コメディ・ライト小説(新)

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憑きもん!~こんな日常疲れます~【更新停止】
日時: 2024/01/26 23:11
名前: むう (ID: F7nC67Td)

 中学2年生の私・月森コマリには一つだけ悩みがある!
 それは、世にも珍しい【逆憑き】という体質なこと!
 なんとなんと、自分の行い全てが悪い方向に行くみたい。
 自分の存在自体が悪い妖怪とかを呼び寄せてしまうんだって。
 治すには、悪い妖怪と一緒に集まってきた、いい妖怪か幽霊さんの力を借りるべし。
 でもなかなか、そんな優しい幽霊来ないんですけど———!?
 悪運強すぎJCの日常ラブコメディはじまりはじまりっ。
 ―-----------
 《2023年夏☆小説大会 
2023年冬☆小説大会 銀賞入賞!》
 投票して頂きありがとうございます!!
作者とキャラの感想はコチラ→>>54

 ★重要キャラクターLog★
 >>23

 ★応援コメント★
 >>09 >>47

 ※不定期更新です! 
 ※視点変更をメインとした展開です。毎話ごとの主人公がいます。ご了承ください。
 ※若干のシリアス描写がありますが、基本は日常コメディです。
 
 
---------------------

 【目次】一気読み>>01-

 〈第1章:新たな出会いは疲れます! >>01-17
 プロローグ>>01
 第1話「ヘンな同居人」>>02-04 
 第2話「誰だお前」>>05-06
 第3話「ヘンな協力者」>>07-09 >>10
 第4話「変化」>>11-17

〈第2章:新たな関係は疲れます!>>18-33
 第5話「要らない力」>>18-21
 第6話「契り」>>22-24
 第7話「プレゼント」>>25-28
 第8話「側にいれたら」>>29-33
 アフタートーク>>34

 閲覧数1000突破記念★キャラトーク>>46
 閲覧数1400突破記念★キャラ深堀紹介>>51
 閲覧数2100突破記念★○○しないと出られない部屋>>65-70 >>71-75

 〈第3章:〔過去編〕疲れたきみと僕の話>>35-57
 第9話「幽憂レコード:前編」>>35-38
 第10話「幽憂レコード:後編」>>39-40
 第11話「禍と鳥:前編」>>41-45
 第12話「禍と鳥:中編」>>47-50
 第13話「禍と鳥:後編」>>52>>53>>55>>56
 アフタートーク>>57

〈第4章:新たな試練は疲れます!>>58-
 第14話「転校生がやってきた」>>58-60
 第15話「素直になれない僕らは」>>61-64
 第16話「違和感」>>76-


 【重要なお知らせ ※必読お願いします】>>81
 

 
[記録Log]
 2023年1月11日、本編執筆開始。
 2024年1月13日〜更新停止
[参考文献リスト]
・新訳:古事記
・妖怪大辞典
・京都弁(YouTube講座)
 

Re: 憑きもん!~こんな日常疲れます~【最新話更新しました!】 ( No.67 )
日時: 2023/11/18 21:07
名前: むう ◆CUadtRRWc6 (ID: F7nC67Td)

 閲覧数2300感謝! これからも憑きもんをよろしくお願いいたします♪
 ----------------------
 [特別編 第3話]★秘密共有組★

 宇月「あかん、美祢の奴スマホの電源切っとるわ(携帯をポケットにしまう)」
 こいと「困りましたね。これじゃ連絡が取れないです。脱出ゲームってアナウンスの音声は言ってたけど、全然問題出す気配ないし」

 宇月「『ちょっと待って』って言うて、そのまんまやねんな。アイツの話からすると、美祢たちも閉じ込められとるようやから、そっちの相手しとるんかもしれんな」
 こいと「あ、こうも言ってましたよ!『マガっちやばいから対処してくるわ』って」
 宇月「そんな軽い感じで言われても困るんよこっちは」
 こいと「ですよねえ(宙にふわふわ浮きながら)」

 ~しーん~

 宇月「あ、あの、ごめんな。秘密のこと、美祢に話してしもて(静寂に居たたまれなくなり)」
 こいと「え? ああ、全然。いつか暴かれるだろうなとは思ってましたから。平気です。それに、お二人は仲直りできたんでしょ? なら大丈夫ですよ」
 宇月「でも、その。せっかく頼ってくれたんやし。その」

 こいと「……大丈夫ですって(宇月を後ろから抱きしめる)」
 宇月「――ふぁっ!? ちょ、桃根ちゃん……離っ」
 こいと「この恋愛マスターこいとちゃんを言い負かそうなんて、良い性格してますねえ宇月サン」
 宇月「~~~っ、君はほんまに、ほんまにっ」
 こいと「ほんまに、なんですか?(二ヤリ)」

 宇月「は、離せ!!(ググッと力を込めて、こいとを自分の体から引きはがす)」
 こいと「あらら。もーなんですか、柄にもなく照れちゃって」
 宇月「う、う、うっさいわ! あ、あんたはユイくん一筋なんやろ。ぼ、ボクの反応なんかいらん方がええんとちゃう?(白衣についた埃をはらって)」

 こいと「もちろんわたしは由比推しですよ! 宇月サンはアレです、オカズです」
 宇月「オカズて。多大な誤解を生みそうな発言やめぇや」
 こいと「あなたの反応をオカズにして、こいとは日々生き生きと霊生を送ってますよ!」
 宇月「あかーんこの子素直すぎるわ――――っ!」

 アナウンス「ふぅー、ふぅー。お、お待たせしましたああ(ゼエハア)。遅れてすみません!」
 こいと「あ、謎の声さん。さっきぶりです~。なんでそんなに息切れしてるんですか?」
 アナウンス「ま、マガっちが、その、術をね、ぶっ飛ばそうとしてまして。あと数秒遅れれば、扉が木端微塵になるところでした……」


 宇月「マガっち? ってあんた、ラスボスも部屋に閉じ込めとるんか!?」
 アナウンス「由比・猿田彦と一緒に閉じ込めました★ 使えるものは何だって使う、それが俺だ」
 こいと「由比と!? ちょ、ちょっとなにしてくれてるんですかっ、やめてくださいよ!」
 宇月「あーあー、あー、もうどうなっても知らんで……。猿田彦サン、頑張って……(同情)」

 アナウンス「ということでお待たせしました、お題発表に移らせていただきます!」
 こいと「何が来るのかな」
 アナウンス「では発表します、ばばんっ」

[お題其の1。壁ドンしないと出られない部屋]

 宇月「―――は? か、壁ドン?」
 アナウンス「はい。そこの壁でお願いします。男の子が女の子を壁ドンしてください。制限時間は無いですので、心の準備が出来たらしてもらう形で」
 宇月「いや、ちょ、ちょい待って?」

 アナウンス「なんですか? 情報は全部伝えましたよ。悪いですが私、このあと双子たちに同じ説明をしなければいけないので失礼させてもらI」
 宇月「あ、あんた鬼なん??(壁に取り付けられている魚眼レンズに近づいて、小声)」
 アナウンス「は?」

 宇月「やから、鬼なんかって。ボク、恋愛経験ないで? ほんまに言うてるならこのレンズ殴るで?」
 アナウンス「やだなあ。これは序の口ですよ。直接接触しないだけマシじゃないですか。美祢はコマリちゃんと恋人つなぎしてましたからね(小声)」
 宇月「こ、恋人つなぎって……、え、美祢はマジでやったん?」

 アナウンス「ええ。この目でしっかり確認しましたよ。貴方のいとこは、ちゃーんと真面目に女の子とお手手つなぎましたよ(語尾を強めて)」
 宇月「あ、あいつマジか!?」
 アナウンス「何なら見ます? 私のスクショ」

 宇月「――ほんまアンタ……、じゅ、、術使ってやるのはアリなん?」
 アナウンス「何言ってんですか。ナシ寄りのナシですよ。人の心惑わせるなんて最低だよ」
 宇月「あ――――っ、ほんまに作者って良いご身分やなぁぁ!!」

 ~と、後ろからこいとが駆け寄ってくる~

 こいと「どうしたんですか宇月サン。独り言、気持ち悪いですっ(ニコッ)」
 宇月「この子の素直さは時に心をえぐるんやけど」
 こいと「もうお互い隠し事もないですし、素で行きますよ」
 宇月「……やっぱ女の子ってようわからん。はぁ――――――っ(盛大な溜息)」

 宇月「(いや待て落ち着けボク。これはあれや、恋愛ゲームやと思えばいいんや。そうや、今までさんざん女の子を落として来たやろ。ゲームでやけど。やからその時と同じような感じで適当になんだかんだやればええんやっ、落ち着け!)」

 
 ~考えに反して、宇月の鼓動は速まる~

 こいと「宇月サン? どうしたんですか俯いて。 頭でも痛いんですか?」
 宇月「………」
 こいと「あ、わかった。壁ドンとか言われて焦ってるんでしょ~。もー、本当にこういうのよわいですよねえ」
 宇月「……好き放題言うなあ、君も」
 こいと「だってそうでしょ? 貴方は本当は臆病で弱虫っ……ひゃっ」

 ~こいと、宇月に肩を掴まれ、そして~

 宇月「(ドンッと壁にこいとを押し付ける)」
 こいと「あ、あの、ちょっと。え? あ、あの///」
 宇月「よくもまあ、ペラペラペラペラと(こいとの顔の横に手をついて)」

 こいと「あ、あの、宇月サン、ちょっ」
 宇月「………これでもまだ弱虫だって思うん?」
 こいと「ひゃっ、あ、あの、ちょっ」

 ~ピンポーン~

 アナウンス「はーい、お題クリアでーす! お疲れさまでした――――っ」
 宇月「ふーっ。よっしクリアぁ(壁から離れて伸びをする)」
 こいと「え、は? え、どういう」

 宇月「本気なわけないやろ、バーカ(ニィッと口角をあげる)」
 こいと「なッ。な、な、あ、あなたまさか、このこいとちゃんをはめてっ」
 宇月「ハーイ引っかかった引っかかった! 素で行けって言われたからな。満足した?」

 こいと「~~~~~っ、も、もう知りません! 宇月サンのあんぽんたんっ(声にならない叫び)」
 アナウンス「ホントにアレは素だったのか?」
 宇月「素に決まっとるやん。本気であんなことできるはずないやん。さ、桃根ちゃん次の部屋行くで。わはははは、顔メッチャ真っ赤やん。かわいいーw(逃げるようにその場を後にする)」


 アナウンス「宇月さん、隠そうとしてもバレバレですよ。あーもう、あの人自分の素がなにかも分かっていないのね。めんどくさいねえ。ま、作者なんですけど」


 ※次回に続く! 次は飛鳥&飛燕のペアです!お楽しみに~!!
 

 
 

 

Re: 憑きもん!~こんな日常疲れます~【最新話更新しました!】 ( No.68 )
日時: 2023/11/22 19:29
名前: むう ◆CUadtRRWc6 (ID: F7nC67Td)

 こんばんは、明日は祝日ですね!
 むうは描いているイラストを進めようと思っています。
 メンタル状況は、ぼちぼちかなあ。書くスピードは、ちょっと戻ってきました。
 続き行きます。

 ----------------------
 [特別編:第3話]★双子組★

 飛鳥「飛燕、どう? 扉開きそう?」
 飛燕「うーん。おっかっしいなあ。アニメでは探偵が針金で簡単に開けてたんだけど(クリップで扉をガチャガチャ)」
 飛鳥「アレはフィクションだよ。無理そうなら諦めよう」

 飛燕「あーあ。なんかこの部屋おかしいよな。俺らの術も発動しねえ。妖怪を使役して、助けてもらおうと思ったんだけどなあ(軽く伸びをしながら)結界でも貼られてるのかな?」
 飛鳥「どうだろう。微かな霊気は感じるけどね」

 飛燕「それより問題なのはお題だよな。アナウンスの声に従わないと出れないんだろ?」
 飛鳥「そうみたいだね。えーっと、最初のお題は何だっけ?」
 飛燕「……ポッキーゲームだよ。ほら、あそこの棚にあるじゃん、ポッキー」

 ~双子がいる部屋の中央に、小棚がある。その上には皆さんおなじみのチョコ菓子~
 [お題其の1:ポッキーゲームしないと出られない部屋]

 飛燕「俺らあれじゃん。双子じゃん。血のつながってる兄妹じゃん」
 飛鳥「そうだね」
 飛燕「出来るわけねーだろ!?? 気まずすぎて蕁麻疹じんましんでるわ!!(くわっ)」

 飛鳥「アナウンスが言ってたね。『ラブコメなのにラブを書けてない。特別編で取り返す』って」
 飛燕「にしても、チョイスおかしいだろ?? 霊能者2人いるんだからさあ、悪霊退治とかでいいじゃん!」
 飛燕「悪霊退治は無理だけど、確かに別のお題ならいくらでもあるよね(はあ、とため息をついて)」

 飛燕「……妹よ。この状況をどう考える?」
 飛鳥「クッソめんどいと思う」
 飛燕「だよな!? くっそめんどいよな!? 双子でポッキーゲームやって萌えるのは、顔面が良い奴とお互い好き同士の奴だけだよ」

 ~飛燕、床に座り込む~

 飛鳥「あ、連絡来た(スマホを開いて)」
 飛燕「連絡?」
 飛鳥「他のチームのお題を、スマホを通して共有する仕様になってるんだって」
 飛燕「へー。あ、俺、宇月センパイが何したのか知りたいっ。頼りになる人の行動を参考にした方がいいだろ? 見せて見せて」

 【夜芽宇月は 桃根こいと と 壁ドンしました】

 双子「ゑ(は)?」
 飛燕「あのセンパイが異性と壁ドン?? う、嘘だ。絶対嘘だ」
 飛鳥「あ、あの、『恋愛はゲームやから』とか変な言い訳してた先輩が?? 信じられないっ」
 飛燕「た、頼りになる人の行動を参考に――」

 飛鳥「無理無理無理無理ッ。ポッキーのチョコの部分しか食べない奴とやりたくない!」
 飛燕「無理の基準そこかよ!? 割と最初のところだぞそれ。今躓くところじゃないよね??」
 飛鳥「映画館のエンドロール最後まで見ないとか有り得ない」
 飛燕「それは今関係ねーだろ!? 長時間ずっと席に座るの嫌いなんだよ!」

 飛鳥「あとさあ。先週、【妖視あやみはゐな】ちゃんの配信録画してなかったでしょ! 7時間目がある日だから、撮りわすれないでねって言ったじゃん!(床に置いていたリュックをブンッ)」
 飛燕「ゴフッ。待って? ポッキーのチョコしか食べない兄にここまで情緒乱す妹いないと思うんだけど」

 飛鳥「あ、あやみんのゲーム配信、リアタイしたかったあああああああ(泣) だいたいさ、お兄ちゃん私のプリン食べたでしょ! あれカラメルいっぱい乗ってて楽しみにしてたのに! あ、あとこの間の期末テスト、『副教科の総合点は俺の方が高い』とか言ってドヤってきたよね。あれうざいからやめて欲しかった! あと、あと!」
 
 飛燕「すっごい! ここぞとばかりに不満が出てくるっ。そういうのは当日に言って!? あと、ちょっとしたアクシデントですぐ取り乱すのやめて?? いつもの強気はどうした」
 飛鳥「……兄ちゃんとポッキーゲームするとか死ねる……生理的に無理……」
 飛燕「反抗期の娘を持つ父親の気持ちが今ようやく分かったぜ。お父様はこんな心境だったのか」

 飛燕「だいたいなあ。散々言ってくれたけど、俺もお前の言動には飽き飽きしてんだよ」
 飛鳥「ふぇ?(目をこすりながら)」

 飛燕「ちょっと頭の出来が良いからって、胸そらすのやめろ! あと自分で勝手に髪切るのなおせ! 切りそろえてやってるのに嫌な顔すんじゃねえ! 二人になったから家事分担しようって発案したくせに、全部兄に押し付けるのマジでやめてくれ! 推してるVtuberが被ったからってしょげんな! 準一卵性双生児ですって、プロフ帳でアピールすんな!身の丈に合わん覚悟はダサいからな! 推しのランダムグッズの開封を兄に任せておきながら、推し以外が出たら俺のせいにする癖なんとかしろッ」

 飛鳥「うぉ、言葉のナイフが胸にッ(ゴフゥ!)。で、でも準一卵性双生児は誇っていいでしょ。0.000ウン%しかいないんだから――ッ」
 飛燕「はぁ―――……すっきりした。って、うわ、ポッキーのチョコ溶けてる!」
 飛鳥「あんだけ長々と喋ったらそりゃあ溶けるよ」
 飛燕「お前に呆れられてもな。んっ(ポッキーを全本口に入れる)」

 飛鳥「あ――――っ!なんで全部口に入れるの!? 溶けてない奴もあったでしょ!?」
 飛燕「どうせお腹に入るんだから一緒だろ。ん。ん、ゴホッゴホッ」
 飛鳥「もー、言わんこっちゃない。………んっ(飛燕の口からはみ出たポッキーをくわえる)」

 飛燕「!? ちょ、やめてマジ辞めてポッキーゲームは俺も生理的に無」
 飛鳥「(バキッッッッ)」
 飛燕「あ(スンッ)。なんだろう、とてつもなく嫌だったのに、いざ突き放されると心にくるものがあるような、ないような」


 
 ※Next→トキマリコンビ2巡目! 次回もお楽しみに!

 【おまけ:飛燕と飛鳥の推しⅤtuber:妖視はゐなについて】
 妖視はゐなは、ゲーム実況・歌ってみたを中心に活動するヴァーチャルライバー。
 妖怪や幽霊・UⅯAが大好きな女子高生・16歳。ちなみにリアル年齢も16歳。
『くじろくじ』という大手Ⅴtuberグループに所属している。
 髪色は白。ボブヘア+、髪の左右にはお団子がついている。インナーカラーはオレンジ。
 服装は巫女装束。
 ボーカロイドマニアでもある。好きなボーカロイドは『再音クミ』(憑きもん世界のミクちゃん)
 ちなみに桃根こいとも生前、妖視はゐなちゃんを推していた。
 

 

Re: 憑きもん!~こんな日常疲れます~【特別編更新しました!】 ( No.69 )
日時: 2023/11/24 20:54
名前: むう ◆CUadtRRWc6 (ID: F7nC67Td)

 [特別編:第4話]★トキマリ組・二巡目★

 〈脱出ゲームの舞台裏〉

 むう「ふぃー。全グループに企画説明するの疲れたぁ。あー、誰か代わりにやってくれないかなあ。やってくれたら、とっても嬉しいなあ(チラリ)」
 正鷹「交代してほしいなら最初から言ってくれ」

 むう「だって、君がアナウンスやったら、文字通りの天の声じゃん」
 正鷹「それでもいいよ。頼って欲しいよ。今後、本編登場しないんだから。特別編で喋らせてよ」
 むう「むー。でもそしたらバレそうじゃん。声の主がむうだって。途中でキャラ追加できるの作者しかいないし(テーブルの上にあった午後の〇茶をゴクゴク)」
 正鷹「大丈夫だ、もうバレてるから(ニコッ)」

 正鷹「むうは体調不良なんだから休んどけよ。あとは俺がチャチャッとやるから。こう見えて、小中と放送委員会だったんだぜ。トーク力には自信がある」
 むう「そこまで言うなら、頼ろっかなあ。はいこれ、ヘッドホンと台本」
 正鷹「メタいから台本って言うのやめろ。オッケー、じゃあ二巡目お互い頑張りますか!」

 
 ----------------------

 〈再びトキマリ組〉

 美祢「今回の部屋は一面が黄色いな。目がチカチカする」
 コマリ「またしても、何もないね。正面の壁に扉が取り付けてあるだけだ」

 美祢「なるべく簡単なお題にしてほしいんだけど、相手はむうだ。期待はしない」
 コマリ「もー、トキ兄。むうちゃんをそんなに敵視しちゃダメでしょ」
 美祢「だって見て見ろよ、このスマホの文章」

 【夜芽宇月 は 桃根こいと と壁ドンしました
  由比若菜(猿田彦)は禍津日神と第1の部屋にステイしています
  番飛燕と番飛鳥はポッキーゲーム 未クリア】

 美祢「壁ドンとか恋人つなぎとかポッキーゲームとか。恋愛系ばっかり。つーか宇月壁ドンしたのか。マジか。信じられない。ここ夢?」
 コマリ「現実だよ! あと、宇月さんをからかわないの! トキ兄だって私と恋人つなぎしたじゃん!」


 美祢「ふぁ(顔が一瞬で真っ赤に)」
 コマリ「? ………あ(ワンテンポ遅れて赤面)」

 美祢「~ッ、~ッ(声にならない叫び。無言でコマリの頬をつねる)」
 コマリ「いだッ。いだいって、やめひぇよ~」

 美祢「ふーっ。はぁ。いいかコマリ。今日のことは後日ちゃんと忘れろ。約束だ」
 コマリ「え、ええ――――っ。無理ゲーすぎるよ!」
 美祢「頼む忘れてくれ。そうしないと黒歴史になる。俺の黒歴史がまた一つ増える」
 コマリ「元から厨二じゃ……いだい! 悪かったからつねらないで!」

 コマリ「………はあ。まあ、この作品ラブコメだからね。今までシリアスが多かったけど」
 美祢「でも、こういう形を俺は望んでない。やるなら最初から本編でやってほしい」
 コマリ「いや、本編でもちょっとはあったよ? ほんとにちょっとだけど……」

 ~ピーンポーンパーンポーン~

 天の声「ってことで始まりました! 〈憑きもん特別編〉のお時間です!みんな上手くやってるかー? 上手くやれてないコンビも、まだまだ時間あるから気張ってこー!」
 美祢「なんだこのアナウンス!?(テンション高めの放送に驚く)」
 コマリ「やけに明るいBGMがバックで流れてるね。あと、むうちゃんの声じゃない。けどこの声、どっかで聞き覚えがあるような」

 天の声「あ、申し遅れました。前アナウンス主に代わり、実況を務めさせて頂きます私・番正鷹と申します。何卒よろしくお願い申し上げます!」
 美祢・コマリ「ええええええええええええ、バンさん!???」

 美祢「え、待って待って。なんで正鷹さんがアナウンスしてるんだよ。おかしいだろ」
 天の声「本編の展開の都合で登場できないので、無理言って特別編に参加させてもらいましたー」
 美祢「噂には聞いていたが、この人もめっちゃくちゃ声でかいな。やりづれえ」

 天の声(正鷹)「あ、でっかかった? ごめんごめん、ボリューム下げまーす。あ、恋人つなぎお疲れ。あ、あと申し訳ないんだけど、お題箱見る限り全部恋愛系で固めてるっぽいからご容赦ください」
 謎の声「ちょっ、それは公表しない約束でしょ!(ガサゴソ)」
 天の声(正鷹)「そーだっけ。悪い悪い」

 美祢・コマリ「(ま・じ・で・す・か)」
 天の声(正鷹)「大丈夫。過激そうなのは俺が外しとくからさ。ここ全年齢対象版だし。上手いことやるから安心して(小声)」

 美祢「まあ、正鷹さんが監修してくれるなら平気か」
 コマリ「う、うん。すごいね。不安が一気に軽くなったよ」
 天の声(正鷹)「んじゃあトキマリ組、2番目のお題発表するよーっ」

 [お題其の2:お互いの好きなところを10個言い合う]

 天の声(正鷹)「題して、お互いの好き語りだ。ちゃんと相手の目を見て話すこと!」
 コマリ「うーん。こ、恋人つなぎよりは比較的簡単かな?」
 美祢「よ、良かった(ホッ)。じゃ、コマリ先でいいぞ。手早く済ませよう」

 コマリ「わかった。え、えーっと(美祢を見つめて)。えーっと」
 美祢「うっ!?(あ、あれ。難易度は簡単だって分かってるのに、なんでドキドキするんだ?)」
 コマリ「えーっと、トキ兄の良いところは(指を折る)」

 コマリ「①寝起きが良い ②頭の回転が速い ③料理が上手い ④人の話を笑わない(※一部例外を除く)⑤たまに見せるリラックスした表情が好き ⑥意外と歌が上手い」
 美祢「おぉぉぉい待て待て。一部例外を除くってなんだ。変なもんを入れるな」
 コマリ「じゃあ反論をどうぞ」
 美祢「ぐっ……。は、早く続きを言え」

 コマリ「⑦冷静 ⑧大事な物事に対して熱くなれる ⑨相手のことを一番に考えてくれる」
 美祢「う。は、恥ずかしいなコレ……(ふにゃあ)。じゅ、十番は?」
 コマリ「⑩たまに見せる笑った顔が好き」
 美祢「んんんんんっ(あー、反則だろそれ!)」

 天の声(正鷹)「月森ちゃんありがとー。お次は時常くん、行ってみよう!」

 美祢「あー。んーっと。え、えっと。①優しい」
 コマリ「ふんふんふん。次は?」
 美祢「え? えと、②毎日ワクワクで過ごせる ③食べ物を美味しそうに食べる ④ポジティブ」
 コマリ「へえー。ってトキ兄、顔赤いけど大丈夫?」

 美祢「部屋が暑いんだよ! ⑤ハマったものはとことん推す ⑥人見知りしない ⑦信用出来るやつにはめっちゃ心開く ⑧声が可愛い ⑨菓子をほおばる仕草が小動物みたい」
 コマリ「小動物かあ。飛鳥ちゃんにも同じこと言われたな」
 美祢「⑩笑顔が可愛い、で」
 コマリ「!!」

 ~ピンポーン~

 天の声(正鷹)「おめでとうございます! お題クリアです! よく頑張った二人とも。って、なんでそんな気まずそうな顔してんの?」


 コマリ「(それはずるいよトキ兄……! やだ、顔火照ってきた。ばれない様にしないと)」
 美祢「(人のこと褒めるって、なんでこうも恥ずかしいんだ。ぐぬぉおおおおおおおおお)」
 双方「………………………………」

 
 天の声(正鷹)「え? 待って、もしかしてこれ俺が悪い? ちょっとむう、俺恋愛のことよく分かんねえ! こういう時ってどんな声かけりゃいいの?(困惑)」
 

 ※Next→天敵組・二巡目! 次回もお楽しみに。

Re: 憑きもん!~こんな日常疲れます~【特別編更新しました!】 ( No.70 )
日時: 2023/11/28 21:28
名前: むう ◆CUadtRRWc6 (ID: F7nC67Td)

 [特別編:第5話]★天敵組・二巡目★

 禍津日神「おい小童こわっぱ!」
 由比「ひゃ、ひゃいっ。な、なんですか」
 禍津日神「他の班員が次々とお題をクリアしている。しかし我々はまだ第一関門も突破していない。そこでヘラヘラする暇があるなら、スマホのシャッターとやらを切れ」

[お題其の1:お互いの写真をSN〇Wでいい感じに加工しろ]

 由比「ででで、でもマガッちさん」
 禍津日神「禍津日神だ」
 由比「マガさん」
 禍津日神「はあ。もういい、好きなように呼べ。ったくどいつもこいつも」

 由比「あ、はい。あの、僕携帯にあまり詳しくなくて。加工とか言われても何をしていいか」
 禍津日神「そこの猿は何か知らないのか」
 猿田彦(霊化状態)「何故俺様が知っていると思うんだよ。こちとら神だぞ」
 禍津日神「お前、人間の影響でアニメやコミックに詳しいだろう」
 猿田彦「それは乗っ取り先がバンだったからだ。あいつは写真加工なんか興味なかった」

 アナウンス(正鷹)「興味なくはねえよ!? 妹がいるからな。苦手なだけで嫌いじゃないぜ」
 禍津日神「当然のようにアナウンスをしている番正鷹にもツッコミたいところだが」
 アナウンスを(正鷹)「久しいなマガっち! 俺から出番を奪った罪は重いぞ」
 禍津日神「この我に『手をハートの形にして決め顔しろ』と言ったお前も大概だぞ」

 
 ~天の声・マガっち。モニター越しにバチバチ状態~

 由比「ちょ、ちょっと二人とも喧嘩はやめて! 僕頑張るからっ。それでいいでしょ?」
 猿田彦「でも由比、お前幽霊だろ。スマホとか持てるのか?」
 由比「指先だけ一時的に実体化させるから大丈夫だよ。猿ちゃんにこの間実体化のコツ教えてもらったし」

 猿田彦「お前手先だけは器用だよな……」
 由比「えへへへへへへ」
 猿田彦「褒めてないぞ。メンタルケアもしっかりやってくれ」

 禍津日神「ふん。早急に遂行しなくてはな。由比とやら、早く我を撮れ」
 由比「あ、はい! いきますよー、はいチーズ!(カシャッ)」
 禍津日神「チッ(指は―と+ウィンク)」
 由比「うわ」
 禍津日神「おい、これ見よがしに引くんじゃない」

 アナウンス(正鷹)「ブフッ。マガっち最高――――――っ。おいむう、見ろよこれ。やばい。めっちゃやばい。マジうけるんだけど。あー、今まで溜まっていた鬱憤が消えていく。清々しい~」
 禍津日神「…………此奴ッッ(わなわな)」


 ~天敵組、お互い顔を近づけて加工アプリを見る~

 
 猿田彦「よし。素材は取れたし、こっから加工だな。このどキツイ素材をオシャレにしよう」
 由比「猿ちゃんってホントに神様? 一番ウキウキしてるね」
 猿田彦「道開きの神たるもの、流行は徹底的に抑えておきたいんだ」
 由比「へえ。よく分かんないけど、まあいっか。うーん、加工、何から始めればいいんだろ」

 禍津日神「この『エフェクト』というのは何だ? 童、タップしろ」
 由比「えっと、なんか全体にキラキラつけたり出来るようです。ハートのフレームとか、レトロ風とか、パウダーとか。いろいろできるみたいですね」
 禍津日神「ならばこの【暗黒】をつけろ。画像一面が黒塗りされ、我の存在が引き立つからな」

 由比「それだとマガさんの髪色と同化しちゃって、生首だけ浮かんでいるみたいになりますよ」
 猿田彦「それはそれで面白いな。ネタ画像にして送ろうぜ」
 由比「もー猿ちゃん。嫌いだからって、そんな言い方はないでしょ!」
 猿田彦「相手は敵だぞ。お人よしもここまでくると心配だぜ。って、俺は父ちゃんか何かか?」
 

 由比「じゃ、じゃあこの【小顔効果】はどうですか? 顎がシュッとなって、凛々しくなると思います!」
 禍津日神「元々童顔だから問題ない。見ろこのツルツル肌」
 猿田彦「宿主の身体が子供だから当たり前だろ。自分の手柄みたいに言うんじゃないよ」

 
 由比「じゃあ、これは?【チーク】。頬に赤みが出ますよ。マガさんの顔、血の気がないから。赤みを足せば、ハートポーズのきつさもちょっと和らぐ気がします」
 禍津日神「ほお。任せよう」
 由比「はいっ。(ウキウキで加工)」

 猿田彦「由比、お前にっこにこ笑顔でかなり辛辣なこと言ってるぞ。自覚あるか?」
 由比「ん?」
 猿田彦「ダメだこいつ。色々と鈍感すぎる」
 由比「(カチャカチャ)で、できましたチークっ。どうですかね?」

 ~由比、スマホを猿田彦と禍津日神に向けて~


 禍津日神「なんだこの怪Bっ、ぐっ(猿田彦に口をふさがれて)」
 猿田彦「やめろ、由比の夢を壊すんじゃないっ。ただでさえメンタル豆腐なんだからっ(小声)」
 アナウンス(正鷹)「ぶっ、ふはははははは、傑作傑作!」
 猿田彦「バンもちょっとは自重しろ!!」

 由比「ど、どうかな。チークって女の人が良く使ってるイメージだから、たくさん塗れば可愛くなるかなって思ったんだけど」
 猿田彦「あー、すっごい健康そうな色になったよ(当社比)」
 由比「ほんとっ? 良かったぁ。他になにか修正しなきゃいけないところあるかな?」

 禍津日神「我としては一番に自身の色彩感覚wっ、ぐむっ。だから離せ!」
 猿田彦「(再度口をふさいで)あー、そうだな。吊り眉になってるから、垂れ眉にしたら可愛くなるんじゃないかな。あと口紅とか、ネイルとかも塗ってあげて」
 由比「わかった! ゴホッゴホ」

 猿田彦「風邪ひいてるんだからムリすんなよ」
 由比「はーい」
 アナウンス(正鷹)「(お父さんというより、最早お母さんじゃ)」

 ~由比、ウキウキルンルンでスマホを操作~
 
 禍津日神「おい猿田彦。貴様っ」
 猿田彦「ごめん可愛い由比の泣き顔を見たくないんだ。ここは我慢してくれ。あとで俺の写真好き放題やって良いから」

 
 禍津日神「なら言葉に甘えて、顔色を悪くしてやる。エフェクトは闇。炎のステッカーもつけて、ポーズは目の前にいる者を殴る感じでどうだ」
 猿田彦「ジャ〇プの悪役みたいで、めっちゃカッコいいじゃねえか」


 ~天敵組、一向に進まない~
 
 ※Next→秘密共有組の3巡目! 次回もお楽しみに。


 【おまけ:憑きもん!キャラ 技名辞典①】
 ・恋魂球ラブコンボール
 →こいとの技。恋愛の運気をエネルギーの球にして投げる
 
 ・黒呪符くろじゅふ
 →宇月の奥義。呪符に呪いの念を込めて投げる

 ・謁見えっけん
 →飛燕の術。位の高い霊・妖を召喚し使役する。

 ・番家流:憑依術ひょういじゅつ
 →正鷹の術。取り憑いた霊が持つ能力を自分好みにカスタマイズする

 
 禍火かび
 →禍津日神の術。負の感情をエネルギーの球にして投げる
 

Re: 憑きもん!~こんな日常疲れます~【特別編更新しました!】 ( No.71 )
日時: 2023/12/03 22:17
名前: むう ◆CUadtRRWc6 (ID: F7nC67Td)

 小説大会宜しくお願いしますっ。
 無理のない範囲で頑張ります!
 
 -------------------

 [特別編:第6話]★秘密共有組・3巡目★

 宇月「だああああああ、何なんあれ何なんあれ(猛ダッシュ)」
 飛燕「俺に聞かれてもしりませんよおおおおおおお」
 こいと「ちょ、ちょっと飛鳥さん先先行かないでくださいっ」
 飛鳥「無理いいいいいいいいいいっっ」

 ~宇月&こいとチーム、飛燕×飛鳥チームと合流~

 宇月「この状況マジ意味わからん。次の部屋へと続く廊下を歩いとったら、曲がり角からめっちゃ巨大なロボットが出てきて、ボクたちに襲い掛かって来たんやけど」

 ロボット「お掃除シマス お掃除シマス」
 飛燕「しかもここ、術が発動しない場所ですから攻撃も出来ませんよね?(ダダダダダダッ)」
 宇月「ど、どうなんやろっ。はぁー、はぁー、はぁー。も、桃根ちゃん、一回技撃ってみてくれんかな?」

 ロボット「お掃除シマス お掃除シマス」
 こいと「わ、分かりました。(足を止めて)。ロボットさんちょっと失礼します! 必殺・恋魂球ラブコンボール―――――っ!」

 ~こいとの手のひらからピンク色のエネルギーの球が発生~
 ~ロボットに向かって飛んでいく~

 ロボット「(カキンッ)」
 飛鳥「なっ。跳ね返した!?」
 宇月「術は効いてるっぽいけど、ロボットさんの強度が強いせいではじかれてまうんやろな」
 こいと「嘘でしょ? 結構なエネルギー持ってますけど……」

 飛燕「あー、やべえ。こんなことになるなら一番目の部屋にとどまっておいた方が良かったよ」
 飛鳥「もう二度としないから。レモンのお味とか嘘だった」
 双子「………(気まずそうな顔)」

 こいと「ちょ、お二人さん敵来てますから! 足を止めないでくださいっ。幽霊の私が言うのもなんですけど!(宙にフワフワ浮きながら)」
 宇月「全くや。って、あかんこの通路行き止まりやっ。こっから先行かれへんっ。シャッターが下ろされとる」
 飛鳥「確か反対側の通路も行き止まりでしたよね?」

 
 ビーッ


 宇月「なんやこの音? ブザー音?」
 アナウンス(正鷹)「今からこのあたり一帯を覆っていた結界を解きます。あ、これは霊能力者の能力が使えなくっつーアレね」

 双子「お、お兄ちゃんっ!?」
 飛燕「な、なんで死んだはずのお兄様の声が……? おい誰か録音してんだろ! やり方が汚いぞ!」
 アナウンス(正鷹)「え、ちょっと」

 飛燕「情報って言うのは無闇に共有・拡散しちゃいけねえんだ! プライパシーの権利とかなんとか。が、学校で習ったんだからな!」
アナウンス(正鷹)「必死に説明しているけどゴメン弟よ。すっげー説得力がないよ。あと俺の話を聞いて?」

 アナウンス(正鷹)「細かいことはあとで。とにかく、結界を解いたから、このフロアにいる限りみんなの術は発動するぜ。自分のスキルを活かして目の前のロボット(むう作)を倒してくれ。これが今回のミッションだ!」

 [共通お題:目の前の敵を討伐せよ]

 宇月「あのー、全部恋愛系で固めてるとか言うてませんでした?」
 アナウンス(正鷹)「ごめん、このお題入れたのむうだから文句は彼女に言って。霊能力者と幽霊そろえば何とかなるんじゃねって思ってるから」

 ロボット「お掃除シマス お掃除シマス(どんどん迫ってい来る)」
 こいと「と、とりあえず協力してあのロボ倒す感じですかね?」

 飛燕「そうっすね! てか今思ったんだけど、このロボってなんかその、ゴキブリに似てないですか? 無駄に触角とか生えてるし、テラテラしてるし」
 飛鳥「やめて!? 考えないようにしてたんだから」
 アナウンス(正鷹)「むうの自信作・『討伐Gメンロボ』です」
 宇月「ダブルミーニングするのやめてもろて」

 飛燕「ま、倒したもん勝ちってことすね。俺の技まだ本編で出てないんで、説明時間短縮になっていいかもですね」
 宇月「なんでこの小説はこうも曝け出すん?」

 こいと「ってことでまずは私が先陣を切ります! 皆さんサポートお願いします! 恋球球―――――ーっ!」
 ロボット「ギャウッ(ふらついて)」
 
 飛燕「んじゃあ俺も行きますか。術展開・【謁見えっけん】!」

 ~飛燕が右手を掲げると、妖が二体出現する~

 狐の妖怪「ヒャハハハ! 呼んだかのう! 呼んだかのう! 要件は何じゃ? 今宵は何をするのじゃ?」
 飛燕「紹介します。こいつは九尾の炎狐えんこ。人間の姿に化けることができます。炎も吐けますよ」

 蜘蛛の妖怪「おい炎狐、五月蠅うるさいぞ」
 飛燕「この蜘蛛のじいちゃんはアラクネっていう妖怪です。とっても強いんですよ!」

 こいと「わ、すごい。召喚系の術をつかうんですね」
 飛燕「そうっす。俺、使役系術士なんで!」
 蜘蛛「おいトビ。制限時間リミット代償コストを頼む。今宵はどれくらい暴れればいいかの?」

 飛燕「そうだな。とりあえず30分で。(カブリと手の甲を噛む)」

 ~血液がポタポタと地面に流れて~

 飛鳥「これが代償です。使役術士は使役した妖怪に対し、一定量の何かを支払う必要があります(こいとに小声で説明)」
 こいと「なるほど!(攻撃をさばきながら)」

 飛燕「炎狐、蜘蛛爺、頼む! センパイ、今です!」
 宇月「あーはいはい。わかりましたよっと。【操心術・第一式】解放!」
 飛燕「うっ(グラッと姿勢が傾く)」

 飛鳥「宇月先輩、一体何を?」
 宇月「何って、使役系術士は術使っている間無防備になるやん? その間、ボクがヒエの体操って攻撃防げばいいんちゃうかって話。ボクは肉弾戦が弱い。ヒエは頭脳戦が弱い。お互いの欠点を補いあうのが戦法や」

 こいと「な、なるほどっ、うわっ(攻撃を避けて)」
 炎狐「ガアアアアアア!(口から炎を吐く)。どうじゃわらわの炎は! 熱いじゃろう! 熱いじゃろう!!」
 ロボット「お、お掃除……オソ……お掃除…」

 飛燕「オーバーヒートしたか?30分長すぎたかな(よろよろと起き上がって)」
 蜘蛛「待てトビ。何か様子がおかしいぞ」

 ロボット「戦闘用ソフトウェアをアップロード しマス」
 宇月「は? アップロードって何や……うわっっ、気持ち悪!(ロボットのアームが一メートルくらい伸びる)」
 ロボット「アップロードを完了シマした。攻撃に移りまス」

 一同「こいつグレードアップするんか―――――――い!」
 

 こいと「そんなの聞いていません! あんなものにラブはめ派打ち続けたりなんて出来ませんよ」
 飛燕「俺の術も……沢山使えばその分血液を消費するから……長丁場は避けたいな。飛鳥、お前の術は使えないか?」

 こいと「飛鳥さんも術が使えるんですよね? どんな術を使うんですか?」
 宇月「飛鳥ちゃんのはかなり詠唱のハードルが高いからなあ。本人のモチベーションと気力がないとなかなか出来ん。それらがピッタリ合わさったら強いんやけどな」

 こいと「つまりなんなんですか?」
 宇月「ほら飛鳥ちゃん、言うてみ。自信の能力(攻撃をジャンプでよけながら)」


 飛鳥「僕の能力は【転写】。今まで出会った人の外見・体重・身長・能力などを一言一句間違えず唱えれられれば、その人のステータスを模倣することが出来ます」
 こいと「す、すごい! つまりその人に変身できるってこと?」

 飛鳥「はい。そして、間違えれば」







 飛鳥「身体の機能の正常値が一ずつ減っていきます」
 こいと「………………え?」


 ※Next→トキマリ組×天敵組! 次回もお楽しみに。
 


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