ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 神の能力者
- 日時: 2011/04/23 20:50
- 名前: メゾ (ID: viAVUXrt)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?590552
はじめまして!メゾといいます。
小説を書くのは初めてだけど、読んでくれると嬉しいです♪
参照は、この物語の主人公・トレアちゃんのイラストです!もし宜しければ見てくださいね^^
それでは、「神の能力者」始まります><
*ストーリー*
人間を超えた存在、「特殊能力者」。主人公、トレアも人間を超えた存在。同じ存在の仲間と共に弟、リュランの仇、『月の騎士』を倒そうとする。
*前回までの物語*
「超」の能力者のトレアは、「炎」の能力者、コルルと「氷」の能力者、ソマリを仲間にする。
「無」の特殊能力の持ち主、ナタリーも仲間にし、ゆっくりと動き出そうとした矢先、学園がテロリストに襲われる。なんとか生徒たちを非難させることができ、月の騎士を捕まえようと、計画を立てていたところにミュリがペルソナとともに現れる。自分が皇女だということが知られ、ミュリは裏切られたと思い、復讐のため、月の騎士の一味になる。「死怨」という名をもらい、「操」の能力をかけられ、完全な僕となった。
目次>>54
登場人物紹介>>55
トレア、コルル、ソマリのプロフィール>>21
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- Re: 神の能力者 ( No.14 )
- 日時: 2010/11/02 15:13
- 名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)
第九話 「トレア対コルル」
次の日—
「おはよー。コルル」
トレアは言った。コルルはげっそりしている。
「がんばったみたいだね」
笑って言った。
「いまいち感覚分かんないけど」
元気のなさそうな声で言う。
「じゃあ、今日、練習付き合ったげるよ」
にこっと笑って言った。コルルはえぇ?!と言った表情だった。
*
「クロアー!コルル君!おはよー」
ミュリが笑顔であいさつをしてきた。二人がクラスに入ったとき、ミュリはもういた。
「遅かったね」
「あなたが早いんですー」
ちらっとコルルをみると男子に囲まれていた。今にも眠りそうだったが、一生懸命起きようとしていた。
昼食の時間。三人は学食のところにきていた。
「今日はスパッゲティがでるもんねー。やっぱ食べとかないと」
ミュリが言う。トレアはうなずく。
「そんなにおいしいのか?」
コルルがたずねる。
「うん!チョーおいしいよ!!ほんと、ほっぺたおちそうになるくらい!!」
熱く語る。おおげさだよ、というような表情をトレアはうかべる。
「まあ、おいしいかどうかは別にして、とりあえず食べてみなよ」
三人は同じものをたのんで近くのテーブルに座った。
コルルはおそるおそる口にスパッゲティをはこぶ。そして、ぱくっと食べた。「おいしい」という。
「でしょ?でしょ?」
にこにこ笑いながら言う。コルルもトレアもつられて笑った。
*
「おー。早いねー」
訓練所に入ったトレアはコルルにむかって言った。彼はずいぶん前から来て練習していた。トレアは戦闘服に着替え、剣を持った。
「相手してあげるよ」
そういうとコルルがトレアのほうに向きなおった。
「じゃあ、スタート!!」
掛け声がかかった瞬間、トレアのほうに向かって走った。剣を振り下ろす。トレアは剣をかかげて受け止め
「すごいね。一日でここまでできるようになるなんて」
と言った。そして剣を動かし、反撃をする。
(速い—)
トレアは目に見えないほどのスピードで剣を振る。その攻撃をコルルはギリギリ受け止めていた。
「どうしたの?遅いよ?」
余裕そうに言う。だんだんコルルが押されていく。ついに壁に背がついた。
「終わるよ」
大きく剣を振り上げた。
(今なら攻撃できる!!)
そう思い剣を振ろうとした、が
「死ぬよ?」
首の前には彼女の剣があった。トレアは大きく剣を振り上げ、目に見えないスピードで振り下ろしたのだ。剣を下ろし、自分の目を指差した。
「あなたは特殊能力使っているけれど、私は使っていないよ?」
確かに使っていなかった。特殊能力の目は人間を超えた意味をあらわす。どんな能力でも少し運動神経を高めることがでるので、コルルはトレアより運動神経が高いということになる。
「スピードはまあまあだけど、パワーがない」
と言った。そして
「女にパワー負けするなんて、恥ずかしいよ?」
と皮肉を言った。コルルはくやしそうにして、壁にもたれかかる。
「くそっ」
トレアは目を変え、
「よし、じゃあ、練習再開!!」
と言った。それから二人は夜遅くまで練習をした。
*後書き*
できた!できた!できちゃった!!
ついにできました! 大好きな決闘シーン!!
まあ、これからの血まみれの戦いの中じゃまだまだ序の口なんですけども。
めっちゃこの回長いです。そして、コルル君とトレアちゃんのシーンが多すぎる!!ということで、ミュリちゃんを最初に出させていただきました。 はい。
もうすぐで十話突入です!!やっときました。
次回では、トレアちゃんのお姉ちゃんを出そうと思います。どうぞよろしくおねがいしますね!!
第九話、最後まで読んでくださりありがとうございました!!
これからもよろしくおねがいします。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.15 )
- 日時: 2010/11/02 20:36
- 名前: ねねこはキラ星がお好き。 (ID: nWEjYf1F)
メゾさん聞いて聞いて!
あのね、わたし今日、部活で終わったの5時くらいだったんだよ!
大変だったんだよ!!
メゾさんはいいなー、早く帰れてぇー。ズルいズルいっ☆
あー、でもね!コルルくんとミュリちゃんのおかげで元気でた!
つくづくコルルくんは萌えだよね!戦闘シーンは燃えだよね!
大丈夫!コルルくんは「神能」きっすいの萌えキャラだってこと、わたしはわかってるから☆∵∴キラッ
じゃあね!またね!*☆キラボシ☆*
- Re: 神の能力者 ( No.16 )
- 日時: 2010/11/03 20:06
- 名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)
なんか謎めいたコメントありがとうございます!!
ミュリちゃんとコルル君がお好きのようですね。
私はトレアちゃんとコルル君が個人的には好きです。
あ、もちろん他のみなさんも好きですよ。 はい。
これからもがんばっていきますんで、どうぞよろしくおねがいしますね!!
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.17 )
- 日時: 2010/11/27 11:01
- 名前: メゾ (ID: rb3ZQ5pX)
第十話 「姉 セリア」
「大丈夫?すんごく疲れた顔してるけど」
ミュリが言った。コルルは答える元気すらない。
「何をやったらこうなるのかなあ?」
不思議そうに言う。トレアは疲れた顔一つしていない。「さあ?」と言う。
「ま、学校今日までだし、がんばろうよ」
笑顔でそう言い残すと、教室を出ていった。
「今日の練習はしないの?」
小声で言ってきた。コルルは首を横に振り、
「する」
というと、トレアは
「じゃあ、今日も付き合ってあげるよ」
と言って、自分の席に座った。
*
訓練所。剣の当たる音がする。
「昨日よりは良くなったね。だいぶパワーがついてる」
学校とは違い、真剣な顔でやっている。トレアは昨日と引き続き特殊能力を使っていない。
「じゃ、そろそろゲームしようか」
剣を動かすスピードを速めた。コルルも速める。しかし、トレアの方が速く、だんだん壁に近づいていく。
(このままじゃ終わる—)
そう思い、腕に力をいれた。そして、トレアの攻撃を受け返しはじめた。受け止め、攻撃。受け止め、攻撃。を何度もしていった。
「だめだよ。そんなんじゃ」
剣を振るのに夢中になっているスキに、トレアはコルルの首の前に剣先を向けていた。
「パワーは良くなったけど、今度はスピードが遅くなった」
しびれた腕を抑え、
「どんなやつが出るんだ?」
と聞いた。トレアはちらっと見ると
「中学生ぐらいの人も出るし、おじいちゃんみたいな人も出る。男も女も関係ない。この行事は人を殺すつもりで出る人が多いから。ま、殺したら捕まるけどね」
「ルールは?」
質問を続ける。
「簡単。相手に傷をつければ勝ち。№1になると、軍人になれるって言ったよね。そうやっていろいろ位が上がれる行事があるからがんばってね」
そう答えると
「今日はここまで。ココ、閉めるから」
と言った。コルルはしぶしぶ訓練所から出た。トレアも後から出て、ドアを閉めた。
*
朝—
トレアは夢を見ていた。リュランが生きていて、姉が元気に過ごしている夢。ここ最近、こういうのを多く見るようになっていた。
トレアの姉はセリア・エテリアル。生まれつき体が弱く、少し動いただけでもすごく体に負担がかかる。病気ではないようだが、全く治る気配がない。セリアはもう自分の部屋にこもりっぱなしになっていた。
クローゼットから服を出し、着替えた。そして、大広間に行く前に、セリアの部屋に向かった。
*
コンコン
ドアをノックする。セリアは起きていた。どうぞ、と声が聞こえてきた。ドアを開け、にこっと笑った。
「お姉さま。元気ですか?」
セリアはトレアが来ると、にっこり笑った。そして
「うん。あなたが来るのは久しぶりね」
と言った。車椅子を動かし、前まで来た。
「最近、だれかここに来たでしょう?」
「うるさかったですか?」
トレアはすまなさそうに言った。
「ううん。最近そういうのに敏感なの。どうしてかな」
外を見ながら言った。
「今リュランはどこにいるのかなー。早く会いたいなー」
それを聞いて、胸が苦しくなった。トレアやヴァニアは体の弱いセリアにショックをあたえるとまずいと思ったので、リュランは今、長い旅行に行っている、と嘘をついている。姉に嘘をつくことはつらいことだった。今でもリュランが生きていると考えている姉を見て、申し訳ない気持ちになった。
トレアは笑顔で
「まだ私、することがたくさんあるので、そろそろ戻りますね」
うん、とセリアはうなずいた。
「それじゃ」
部屋から出て行った。前にはコルルが立っていた。しばらく無言」でトレアを見た後、
「嘘ついてんのか?」
と口を開いた。うなずくと、聞きたいことはそれだけだ、というように前を通りすぎた。後ろから
「今日はするの?」
と聞いた。コルルは振りむかずに「する」と答えた。
*後書き*
どうも〜^^ 新キャラ登場です!!
まあ、登場人物紹介にはもともと書いていたんですけど、出すタイミングが分からずこの回に出すことになりました。
いや、トレアちゃんとコルル君のシーンはなんか気合いが入ります。なんででしょうかね?
個人的に好きからかもしれません。でも、どの場面でも、しっかり書けるようにがんばりたいと思います。
記念すべき第十話、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!
次回もよろしくお願いします。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.18 )
- 日時: 2010/11/04 20:27
- 名前: メゾ (ID: 8.g3rq.8)
第十一話 「ソマリ」
剣がぶつかりあう。トレアとコルルはゲームをしていた。二人は無言で撃ち合いを続ける。すると、だんだんコルルの剣を振る速さが速くなった。それと同じようにトレアも速める。コルルは一瞬のスキをねらって剣を振った。トレアは目を変え、すばやく剣をよけたあと、コルルの上を飛び越え、剣を首にまわした。そして、すっと下ろすと
「すごいね。私に一瞬でも特殊能力を使わせるなんて」
と言った。コルルは
「一瞬だけ、だろ?」
と言う。にこっと笑うと
「練習に付き合ってあげられるの今日までだから、あとは自分でがんばってね」
と言って、訓練所から出て行った。
*
次の日—
私服を着て、トレアは墓の前に来ていた。石には「リュラン・エテリアル」と彫られている。墓の前に花を置き、目を閉じた。死んだ時の光景がよみがえる。
やっと反乱が鎮まり、トレア達はリュランを探しに行った。しかし、あまりに建物が崩れていて、遺体はみつからなかった。がれきの上で泣き叫び
「絶対に月の騎士を倒す」
と誓った。葬式ではリュランの衣服などを入れた。しかし、トレアは葬式には出ずに、一人部屋に閉じこもっていた。
目を開け、その場を後にした。気付かなかったが、一人の少年がじっとその様子を見ていた。
*
ヴァニアはいそがしそうだった。もうすぐ兵士№1を決める行事が始まるからである。会議室はエントリー人数のチェックや組み合わせの確認などをしていて、ごちゃごちゃしていた。トレアはひょいっと会議室に入り、組み合わせ表を見た。ようやくコルルの名前を見つけ、相手の名前を見た。相手はそこまで強くはなかった。ほっとし、他の組み合わせも見ていく。
「楽しみだなー。決勝戦」
と言い、部屋から出て行こうとした。すると
「トレア、当日に着る服を選んできなさい」
と、ヴァニアが後ろから言ってきた。「分かりました」と返事をすると、出て行った。
*
「何着よっかなー」
クローゼットの中を荒らすトレア。この部屋は服専用の部屋である。しかも、自分の部屋とほぼ同じサイズである。
「うーん。悩むなぁー」
戦闘服、普段着、ドレス、たくさん服があるこの部屋のトレアは五時間も入っていた。
コルルは練習をしていた。すると、同じ年ぐらいの少年が
「相手してもらってもいいですか?」
と話かけてきた。その少年は目が水色で、ちょっと不思議な感じをただよわせていた。少し警戒したが、相手がほしかったところなので、OKした。少年とコルルはしばらく無言で向き合った後、同時にお互いの方に走った。剣がぶつかりあう。トレアと戦った時のことを思い出し、あの時のスピードで少年に向かって剣を振る。互角の戦いが続き、二人はそれからずっと戦っていた。
「大丈夫?」
その声がして、はっとした。目の前にはトレアがいて、自分が寝ていたことに気がついた。起き上がると腕が痛んだ。
「なんで寝てたの?」
と、聞いてきた。コルルは少年と戦ったことを話した。
「ふーん。なかなかの強者だったみたいだね」
話を聞いて、おもしろそうにうなずくトレア。彼は立ちあがると訓練所を出て行った。
少年はパソコンに向かっていた。画面にはコルルの情報がのっている。
「皇女様と親しいなんて、やっぱり貴族なんだろうか…」
と、つぶやきもう一度画面を見た。
「こんなに情報が少ないなんて…」
ぶつぶつ言いながらキーボードを叩く。トレアはその様子をずっと見ていた。そして
「そこでなにをしているんですか?ソマリ・シュレイ」
と言った。ソマリと言う少年はびくっとして振りむいた。一歩一歩近づいて行く。
「コルルのことを調べているのですか?資料室のパソコンをかってに使うのは関心しませんね。彼は最近入ったばかりで情報はすくないんですよ。次、パソコンをかってに使った場合、力づくでここから出します」
そう言って、パソコンの電源を切り、出て行った。ソマリは茫然とした顔で見ていた。
*後書き*
どうも〜^^ ついに百を越しました!!
みなさんのおかげです。ありがとうございました!!
またまた新キャラ登場です。やっと男子キャラきました。コルル君とソマリ君は出会いは最悪だけど、最後には親友にならせるつもりです。トレアちゃんに対する執着心が強すぎるんですよ、ソマリくんは。まあ、「好き」という感情ではないんですよ。 はい。
これからはソマリ君も加わってこの三人をこれから中心に書いていこうと思います。あ、でもあと二人ぐらい中心メンバーに入れたいと思っています。
第十一話、最後まで読んでくださりありがとうございました!!
これからもよろしくおねがいします!!
メゾ
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