ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Lacquer black
日時: 2010/12/25 10:11
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

久々のダークファンタジーものでドキドキ。
心臓バクバク。

この小説は、前回書いた「モノクロⅡ」の続編っぽい
やつですが、別に読んで無くても読めますので(>_<)




登場人物>>5

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Re: Lacquer black ( No.48 )
日時: 2010/12/31 15:21
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.

             
              △




幼い頃、いつも一人、泣いていた。
両親は事故で死に、自分に魔力があると分かってこの学園に来た。 住み慣れた街から、知っている人間が誰もいない、この学園へ。

魔力はあるけど魔術が下手だ。

そう言われ、「泣き虫コレット」 と陰口を叩かれて、生まれつきである淡い水色の髪の毛もバカにされ、もう嫌だ。 帰りたいと、そう思った。

だけど。

「アンタ、いつも泣いてんだな」
「………………あなたも、わたしを苛めるの?」

全てを見透かしたような、鋭い瞳。 
その目に怯えながらも、勇気を振り絞ってそう言った。

「なんでアンタを苛めなきゃいけねえよ」

自分より年上の少年は、そう言って。
そこから立ち去ろうとした。

「待って」

引きとめると、振り返ってくれた。
初めて、自分の声が届いた気がした。

「お名前を、教えて」
「オレの名前は────、」




               †



「ジード」


自分を呼ぶ声がして、振り返る。
そこにいた人物を見て、ジードは微かに表情を変えた。

「やっぱり、振り向いてくれたね」
「………何しに来たあ? チェシル」

チェシルは、何も言わずにジードに近づこうとした。
だけど、ジードの魔力でその気が引ける。

「魔力を抑えるの、上手くなってんじゃねえか」
「小さい頃は、目立たないように無意識に魔力を抑えていたから。 ジ−ドこそ、ダダ漏れだよ。 すぐにわかった。 ここにいるって」

ナイトメア寮の、使われていない寮室。 懐かしいジードの魔力を辿って、チェシルはここまで来たのだ。

「オレぁ、最初に聞いたはずだ。 ──何故来たかってな」
「あなたに、聞きたい事があるの」

そこまで言って。
チェシルは、もう一つ。 異様なまでの魔力を感じた。 ジードの魔力を上回るほどの、黒魔術。

「なに………これ………っ」

チェシルは堪らず膝をつく。 頭痛がする。

「レイシーだな」

ジードはそう呟き、自らの額に手を置いて、言った。


「ノエル、寮の一階だ。 レイシーを捕獲しろ」

Re: Lacquer black ( No.49 )
日時: 2010/12/31 15:48
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)

ちょwwww いつかあっきゃんにいじられる日が来そうで恐いようなそうでもないような……←?

レイシー可愛いぃぃぃぃぃぃ! なんかこう…ぎゅってしたい☆ あ、でもああいう子に冷たくされるのも……えっと今のはナシの方向で。

Re: Lacquer black ( No.50 )
日時: 2010/12/31 16:09
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

.



迂闊だった。
魔力をまともに受けながら、ロキは思う。

「声帯切ったら叫び声聞こえねえから……先に四肢切断しよっか?」
「があっ」

とても少女の腕力とは思えない。 
黒魔術云々よりも、その身体能力が恐ろしかった。

(なんだよ……コイツ……っ)

ロキには魔力がないと、ウリエルは言った。 自分でも思う。 生まれて16年、魔術なんて使った事がない。
だけど。

だけど、それでも。
恐怖よりも、何か分からない感情が渦巻いて。


「                              」


そしてその感情は、形となった。

「っ?」

膨大な光が辺りを包み、かと思いきや少女の華奢な身体をその光が貫いた。

「……………なにこれ」

少女は平然と、自分を貫いている光を見た。
血が滴り落ちているが、痛みを感じていないらしい。 その光に触れる事はなく、ロキを見た。

「かはっ……はぁっ……」

苦しそうに息をするロキ。 腹部を思い切り蹴りあげられたため、吐き気も込みあがってくる。

(今、一瞬魔力が増幅したように思ったんだけどな)

ふと気付くと、胸を貫いていた光も消えていた。
ロキに近づき、見下ろす。 

「死ねや」

ああ、もう終わりだ。 
目をギュッとつむり、これからの激痛を予想しながら、唇を噛み締めた。







だけど、何もない。




迫りくる痛みは、なかった。

「………………?」
「お遊びはおしまいだ、レイシー」

目の前に立っていたのは、見ず知らずの少年。 制服からして、ナイトメア寮の生徒だろう。

「ジードがかなりキレてるぜ? 嫌なんだよなーオレ。 あいつキレると壊れるからさあ」

レイシーと呼ばれた少女は舌打ちをして、

「何しにきたわけ、ノエル」
「オレはあ、ジードに言われてアンタを捕獲しにきただけだ」

ノエルと呼ばれた少年はそう言って、ロキの方へ振り向いた。

「随分ボロボロだなあ、おい。 アンタの探してる女子はもうすぐここに来るから、二人で寮に戻りなや」
「………っ、あがっ」

何か言おうとしても、吐き出すのは息だけ。

「肺、潰れてんのかねえ。 レイシー、やりすぎだ。 風紀委員が来る前に部屋に戻るこったな」

ノエルを睨みつけるようにして、レイシーが去っていく。
去る間際、レイシーはジロリとロキを睨みつけて行った。


Re: Lacquer black ( No.51 )
日時: 2010/12/31 16:41
名前: 涼原夏目 ◆YtLsChMNT. (ID: m26sMeyj)

………………。
す、すげええええええええええええええっ!!
はい、早速すいません。話の凄さに錯乱しかけまs(ry

やっぱチェシルかわうぃ……ゴホン。可愛いですね← 泣き虫コレットなんて……私が言わせませんよ!!(自重
そしてジードもか……もとい素敵ですね♪

さらに話がもう、あの、とにかく凄いですよね!!(もっと良い言い方あるだろうに

Re: Lacquer black ( No.52 )
日時: 2010/12/31 17:12
名前: ポアロン (ID: rb3ZQ5pX)
参照: 皆様良いお年を!!

え、何ちょ、ロキ君エロ———じゃなくて可愛…じゃなくて可哀想だ。←
あはは、いいよねそういう人。
もういじりたおしたくなってくるわww←お前は一生いじられてろ
いじり甲斐のある喘ぎご———可愛い声っていいよね!!←お前もそうじゃね? そうだよ絶対。だからいじられるんだよ、友達AさんとかTさんとかそのた諸々の方に。

あーあ、私昔までは滅茶苦茶Sさんだったのによぉ。
あいや、今が別にMてわけじゃないからね!?

ていうか何かテンションで変なことを口走ってしまった私なんだが…。
御免ぬさい(ぺこり


そして昨日友達に
「跪きなさい!」
て言われた瞬間マジメに跪きそうになったなんて口が裂けても言えな———言っちゃってるよ私ぃぃぃぃぃ!!←あはは、取り返しつかないぜポアロンちゃん。どうすんだー?


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