ダーク・ファンタジー小説

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神が導く学園生活
日時: 2022/03/23 19:41
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: rKVc2nvw)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12800

 

  初めましての方は初めまして。こんにちはの方はいつも私の作品を見て下さりありがとうございます!

今回ファンタジー物に挑戦してみようと思いまして、このスレを立てました。しかし、いざ作品わ作ると私が書いてる既存の作品「裏の陰謀」と既視感があるように思えてしまいまして…… 難しいものですね(苦笑

さて前座はここで終わりまして注意書きです。

 ◤◢◤◢注意◤◢◤◢

○文才がありません。分かりにくい描写が多々あるため、その際は教えて下さると嬉しいです。

○グロ要素があるため苦手な方は閉じてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【記録】


登場人物 生物紹介 >>2

世界の魔法と、国ランクと学園ランク、学年 >>5

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【物語】

プロローグ >>1

第1幕
大きな秘密を抱えた4人の学園物語。

第一章 入学式編
>>3-10
第二章 ファミリア編
>>11-13
第三章 日常、コウ編
>>14-16
第四章 日常、剣編
>>17-19
第五章 ダンジョン編
>>20-

Re: 神が導く学園生活 ( No.26 )
日時: 2022/04/09 17:13
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: rKVc2nvw)

小説MV化予告PVをYouTubeに投稿致しました!是非確認よろしくお願いします!
URLは雑談掲示板にて!

Re: 神が導く学園生活 ( No.27 )
日時: 2022/04/13 22:17
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DYDcOtQz)

《クロ》
ー危険だー

夜になり、ダンジョンの隅っこで野宿し、床に着いていた俺はそう感じた。何かを見たとか、何か聞いたとかではなく、ただの勘で。そして、俺の体は勝手に動いていた。

ガキンッ!

そこで金属音が鳴り響いた。
ラナの寝床に冒険者と思われる数名がラナに刃物を向けていたのだ。俺は爪を伸ばし、その刃物に対抗する。

「お前ら…ラナに何するつもりだッ!」

俺は高まった感情をそのまま冒険者達にぶつけた。冒険者達は顔を見合わせる。ラナを殺そうとしていた奴はガタイが良い斧を持ったスキンヘッドの男性。あとはシスターの服を着ているおそらく神言教の奴だろう。もう1人は鎧を着て腰に剣をさしている女性。そしてこっちも鎧を着て大きな盾を持っている男性だ。明らかに年齢的な差が大きく、俺たちよりも大きい。20はゆうに超えているだろう。

「…その制服だと正道光魔法学園の生徒ですね。すみませんが、悪魔は排除しなくては行けません。この子には罪はありませんがここで死んでもらいます。」

シスターらしき人が祈りを捧げながら俺たちに言う。ー悪魔ーラナのことだろう。というか、かなり強そうなパーティの人達だ。なぜこんなFランクダンジョンにいるのだろうか?多分、他のランクのダンジョンに行ってた所、このFランクダンジョンに繋がった所だろう。
取り敢えず戦うか?いや、俺に勝ち目はあるのだろうか…
そんなことを考えていると、斧が俺に向かってくるその瞬間。俺はコイツらを排除することにした。

「ガルルルッ!」

もうその後のことは覚えていない。微かに覚えていることは案外その冒険者は強くないこと。暴れながらラナ達の所から無意識に離れていたことだった。
気がつくと、俺は小川のふもとで倒れていた。別に起き上がれない程疲れてるわけではなかったため、軽々と起き上がった。そこは、まさに阿鼻叫喚であった。周りは血だらけで、鉄の匂いが充満しており、鼻をもぎたいと思うほどの悪臭であった。さらにパーティメンバー出会っただろう「物体」が転がっていた。

「これ…俺がやったのか?」

俺は信じられなかった。周りには骨が、鮮血に染まった骨が転がっていた。頭蓋骨は砕け、たまに目玉が転がっていた。シスターの服を着た何かは上半身は砕かれた骨の姿になり、下半身は所々肉が着いていた。
何故ほとんど骨しか転がっていない?
そう思った瞬間。自分の口に手を当てた。そこには明らかに鉄の味が広がっており…直接的に表現すると生肉を食べたあとの感触だった。もしかしたら…もしかしなくても… 最悪の状況が俺の頭を過ぎる。「こいつらを食べた?」そう思った瞬間。俺は吐いた。吐けば吐くほどこいつらパーティ達の肉の味がし、余計気持ち悪くなり吐くという負の連鎖が続いた。
粗方吐き終わると小川で口をすすいだ。肉体的には無事のようだが、精神的に大ダメージを負った。
「牙狼族は人を襲うこともあり、捕食する」
最悪のタイミングで本に書いてある内容を思い出した。頭が黒く染まっていく。狂いそうだ。何もかも投げ出して感情に身を任せそうになる。獣化の時と同じだ。しかし、魔素量と体力がなく、耳としっぽがはえるだけだった。

「クロ」

後ろから声が聞こえた。「見られてた?」その言葉が脳裏をよぎり、警戒体制に入る。がしかし、獣化しかけていたため、四つん這いで「グルルル」と唸っていた。
人を殺すことは犯罪である。数名殺したら死刑にあたる大罪である。そしてこの状況を見たら直ぐに通報しかねない。どうする?声掛けてきたやつも殺すしかないか?
俺の頭はもうイカれていた。

「クロ。」

もう一度名前を呼ばれる。声の主は…ラナだった。今1番見られたくない相手だ。軽蔑されるか?いや、恐怖?とにかく、俺がラナに嫌われるのは確実であった。絶望。ただ絶望でしか無かった。

「……」

ラナはこんな状況でも無表情である。そして、何か考え込んでいる。逃げるか?逃げようか。俺はもう逃走体制に入っていた。

グシャッ

すると、目の前にありえない光景が広がった。ラナが…唯一肉が残っていたシスターを食べ始めたのだ。しかも豪快に。口周りは血だらけで骨まで食い尽くしていた。

「ラ…ラナ…?」

意味が分からなかった。空腹だったのか?そんな呑気なことは考えられない。俺に敵意を示している?そのようには見えない。
分からない分からない分からない分からない

「…これで…仲間。」

ラナがシスターを食い尽くす。そして発した第一声は「仲間」であった。ラナは…俺を安心させたかったのだろうか。しかし、安心させる方法がぶっ飛んでいる。すると、ラナが俺を抱き寄せてきた。

「ごめんなさい。私のせいでしょ」

ラナが謝った。何故謝る?ラナが襲った奴らを殺しただけだぞ?ラナは何も悪くない。俺が、全部悪いんだ。

「いや、俺が、悪いんだ。ダンジョンから出たら罪に問われるだろ。」

俺は半泣きになりながらラナに言う。ラナはコクンと首を横に傾ける。

「罪には問われない。罪に問われるのは国の大都市内だけ。ダンジョンや小さい街は無法地帯だから法律は通用しないの。」

…知らなかった。俺は都市でしか育たなかった所謂温室育ちだ。法律という常識が身に染みており、パニックになってしまった。

「あぁ…そうか。」

俺はラナを見た。いつも通りラナを見た。霞んだ緋色の目、サラサラな白髪に綺麗な青い髪先。そして、やはり無表情である。しかし、ラナは何か、俺達人間に…いや、生物にはない何かがあると思った。なんの根拠もなく、ただ、勘でそう思ったんだ。

「好きだ…」

俺は無意識にそう呟いた。恋愛なのか敬愛なのか慈愛なのかそんなことはどうでもいい。ただ、今目の前に居るラナが。ラナンキュー・ローズが好きで好きで仕方ないのだ。ラナは表情筋ピクリとも動かさない。

「知ってる」

ラナが言う。付き合いたいとか、愛を育みたい訳では無い。今は、気持ちを伝えられただけで十分だ。

「戻ろ」

ラナはそういうと、先に皆がいる場所へと戻って行った。俺もそれにつづいた。
『都市外は人を…生物を殺しても良いんだ。ラナを守れるんだ。』
そして俺の頭の中は狂気で満ち溢れて行ったことを俺は気づいていなかった。

Re: 神が導く学園生活 ( No.28 )
日時: 2022/04/21 21:25
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fhP2fUVm)

「あれ、クロ、ラナ、どこ行ってたの?心配したんだよ!居なくなってたから!」

俺らは血を洗い流した後、皆の所へ戻っていた。

「あぁ、ごめん。ちょっと…な?」

俺は苦笑いをすると自分の寝床に戻った。すると、コウが寝床からヒョコッと出てきた。

「悪いが、もう朝だ。出発するぞ。」

コウが懐中時計を手に荷造りを始めた。もう朝なのか、暗いからやはり体内時計が狂ってしまっている。
皆もそれを聞き荷造りを始めた。

「なぁ、クロ。少しいいか?」

するとコウが俺に話しかけてきた。俺は何だろうか、ダンジョンの調査についてだろうかと思い、コウの方へ向かった。いや、ダンジョンの調査についてなら俺だけを呼ぶ必要は無いんじゃないんだろうか?

「お前。血なまぐさいぞ。ラナもな」

その瞬間。俺の全身の毛が逆だった。耳も出ていたが、フードを被っていたため見られてはないだろう。
それにしても、俺は牙狼族のハーフだ。鼻は人間の数百倍敏感である。その俺が匂わなくなるまで血を洗ったのだ。もちろんラナのも。なのに何故血なまぐさいと分かるのか?
俺は一瞬動揺しながらも落ち着いた表情で答えた。


「そりゃ、そこら辺の魔物狩ってれば血生臭くもなるだろ。」

「そうじゃねぇ。」

コウはもっと深刻な顔になり俺の話を途中で遮った。俺は最悪な場合を思い浮かべたが、そんな訳は無いと頭を降った。

「お前。人類殺しただろ。」

その瞬間。こいつはこの世にいてはならないと本能的にそう思った。そして、獣化した手をコウに振るっていた。

「ちょ、無理無理無理やめろってクロ!」

クロは軟弱だ。今は辛うじて俺の腕を止められているが、時間の問題。すぐ倒れるだろう。

「ちょっと!何してるの!」

すると俺の腕にピリピリと何かが走った。これは…電魔法?後ろを見た先にはタミが居た。

「ちょっと!ダンジョンのせいで精神すり減ってるのは分かるけど、喧嘩はダメでしょ!」

タミが頬をプクッと膨らませる。しまった。第三者が居たらコウを始末出来ない…
ん?第三者……?ということは今はスカーレットとラナの2人っきりということになる。
ラナが虐められる!
俺は急いでラナ達の元へ向かう……前に、俺は『このことは言うなよ』という意を込めてコウを睨みつけた。

ーーーーーーーーーーー

俺の名前は佐藤サトウ イツキ どこにでもいる普通の男子高校生だ。なのに…なのになんで……

「なんだよ!この姿!」

俺はアリス・スカーレットとして、生まれ変わっていた。それに気づいたのは2歳程の歳で、宮廷に住んでいた時。朝起きた時に、突然前世の記憶が流れ込んできたのだ。
落ち着け、落ち着け俺。まずは整理しよう。俺の住んでた星は空地という星に生まれた。そこは昔大戦争があり、結果1つの国となった平和な星であった。文明はかなり発達しており、どれぐらいかと言うと田舎でもビルの一つや二つあり、食料は培養肉、人工畑の野菜などである。俺はその国のとあるちょっとした大きい都市に生まれた。俺は生まれつき体が弱く、病院で、ずっとすごしていた。そこで暇つぶしとなっていたのがゲームである。勉強なんてとっくの昔に諦めていた。RPG、シューティングゲーム、アクションゲーム等々メジャーからマイナーまでやり込んでいた。
もちろん、乙女ゲームもだ。男が乙女ゲーム?笑われるのも仕方ない。しかしだ。やってみると意外と楽しいもので、女子みたいにキュンキュンとはしないが、結構楽しんでいた。そこに表れたのが、全ての元凶…だと思う。

「何のゲームやってるのー?」

「あ?これ?これは……ってお前誰だよ!」

ここは病室。ドアが空いた音なんてしてないし、足跡すら聞こえなかった。それより…こいつは浮いているのだ。白髪の長髪に髪先は黄色。琥珀色の目をした少女が浮いているのだ。

「私?私はねーなんと!神でございます!驚いた?ねぇ?驚いた?」

その少女…7、8歳ぐらいの少女は空中でクルクルと回りながらクスクスと笑いながらそう言った。

「神?ふざけるな。そんなもの居ない。」

俺は今日一どす黒い声でその少女に言い放った。最近の技術は進んでいるのだろう。空中に浮かぶぐらいの装置、開発してそうである。と言っても、ゲームばっかりして世間に疎いため憶測でしかないが。

「あれ?ニュース見てない?」

少女は首をカクンと傾げると俺のスマホを勝手に取りやがった。

「お、おい!」

そんな声は聞こえず、少女は機嫌よくスマホをいじっている。まあ、見られたくないものは全部PCにあるため何を見られても大丈夫だがな。

「ほら、これ!」

少女は俺にスマホ画面を突きつけてきた。そこにはYuhooのネットニュースの記事が書いてあった。

『ついに神降臨か?化学が自然に勝った瞬間。』

そんな記事が俺の目に飛び込んできた。俺は訳が分からずその記事を読み進めていく。

『神。私達はそんな単語を文明が栄えた頃から使い始めていた。その神が、ついに発見されたのである。世界最大のアルフォルナ大学が私達生命のツールを研究した結果。空地という生命にとって都合のいい環境を整えたのは「神」という存在のお陰だと言うことがわかった。それが分かった瞬間。その神が姿を表したのだ。』

「は?」

全く知らない上に、意味がわからない記事であった。しかもこの記事は3ヶ月前の記事である。それより、神が空地の環境を作っただぁ?信じられないが、化学で証明されている限り何も言えない。と言うか、その神は、なぜ俺の前に表れて居るんだ?!
俺は更に記事を読み進めた。まとめるとこうだ。
神は自分自身の正体に気づいた人類に興味を示し、分身を数万体作り上げ、人類の生活を見ていくと言うことだった。本体は実験施設で様々な実験を繰り返されていた。というか、その実験をすることに、神は承諾したのだ。
そして、研究結果、「魔法」という御伽噺のような事が可能だということが分かったらしい。
その先も記事は進んでいるが、現状の状況では十分な情報である。

「……つーことは、お前は人類の生活を視察してる神…の分身ってことか?」

「そうそう大正解!今回は病院に来てみたんだけど、君全然青春してないねープークスクス」

神とやらは口に手を当て、俺をバカにするように笑った。俺はカチンときて、そこら辺にあった本を神にぶつけた。が、神はその本を軽々と受け止める。

「あー怒った怒ったー!キャハハハッ!」

神はクルクルと回りながら俺をからかう。まあ、すぐ居なくなると思い、俺はゲームを続けた。が、その思惑が間違いであった。神は俺を気に入り、ずっと俺の所に入り浸るようになったのだ。毎日ウザったらしい発言をされてイライラしたことである。しかし、

「へー、今回手術するんだ。」

「あぁ、成功率は3割だとよ。」

「大丈夫!神である私の加護さえあれば成功間違いなしよ!」

「でも万が一ってことがあるだろ。」

「大丈夫大丈夫。万が一失敗しても、イツキのあーんな画像やこーんな動画はPCから削除してあげるから!」

「お、おい待て?!そのことをいつ知った!」

「キャー!イツキが怒ったー!」

とまあ、これぐらいの軽口を叩ける程仲は良くなっていたのだ。そして、病院も、神が居着く神聖な場所として大繁盛したそうだと。
そして、神の名前は「ガーデス」と人類から付けられ、ガーデスと関わっていくうちに自然とネットニュースを見始め、「魔法」というものに興味を持ち、その「魔法」の発展のためいつの間にか勉強を始めていた。ガーデスのお陰かも知れんが、体調も良くなっていき、学校にもちょくちょく顔を出せていた。そこで学年1の学力を持った人として「博士」って呼ばれたりしたっけ。魔法についてどんどん知って行くようになり、ついに、病室からであるが、「魔法」の研究者として少しだが活躍出来たりもした。それもこれも不本意だがこの小生意気なガーデスのお陰であった。
がしかし、そんな楽しかった日常は永遠に続くわけがなかった。20歳過ぎになると、俺の体調は悪化し初め、魔法にも関われなくなって言った。
ガーデス曰く、俺の体調不良は元々の病気によって縮められた寿命のせいであるそうで、ガーデスは寿命なんてちょいちょいっと変えれるらしいが、人類の文明は発展し過ぎては行けないようで、延ばしては貰えなかった。

「あー、俺、もう死ぬんだな。」

ある日、そう悟った。呼吸器を付けられ、点滴の線は絡まり放題、1人ベットの上でそう呟いた。

「何言ってんの?イツキらしくなーい」

否、もう1人居た。ガーデスだ。ガーデスは神だから寿命なんて無いらしく、まず生物でもないらしい。そのため、出会った時から変わらずそのままであった。

「…ねぇ。イツキ。もし生まれ変わるなら何になりたい?」

ガーデスらしくない、そんな質問をされた。生まれ変わったら…か…

「そうだな。お前と出会った時にやってた乙女ゲームの世界に転生してぇわ。お前なら出来そうだしな。」

転生後も神の加護を与えられたりして、昔の風情ある魔法が溢れるファンタジーな世界で無双出来たら最高だ。まあ、俺の世界も魔法が発展してきて、現代ファンタジーの世界になりかけているが…

「残念。出来ないや。他の星の干渉は許されないの。他の星にも神がいるからね、喧嘩になっちゃう。」

だそうで、無理らしい。じゃあ、できるなら……

「次はお前と……めいいっぱい遊びてぇな。バカみたいに。」

俺はその言葉を最期にガーデスに看取られ、死んだ。

それが俺の前世であった。
そして、なんと、なんと…俺はその乙女ゲームの世界に転生していた!しかし、転生先は女!しかも乙女ゲームの悪役令嬢、「アリス・スカーレット」である!
ふざけんな!というか、他の星には干渉出来ないんじゃねぇのかよ!しかも女!女だぞ!俺性転換されたんだ!こんなことなら転生なんてあんなダメ神に頼むんじゃなかった!

最初はそんなことを思っていた。しかし、アリス・スカーレットの生活も悪くなく、第1、魔法が転生前より発展していた。仕組みも何も変わらずに。俺は熱心に魔法を研究した。現在進行形だが、そんな中、俺はその研究熱心な上、身分も良く、頭脳もいいため、世界一の学園に招待された。俺はもちろん行ったさ。魔法が更に研究できるんだがら。
しかし、そこは乙女ゲームの舞台の学校であった。最初は驚いた。だってゲーム内では学園の名前なんて書かれていなかったのだから。そして、入学すると、色んな人が俺に詰め寄ってきた。身分が高けりゃそりゃこうなるわな。そして、1人の少女を見つけた。
ガーデスにそっくりな少女を。髪色、髪型、目の色は違うが、顔立ちが明らかあのガーデスだった。俺はもちろん話しかけた。

「おい!お前!ガーデスだろ!なんちゅー所に転生させてんだ!」

開口一番こうだった。いつもなら『えー、注文したのはそっちじゃん。』とかなんとか屁理屈をこねるアイツだったが……

「え…何。」

そう言われた。その周りはガーデスという言葉に敏感で、コソコソと話し始めた。それから何回も話しかけたさ、けれど、こいつはあの時のガーデスじゃないってことが分かった。なら、たまたま同じ顔のヤツが生まれたのか?謎は深まるばかりである。
それより、俺は悪役令嬢だ。このまま行くとまあテンプレ通り破滅する。けれど、それは乙女ゲーム通りに行ったらの話だ。俺は俺らしく過ごし、普通に成功を遂げようと思い、学園生活を送った。
しかし、ゲームの強制力というのが働いたのか、皆はガーデスと乙女ゲームの主人公を目の敵にし始めた。皆は俺の取り巻き状態となっている。ここで「いじめなんてやめよう!」とか言った暁には俺もいじめの対象である。しかし、幸か不幸か、ゲームでは出てこなかったガーデスに似た少女が登場した上に、俺が最初突っかかってたおかげで、いじめの対象者となっていた。
なら、することは1つ。ガーデス出ないならガーデスに似た少女よ。俺の安泰の為に犠牲になってくれ。

そして、俺も本格的にガーデス……いや、ラナンキュー・ローズを虐め始めた。

Re: 神が導く学園生活 ( No.29 )
日時: 2022/05/05 18:10
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: RGE11PHh)

「疲……れた」

俺ははぁとため息をついた。今は学校行事のダンジョン探索をしている所である。そしてメンバーは件のガーデス…じゃなかった、ラナンキュー・ローズだったか。それと、カタバミ・エルフ・ガベーラ。金髪の少女でエルフである。こいつは乙女ゲームでは情報をくれる友達枠の1人であった。エルフのため、力、魔力共に高く人気者である。
そして、黒髪に何故かフードを被っている少年。なんか目付きが怖い。ダンジョン二入るまではキラッキラだったのに…何かあったのか?
こいつは乙女ゲーの攻略対象の1人で暗狼アンロウ 牙(クロ)である。だから余り関わりたくないのだが…
ラナンキューに依存しすぎている。そのためラナンキューから離れないのだ。俺はラナンキューがガーデスに似ている理由を探すためラナンキューになるべく一緒に居たい。それが例え倫理に反することでも。やりすぎはしないがな。そのため、ラナンキューと関わろうとするとクロが一緒についてくるのだ。そのためクロと関わってしまうのは仕方ない。
そして最後の…1番問題な奴。赤魔セキマ コウ コイツは、学校一の魔力を秘めている。ガーデスの実力は不明だが、多分この中で1番の魔力量を秘めている。なぜなら…

「着いたぞ」

おっと、着いたようだ。目の前には大きな、ビル3階建て程のトビラがあった。ここがきっと、ダンジョンのボスがいる場所だろう。ダンジョンから脱出するためには、何かしらの道具を使うか、上級の闇魔法を使うか、ボスを倒さなければならない。しかし、俺達は道具は持ってないし、闇魔法の使い手はいるも、上級なんて使えない。そのため、ボスを倒すしかないのだ。

「死者が出るとか言ってたけど、全然そんなことないじゃーん。」

俺はラナを虐めている。そのため他3人からの風当たりがキツイ。事実。今カタバミに皮肉たっぷりな言葉をかけられた。心が痛い。嫌、虐めている俺が悪いのだ。
……出来れば辞めたいんだがな。できるだけラナンキューに近づきたい。それより、上級貴族の噂話は大体当たる。俺が茶会で手に入れた情報も百発百中なのだが…今回はデマだったのか?いや、そんなわけあるはずがない。

するとカタバミが扉を開けようとする。

「ふぎぎぎぎ……!」

カタバミが唸りながらトビラを押しているが、全然開かない。コウも一緒に扉を開けようとするが、全く開かない。そりゃこんなどデカい扉がそう簡単に開くわけないわな。さぁ、どうしたものか……
カタバミとコウは疲れて、壁に寄りかかっている。
するとクロが手の1部を獣化させ扉を押した。すると先程の苦労が嘘のように開いた。

「えっ、クロっ凄?!」

カタバミが口に手を当てて言う。クロは少し頬を染めた。照れてるのだろうな。

「それじゃあ……中…に…」

カタバミが中に入ろうとすると絶句する。
どうやらここは草木のダンジョンの様でボスがいるであろう部屋も草木で生い茂っている。奥に大樹があり、そこからツヤや、根が円状に広がっている。
が、緑で生い茂っているはずの部屋は鮮血で染まっていた。
そして、その血の上には学校の制服である紺と白のストライプのコートが破れて何枚も散らばっていた。肉片は…所々ある。俺ら以外の生徒全員が殺された…のか?
いや、生徒は1000人ぐらいいるはずだ。少し少ない気もする。
血の匂いに慣れてないカタバミ、クロは鼻を摘む。特にクロなんて牙狼族のハーフのため、鼻は人間の数倍敏感のため、他より余程キツイだろう。俺もその状況、臭いに鼻をつまみもどしそうになることを必死で止めた。中身は男でも今まで、10年間淑女としての振る舞いを教育されてきたため、ここで汚いことをする訳にはいかない。
それより、ラナンキューは動じていない。これもガーデスとの関連があるのか?いや、考えすぎか…単純に血に慣れた環境で育ったのかもしれない。
それにしてもこの景色は無い。今すぐ視界から消えて欲しいが……ここボス戦場何だよな。こんな環境で戦うのか。

「あらあら、次の方がいらっしゃったわ」

すると大樹の奥から誰かが出てきた。緑に輝く美しい髪を片方の肩に掛け、優しそうなタレ目に緑の瞳だ。服は布1枚で終わっている。しかし、この女性は明らかに人間じゃない。なぜなら、片腕、片足など所々に木の根っこが生えているからである。多分。この大樹に宿った精霊か何かだろう。

「この……この惨状はなんなの…」

カタバミが震えた声で女性に問いかける。女性はキョトンとするとすぐフフフと笑った。

「私の寝床を奪われそうになったので、少しこネズミを退治した次第ですわ。あら、心配しないで。小汚いこネズミでも私…この大樹の栄養となりますから。」

全く安心できないな。こネズミ…って事は俺らもそういう認識何だろう。木の肥料になるなんてゴメンだね。

「……ここは、Fランクダンジョンの筈だろ…?」

クロも震えた声でそう言う。あぁ。確かに先生はFランクダンジョンと言っていた。…ん?言ってたか?いや、言ってないぞ!Fランクダンジョンというのは俺らアインス生徒が「勝手にそう認識していた」だけだ!先生は誰もこのダンジョンについて言及なんてしてねぇ!
はめられたな… 何故かは分からないがこの学園の近年の生徒の死亡率は異常である。現代育ち(前世)の俺にとっては人1人死ぬだけで大事だが。学園は生徒を死にいたらしめる程厳しい訓練を行っている…と聞いた。理由は分からない。これもガーデスが原因か?いや、ガーデスから思考を離そう。なんでもガーデス関連な訳が無い。

「Fランクダンジョン?他の皆も同じこと言ってたわ。でも残念。ここはCランクダンジョンよ。見たところあなた達もFランクの実力のようね。ふふ。また肥料が来てくれて嬉しいわ。」

嘘だろ…Cランクダンジョンって、騎士レベルじゃねぇか。少なくとも俺らが生き残る条件としては厳しすぎる。この女性。溢れ出る魔素がそんじょそこらの魔物と違う。Cランクに相当するだろう。要するに騎士級の魔物をFランク5人で倒さなければならないのだ。明らかに無理だ。戦略としてはまだこのボスの間に来ていない生徒と手を組んで数の暴力でボスを倒すしかない。しかし、今の俺らはボスの間に入ってしまった。後ろを向くとあんなに大きかった扉が無くなっている。他の生徒が来るまで持ちこたえるしかないか。

「少なくとも肥料になる訳には行かないわ。貴方には死んでもらいます。」

俺はアリスバージョンの言葉でそう言い放った。
それを合図にカタバミ、クロ、ラナンキュー、コウ、俺は魔物に向かった。

「ふふふっ。いい暇つぶしになって頂戴ね。肥料さん。」

魔物は心底楽しそうに、かつ不気味にそう言った。

Re: 神が導く学園生活 ( No.30 )
日時: 2022/05/09 16:16
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)

「では、始めましょうか。」

すると魔物は両手を広げつむじ風を放ち始めた。するとステージの中点を中心に風が起こり始めた。すごい強い風で思わず体が飛びそうであった。

「なっ、なんですの…このっ風!」

俺は一応上級貴族の淑女だ。一応スカートを抑えるが、流石に体が浮きそうになったため、諦めて、浮かないことに専念した。俺は今女子だが、精神的は完全な女子ではない!命が危なくなったら女なんて捨ててやる!
しかし、ついに限界を迎えて俺を含む4人は宙に浮いてしまった。それはまるで洗濯機の中のようだった。辺りの肉片や血液まで浮き始めた。

「うわぁぁぁぁ!」

俺、クロ、コウは叫んだ。そりゃそうだ、宙に浮いて体位が定まらない。上下に周り過ぎてどっちが地面かなんて分からなかった。多分これは嵐魔法の応用だろうな。強い嵐を起こし俺たちをなれない状態に晒すのだ。円の中心には微動だにしない魔物が宙に浮いている。魔物は嵐系統の使い手のようだ。
俺は徐々にコツを掴んでいき、不安定だが、魔物のように安定して浮けるようになった。
すると魔物が何か空の刃を投げてくる。俺は今宙に浮いてるだけで移動することは出来ない。常にステージを中心に洗濯機のように回っているからである。俺は何も考えずに炎魔法を放った。勢いよく俺の魔法は放たれ、風の刃と相殺される。その際の火の粉が風に流れて行った。あれ、これ不味い。俺とコウが魔法を使えば使うほど火の粉が舞、最終的にはここは火の海になってしまう。
すると風完全に読んで立てているラナンキューが霜魔法を放ち、その火の粉を消してくれた。
これなら安心して戦えるな。俺は体内の魔素に集中した。

「ドゥ・オプスキュリテ!」

「アン・ブレイズッ!」

クロは闇魔法、コウは炎魔法を放つ。クロの魔法は風の刃と相殺されるが、コウは軽々とその風の刃を貫通し、魔物にヒットさせた。
流石この中で1番の魔素使いだ。

「……私、魔法使えない!」

するとカタバミが大声でそう言った。

「なんでだよ!」

コウも叫んだ。お互いある程度の距離があるため叫ばないと聞こえないのである。カタバミは少し悩むと…

「私の雷魔法は放つと風に乗って雷付きの嵐になっちゃう!炎ならラナが消せるけど雷は地系統じゃないと消せないか!」

「なら気魔法を使えば良いのでは無いですの!」

俺はそう叫んだ。気魔法は嵐、雷、天系統の基礎である魔法である。そのおかげが、カタバミは風を完全に読んで体制が整っている。

「気魔法だと相手の風魔法を相殺しか出来ないのっ!」

「十分だタミ!俺らが攻撃をするから俺達に向かう攻撃を相殺してくれ!」

コウが叫ぶ。カタバミは頷くと風の刃を相殺し始めた。さてと…俺は使える魔法の中で1番威力がある魔法。「参・業火」を放ち始めた。コウも魔法を放ち始める。そして生まれた火の粉をラナンキューが消すというサイクルが生まれた。しかし、クロの魔法は全く届かない。

「…コウ。獣化してもいいか。」

「ざけんなっ!クロが獣化したら俺魔法使えなくなるんだよ!」

確かに、クロが獣化したらとても頼りがいがあるだろう。前にボコボコにされたから身に染みてわかる。しかし、クロが獣化すると、コウが外部の魔素を取り込めず魔法が使えない。その変わり、クロの能力が底上げされるが実力はコウの方が上だ。

「獣化はしないでくださいまし!」

俺はそう言うと攻撃を始めた。クロは不満な顔をしたが、魔物の攻撃を相殺することに徹っした。
それが数十分続くが、俺とコウの攻撃しか当たらない。当たったとしてもダメージはあまり無いように見えた。このままだと平行線だぞ、どうするか…

「はぁ、もう飽きたわ。貴方たち弱すぎる。」

魔物がそう言うとパチンと指を鳴らした。すると嵐が激しくなり、再び体位を崩され、グルグルと360°回り始めた。
うっぷ、気持ち悪い。この魔物…最初から手を抜いてたな。本気を出せば俺達なんてすぐ殺せるってか。しかし、俺らには対抗する手段がない。
すると、上に、上に飛ばされる感覚を覚える。すると嵐がパタリとやむ。そこでようやく体位が整った。しかし、嵐がやんだということは俺らはそのまま重力に身を任され落ちるということだ。しかも、嵐によってビル3階建ての高さに飛ばされていた。

「うわっ!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」

カタバミが1番大きな叫び声を上げる。クロもコウもだ。ラナンキューは何も言わない。俺も何も言わない。というか、これからどうすればいいかを頭の中で巡らせていた。

「カタバミっ!お前気魔法で何とか出来ませんの!」

焦って前世の言葉と今世の言葉が混ざって変になってしまった。しかし、カタバミも焦っていたのだろう。そんなことは気づいていなかった。

「気魔法を使えば死なないかもしれないけど、衝撃はかなり来るよ!」

「それでもいい!頼む!タミ!」

「う、うん!」

カタバミが不安そうに言うと、クロが必死でフォローする。するとカタバミはちょっとした風を生み出し、俺らの落下速度を下げる。しかし、風魔法でなく、その下位互換の気魔法である、少し落下速度が下がっただけで、死にはしないだろうがかなりの負傷を負いそうである。
これは万事休す…か、目の前に地面が迫ってきて、俺は、強い衝撃と共に
意 識 を 失 っ た

ーーーーーーーーーー

「気魔法使い…しかもかなりの手練。他の気魔法使いとは違ったわね。それでも衝撃は免れなかったようね。死んではないけど皆気絶してるようだし、トドメぐらい刺してあげようかしら。」

そう言うと魔物は腕の根っこの先端を鋭くさせ、カタバミを刺そうとした。すると、魔物に寒気が走る。

「だっ、誰だ!」

魔物が振り返ると、そこには緋色の目に白髪短髪の少女が立っていた。外傷は全くなく、堂々と立っていた。

「へぇ、これぐらいの殺気は感知出来るのね。」

その少女は魔物を嘲笑った。それに魔物はカチンと来たため、風魔法を織り交ぜた鋭い根をその少女に攻撃した。しかし、その少女は、パチンと指を鳴らすと一瞬でその攻撃が爆発した。

「なっ、なんだお前…!もしかして、悪魔かっ!」

魔物は焦った。本気で放った魔法を一瞬ではじけ飛ばされたことに嫉妬と苛立ち、焦りがあった。

「悪魔…ねぇ。」

そう少女は笑うと魔物を浮かせた。風魔法である。魔物の得意分野である風魔法のため、魔物は直ぐにこんな魔法の拘束から脱出できると思っていたをしかし、全く歯が立たない。身動きが取れないのだ。

「私の事を知らないってことは、若い魔物ね?」

「ふざけるな!私は100年も生きている年季がある魔物だぞ!」

魔物は自分より明らかに若い少女に見透かされたことに苛立ちを覚え、そう叫んだ。

「だから若いのよ。」

少女はそう言うと髪色が変わった。髪先が水色だったのが、鮮やかな赤色に変わったのだ。すると、少女の後ろからいくつもの魔法陣が展開された。

「な、なんだ…そのヘンテコな模様は!」

「魔法陣ですら無くなったのね。私がいない間。文明はこんなに退化してたの。」

「おい、質問に答え…」

その瞬間。幾つもの魔法陣から炎が放たれた。数十もの魔法が放たれ、魔物に命中した。魔物は半分木で出来ていた。そのため火には弱かった。

「あぁぁぁ!お前は…お前ははぁぁぁ!」

魔物の断末魔を聞きながら少女は薄ら笑いを浮かべた。

「私の名前はGoddess(ガーデス)皆から恐れられた。神よ。」

「カ…ミ?なんだ……それ…は!悪魔じゃ……」

途切れ途切れの言葉が消え、魔物は灰になり消えてしまった。それと同時に大樹も、張り巡らされた根も、灰になってしまった。

「神すらも人々に忘れられたのね。」

少女ははぁとため息をつくと髪先が水色に変わった。すると、ステージのど真ん中に簡単な魔法陣が現れた。ワープができる魔法陣である。ここから脱出出来る。

「さてと…何狸寝入りをしてたの?赤魔セキマ コウ

少女は振り向いた。そこにはもう寝たフリは出来ないと悟ったコウが立っていた。

「さて、皆目が覚めるまで、2人でお話しましょ?」

いつも無表情である少女とは思えない薄ら笑いを浮かべた。


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