コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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あ、そうだ!
日時: 2015/01/01 00:00
名前: 夕陽 (ID: jP/CIWxs)

はじめましての方が多いと思います。

いろんな作品を書かせて頂いている夕陽です!

自分の作品の一つが終わったのと新年になったので前々から考えていた作品を書こうかと。(といっても考え始めたのは12月中旬くらいからですが)

内容は生徒会メンバーが巻き起こすイベントみたいな感じです。

よろしくお願いします!

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Re: あ、そうだ! ( No.30 )
日時: 2015/08/25 14:19
名前: てるてる522 (ID: hYCoik1d)
参照: http://te5rute5ru2@gumi

あ、そうだ...最近夕陽と話してない...
って事でクリックさせて読まさせて頂きましたw

てるてる522です♪ 覚えてらっしゃいますか?

読み易くて、一気に読めますッ^^
面白かったです。

これからも頑張ってーーー!!


byてるてる522

Re: あ、そうだ! ( No.31 )
日時: 2015/08/26 09:04
名前: 夕陽 (ID: WzE/lQPv)

てるてる522
お久しぶり!

覚えてるよw

読みやすいって言ってくれてすごく嬉しい!

更新がんばるよ!
コメントありがとう!!

Re: あ、そうだ! ( No.32 )
日時: 2015/09/22 15:53
名前: 夕陽 (ID: T0oUPdRb)

六月 あ、そうだ! 文化祭をしよう!7

「というわけで今日も生徒会始めるよっ!」
「当たり前のように私を巻き込むのね、あなたは」

 元気な美琴に吐き捨てるようにいう美里。

「それにしても昨日もあの事件、起こっているんですよね? このままずっと荒らされ続けたら文化祭開催できないんじゃ……」

 希は心配そうに呟く。

「うん、そうだね。だから延期するよ?」
「そうですか、やっぱり延期——ってええ?」

 美琴の言葉に希は驚く。
 なんて言ったって水花学園の文化祭は地域でも結構な数のお客さんがやってくる。
 近所ではお知らせのポスターがたくさん貼ってあるし、いろんな企業とのコラボもやっている。
 既に日程は決まっており、宣伝も済ませているというのに。

「おい、美琴。流石にそれは——」
「さとちゃんに迷惑はかけないから。私が全てやるから」

 聡がその言葉に驚き、美琴に説明を求めようとすると美琴はいつもとは違う、真剣な瞳で言った。

「延期するのは一週間。たった、一週間だよ」

 ゆっくりと噛んで含めるように言う。
 そこでチラリと美里を見た。

「これなら、邪魔されないですむから」

 美里は一瞬、邪魔をしたのをばらすと思っていたが違った。
 そして一週間という言葉を理解し、息を呑む。
 それは、あの子が言っていた期限。
 何で美琴が知っていたか分からないがこれで面倒な邪魔をすることはなくあの子も楽しめるだろう、と考える。

「でも、本当に大丈夫ですか? 色々ブーイングきそうですけど……」

 普段は会長賛成派の望だが少し心配そうに眉根を寄せる。
 企業だって暇ではないし、訂正するとしたら相当なポスターを印刷しなおさなければならない。

「大丈夫、私が保証するよ」

 美琴は自信満々の笑みで微笑んだ。

     *     *     *
なかがき
お久しぶりです。
最近更新できなくてすみません。

今回もまた、私の予想を大きく外れる話に……。
芯の部分は一緒ですがまさか延期するとは。
美琴ちゃんには驚きます←

というわけでもうしばらく文化祭編をお楽しみ下さい。
少なくてあと2話で文化祭編完結予定です。

Re: あ、そうだ! ( No.33 )
日時: 2015/09/24 21:15
名前: 夕陽 (ID: T0oUPdRb)

六月 あ、そうだ! 文化祭をしよう!8

「ふう、疲れたよ……」
「元はといえばお前のわがままのせいだろ?」

 最後の書類にサインをして美琴は机に突っ伏した。
 その姿を見つつ、聡は書類を整頓していた。
 一番の苦労人は彼かもしれない。
 美琴のために、やらなくてもいい仕事をやっているのだから。
 ちなみに双子はそれぞれのクラスでの出し物を手伝っている。

「さとちゃんはいっつもひどいなあ? 美琴だって事件さえ起こらなきゃこんなのやんないよ!」

 美琴は頬を膨らませて訴える。

「ところでどういうことなんだ? 何故一週間延期するだけで事件が亡くなると思うんだ?」
「だって、一週間後に退院するからだよ! この事件を依頼した人の妹が」
「すまん、さっぱり分からない」
「さとちゃん案外バカだよね。バカって言うより頭が硬い……?」

 美琴が呆れたような目線を聡に投げかけると聡は一瞬反論しようと思ったが事件の真相が気になるのでグッと我慢する。
 それに気を良くした美琴はあっさりと彼女の考えを披露した。

「簡単に言うとこれは美里さんが依頼された事件なんだよっ!」
「美里さん……。ああ、元生徒会長の。でも何で?」

 聡は最近来た美琴と少し似た雰囲気を持つ女性を思い浮かべる。

「美里さんは私達とある意味似ているんだよ。生徒を幸せにしてるの」
「しかしあの事件は幸せになった生徒などいるはずが——」
「いるんだよ、文化祭が出来なくなればいいと思っている生徒が。あ、正確に言うと“ある人がいないなら文化祭が出来なくてもいい”って思っている生徒か」
「? どういう意味だ?」

 美琴の言い回しに首をひねる。
 誰か特定の人がいれば文化祭をやってもいいという事だと理解はした。
 しかし何故、延期につながるのか。
 そういえばもう一つ美琴がおかしなことを言っていた気がする。
 依頼者の妹が退院すると……。
 そこまで考えた時聡は気付いた。

「つまりその人は妹と一緒に文化祭を楽しみたいってわけか」
「まあ、そういうこと。その妹にも事情があるらしいけど」
「でも、何で分かった? 動機から気づくことは困難だろう?」
「動機は私の想像だよ。実際は美里さんの携帯を見せてもらったの」

 勿論、無断で見たのだがそんなことはおくびにも出さない。
 しかし長い付き合いなので聡も察して目を見開く。

「あんまりそういうことするなよ」
「何のこと?」

 美琴がとぼけるのは分かっていたが、それでも釘をさしておく。

「というわけで、無事文化祭開始できそうだね!」

 美琴は悪意など全くない無邪気な顔で微笑んだ。

     *     *     *
なかがき
あと1,2話で終了予定です。
久しぶりに二日連続で更新!
シルバーウィークに感謝です。
シルバーウィーク明けたら更新また逆戻りすると思いますが見捨てないで下さると嬉しいです。

次回はどちらかというと後日談っぽいです。(予定では)

Re: あ、そうだ! ( No.34 )
日時: 2015/09/24 21:33
名前: 夕陽 (ID: T0oUPdRb)

美里視点&三人称です。

六月 あ、そうだ! 文化祭をしよう!9

 率直に言うと、私が邪魔をしなくても良くなった。

 彼女は「入院している妹が文化祭に行きたいと言っていた。だけど退院は文化祭の一週間後。だから延期にならないなら文化祭なんていらない」と言っていた。
 つまり彼女の依頼は文化祭をつぶすか、延期にするかの二択だった。

 彼女の妹思いに感心して私は依頼を受けた。
 私は妹をそんな風に思ったことがなかったから。

 だけど、私の妹は私より優秀だった。
 あっさりと文化祭を延期したのだ。
 気付いてないかと思ったが、「これなら邪魔しないでいいでしょ?」と自慢げに電話をかけてきたので知っていてやったのだろう。

 はあ、やっぱり私は何にもできないミリだな。

 でも依頼人の彼女は喜んでいたしよかったかもしれない。

 私は「ありがとうございます」とだけ書かれたメールを読み、もう彼女は私に頼ることはないだろうとスマホから彼女に関するデータを消した。

     *     *     *

 美里は延期された文化祭を見に行ったが、美琴に会うと何か言われそうなので校舎には入らなかった。
 しかし賑やかな雰囲気はあれど重苦しい空気をまとった生徒はいない。

 美里はそれに満足していた。
 美里の依頼を受ける条件は、少数派の意見ということ。
 美琴は生徒会長だから多数派の意見しか応えられない。
 でも美里なら出来るのだ。
 今は全く水花学園仁関係ない美里なら。

 ただ、やはり美里は美琴のことが苦手だった。
 嫌い、というより苦手。
 だから、生徒会への反抗でも簡単に請け負う。

「そういえば新しい依頼が来てたのよね」

 美里がスマホを起動すると昨日来たばかりのメールを見る。
 大方今まで解決した人が美里の存在を教えたのだろう。
 彼女はもう一度そのメールを読むと、

「さて、じゃあ次の依頼がんばるか」

 と微笑んだ。

     *    *     *
あとがき
というわけで、文化祭編終了です!
読んでくれた方ありがとうございました!

そういえばこの作品、新年明けると同時に公開したわけですが10ヶ月近く経つのにまだ3ヶ月しか終わってないんですよね……。
つまり12ヶ月書くには40ヶ月=3年と4ヶ月……。
も、もっと更新頻度上げなければ!

次は7月ですね……。
何にしようか迷います。
それでは次回もお楽しみに!


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