ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 神の能力者
- 日時： 2011/04/23 20:50
- 名前： メゾ （ID: viAVUXrt）
- 参照： http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?590552
はじめまして！メゾといいます。
小説を書くのは初めてだけど、読んでくれると嬉しいです♪
参照は、この物語の主人公・トレアちゃんのイラストです！もし宜しければ見てくださいね＾＾
それでは、「神の能力者」始まります＞＜
*ストーリー*
人間を超えた存在、「特殊能力者」。主人公、トレアも人間を超えた存在。同じ存在の仲間と共に弟、リュランの仇、『月の騎士』を倒そうとする。
*前回までの物語*
「超」の能力者のトレアは、「炎」の能力者、コルルと「氷」の能力者、ソマリを仲間にする。
「無」の特殊能力の持ち主、ナタリーも仲間にし、ゆっくりと動き出そうとした矢先、学園がテロリストに襲われる。なんとか生徒たちを非難させることができ、月の騎士を捕まえようと、計画を立てていたところにミュリがペルソナとともに現れる。自分が皇女だということが知られ、ミュリは裏切られたと思い、復讐のため、月の騎士の一味になる。「死怨」という名をもらい、「操」の能力をかけられ、完全な僕となった。
目次>>54
登場人物紹介>>55
トレア、コルル、ソマリのプロフィール>>21
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- Re: 神の能力者 ( No.74 )
- 日時： 2011/06/11 23:05
- 名前： メゾ （ID: e/CUjWVK）
番外 『日常の様子』
これは全く小説とは関係ありません。みんなのいつもの様子を台詞だけで表してみました。読んでいただけると嬉しいです。
「トレア、ここが分かんない。なに？この『Ｘ』って。なにすんの？意味分からん」
「落ち着いて。冷静に考えればわかるって。ほら、コルル。ああ、そんなに力入れたらシャーぺエェェン！！」
「折れた。なあ、こっちも痛くなったんですけど」
「落ち着こうよ。いくらなんでもシャーペンが可哀想だって。で、トレア。僕もさっぱり分からないよ」
「ああ！！血が！！ちょ、包帯持ってくるよ」
「痛い」
「ソマリはナタリーに教えてもらって！！」
「………………自分でする」
「まじ？！よっしゃ。これで宿題減るや。次は国語をしようっと」
「するいぞ、ソマリ。自分でやれ」
「ああ、コルル！！動かないで！！私のプリントに血が付く！！やめてええ！！」
「うわあ、僕にも付いたよ！！ナタリー、そこにあるティッシュ取って！！」
「………………私のにも付いた」
「あ、悪い」
「別にいいから！！動かないでって！！ティッシュ取らなくていいから！！」
「………………トレア」
「ああ、ありがと！！」
「ねえ、僕鼻血が出ている人みたいだよ。ナタリー、僕にもちょうだい」
「………………クスッ」
「あ、今笑った。間違いなく笑った。ひどいよぉ。よし、ナタリーも同じようにしてやる。おりゃ！！」
「………………やめて」
「へへへ。でーきた」
「あはは。ナタリーおもしろい！！」
「あ、服に付いた。シミになる」
「うそ！！包帯巻きなって！！」
「あ、ナタリー破った！！僕のプリント破った！！ひどい！！」
「………………お返し」
「ああ、私のプリントコピーするから！！二人ともいい加減にして！！」
「やばい。めまいしてきた」
「………………シャーペンの呪い」
「貧血だ」
「げ、コルルの顔色が！！」
「世話の焼ける…」
「………………救急車」
「いいよ。もう血、とまったし。ていうか、勉強どころじゃなくなったね」
「まったくだね」
「（コクリ）」
はい、疲れたのでここまでにします。
今度は本編を書けるように頑張ります。ありがとうございました。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.75 )
- 日時： 2011/07/01 21:29
- 名前： メゾ （ID: LLmHEHg2）
どうも、メゾです。
なんか小説可愛くなりましたね＾＾
本編書くとかほざいといて今回雑談です。すいません。
今、どうにかして文作っています。ロニエ君のはもう少しで終わりますので。次はオリキャラ様方を出させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
では、今回はこの辺で。本当にすいません。
また暇な時に書きたいと思います。
ありがとうございました。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.76 )
- 日時： 2011/07/21 21:36
- 名前： メゾ （ID: OZDnPV/M）
第四十七話 「思い出の記憶」
「邪魔」
ロニエは一気に力を出した。ギュオッとと影の波が二人を襲う。トレアはすぐに上にジャンプし、ユオは『無』の能力で波を壊した。
力を大幅に使い、体力をかなり奪われたため、ロニエは息を切らしていた。しかし、すぐに呼吸を整え、歯を食いしばって影をまとった。再び『影』と『影』の攻防が始まる。
トレアはその様子を見て、胸が苦しくなった。弟とそっくりな少年が傷つきながら戦っている。そして、自分を殺そうとした。恐ろしい剣幕で。人違いであっても、姿が重なって、どうしても弟に見えてきてしまう。
あれは本当に自分の弟ではないのか———？
「うあ！！」
声のする方を見ると、体中に傷をつけたロニエが付き飛ばされていた。ドン、と小さい華奢な体を硬い壁にぶつけ、彼は悲鳴を上げていた。ついに見ていられなくなり、
「リュラン！」
駆け寄ろうとした。しかし、
「まだ駄目、トレア」
と、前にユオが立ちはだかった。トレアはぐっ、と身構え、小さく、低い声で
「どいて、ユオ」
と言った。彼女は首を横に振り、「どけない」と言い返した。
「彼はあなたの知っている彼じゃない」
そう言い放って、くるりと踵を返した。そして、ゆっくりと苦痛に顔をゆがめ、小さくなっているロニエの方に近づいていく。トレアはユオがロニエを殺すのかと思い、止めようと足を出そうとした。が
「なっ！！」
足を影に取られ、身動きができなくなってしまった。そのままバランスを崩し、地面に体をぶつける。「いたっ」とつぶやき、すぐ顔を上げ、
「リュランを殺すつもりなの？！」
と叫んだ。ユオは歩くのをやめ、振り返らずに言った。
「殺しはしないよ。あなたには大切な人なんでしょ？私はシリユとの約束を守るだけ。彼の記憶を消す、という約束をね」
ロニエは「シリユ」という言葉を聞くと、ピクリと反応した。そしてシリユのことを知っている彼女を、必死の形相で睨みつけていた。
「やめて！！ユオ！！」
祈るように叫ぶ。しかしユオは聞く耳を持たなかった。ゆっくりと手をロニエの頭に近づける。近づける動作が、トレアにはスローモーションのように見え、ドクン、ドクンと心臓の音が大きく聞こえた。
力を使いすぎたロニエは何の抵抗もできずにいた。手を振り払うことも、能力も使うことができなかった。ゆっくり、ゆっくりと手が伸びてくる。
シリユ———。
そう考え、目を閉じた。遠くでは「やめて」と悲鳴のような叫び声が聞こえる。手が触れた途端、
大量の記憶が、その手にすいこまれるように一度頭の中をよぎって消えていった。
目覚めたときに心配そうに自分を見つめる青い髪の少女。
一つ一つ、自分の記憶を思い出させようと努力してくれた。
自分の中に眠る『能力』を目覚めさせてくれた。
たくさんのことを教えてくれた。
心から許せる、大切な人だった。
この世で一番、信じていたのに。
大切な思い出が、走馬灯のように流れ、消えていく。
最後には、シリユとの最後の会話が流れた。
「ロニエ、お前にはもう私は必要ない。
お前には大切な人がいる。
お前は、私のたった一人の『家族』だ」
そこで、記憶はプツリと切れた。
彼は、大切な人のことも、その人との会話や、思い出もすべて忘れた。
彼は重い瞼を閉じ、眠りに入る。
真っ白な彼は、静かに眠った。
*後書き*
今回はとてつもなく長くなりました。疲れました。
パソコンが壊れてしばらく使えなくて、大変でした。
これからバンバン書いていきたいと思います。
次回は少し『グロ』くなるかもしれません。
また読んでいただけたら幸いです。
今回はこの辺で。ありがとうございました。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.77 )
- 日時： 2011/07/25 21:02
- 名前： メゾ （ID: OZDnPV/M）
第四十八話 「神の印」
「リュラン！！」
動かなくなったロニエを見て、トレアは呼びかける。ユオは、小さな体をゆっくりと地に寝かせ、トレアの足にかかった影をほどいた。
「っ、ユオ！」
すぐに立ち上がり、銃を向ける。向けられた彼女は、『あら』と言わんばかりの表情でこちらを見た。
「リュランに何をしたの………？」
声を荒げ、問いかける。『何だ、そんなことか』というように一度ため息をつき、ユオは
「言ったでしょ？シリユ——、『ラニア』との約束だって。私やあなたにとっても、この選択が一番いいの」
と言った。トレアは眉をひそめると、
「そんなこと聞いてない。何をしたのかと聞いている」
と、低い声で言った。ユオは、は、と吐き捨てるように笑い、両手を広げ、不敵に笑いながら近づいてきた。
「記憶を消した。今までの彼のすべてを。思い出を、彼自身も！！」
最後は叫ぶように言い放った。トレアは怒りに震え、歯ぎしりをしていた。睨みつけ、少しずつ後ずさりをする。
「可哀想？むしろ幸せな子だよ。だって……」
彼女が話し終える前に発砲した。ユオの胸から血が吹き出る。トレアには怒りしかなく、記憶を無理やり消された彼に対し、そんな言葉を言ったユオが、許せなかった。
ドサッ
ユオの体が地面にたたきつけられる。己の体が横たわっているようで、すぐに目をそむけた。ロニエの方に行こうとすると————
「待ちなさいよ、トレア」
ふと、肩をつかまれ呼び止められた。目を見開いてさっきまであった物の方を見る。しかし、そこにあるはずのものは、なくなっていた。
呼び止めた体は、胸から大量の血を流し、口からも真っ赤な液体が流れている。目の中にも、血が入ったようで、赤く染まっている。さっき自分が殺した少女が、生きて、立っていた。
「な、んで———？」
理解できないうえ、ゾンビのような姿に恐怖を覚える。くすくすと少女は笑い、トレアを自分の方に振り向かせた。そして、その赤い目で顔を覗き込む。
「私はね、『神』と呼ばれる存在なの」
口から垂れている血を拭いもせずに話す。そして、手で血で濡れた洋服を思いっきり引きちぎった。
破れた服から、白い肌が見える。その中心部分には
『目』があった。
深紅の色。ギョロギョロとしれは動き続けていた。その目はトレアを見ると、ピタッと動くのをやめ、ふっと目を細めた。意思を持っているようで、見るのに飽きると、目はまた動き出す。
ユオは狂ったように笑みを浮かべ、『目』を指さして話し始める。
「これが『神』を表す印」
*後書き*
はい、今回は瓜二つのお二人しか出てきていません。
本当はコルル君とナタリーちゃんを出そうかなと思っていたんですが、出せませんでした。もしかしたら次回もこの二人で終わるかもしれません。
今回はこの辺で。ありがとうございました。
メゾ
- Re: 神の能力者 ( No.78 )
- 日時： 2011/07/28 18:58
- 名前： 聖夜 （ID: 9s07GxNq）
体に目ですか・・・
ユオ気持ちわりぃ・・・
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