ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- もしもきみが、ここにいたら
- 日時: 2011/02/03 16:38
- 名前: とある板の住民 (ID: y0p55S3d)
移転しました
キーワード「空前絶後のこの世界で」
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- Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.34 )
- 日時: 2010/11/02 22:20
- 名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)
ただいまより本格的にテスト対策と
受験勉強を始めますので
更新はめったにできません
それでも受験がおわったら何とか小説を完結させようと思います
応援・オリキャラ応募してくれた方々ありがとうございました
次はいつ更新できるかわかりませんが、必ず完結させます
- Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.35 )
- 日時: 2011/01/07 15:34
- 名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: y0p55S3d)
待ち焦がれたこの刹那が
風を切るように霧となり
許されぬその笑顔だけが
音すらなしに崩れていく
涙にひそむうたは
太陽の灼熱に溶かされ
雨雲の雷に砕かれ
届かぬ想いが消えぬよう
弱く抱きしめる——
数多の涙は君のため
夜空に星が降るたびに
また届かぬ願いを注ぎ
また裏切られたのだと
叶わぬ運命に泣く
私を導くうたよ
涙が枯れるその刹那に
言霊を風にのせ
最後のうたとしてそなたに贈る
- Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.36 )
- 日時: 2010/11/05 20:27
- 名前: 不知火 ◆Nbi4DgASvs (ID: yA6Y/.Us)
こんにちは、小説読ませていただきました。
見事、の一言に尽きますね!文句無しに面白いです^^
私も受験生で、からあげさんの忙しさが凄く分かります…
しかしながら、更新楽しみに待たせていただきます。
受験勉強等頑張ってください
勝手ながらキャラ置いていきます、受験が終わり次第会いましょう…
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*名前〔時雨 匡/シグレ キョウ〕
*性別〔男〕
*年齢〔18歳〕
*性格〔ぶっきら棒で、口調が荒荒しい。根は優しく、とても一途。仲間思いな一面も見せるが、他人に素っ気なく接するせいか、冷たい奴だと思われがちで、親しい間柄の者以外の仲間からの信頼は薄い。〕
*一人称、口調〔俺、口が悪い(荒荒しい)〕
サンプルボイス〔…仲間に信頼されたいなら、俺に関わるんじゃねぇ〕
*能力〔気配を完全に消すことができる。(存在を完全に認識させない。しかし、一度存在を認識されているなら能力は効かない)〕
隠密行動にはかなり使えるが、実戦向きではない。
*武器〔サバイバルナイフ、(サイレンサー付きの)片手銃2丁〕
*容姿(参考程度)〔目つきが鋭く、瞳は深い藍(できなければいいです)〕
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追記
性格上、1人でいる事が多かったが、主人公と出会ってから徐々に仲間に打ち解け、信頼もされるようになる。
能力上、戦闘より隠密行動を任されることが多い。
長々とスイマセンorz
不便がありましたら、変えてくださって結構です。
- Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.37 )
- 日時: 2010/11/13 13:51
- 名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)
なんというナイスキャラ・・・!
不便なんてありませんよ、そのまま採用させていただきます!
ありがとうございました
- Re: もしもきみが、ここにいたら オリキャラ(男)募集中 ( No.38 )
- 日時: 2010/11/21 12:26
- 名前: からあげ ◆qTm8IKA.tA (ID: d3Qv8qHc)
__第四話「誰だろう?」
正木先輩達が去っていく後姿を見ながら、私は席についた。この時間帯は、どうしてもこの休憩所が騒がしくなってしまう。
机の上にあるコップに目を落としながら、私はつい考えた——さっきの男の子、誰なんだろう?
私の炎を見て随分と驚いていたようだけど、普通の人間なのかな?
でも、一般人をこの建物に連れてくるわけがないし、姿を見ただけでも彼がただ者ではないとわかった……多分だけど。
四十川 瞬。
その名前と整った顔つきだけが、頭の中で映し出される。歳は同じくらいに見えたけど、どうなんだろう?
また彼に会って、訊いてみたいな。
私は何故かこぼれてくる笑みを我慢しながら、机に頬杖をつく。
と、その時、
「ミシュナー!」
どこからか、私の名前を呼ぶ女の子の声が聞こえた。聞き慣れてしまったその声を聞いただけで誰のものなのかわかってしまう。
前方から、人ごみを掻き分けて一人の女の子がこちらへ走ってきた。小柄ではないが大柄とも言えないその体つきは、たくさんの人ごみのなかだと弱弱しく見えてしまう。
女の子は人ごみをやっとのことで抜け出すと、白い歯を見せながらこちらへ駈けて来た。
「遅れてすまないアル、ミシュナ!」
女の子は机の前で足を止めると、元気よくそう言った。やっぱりまだ日本語に慣れていないようで、ぎこちない片言になっているが、私は何となくその喋り方が好きだ。
「いいのいいの、ほら座って?」
私がそう言うと女の子は、私の隣にあるイスに座った。
「シェイシェイ」
シェイシェイ、ありがとうという意味で中国語だ。彼女の中国語混ざりの会話にもそろそろ慣れてきたかな?
ピンクのチャイナブラウスに、黒のズボン。腰くらいの位置まである長い赤毛は、頭の後ろで一本のおさげになっている。まさに中国人って感じがするけど——綺麗すぎる顔つきと抜群のスタイルは、どの国の人にも劣っていない。
名前もちょっとチャイナっぽくて、゛舞樺゛(まいか)という日本人のと比べてみると、少し変わった名前だ。
舞樺はフフッと笑いながら、私の顔を見た。
「ミシュナ、何考えてた? ニヤついてたネ」
その言葉に、私は思わず顔を赤らめてしまった。
「別にニヤついてなんかないよ」
目をそらしながらそう反発するが、舞樺は冷やかすようにニヤニヤと笑った。
「嘘つけアル。私、遠くからずと見ていたヨ。あの男誰アルカ?」
あの男——名前を出さなくても、誰のことを言っているのかわかる。きっと瞬のことだろう。
「別に瞬とはさっき初めて話しただけだし、何にもないよ!」
私は言葉を詰まらせながらも、咄嗟に反論する。自分でも顔が火照っているのがわかるくらいに、必死だ。
そんな私に対し、舞樺は勝ち誇ったような笑顔を浮かべた。
「あいやー、名前まで知ていたカ。別に、何かあるかどうか聞いていないけどネ?」
言い返すことが出来なくなって、私は言葉を詰まらせる。舞樺は可笑しそうにクスクスと笑うと、綺麗な顔を私に近づけた。
「で、ミシュナ。誰なんだ? あのイケメン」
「わっ、私も初対面だったしよくわかんないよ。正木先輩に魔術を使え、って言われたから使って見せただけだし」
その返事に嘘はないつもりだ。本当に初対面だったので、顔と名前くらいしかわからない。どうして私のところにきたのかも、あまりわからない。
そういえば、確か——正木先輩言っていたな。
『あのプロジェクトに必要な新入り』
組織の中でもトップクラスに入る者のみが参加できる、あのプロジェクトに——私と同い年くらいの男子が必要というのだろうか。
「……あの人、あのプロジェクトに入るみたいだよ」
ようやく冷静さを取り戻した私は、静かにそう言ってみる。
すると舞樺は笑みを崩し、大きな目をパチクリさせた。
「えっ……新入りじゃなかたアルカ?」
「新入りだけど、あのプロジェクトに入るみたい……多分」
「あいやー、あいつ何者ネ?」
私だって瞬がどんな人なのかよく知らない。だが、よほど重要な役割を果たす人間だということくらいは、理解できる。
この組織に入って十年経つ私でさえ、あのプロジェクトへの参加はまだ難しいのに——瞬っていったい、何者なんだろう?
「……あのプロジェクト、本当に大変らしいアルネ」
「……うん。ただでさえ参加してる人が少ないのに、自分がらプロジェクトへの参加を辞退してる人も多いみたい」
「私達にもプロジェクトへの勧誘来るかもネ」
そう言うと、舞樺はイスから立ち上った。
長いおさげを右手で翻し、ニッコリ笑う。
「ま、そんなこと今は考える必要ない。それより、訓練の時間が来てしまたヨ」
「もう行っちゃうの?」
「すまないアル。本当はもっと話したかたが……武術の道は厳しいネ」
私はフフッと笑いながら、
「さすが、゛魔拳の赤猫(まけんのチーミャオ)゛だけあるね」
゛魔拳の赤猫゛というのは舞樺の通り名というか異名みたいなものである。名前からして、彼女がいかに強いのかがよくわかる。武術においては彼女を敵に回したくないと皆思っていることだろう。
舞樺はそんな異名があることなど全く想像させないような、とても魅力的な笑みを浮かべた。
「そろそろ行てくるある、ツァイチェン!」
ツァイチェン、また会いましょうという挨拶の意味。
走り去っていく舞樺の後姿を見つめながら、ふと脳裏で思い出す。
四十川 瞬。
その名前と顔だけが、何度も脳内で再生される。
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