ダーク・ファンタジー小説

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バッドエンドアリスの招待状
日時: 2021/02/02 23:46
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: vQ7cfuks)


 僕の親愛なるアリス。
 どうしても君に真実を伝えることができない。本当に申し訳ないと思っている。
 君の悲しむ顔を見たくないだけなんだ。
 どうか、君が何も知らないまま幸せに生きてくれることを願う。


 ねえ、アリス。ずっと君はそのままで。何も知らない幼気な子供のままでいてくれ。


 秘密は絶対に解き明かしてはいけないよ。








「 お客様 」


 すーぱーうるとらすぺしゃるさんくす!!!!!!!!!!!!!!(意味不明)
 コメントありがとうございます。励みになります。
 読んでくださる皆様もありがとうございます。もしよろしければ、もう暫くお付き合いくださいませ。

■電波 様
□小夜 鳴子 様






藍色の宝石 【中編集】/5作品目

(1作品目)優しい蝉が死んだ夏 >>003
(2作品目) 深青ちゃんは憂鬱だ。 >>029
(3作品目) 意地悪しても、いいですか。 >>039
(4作品目) 恋のつまった砂糖菓子 >>057

Re: 優しい蝉が死んだ夏 ( No.1 )
日時: 2017/07/10 18:06
名前: 電波 (ID: iruYO3tg)


いきなりのコメント失礼します。
初めまして、電波と申します。なかなか独特な雰囲気を感じる小説ですね!
これからどんなお話になって行くのか楽しみです。続き頑張って下さい!

Re: 優しい蝉が死んだ夏 ( No.2 )
日時: 2017/07/12 22:22
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: II6slNHe)




◆電波さん

 コメントありがとうございます。
 プロローグの時点で、次が気になると言っていただけるなんて光栄です。ぞわっとする雰囲気が少しでも醸し出せていたらいいなと思っています。
 もし宜しければまた読んでいただけると嬉しいです。ありがとうございました。


優しい蝉が死んだ夏 ( No.3 )
日時: 2018/09/05 18:43
名前: 立花 ◆FaxflHSkao (ID: BBxFBYlz)


【 優しい蝉が死んだ夏 】




「じゃあ、ちょっとバンジージャンプしてくるね」

 教室の窓に足をかけた風子がこっちを見て笑った。風が吹いて彼女の綺麗な黒髪が揺れる。息が止まったかと思った。
 何も考えられなくなって、いつの間にかわたしは彼女の元に駆け寄っていた。机や椅子が足に勢いよくぶつかり鈍い音を立てる。わたしはいつの間にか右手を前に突き出していた。
 必死に伸ばした手が風子の腕を掴むことはない。落ちてく彼女の姿は美しく見えた、気がした。


 きっと風子は笑っているのだろう。頭から血を流して倒れる風子を窓から見下ろして、わたしは深い溜息をついた。
 鳴き止まない蝉の声は、何かの悲鳴に聞こえた。黒板に書かれていた「死ね」という文字を消していると、救急車のサイレンの音が聞こえてきた。死んだのかな、とただ純粋にそう思った。




「 登場人物 」

槙野まきのつくも(通称マキ、本作の主人公。病気で余命があと少し)
*遠野風子(とおの ふうこ)(御門に恋した後輩)
*御門雪無(みかど ゆきな)(マキの恋人)





1 あの日捕まえて無残に殺した蝉が、わたしの耳元で泣いている。
「槙野つくもの告白」>>04-07
2 明日天気になあれと靴を飛ばしたけど、別にそんなのどうでもいいんでしょう。
「遠野風子の初恋」 >>08-10
3 どこにも行かないでと縋り付けるほど、わたしは強くなかったんだ。
「槙野つくもの幸福」 >>11
4 突然降り出した大雨が、わたしの罪を洗い流してくれているように感じた。
「御門雪無の後悔」 >>12-14
5 生きるって何だろうねって、そんな単純な質問に誰も答えてくれない。
「槙野つくもの愛情」 >>15-16
6 わたしが殺したあの蝉は、きっと優しい蝉だったのだろう。
「遠野風子の決別」 >>17-18
7 最後まで、さよならは言えなかった。
「槙野つくもの悪戯」 >>19
8 好きを伝える方法は、たった一つしかなかったのに。
「御門雪無の啼泣」 >>20-21 >>23
9 雨が止んだら、その傘は捨ててね。
「遠野風子の秘密」 >>25
10 大声で叫んだ「ありがとう」が、どうか君に伝わっていますように。
「槙野つくもの結末」 >>26-27

あとがき >>28


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