なこと言ったかなぁっ!?」

「お前に脳内構造見てみたいとか……チクショォオオ!!」

「そんなしょうもないことでそこまで怒ってるのっ!?」

しょうもない……だと!?俺にとっては人生の汚点になりつつある重要なことなんだよっ!! 
くぅ……だが今はとりあえず落ち着こう。俺も冷静になろう……。

「とりあえず、ひと段落しましたし……緑茶いりますか?」

「おーそうだなー。さすがに気が利くな」

とかなんとか言って一同は席につき、椿の入れた上手い緑茶を——

「「飲んでる場合じゃねぇええっ!!」」

「はい?」

当の椿は何を騒いでいるのか全く分からないといった表情をしていた。

「気合入れようって時になんで和むのよっ!!」

俺よりまず先に夕姫の的確なツッコミが出る。
そのツッコミが出た直後に教室のドアが思い切り開く。

「何やってんのよっ! もうすぐ出番よ!?」

顔を見せて叫んだのはギターを持った紗希。
そういえば、これだけは薄っすら覚えている。

体育祭始まる時に、演奏するとか言ってたような……。

『えー、ただいまより。生徒会暴風警報サークル軽音より、演奏が——』

と、外からの綺麗な声。この声は放送部所属、俺たちと波乱の合宿を果たした小神 恵さんの声じゃないか


「「ギャーーーーッ!!」」


俺たちの半分悲鳴のような絶叫を叫んだ後、猛烈に教室を後にした。


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