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もしもきみが、ここにいたら
日時: 2011/02/03 16:38
名前: とある板の住民 (ID: y0p55S3d)



移転しました


キーワード「空前絶後のこの世界で」

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Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.39 )
日時: 2010/11/21 11:31
名前: 月夜の救世主 ◆WABCAFs6Hg (ID: 07JeHVNw)
参照: 朝は寒いぜ。鬼畜すぎるぜ・・・;;;

久しぶりに、オリキャラ作ってみようと。www
すっごく小説うまいですね!
思わず、頭が下がるwww

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*名前〔奥田 騎燐〕

*性別〔男〕

*年齢〔6歳〕

*性格〔とにかくマイペース。なんでも面倒くさがる。その代わり、やたら冷徹、残酷。物心付いた時から、PCでグロ動画見てたらしい。(母参照。)チョコには目が無い。チョコが懸かると本気になる。〕

*一人称、口調〔ボク/〜だねぇ〕
サンプルボイス〔面倒くさい。〕
「報酬はチョコぉ?」



*能力〔完全冷凍(念じたもの全てを凍らす)〕

*武器〔氷槍(騎燐の身長より2倍長い槍。氷の力を持つ特別な槍)〕

*容姿(参考程度)〔鼻まで隠れる自分のサイズに合わない水色のマフラー。白いフードつきのコート。黄土色の手袋。瞳の色は水色。髪の毛は少し天然パーマの白髪。〕(温かい格好をしているのは、自分の能力で凍らないようにするため。)

(ちなみに、主人公の近所)
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よろしくお願いします。^^

Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.40 )
日時: 2010/11/21 12:03
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)

オリキャラと感想ありがとうございます!私なんてまだまだですよ…

氷を使うキャラですね、ありがとうございます。
更新頻度は遅いですがいつ登場するかわかりませんが必ず使いますね

Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.41 )
日時: 2010/11/21 12:04
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)

あと、名前の読み方を教えてもらっていいでしょうか?

Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.42 )
日時: 2010/12/01 12:57
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)

__第五話「決意と覚悟」

 エレベーターの扉が開く。正木先輩の後に続いて、俺はエレベーターから出た。
真っ白な絨毯の上を歩きながら、ようやく正木先輩は口を開いた。

「どう? 魔術のことわかったかあ?」

隣を歩きながらそう言う正木先輩は、確かに笑っていたが……からかっているようには見えなかった。俺は少し考えてから、

「……現実感ないです」

と答える。
正木先輩はフッと笑うと、

「それは魔術の存在のことか? それとも、自分が魔術を使えるってことをか?」

俺は言葉を詰まらせながらも、間を置いてから答える。

「魔術の存在は認めるしかないです。でも、本当に自分が魔術を使えるのか、よくわからないんです」

幼い頃の記憶が、脳裏でよみがえる。虐待される母の光景が、今も頭に焼き付いて離れない。

「……あの時も、夢を見たんです」

俺がそう言うと、正木先輩は足を止めた。きょとんとした表情を浮かべながら、真剣に喋る俺の顔を覗き込むと、先輩は黙った。

「……、あやめがいなくなる日にも、夢を見たんです」

俺も足を止めて、淡々と言葉を続ける。

「その夢を見て、あやめのことが心配になったんです。その夢は信じられないようなもので、とてもこわかった……」

俺は夢で見たままのことを、正木先輩に語った。




 
 *


俺が知っているあやめは、明るくて優しくてお人好しな奴。子供っぽいし怖がりだし弱虫で涙もろくて……あやめはそんな奴だった。

なのに、夢に出てきたあやめは——まるで別人だった。容姿は何一つ変わらない。夢で見たあやめは巫女服を着ていて、とても冷酷な表情を浮かべていた。決して普段のあやめが浮かべないような、泣く子も黙る非情な表情だ。

あやめは自分の体の半分以上もある大きな弓を構えると、弦を深く引く。弓が軋んで、キリキリという音がしていた。
弓矢は間違いなく本物で、金属製でもプラスチック製でもない。弓矢についている刃が、キラリと光っていた。
そして間違いなく弓矢の穂先は俺に向けられている。夢で見た光景とはいえ、まるで信じられなかった。


手を震わせながら、あやめは弓を引く。
僅かに動く唇が、必死に何かを伝えているように見えた。
なのに俺は、立ちすくむことも、逃げることもしていなかった。真っ直ぐあやめを見つめて、仁王立ちしている。まるで「俺を射抜け」と言わんばかりに。

「あやめ、正気にもどるんだ」

夢の中の俺は、確かにそう言った。とても冷静な声だった。
あやめは弓を引き絞りながら、僅かに首を横に振る。冷酷な表情に、僅かだが戸惑いが見えた。




   *


「……それでどうしたんや?」

俺が話の途中で黙り込むと、正木先輩は真剣な顔でそう言った。
俺は言葉を詰まらせながら、

「……そこから覚えてないんです」

と答えた。本気で覚えていなかったのだ。
正木先輩はポケットに手を突っ込むと、ふーんと唸った。

「なるほどな。そらそんな夢みたら、自分に予知能力あるなんて信じたくないわな」

俺は黙って頷いた。あんな夢が現実になるなんて、絶対に嫌だ。
正木先輩は頭をボリボリと掻くと、いつもの笑みを浮かべた。

「でも、逆に考えてみ? 未来は変えられるんやで?」

ちょっとかっこいいセリフを吐く正木先輩。子供に教えを諭すような口調で、先輩は続けて口を開く。

「例えば、天気予報あるやん。明日、雨降るって予報でるとする……その日はちょうど瞬くんが出かける日や。そしたら瞬くんは、どうする?」

簡単なクイズのように思える。ちょっと馬鹿にしてるのかなと疑いながらも、俺は答える。

「そりゃあ……色々出来ますよ。出かけに行く日を別の日にするとか、それか傘を持って出かけるとか」

正木先輩は満足したようにニッコリ笑った。

「そうそう、その通り! 対策はいくらでもある。未来さえわかっていればそれを防ぐことも、変えることも出来るんや」

とてもわかりやすい説明で、俺はなるほどと呟いた。正木先輩がポジティヴなのかそれとも賢いのか、どちらかわからないが、その考えに納得は出来る。

「なぁ瞬くん? 君のその能力……考えようによっては、未来をいい方向へ導くための特別な力なんやで?」

それは思いつきもしない考えだった。
俺は自分の力は邪魔なものだと思い込んでいた。だが、たった今、一瞬でそれが覆された。

「君が、未来を見る。僕たちは、未来をいい方向に導く。完璧や」

正木先輩は自分の前髪をかけ分ける。再びポケットの中に手を突っ込むと、ニコニコ笑った。

「もちろん、あやめちゃんのことも協力したるからさ」


現実感のないやり取りに、俺は黙って考え込んだ。
普通の生活とはかけ離れた存在——魔術。俺にも使えるということ。
半信半疑のまま、この人に従いあやめを捜すか——それとも、信じれないと言い切って自力であやめを捜しだすか。二つに一つだ。

そして、魔術という架空の存在を、信じるか、信じないのか。
それを天秤にかけなければならない。


俺はついさっきまで、見間違いではないものを見てきた。
一瞬で嘘を見抜く男、道具もなしに炎を操る女の子、そして俺が見た正夢。
これらがどうして存在するのか、俺に証明することはできない。いや、きっと世界中の一般人の科学者達が集まっても、証明なんて出来ないだろう。
どうしても証明したいのならば、そこに一つの仮定の言葉を当てはめるだけでいい。


架空の存在が、なぜ実現してしまうのか。
それは……正木先輩が、ミシュナが、俺が、全員魔術を使えるから。


小学生にこんな話をしたら笑われるだろう。だが、俺の心はすっかり、魔術が実在するのだと信じきってしまっている。



「……わかった」



俺は静かにそう言った。
正木先輩は笑顔を崩し、真剣な表情をする。

「俺はあんた達に協力します」

俺は「でも」と言葉を続けた。


「絶対にあやめのことを無事に捜し出すって、約束してください」




魔術が存在するかどうかなんて、もしかしたらどうでもいいのかもしれない……自分がどうなろうと、どうでもいいのかもしれない。
ただ一つ、本当に心の底から願うのはあやめの無事だけだ。すでに覚悟は決めている。彼女の為なら、なんでもすると。



しばらくの間を置いてから、正木先輩の口角が小さく動いた。満足そうに微笑むと「いい答えや」と言った。


「覚悟が決まったんなら、統括のところへ来てもらおか」



正木先輩は、再び足を進める。
沈黙の中、俺も足を進める。


Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.43 )
日時: 2010/12/05 17:45
名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)

せっかくかいたのに文字数オーバーで全部パーおわた


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