コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- あ、そうだ!
- 日時: 2015/01/01 00:00
- 名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)
はじめましての方が多いと思います。
いろんな作品を書かせて頂いている夕陽です!
自分の作品の一つが終わったのと新年になったので前々から考えていた作品を書こうかと。(といっても考え始めたのは12月中旬くらいからですが)
内容は生徒会メンバーが巻き起こすイベントみたいな感じです。
よろしくお願いします!
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- Re: あ、そうだ! ( No.15 )
- 日時: 2015/03/28 18:51
- 名前: 夕陽 (ID: IcK/upD1)
五月 あ、そうだ! 合宿しよう!4
「夜にドッキリしたいんだけどダメかなあ?」
「ダメです」
「いいじゃん〜。少しくらい協力してよ、ね?」
「お嬢様のことだからダメといっても他の方を巻き込んでやるでしょうが……」
「まあね。千影が無理なら光に頼むし」
「はあ……。しょうがないです、姉に任せると更にひどくなりますし私が手伝います……」
夕飯であるバーベキューが終わった後、美琴の部屋に美琴と一人の女性がいた。
女性は黒地に白いエプロン……俗に言うメイド服を身につけている。
年齢は20歳位で、大人びた雰囲気をかもし出している。
美琴の呼び名から察するに彼女の名前は千影だろう。
「で、お嬢様。私は何をすればよろしいのでしょうか?」
「うーんと、11時ごろ停電にさせてアナウンス入れてほしいな! アナウンスは停電したから大広間に集まってほしいという旨を伝えてくれればいいから」
「かしこまりました。最後に聞きますが、本当にいいんですね? これをやることによりお嬢様の地位が危うくなる可能性が高いですが」
少し心配そうに訊ねているが千影は既に美琴の答えを知っているように表情は変わらない。
「当ったり前だよ!」
「ですよね。それでは」
「よろしくね」
軽く頷いて千影は美琴の部屋を出た。
* * *
「よし、そろそろかなあ?」
午後10時59分。
あと1分で11時だ。
千影の性格からして11時位と言われたら11時00分00秒にやってくれるだろう。
「あと30秒」
デジタルの時計を見ながら美琴は楽しげに呟く。
「10、9、8、7、6、5、4」
10秒前からカウントダウンを始める。
「3、2、1、0」
美琴が0と呟いた瞬間電気が消えた。
近くの部屋から悲鳴が聞こえてくる。
「やっぱりいきなりだとびっくりさせちゃったかな〜?」
部活が厳しくてぐっすり寝ていたものには災難かもしれないが大抵のものは皆と一緒にいることに嬉しくなり夜通ししゃべっているものが多いだろう。
そのため、混乱はすぐに起こった。
『落ち着いてください。ただ今、停電が発生しました。原因不明のため、恐れ入りますが今すぐ皆様のお部屋を調べさせていただきます。館の中いる人は速やかに1階中央にあります大広間へお集まり下さい。ベッド付近に懐中電灯がありますのでそれをお使い下さい』
館内に冷静なアナウンスが響く。
美琴はこの淀みない説明を聞くとすぐさま懐中電灯をもって1階に向かった。
* * *
美琴が大広間に行くと既に半分以上の生徒が来ていた。
不安そうな顔をするもの、いきなりのハプニングに楽しそうな笑みを浮かべるもの、まだ眠そうなもの……。
様々な人がいる中で美琴はすぐさま声をかけられた。
「おい、美琴。お前がこれ、やったんだろう?」
聡がやや怒気を含む口調で言う。
「何のこと〜?」
しかし美琴は既にそう言われることが予想ついたのでしらばっくれた。。
「はあ。まあいいが。何をたくらんでるんだ?」
「うーんとね、部活対抗でゲームをやりたいなって思ってるんだ!」
「深夜にか?」
「うん、深夜に」
美琴は無邪気な笑顔で返す。
「ちなみに、今から館内放送はいるはずだから、よーく聴いてよね!」
美琴が言い終わると同じくらいにさっきとは別の明るい声がスピーカーから流れた。
「皆、やっほ! 光だよ! 今夜は皆に部活対抗のゲームをやってもらおうと思うんだ! ルールは簡単! 光……私を見つけるだけ! ちなみに部活ごとにまとまって移動してね〜。そうじゃないと人数少ない部活、不利になっちゃうから! ちなみに私は館内のどこかにいるからね〜」
長い文をつっかえずに言い切り放送を終了した。
「と言うわけで、各部活ごとがんばってね! 私達生徒会は“生徒会”っていうくくりでやるから!」
「えっと、とにかく光さん……? を捕まえればいいんですね!」
「みー、暴力はダメだよ?」
「分かってるって!」
乗り気な双子に対し、
「はあ……。また面倒ごとが増えた……」
と聡は深くため息をつく。
周りは面白いイベントが始まったと騒いだり、各部活ごと集まったりとそこまで強く拒否しているものはいない。
「ちなみに、いろんなところにヒントあるからね〜。じゃあ後は部長に任せたっ」
そういうと美琴は大広間を出て移動し始めた。
「待って下さい〜」
希達は急いで会長の後を追いかけた。
その言動を見ていた部長達は——
「水泳部はとにかくしらみつぶしに探そう」
「ソフト部の皆、上の階から順に探すよ!」
等の指示を出し始めた。
「うんうん。これでこそ、青春だねっ!」
この様子をモニターで見ていた少女がニッコリと笑った。
* * *
なかがき
新しいイベント(?)始まりました!
楽しんでくれると嬉しいです!
今回は長くなりそうな予感……。
- あ、そうだ! ( No.16 )
- 日時: 2015/03/28 19:02
- 名前: 菊乃 瑞季 (ID: MTNmKKr2)
こんにちは〜。
夕陽先輩。誰かわかりますか?
元蘭です(笑)。
先輩の小説はいつ見ても癒されます!
美琴ちゃんがとてもかわいいな〜と思いました!
これからも見に来ます。
- Re: あ、そうだ! ( No.17 )
- 日時: 2015/03/28 19:33
- 名前: 夕陽 (ID: IcK/upD1)
菊乃 瑞季
あ、蘭ちゃんか!
名前変えたんだね〜。
癒されるっていってくれてありがとう!
美琴ちゃん私も好きだよw
コメントありがとう!
- Re: あ、そうだ! ( No.18 )
- 日時: 2015/04/03 15:00
- 名前: 夕陽 (ID: IcK/upD1)
五月 あ、そうだ! 合宿しよう!5
「それにしても光、どこに隠れたんだろ?」
「あれ? 会長さん知らないんですか?」
美琴の呟きに反応して希が問う。
「うん。公平にしないといけないからね!」
「美琴さん、すごいなあ」
望が尊敬したまなざしで見ているからか美琴は「すごいでしょー!」と調子に乗る。
「とにかく早く探して寝たい……」
常識人、というか真面目な聡は既に就寝していたようだ。
しかし無理矢理イベントに参加させられて少し不機嫌そうだ。
「あ、ヒント発見〜!」
割れたらどうしよう……と不安になりそうなくらい高価な花瓶。
その中にヒントが入っていたようだ。
「なんて書いてあるんですか?」
「うーんと、外のようで中である所って書いてあるよ」
「屋上じゃないか?」
「館内っていうくくりだとそうなりますね」
聡の推測に望は頷く。
「じゃあとりあえず屋上行ってみよー!」
美琴は元気よく上に続く階段に向かった。
* * *
屋上には既にたくさんの人がいた。
しかし、誰もまだ見つけた様子はない。
「おかしいなあ。光、ヒントに嘘は書かないって言っていたはずなのに……」
美琴が首をかしげる。
「温室とかあればそこかもって思うんですけど、どこにもないですもんね……」
希は地図を見ながら考え込む。
「宿泊用の部屋以外にあるのは、けが人の手当てをするための保健室、ワンコインで食事が出来る食堂、スクリーンや漫画が置いてある娯楽室、歴史書や文庫本が置いてある図書室位か」
望が希の横で地図を覗き込み、可能性がありそうなところを挙げていく。
「あ、そうだ! 娯楽室だよ!」
美琴はその言葉を聞くと、嬉しそうに顔を輝かせた。
幸い周りに人が少なく、声もそこまで大きい声ではなかったので他の部活は気付いていないようだ。
「とにかくいくよ!」
美琴の言葉に3人はこっそり屋上から姿を消した。
* * *
娯楽室に着いたとき、美琴は中に複数の人がいる気配を感じた。
「二番手だったか〜」
美琴は残念そうに、けれど顔は生き生きとしたまま呟きドアを開ける。
そのドアには美琴が見つけたものと同じヒントが張られていた。
——そこは、一面が緑の世界だった。
「なるほど。そういうことか」
聡が納得したように呟く。
娯楽室の中は一面にスクリーンがあり、そこには全て森の風景が映し出されている。
「負けちゃったか〜」
美琴は苦笑いしながら最初に来たであろう部活のメンバーを見る。
「あそこは……ソフト部か」
この館は全部で4階。
娯楽室は3階だから上から探した彼女達が早く見つけられただろう。
しかし、ヒントを見てもここと確定できたのはすごいと美琴は思った。
数分はなした後、ソフト部の部長は何かをもらって退室していった。
ソフト部全員が退室した後、美琴は光に近づいた。
「しっかり渡してくれてありがと!」
「こちらこそ、こんなに面白い企画かんがえてくれてありがと〜。楽しくてついつい張り切っちゃったよ!」
光は妹の千影と違い、童顔で高校生でも通用しそうな顔だ。
身につけているものもピンク地に白いフリフリのエプロンで子供っぽさが更に増している。
「本当にありがと!」
「こちらこそ。最終日の鬼ごっこできないのは残念だけど、これがめちゃくちゃ楽しかったからいいや!」
それだけ言って光は窓から出て行った。
もう一度言おう。
窓から出て行った。
「え? あの人大丈夫なの!?」
希が心配するが
「あー、光なら大丈夫だよ」
と美琴は心配の“し”のじもないようだ。
どうやら光がこのように出て行くのははじめてではないらしい。
「じゃあ、明日の鬼ごっこまでは何もすることないし自由でいいよ〜。あと、私はそろそろ寝るね。もう12時過ぎちゃったし」
それだけ言って美琴も去っていった。
- Re: あ、そうだ! ( No.19 )
- 日時: 2015/05/10 22:03
- 名前: Reiチェル (ID: BxOXFqfg)
はじめまして、Reiチェルです。
おもしろくて一気に読んじゃいました。
更新楽しみにしてます。がんばって下さい!
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