ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ─オーバーゲーム─更新再開
- 日時: 2010/11/14 10:37
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=PXNua6WgqMw
1.荒らし、喧嘩は一切禁止。
2.パクリはないので、出鱈目な事を言うのは禁止。
3.アドバイス、コメントはお待ちしております。
━━━━━━掲示板━━━━━━
・【オリキャラ募集用紙 >>21】 ☆残り2名☆
Agu様>>22 Neon殿>>51
青銅様>>23 えでん様>>79
ヴィオラ様>>24 杵島 茄武>>138
水練様>>25
カニ様>>34
━━━━━━━━━━━━━━━
≪SECRET EPISODE≫
【1−1】>>28 〜常崎学園怪談 開かずの間〜
【1−2】>>30 〜常崎学園落し物箱 謎の日記帳〜
【2−1】>>71 〜防衛省連続快楽計画未遂事件〜
【2−2】
≪ENTRY TIME≫
【プレイヤー】>>3
【脱落プレイヤー】>>48
【オーバーゲーム関係者】>>10
【Ⅰ】>>1
【Ⅱ】>>2
≪FIRST STAGE〜ビー玉探し〜≫
【ルール説明】>>5
【スタート】>>4
【01】>>6
【02】>>7
【03】>>8
【04】>>9
【05】>>14
【06】>>15
【07】>>18 〜A棟封鎖システム作動〜
【08】>>19
【09】>>20
【10】>>27
【11】>>29 〜B棟封鎖システム作動〜
【12】>>31
【13】>>32
【14】>>33
【15】>>38
【16】>>44
【17】>>49
【ゲームセット】>>53
≪SECOND STAGE〜スーパーサバイバル〜≫
【プロローグ】>>56
【ルール説明】>>60
【スタート】>>65
【01】>>66 【11】>>102
【02】>>69 【12】>>106
【03】>>72 【13】>>109
【04】>>75 【14】>>114
【05】>>76 【15】>>115
【06】>>77 【16】>>118
【07】>>84 【17】>>119
【08】>>89 【18】>>125
【09】>>90 【ゲームセット】>>131
【10】>>95
≪THIRD STAGE〜真実と虚偽〜 JUG脱出編≫
【プロローグ】>>140
【ルール説明】>>136
【スタート】>>143
【01】>>144
【02】>>156
【03】>>159
【04】>>164
【05】>>169
【06】
【07】
【08】
【09】
【10】
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37
- Re: ─オーバーゲーム─キャストUP ( No.4 )
- 日時: 2010/09/19 22:16
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
≪FIRST STAGE 〜ビー玉探し〜≫
体育館に集められた全生徒と教職員は、スピーカーに耳を傾けていた。
「それでは、オーバーゲーム。FIRST STAGEを始めるよ〜ん。」
体育館に漂う不穏な空気とは裏腹に、楽しげに喋るスピーカーの向こうの男。
この時、全員が怪訝な表情を見せた。
「FIRST STAGEはビー玉探し。学園内に隠された100個のビー玉を探し出したらクリア。この学園内には現在600名いるが、その内の90%はゲームオーバーだ。では、詳細は彼から聞くといい。」
その言葉を最後に、スピーカーの電源は切れた。
京介は隣に立っている玲奈の顔をチラ見する。
すると、玲奈は脅えた表情で小刻みに体が震えていた。
「玲奈、大丈夫?」
「ちょっと怖い・・・・それに・・・・」
「それに?」
玲奈が何かを言おうとしたその時だった。
「これより、FIRST STAGEのルール説明を行う。一度しか言わない、注意して聞け。」
体育館のステージ上に、無地の仮面をしたスーツ姿の男が立っていた。
男の声は変声機で若干だが、低い声になっている。
「学園に隠されたビー玉を探し、再び体育館に戻ってこい。その際、相手が持っているビー玉を奪うのは禁止。ビー玉を先に手にした者が所有者となる。ルールは以上だ。ここでは、罪を犯しても何をしても良い。法律などとは無縁の地帯。それでは、健闘を祈る。」
男は説明を終えると、ステージから上手へと歩き始めた。
その直後に、体育館を恐怖に陥れた出来事が起こった。
「待て!!ふざけんなぁぁぁぁ!!!!!!」
1人の男子生徒が、ステージに向かって走り出す。
そして、ステージ上へと飛び上がった次の瞬間。
「ぎ、ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
眩い発光とバチバチバチと電気の音と共に、男子生徒の悲鳴が響き渡る。
発光のせいで、全員は直視できないが、威力は悲鳴で理解することができた。
数秒経ち、男子生徒は丸焦げとなって床に倒れた。
「ルール無視、反逆、学園内からの逃亡。以上の3点を犯した者は、我々が裁く。では。」
男は振り向いて言うと、再び歩き始めてステージの裏へと消えた。
そして、スピーカーから険悪な雰囲気をぶち壊す様な、愉快な音楽が流れ始める。
「では、FIRST STAGE開始だ。」
教職員、生徒たちは互いに目を合わせると、歓声をあげて体育館から飛び出し始めた。
「い、行こう!!とりあえず行くんだ!!!」
「う、うん!!」
京介は玲奈の手を握り、他の生徒に混ざって体育館から飛び出した。
そして______
長い長いゲームが______
スタートしたのだった______
- Re: ─オーバーゲーム─FIRST STAGE ( No.5 )
- 日時: 2010/09/20 09:27
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
─FIRST GAME ルール説明─
【種目:ビー玉探し】
常崎学園の校舎内に隠された100個のビー玉を探す。
ビー玉を体育館まで持っていき、装置にはめることでクリアとなりネクストゲームへの参加許可を得る。
【ルール】
1.相手が持っているビー玉を奪うことは禁止。
2.学園内から外への逃亡禁止。
3.我々に対しての反逆は禁止。
4.ルール無視は禁止。
※この場では法律が無効のため、犯罪は犯しても良い。
プレイヤーの諸君、健闘を祈る_______
- Re: ─オーバーゲーム─FIRST STAGE ( No.6 )
- 日時: 2010/09/20 16:46
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
【01】
ゲームの始まりと共に、全生徒と職員は我を忘れて校舎内を駆け廻っていた。
そんな中、冷静に動いている者も数名存在していた。
「玲奈!!こっちだ!!」
生徒でごった返す渡り廊下を抜け、京介は玲奈の手を引っ張り、2階の第1理科室に飛び込んだ。
内側からカギを閉めると、安堵の息を漏らす。
「み、みんな一体・・・・・」
「大方、ゲームオーバーが死ぬって自然に理解してんだよ。とりあえず、そのビー玉を探さないと。」
「でも、こんな大きな校舎に100個のビー玉隠すところなんて無限にあるよ。どうする?」
玲奈の言葉に、京介は大きなため息をつく。
この学園は「三」という漢字と同じ形の構造だ。
5階建ての3棟あり、A棟1年、B棟2年、C棟3年と分かれている。
そして、現在2人がいる場所は3年生のC棟。
「この理科室から探すぞ。」
京介は辺りを見渡し、化学薬品がビーカーに入った棚のガラス扉を開ける。
すると、薬品独特な匂いが鼻を攻撃してきた。
「ぐっ・・・臭いな・・・・・」
ビーカーの後ろや中を見てみるが、無論ビー玉はどこにもなかった。
「京介、これなんだろう?」
「ん?」
部屋の一番前で、玲奈が教卓の上に置かれた一枚の紙を見ていた。
京介も教卓へ駆け寄り、その紙を覗きこむ。
“NOLIBEN 解けし者、宝へ誘われる”
「の、のりべん?」
京介は紙を見て首を傾げた。
のり弁と言えば、あののり弁。
「のり弁が宝への道か?」
「違うよ。これは、原子記号。」
玲奈はそう言うと、胸ポケットからペンを取り出して何かを書き始めた。
「Nは窒素、Oは炭素、LIはリチウム、BEはベリリウム、でもNが2つある。」
「窒素?あっ、そう言えば・・・・」
京介は振り向き、液体の化学薬品がある棚とは違う棚へと向かった。
無数にある瓶の一つに、‘N’と書かれたテープが張られた瓶があった。
しかし、ビー玉はどこにもない。
「ないぞ?」
「よく調べて。何かあるはず。」
玲奈の言葉に後押しされ、京介はガラス扉を開けて瓶を持ちあげた。
すると、瓶の下に小さな窪みがあった。
その中に指を入れると、そこには赤色と青色で色づけされた綺麗なビー玉。
「やった!!あったぞ!!!」
京介は歓喜を上げながら、玲奈の方を振り向く。
すると、玲奈も笑顔でガッツポーズを見せた。
「だけど、1つ探し出すのにここまでとは・・・。」
「ほかの場所も簡単には見つからないな・・・」
京介は弱音を吐いたが、自分の弱さを見直して首を横に振る。
「あと一つ見つけるぞ!!」
「うん!!!」
京介の言葉に、玲奈も頷く。
2人が廊下に出ると、いつの間にかほとんどの生徒がどこかへと消え去っていた。
「他のみんな、大丈夫かな?」
「600人のうち500人が死ぬんだ。自分のことだけ考えていよう。」
「うん・・・・・」
京介はそう言うと、玲奈と共に再びビー玉を探し始めた。
- Re: ─オーバーゲーム FIRST STAGE─2話UP ( No.7 )
- 日時: 2010/09/21 21:05
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
【02】
A棟
体育館から一番離れたこの棟に、黒部洋一郎は誰よりも早く着いていた。
「ったく・・・ビー玉なんか、誰かの奪って戻ればいいか。」
洋一郎はツンツンの金髪を整えながら、自身の教室である1−1に入った。
無論、1組のクラスにはだれもいない。
はずだった。
「あ?誰だ、あんた?」
洋一郎がクラスに入ると、教卓の上に座る謎の男子生徒がいた。
ショートヘアーの青い髪に、左目には眼帯をつけていた。
「オー!!やっと、Classmateに会うことができました!!」
外国交じりに喋るその男子生徒は、教卓から降りると洋一郎に駆け寄った。
洋一郎は、男子生徒が外国人だと知ると、目を丸くして唖然とする。
「この度は常崎schoolに転入してきた、アルジー・ローランドでぇーす!」
「お、おう・・・。俺は黒部洋一郎・・・・。」
「nice to meat you。」
「な、ないす みー・・・」
・・・・・・・・・
─────
一方 B棟
B棟の廊下、教室は他の生徒により散らかっていた。
全員はビー玉を探すことで必死になり、最早生徒と職員の関係は壊れていた。
そんな中、すでに荒れ果てた音楽室にやってきた1人の男子生徒。
「まったく、凡人ばかりだね。」
黒ぶち眼鏡をかけ、天然パーマの藍田当真は音楽室を見渡しながら言った。
床には、撥が散乱し、ピアノや木琴、鉄琴は無残に破壊されている。
当真はため息をつきながら、音楽室の中心へと来る。
「馬鹿が荒らしたお陰で、ビー玉を探しやすくなった。」
当真は360度見渡すと、唯一荒らされていない黒板に近づく。
黒板消しの下、クリーナーを調べるがビー玉はない。
黒板の下に設置されてある、チョーク入れを開けてみた。
すると、そこには1個のビー玉がチョークに紛れて入っていた。
「簡単だね。こんなところに・・・・」
「と、当真君!!!!」
「ん?やぁ、大渕君か。」
当真の後ろに、息を荒げて立っていた大渕隆。
大渕は当真の持つビー玉を見ると、鬼の形相で睨みつけてきた。
「お、俺は絶対にクリアする・・・だがら、そのビー玉をよこせぇぇぇぇ!!!!!!」
大渕は大声を上げながら、覚束ない足で当真に向かってくる。
そんな大渕とは違い、当真は床に落ちていた撥を手に取ると、向かってきた大渕の心臓に突き刺した。
大渕は鬼の形相から一変し、目から涙を流して我に戻った。
「うっ・・・・あ・・・・・・」
大渕は床に倒れ込むと、力を振り絞って当真を見上げる。
当真は持っていた撥を投げ捨てると、ビー玉を胸ポケットに直し込む。
そして、大渕を一度も見ることなく音楽室を出て行った。
「当真・・・・なん・・・で・・・・・・」
大渕はその言葉を最後に、ピクリとも動かなくなった。
開始から20分
1名 死亡________
- Re: ─オーバーゲーム FIRST STAGE─2話UP ( No.8 )
- 日時: 2010/09/21 22:51
- 名前: 鷹の目 (ID: U3CBWc3a)
【03】
B棟 2−1
「瑠夏、ビー玉はまだなの?」
「い、今探しております・・・・・」
金髪にカールの見た目からお金持ちという雰囲気を出している木上院明日香。
明日香の前には、眼鏡をかけ影が薄そうな朝場瑠夏が、2−1の教室を隅から隅まで探索中だった。
必死に探している瑠夏に対して、明日香はあくびをしながら教室を見渡す。
「だけど、この鉄板はどうにかならないのかしら・・・・」
「さ、触らない方がいいのでは・・・・」
「何?私に命令しているの?」
「い、いえ・・・・」
瑠夏はぺこぺこと頭を下げ、掃除箱に手をかけた。
中には箒、バケツや雑巾、塵取りしかない。
瑠夏はため息をつき、ふと掃除箱の上を見る。
すると、セロテープで貼りつけられたビー玉が運良く見つかった。
「あっ・・・」
瑠夏はビー玉を見つけると、明日香に気付かれない様にポケットの中へすぐに隠す。
瑠夏は深呼吸をして、明日香の方を振り向く。
「あった?」
「いえ、御座いません。もう少し探してみます。」
「そう、私は寝るから。教室の鍵を全て閉めて密室にしなさい。」
明日香はそう言うと、椅子に座って机に俯いて寝始める。
瑠夏はポケットにあるビー玉の感触を確かめ、不気味に微笑んだ。
「私は勝ちますよ。明日香様・・・・」
──────
一方 C棟
すでに理科室でビー玉を見つけた京介と玲奈は、もう1つ見つけるために廊下を歩いていた。
どの教室を見ても、生徒たちが懸命に探している。
どうやら、ビー玉を見つけている者は少ないらしい。
「結構、隠し場所難しいんだね。」
「そうだな。で、これからどこ行く?」
「え〜っと・・・・、放送室とかは?」
玲奈の言葉に、京介は眉をピクリと動かした。
放送室は、C棟の1階奥にある。
意外な場所だし、恐らく1階には人は少ないだろう。
「行ってみよう。」
京介は玲奈と顔を合わせると、1階へと向かって階段を降りた。
だが、そこに待ち受けていたのは悲惨な光景であった。
─1階─
「ここからは、生徒の通行は一切だめだ!!!」
2人が1階に下りると、そこにはデスクやパイプ椅子が無造作に重ねられたバリケードが待っていた。
2人は、バリケードの前で呆然としている数人の生徒を見ながら、バリケードの前に来る。
「お前らも、ここには近づくな!!!」
先ほどから怒鳴っているのは、学園の教頭である馬場道夫であった。
白髪交じりの髪に、怖い顔つきで怒鳴る馬場に対し、生徒たちは怒りや悔しさを表情に表している。
「なんで行けないんですか?」
「1階は大人が探す。君たちは、2階から5階を探してたまえ。」
馬場は皮肉たっぷりに言うと、むかつく笑い声を廊下に響かせる。
これに痺れを切らした京介は、怒りでバリケードのデスクに蹴りを入れた。
その時だった。
「なっ!わぁぁぁぁ!!!!!」
無造作に作られたバリケードは、一発の蹴りでバランスを崩し、馬場に襲いかかる。
轟音を上げて、パイプ椅子やデスクは馬場の上へと落ちた。
「ざまぁみろっ!!クソ教頭!!!」
京介はその言葉を吐きだすと、足早に2階へと戻っていく。
玲奈は慌てて追いかけ、京介の隣を歩く。
「意地でも上の階を探すんだ。」
「あの教頭をギャフンと言わせる。」
「お、俺も仲間に入れてくれ!!!!!」
2人が階段を上っていると、後ろから男子生徒が駆け寄ってきた。
先ほど、バリケードの前にいた数人の内の誰かのようだった。
男子生徒は息を整えると、2人の顔を見る。
「1−5組の鞍馬宗一郎。頼む、君たちの仲間に入れてくれ!!」
「な、仲間って・・・・」
短髪の運動神経が良さそうな宗一郎は、頭を下げて京介に願う。
京介は玲奈と顔を合わせると、一回間をおいて頷く。
「別にいいよ。俺は三谷京介、よろしく。」
「私は山本玲奈。よろしくね。」
「は、はい!!!」
宗一郎は笑顔で2人を見ると、安堵の息を漏らしたのだった。
そして、3人はそのまま上の階へと目指したのだった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37
この掲示板は過去ログ化されています。