ダーク・ファンタジー小説
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- 神が導く学園生活
- 日時: 2022/09/25 12:31
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: SEvijNFF)
- 参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12800
初めましての方は初めまして。こんにちはの方はいつも私の作品を見て下さりありがとうございます!
今回ファンタジー物に挑戦してみようと思いまして、このスレを立てました。しかし、いざ作品わ作ると私が書いてる既存の作品「裏の陰謀」と既視感があるように思えてしまいまして…… 難しいものですね(苦笑
〇小説大会2022・夏 ダークファンタジー板銀賞受賞。ありがとうございます。ありがとうございます。
さて前座はここで終わりまして注意書きです。
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
○文才がありません。分かりにくい描写が多々あるため、その際は教えて下さると嬉しいです。
○グロ要素があるため苦手な方は閉じてください。
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【記録】
登場人物 生物紹介 >>2
世界の魔法と、国ランクと学園ランク、学年 >>5
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【物語】
プロローグ >>1
【第一幕】
大きな秘密を抱えた4人の学園物語。
第一章 入学式編
>>3-10
第二章 ファミリア編
>>11-13
第三章 日常、コウ編
>>14-16
第四章 日常、剣編
>>17-19
第五章 ダンジョン編
>>20-31
- Re: 神が導く学園生活 ( No.28 )
- 日時: 2022/04/21 21:25
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: fhP2fUVm)
「あれ、クロ、ラナ、どこ行ってたの?心配したんだよ!居なくなってたから!」
俺らは血を洗い流した後、皆の所へ戻っていた。
「あぁ、ごめん。ちょっと…な?」
俺は苦笑いをすると自分の寝床に戻った。すると、コウが寝床からヒョコッと出てきた。
「悪いが、もう朝だ。出発するぞ。」
コウが懐中時計を手に荷造りを始めた。もう朝なのか、暗いからやはり体内時計が狂ってしまっている。
皆もそれを聞き荷造りを始めた。
「なぁ、クロ。少しいいか?」
するとコウが俺に話しかけてきた。俺は何だろうか、ダンジョンの調査についてだろうかと思い、コウの方へ向かった。いや、ダンジョンの調査についてなら俺だけを呼ぶ必要は無いんじゃないんだろうか?
「お前。血なまぐさいぞ。ラナもな」
その瞬間。俺の全身の毛が逆だった。耳も出ていたが、フードを被っていたため見られてはないだろう。
それにしても、俺は牙狼族のハーフだ。鼻は人間の数百倍敏感である。その俺が匂わなくなるまで血を洗ったのだ。もちろんラナのも。なのに何故血なまぐさいと分かるのか?
俺は一瞬動揺しながらも落ち着いた表情で答えた。
「そりゃ、そこら辺の魔物狩ってれば血生臭くもなるだろ。」
「そうじゃねぇ。」
コウはもっと深刻な顔になり俺の話を途中で遮った。俺は最悪な場合を思い浮かべたが、そんな訳は無いと頭を降った。
「お前。人類殺しただろ。」
その瞬間。こいつはこの世にいてはならないと本能的にそう思った。そして、獣化した手をコウに振るっていた。
「ちょ、無理無理無理やめろってクロ!」
クロは軟弱だ。今は辛うじて俺の腕を止められているが、時間の問題。すぐ倒れるだろう。
「ちょっと!何してるの!」
すると俺の腕にピリピリと何かが走った。これは…電魔法?後ろを見た先にはタミが居た。
「ちょっと!ダンジョンのせいで精神すり減ってるのは分かるけど、喧嘩はダメでしょ!」
タミが頬をプクッと膨らませる。しまった。第三者が居たらコウを始末出来ない…
ん?第三者……?ということは今はスカーレットとラナの2人っきりということになる。
ラナが虐められる!
俺は急いでラナ達の元へ向かう……前に、俺は『このことは言うなよ』という意を込めてコウを睨みつけた。
ーーーーーーーーーーー
俺の名前は佐藤 樹 どこにでもいる普通の男子高校生だ。なのに…なのになんで……
「なんだよ!この姿!」
俺はアリス・スカーレットとして、生まれ変わっていた。それに気づいたのは2歳程の歳で、宮廷に住んでいた時。朝起きた時に、突然前世の記憶が流れ込んできたのだ。
落ち着け、落ち着け俺。まずは整理しよう。俺の住んでた星は空地という星に生まれた。そこは昔大戦争があり、結果1つの国となった平和な星であった。文明はかなり発達しており、どれぐらいかと言うと田舎でもビルの一つや二つあり、食料は培養肉、人工畑の野菜などである。俺はその国のとあるちょっとした大きい都市に生まれた。俺は生まれつき体が弱く、病院で、ずっとすごしていた。そこで暇つぶしとなっていたのがゲームである。勉強なんてとっくの昔に諦めていた。RPG、シューティングゲーム、アクションゲーム等々メジャーからマイナーまでやり込んでいた。
もちろん、乙女ゲームもだ。男が乙女ゲーム?笑われるのも仕方ない。しかしだ。やってみると意外と楽しいもので、女子みたいにキュンキュンとはしないが、結構楽しんでいた。そこに表れたのが、全ての元凶…だと思う。
「何のゲームやってるのー?」
「あ?これ?これは……ってお前誰だよ!」
ここは病室。ドアが空いた音なんてしてないし、足跡すら聞こえなかった。それより…こいつは浮いているのだ。白髪の長髪に髪先は黄色。琥珀色の目をした少女が浮いているのだ。
「私?私はねーなんと!神でございます!驚いた?ねぇ?驚いた?」
その少女…7、8歳ぐらいの少女は空中でクルクルと回りながらクスクスと笑いながらそう言った。
「神?ふざけるな。そんなもの居ない。」
俺は今日一どす黒い声でその少女に言い放った。最近の技術は進んでいるのだろう。空中に浮かぶぐらいの装置、開発してそうである。と言っても、ゲームばっかりして世間に疎いため憶測でしかないが。
「あれ?ニュース見てない?」
少女は首をカクンと傾げると俺のスマホを勝手に取りやがった。
「お、おい!」
そんな声は聞こえず、少女は機嫌よくスマホをいじっている。まあ、見られたくないものは全部PCにあるため何を見られても大丈夫だがな。
「ほら、これ!」
少女は俺にスマホ画面を突きつけてきた。そこにはYuhooのネットニュースの記事が書いてあった。
『ついに神降臨か?化学が自然に勝った瞬間。』
そんな記事が俺の目に飛び込んできた。俺は訳が分からずその記事を読み進めていく。
『神。私達はそんな単語を文明が栄えた頃から使い始めていた。その神が、ついに発見されたのである。世界最大のアルフォルナ大学が私達生命のツールを研究した結果。空地という生命にとって都合のいい環境を整えたのは「神」という存在のお陰だと言うことがわかった。それが分かった瞬間。その神が姿を表したのだ。』
「は?」
全く知らない上に、意味がわからない記事であった。しかもこの記事は3ヶ月前の記事である。それより、神が空地の環境を作っただぁ?信じられないが、化学で証明されている限り何も言えない。と言うか、その神は、なぜ俺の前に表れて居るんだ?!
俺は更に記事を読み進めた。まとめるとこうだ。
神は自分自身の正体に気づいた人類に興味を示し、分身を数万体作り上げ、人類の生活を見ていくと言うことだった。本体は実験施設で様々な実験を繰り返されていた。というか、その実験をすることに、神は承諾したのだ。
そして、研究結果、「魔法」という御伽噺のような事が可能だということが分かったらしい。
その先も記事は進んでいるが、現状の状況では十分な情報である。
「……つーことは、お前は人類の生活を視察してる神…の分身ってことか?」
「そうそう大正解!今回は病院に来てみたんだけど、君全然青春してないねープークスクス」
神とやらは口に手を当て、俺をバカにするように笑った。俺はカチンときて、そこら辺にあった本を神にぶつけた。が、神はその本を軽々と受け止める。
「あー怒った怒ったー!キャハハハッ!」
神はクルクルと回りながら俺をからかう。まあ、すぐ居なくなると思い、俺はゲームを続けた。が、その思惑が間違いであった。神は俺を気に入り、ずっと俺の所に入り浸るようになったのだ。毎日ウザったらしい発言をされてイライラしたことである。しかし、
「へー、今回手術するんだ。」
「あぁ、成功率は3割だとよ。」
「大丈夫!神である私の加護さえあれば成功間違いなしよ!」
「でも万が一ってことがあるだろ。」
「大丈夫大丈夫。万が一失敗しても、イツキのあーんな画像やこーんな動画はPCから削除してあげるから!」
「お、おい待て?!そのことをいつ知った!」
「キャー!イツキが怒ったー!」
とまあ、これぐらいの軽口を叩ける程仲は良くなっていたのだ。そして、病院も、神が居着く神聖な場所として大繁盛したそうだと。
そして、神の名前は「ガーデス」と人類から付けられ、ガーデスと関わっていくうちに自然とネットニュースを見始め、「魔法」というものに興味を持ち、その「魔法」の発展のためいつの間にか勉強を始めていた。ガーデスのお陰かも知れんが、体調も良くなっていき、学校にもちょくちょく顔を出せていた。そこで学年1の学力を持った人として「博士」って呼ばれたりしたっけ。魔法についてどんどん知って行くようになり、ついに、病室からであるが、「魔法」の研究者として少しだが活躍出来たりもした。それもこれも不本意だがこの小生意気なガーデスのお陰であった。
がしかし、そんな楽しかった日常は永遠に続くわけがなかった。20歳過ぎになると、俺の体調は悪化し初め、魔法にも関われなくなって言った。
ガーデス曰く、俺の体調不良は元々の病気によって縮められた寿命のせいであるそうで、ガーデスは寿命なんてちょいちょいっと変えれるらしいが、人類の文明は発展し過ぎては行けないようで、延ばしては貰えなかった。
「あー、俺、もう死ぬんだな。」
ある日、そう悟った。呼吸器を付けられ、点滴の線は絡まり放題、1人ベットの上でそう呟いた。
「何言ってんの?イツキらしくなーい」
否、もう1人居た。ガーデスだ。ガーデスは神だから寿命なんて無いらしく、まず生物でもないらしい。そのため、出会った時から変わらずそのままであった。
「…ねぇ。イツキ。もし生まれ変わるなら何になりたい?」
ガーデスらしくない、そんな質問をされた。生まれ変わったら…か…
「そうだな。お前と出会った時にやってた乙女ゲームの世界に転生してぇわ。お前なら出来そうだしな。」
転生後も神の加護を与えられたりして、昔の風情ある魔法が溢れるファンタジーな世界で無双出来たら最高だ。まあ、俺の世界も魔法が発展してきて、現代ファンタジーの世界になりかけているが…
「残念。出来ないや。他の星の干渉は許されないの。他の星にも神がいるからね、喧嘩になっちゃう。」
だそうで、無理らしい。じゃあ、できるなら……
「次はお前と……めいいっぱい遊びてぇな。バカみたいに。」
俺はその言葉を最期にガーデスに看取られ、死んだ。
それが俺の前世であった。
そして、なんと、なんと…俺はその乙女ゲームの世界に転生していた!しかし、転生先は女!しかも乙女ゲームの悪役令嬢、「アリス・スカーレット」である!
ふざけんな!というか、他の星には干渉出来ないんじゃねぇのかよ!しかも女!女だぞ!俺性転換されたんだ!こんなことなら転生なんてあんなダメ神に頼むんじゃなかった!
最初はそんなことを思っていた。しかし、アリス・スカーレットの生活も悪くなく、第1、魔法が転生前より発展していた。仕組みも何も変わらずに。俺は熱心に魔法を研究した。現在進行形だが、そんな中、俺はその研究熱心な上、身分も良く、頭脳もいいため、世界一の学園に招待された。俺はもちろん行ったさ。魔法が更に研究できるんだがら。
しかし、そこは乙女ゲームの舞台の学校であった。最初は驚いた。だってゲーム内では学園の名前なんて書かれていなかったのだから。そして、入学すると、色んな人が俺に詰め寄ってきた。身分が高けりゃそりゃこうなるわな。そして、1人の少女を見つけた。
ガーデスにそっくりな少女を。髪色、髪型、目の色は違うが、顔立ちが明らかあのガーデスだった。俺はもちろん話しかけた。
「おい!お前!ガーデスだろ!なんちゅー所に転生させてんだ!」
開口一番こうだった。いつもなら『えー、注文したのはそっちじゃん。』とかなんとか屁理屈をこねるアイツだったが……
「え…何。」
そう言われた。その周りはガーデスという言葉に敏感で、コソコソと話し始めた。それから何回も話しかけたさ、けれど、こいつはあの時のガーデスじゃないってことが分かった。なら、たまたま同じ顔のヤツが生まれたのか?謎は深まるばかりである。
それより、俺は悪役令嬢だ。このまま行くとまあテンプレ通り破滅する。けれど、それは乙女ゲーム通りに行ったらの話だ。俺は俺らしく過ごし、普通に成功を遂げようと思い、学園生活を送った。
しかし、ゲームの強制力というのが働いたのか、皆はガーデスと乙女ゲームの主人公を目の敵にし始めた。皆は俺の取り巻き状態となっている。ここで「いじめなんてやめよう!」とか言った暁には俺もいじめの対象である。しかし、幸か不幸か、ゲームでは出てこなかったガーデスに似た少女が登場した上に、俺が最初突っかかってたおかげで、いじめの対象者となっていた。
なら、することは1つ。ガーデス出ないならガーデスに似た少女よ。俺の安泰の為に犠牲になってくれ。
そして、俺も本格的にガーデス……いや、ラナンキュー・ローズを虐め始めた。
- Re: 神が導く学園生活 ( No.29 )
- 日時: 2022/05/05 18:10
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: RGE11PHh)
「疲……れた」
俺ははぁとため息をついた。今は学校行事のダンジョン探索をしている所である。そしてメンバーは件のガーデス…じゃなかった、ラナンキュー・ローズだったか。それと、カタバミ・エルフ・ガベーラ。金髪の少女でエルフである。こいつは乙女ゲームでは情報をくれる友達枠の1人であった。エルフのため、力、魔力共に高く人気者である。
そして、黒髪に何故かフードを被っている少年。なんか目付きが怖い。ダンジョン二入るまではキラッキラだったのに…何かあったのか?
こいつは乙女ゲーの攻略対象の1人で暗狼 牙(クロ)である。だから余り関わりたくないのだが…
ラナンキューに依存しすぎている。そのためラナンキューから離れないのだ。俺はラナンキューがガーデスに似ている理由を探すためラナンキューになるべく一緒に居たい。それが例え倫理に反することでも。やりすぎはしないがな。そのため、ラナンキューと関わろうとするとクロが一緒についてくるのだ。そのためクロと関わってしまうのは仕方ない。
そして最後の…1番問題な奴。赤魔 光 コイツは、学校一の魔力を秘めている。ガーデスの実力は不明だが、多分この中で1番の魔力量を秘めている。なぜなら…
「着いたぞ」
おっと、着いたようだ。目の前には大きな、ビル3階建て程のトビラがあった。ここがきっと、ダンジョンのボスがいる場所だろう。ダンジョンから脱出するためには、何かしらの道具を使うか、上級の闇魔法を使うか、ボスを倒さなければならない。しかし、俺達は道具は持ってないし、闇魔法の使い手はいるも、上級なんて使えない。そのため、ボスを倒すしかないのだ。
「死者が出るとか言ってたけど、全然そんなことないじゃーん。」
俺はラナを虐めている。そのため他3人からの風当たりがキツイ。事実。今カタバミに皮肉たっぷりな言葉をかけられた。心が痛い。嫌、虐めている俺が悪いのだ。
……出来れば辞めたいんだがな。できるだけラナンキューに近づきたい。それより、上級貴族の噂話は大体当たる。俺が茶会で手に入れた情報も百発百中なのだが…今回はデマだったのか?いや、そんなわけあるはずがない。
するとカタバミが扉を開けようとする。
「ふぎぎぎぎ……!」
カタバミが唸りながらトビラを押しているが、全然開かない。コウも一緒に扉を開けようとするが、全く開かない。そりゃこんなどデカい扉がそう簡単に開くわけないわな。さぁ、どうしたものか……
カタバミとコウは疲れて、壁に寄りかかっている。
するとクロが手の1部を獣化させ扉を押した。すると先程の苦労が嘘のように開いた。
「えっ、クロっ凄?!」
カタバミが口に手を当てて言う。クロは少し頬を染めた。照れてるのだろうな。
「それじゃあ……中…に…」
カタバミが中に入ろうとすると絶句する。
どうやらここは草木のダンジョンの様でボスがいるであろう部屋も草木で生い茂っている。奥に大樹があり、そこからツヤや、根が円状に広がっている。
が、緑で生い茂っているはずの部屋は鮮血で染まっていた。
そして、その血の上には学校の制服である紺と白のストライプのコートが破れて何枚も散らばっていた。肉片は…所々ある。俺ら以外の生徒全員が殺された…のか?
いや、生徒は1000人ぐらいいるはずだ。少し少ない気もする。
血の匂いに慣れてないカタバミ、クロは鼻を摘む。特にクロなんて牙狼族のハーフのため、鼻は人間の数倍敏感のため、他より余程キツイだろう。俺もその状況、臭いに鼻をつまみもどしそうになることを必死で止めた。中身は男でも今まで、10年間淑女としての振る舞いを教育されてきたため、ここで汚いことをする訳にはいかない。
それより、ラナンキューは動じていない。これもガーデスとの関連があるのか?いや、考えすぎか…単純に血に慣れた環境で育ったのかもしれない。
それにしてもこの景色は無い。今すぐ視界から消えて欲しいが……ここボス戦場何だよな。こんな環境で戦うのか。
「あらあら、次の方がいらっしゃったわ」
すると大樹の奥から誰かが出てきた。緑に輝く美しい髪を片方の肩に掛け、優しそうなタレ目に緑の瞳だ。服は布1枚で終わっている。しかし、この女性は明らかに人間じゃない。なぜなら、片腕、片足など所々に木の根っこが生えているからである。多分。この大樹に宿った精霊か何かだろう。
「この……この惨状はなんなの…」
カタバミが震えた声で女性に問いかける。女性はキョトンとするとすぐフフフと笑った。
「私の寝床を奪われそうになったので、少しこネズミを退治した次第ですわ。あら、心配しないで。小汚いこネズミでも私…この大樹の栄養となりますから。」
全く安心できないな。こネズミ…って事は俺らもそういう認識何だろう。木の肥料になるなんてゴメンだね。
「……ここは、Fランクダンジョンの筈だろ…?」
クロも震えた声でそう言う。あぁ。確かに先生はFランクダンジョンと言っていた。…ん?言ってたか?いや、言ってないぞ!Fランクダンジョンというのは俺らアインス生徒が「勝手にそう認識していた」だけだ!先生は誰もこのダンジョンについて言及なんてしてねぇ!
はめられたな… 何故かは分からないがこの学園の近年の生徒の死亡率は異常である。現代育ち(前世)の俺にとっては人1人死ぬだけで大事だが。学園は生徒を死にいたらしめる程厳しい訓練を行っている…と聞いた。理由は分からない。これもガーデスが原因か?いや、ガーデスから思考を離そう。なんでもガーデス関連な訳が無い。
「Fランクダンジョン?他の皆も同じこと言ってたわ。でも残念。ここはCランクダンジョンよ。見たところあなた達もFランクの実力のようね。ふふ。また肥料が来てくれて嬉しいわ。」
嘘だろ…Cランクダンジョンって、騎士レベルじゃねぇか。少なくとも俺らが生き残る条件としては厳しすぎる。この女性。溢れ出る魔素がそんじょそこらの魔物と違う。Cランクに相当するだろう。要するに騎士級の魔物をFランク5人で倒さなければならないのだ。明らかに無理だ。戦略としてはまだこのボスの間に来ていない生徒と手を組んで数の暴力でボスを倒すしかない。しかし、今の俺らはボスの間に入ってしまった。後ろを向くとあんなに大きかった扉が無くなっている。他の生徒が来るまで持ちこたえるしかないか。
「少なくとも肥料になる訳には行かないわ。貴方には死んでもらいます。」
俺はアリスバージョンの言葉でそう言い放った。
それを合図にカタバミ、クロ、ラナンキュー、コウ、俺は魔物に向かった。
「ふふふっ。いい暇つぶしになって頂戴ね。肥料さん。」
魔物は心底楽しそうに、かつ不気味にそう言った。
- Re: 神が導く学園生活 ( No.30 )
- 日時: 2022/05/09 16:16
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: ET0e/DSO)
「では、始めましょうか。」
すると魔物は両手を広げつむじ風を放ち始めた。するとステージの中点を中心に風が起こり始めた。すごい強い風で思わず体が飛びそうであった。
「なっ、なんですの…このっ風!」
俺は一応上級貴族の淑女だ。一応スカートを抑えるが、流石に体が浮きそうになったため、諦めて、浮かないことに専念した。俺は今女子だが、精神的は完全な女子ではない!命が危なくなったら女なんて捨ててやる!
しかし、ついに限界を迎えて俺を含む4人は宙に浮いてしまった。それはまるで洗濯機の中のようだった。辺りの肉片や血液まで浮き始めた。
「うわぁぁぁぁ!」
俺、クロ、コウは叫んだ。そりゃそうだ、宙に浮いて体位が定まらない。上下に周り過ぎてどっちが地面かなんて分からなかった。多分これは嵐魔法の応用だろうな。強い嵐を起こし俺たちをなれない状態に晒すのだ。円の中心には微動だにしない魔物が宙に浮いている。魔物は嵐系統の使い手のようだ。
俺は徐々にコツを掴んでいき、不安定だが、魔物のように安定して浮けるようになった。
すると魔物が何か空の刃を投げてくる。俺は今宙に浮いてるだけで移動することは出来ない。常にステージを中心に洗濯機のように回っているからである。俺は何も考えずに炎魔法を放った。勢いよく俺の魔法は放たれ、風の刃と相殺される。その際の火の粉が風に流れて行った。あれ、これ不味い。俺とコウが魔法を使えば使うほど火の粉が舞、最終的にはここは火の海になってしまう。
すると風完全に読んで立てているラナンキューが霜魔法を放ち、その火の粉を消してくれた。
これなら安心して戦えるな。俺は体内の魔素に集中した。
「ドゥ・オプスキュリテ!」
「アン・ブレイズッ!」
クロは闇魔法、コウは炎魔法を放つ。クロの魔法は風の刃と相殺されるが、コウは軽々とその風の刃を貫通し、魔物にヒットさせた。
流石この中で1番の魔素使いだ。
「……私、魔法使えない!」
するとカタバミが大声でそう言った。
「なんでだよ!」
コウも叫んだ。お互いある程度の距離があるため叫ばないと聞こえないのである。カタバミは少し悩むと…
「私の雷魔法は放つと風に乗って雷付きの嵐になっちゃう!炎ならラナが消せるけど雷は地系統じゃないと消せないか!」
「なら気魔法を使えば良いのでは無いですの!」
俺はそう叫んだ。気魔法は嵐、雷、天系統の基礎である魔法である。そのおかげが、カタバミは風を完全に読んで体制が整っている。
「気魔法だと相手の風魔法を相殺しか出来ないのっ!」
「十分だタミ!俺らが攻撃をするから俺達に向かう攻撃を相殺してくれ!」
コウが叫ぶ。カタバミは頷くと風の刃を相殺し始めた。さてと…俺は使える魔法の中で1番威力がある魔法。「参・業火」を放ち始めた。コウも魔法を放ち始める。そして生まれた火の粉をラナンキューが消すというサイクルが生まれた。しかし、クロの魔法は全く届かない。
「…コウ。獣化してもいいか。」
「ざけんなっ!クロが獣化したら俺魔法使えなくなるんだよ!」
確かに、クロが獣化したらとても頼りがいがあるだろう。前にボコボコにされたから身に染みてわかる。しかし、クロが獣化すると、コウが外部の魔素を取り込めず魔法が使えない。その変わり、クロの能力が底上げされるが実力はコウの方が上だ。
「獣化はしないでくださいまし!」
俺はそう言うと攻撃を始めた。クロは不満な顔をしたが、魔物の攻撃を相殺することに徹っした。
それが数十分続くが、俺とコウの攻撃しか当たらない。当たったとしてもダメージはあまり無いように見えた。このままだと平行線だぞ、どうするか…
「はぁ、もう飽きたわ。貴方たち弱すぎる。」
魔物がそう言うとパチンと指を鳴らした。すると嵐が激しくなり、再び体位を崩され、グルグルと360°回り始めた。
うっぷ、気持ち悪い。この魔物…最初から手を抜いてたな。本気を出せば俺達なんてすぐ殺せるってか。しかし、俺らには対抗する手段がない。
すると、上に、上に飛ばされる感覚を覚える。すると嵐がパタリとやむ。そこでようやく体位が整った。しかし、嵐がやんだということは俺らはそのまま重力に身を任され落ちるということだ。しかも、嵐によってビル3階建ての高さに飛ばされていた。
「うわっ!うわぁぁぁぁぁぁ!!!!」
カタバミが1番大きな叫び声を上げる。クロもコウもだ。ラナンキューは何も言わない。俺も何も言わない。というか、これからどうすればいいかを頭の中で巡らせていた。
「カタバミっ!お前気魔法で何とか出来ませんの!」
焦って前世の言葉と今世の言葉が混ざって変になってしまった。しかし、カタバミも焦っていたのだろう。そんなことは気づいていなかった。
「気魔法を使えば死なないかもしれないけど、衝撃はかなり来るよ!」
「それでもいい!頼む!タミ!」
「う、うん!」
カタバミが不安そうに言うと、クロが必死でフォローする。するとカタバミはちょっとした風を生み出し、俺らの落下速度を下げる。しかし、風魔法でなく、その下位互換の気魔法である、少し落下速度が下がっただけで、死にはしないだろうがかなりの負傷を負いそうである。
これは万事休す…か、目の前に地面が迫ってきて、俺は、強い衝撃と共に
意 識 を 失 っ た
ーーーーーーーーーー
「気魔法使い…しかもかなりの手練。他の気魔法使いとは違ったわね。それでも衝撃は免れなかったようね。死んではないけど皆気絶してるようだし、トドメぐらい刺してあげようかしら。」
そう言うと魔物は腕の根っこの先端を鋭くさせ、カタバミを刺そうとした。すると、魔物に寒気が走る。
「だっ、誰だ!」
魔物が振り返ると、そこには緋色の目に白髪短髪の少女が立っていた。外傷は全くなく、堂々と立っていた。
「へぇ、これぐらいの殺気は感知出来るのね。」
その少女は魔物を嘲笑った。それに魔物はカチンと来たため、風魔法を織り交ぜた鋭い根をその少女に攻撃した。しかし、その少女は、パチンと指を鳴らすと一瞬でその攻撃が爆発した。
「なっ、なんだお前…!もしかして、悪魔かっ!」
魔物は焦った。本気で放った魔法を一瞬ではじけ飛ばされたことに嫉妬と苛立ち、焦りがあった。
「悪魔…ねぇ。」
そう少女は笑うと魔物を浮かせた。風魔法である。魔物の得意分野である風魔法のため、魔物は直ぐにこんな魔法の拘束から脱出できると思っていたをしかし、全く歯が立たない。身動きが取れないのだ。
「私の事を知らないってことは、若い魔物ね?」
「ふざけるな!私は100年も生きている年季がある魔物だぞ!」
魔物は自分より明らかに若い少女に見透かされたことに苛立ちを覚え、そう叫んだ。
「だから若いのよ。」
少女はそう言うと髪色が変わった。髪先が水色だったのが、鮮やかな赤色に変わったのだ。すると、少女の後ろからいくつもの魔法陣が展開された。
「な、なんだ…そのヘンテコな模様は!」
「魔法陣ですら無くなったのね。私がいない間。文明はこんなに退化してたの。」
「おい、質問に答え…」
その瞬間。幾つもの魔法陣から炎が放たれた。数十もの魔法が放たれ、魔物に命中した。魔物は半分木で出来ていた。そのため火には弱かった。
「あぁぁぁ!お前は…お前ははぁぁぁ!」
魔物の断末魔を聞きながら少女は薄ら笑いを浮かべた。
「私の名前はGoddess(ガーデス)皆から恐れられた。神よ。」
「カ…ミ?なんだ……それ…は!悪魔じゃ……」
途切れ途切れの言葉が消え、魔物は灰になり消えてしまった。それと同時に大樹も、張り巡らされた根も、灰になってしまった。
「神すらも人々に忘れられたのね。」
少女ははぁとため息をつくと髪先が水色に変わった。すると、ステージのど真ん中に簡単な魔法陣が現れた。ワープができる魔法陣である。ここから脱出出来る。
「さてと…何狸寝入りをしてたの?赤魔 光」
少女は振り向いた。そこにはもう寝たフリは出来ないと悟ったコウが立っていた。
「さて、皆目が覚めるまで、2人でお話しましょ?」
いつも無表情である少女とは思えない薄ら笑いを浮かべた。
- Re: 神が導く学園生活 ( No.31 )
- 日時: 2022/06/28 17:41
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: nZxsmZ3d)
《コウ》
俺らは宙を数回転して、地面に落ちた。タミの気魔法のおかげか、衝撃はあまり強くなかったものの、気絶はしそうであった。しかし、俺は気絶しなかった。なぜなら...
「あなた。悪魔でしょ?」
目の前の...ラナと思われる人物がニヤリと笑いながらそう言う。初めから会った時、この白髪の少女は『人類では無い』と分かっていた。何か理由があるのかと、あまり詮索するのは辞めていたが、ラナがいつもの口調とは思えない態度で俺たちより格上に強かった魔物を瞬殺していたため、俺は、気絶しないように頑張って意識を保っていたのだ。
「質問に答えなさい。光」
ラナ...いや、ガーデスが高圧的な質問を俺にする。目の前にいるラナンキュー・ローズが、本当にガーデスであるならば…隠し通せるはずはない。俺は口ごもる。
数秒の沈黙が俺らを包み込む。
ラナは「はぁ」とため息を着く。俺が何も言わないことに苛立ちを覚えたのだろうか。少量の魔素がラナに集まるのを感じる。
「俺は悪魔。名前は無い。強いて言うなら回復師と呼ばれてる。」
自然と俺の口がまわった。あれ、俺は何を言ってるんだ?待ってくれ、何かを言おうとしたつもりはないし、ずっと黙り込むつもりであったのに。
「回復師…光魔法の使い手か。珍しい。」
ガーデスは心底楽しそうに俺を見る。多分、魔法の一種で俺は発言をしてしまったのだろう。相手の心を暴露させる魔法…嵐系統か?いや、闇魔法?少なくとも光魔法ではない。
それよりも目の前の『ガーデス』についての方が重要だ。ガーデスと名乗る少女は恐らく俺らがさっきまで一緒にいた「ラナンキュー・ローズ」と同一人物だろう。
『ガーデス』それは昔から恐れられてる悪魔……というのが一般的な認識だ。けれど、悪魔から見たら違う。悪魔は昔迫害された身のため、権力者に歴史は汚されてない、正しい歴史が記されている。
神『ガーデス』。神とは、1つの星に1つ生まれる星そのもの、星のエネルギー源である。それが生き物の形をしてる星もあれば無機物の形、熱だったりもする。俺達の星の神は人の形をしている。いや、好き好んで人の形をしているかもしれない。そして、神は昔人類側に"何かがあり"神という存在、概念事消されてしまい、今や伝説上の悪魔として恐れられている。
だが、重要なのはそこじゃない。今目の前に居るガーデス。俺ら悪魔の言い伝えでは1000年前に封印された筈なのだ。何故封印されたのか、神という概念が消えたのと理由があるのかは分からない。しかし、そう伝えられていたのだ。
ガーデスの肉体と精神とコア。3つに分けて、この星の世界の果ての果てに別々に封印されていたはずなのだが、そのガーデスが今目の前にいる。
「次は俺の番だ。本当にガーデスであるなら……何故ここにいる。封印されたはずだろ。」
ガーデスは俺の言葉を聞くと『そんな事でいいのか』という顔をする。
確かに神は宇宙の生まれやこの星の1からの歴史全て知っている。しかし、今はそんな事聞いても何も得しない。
「えぇ。私は封印された。1000年前にね。けど、最近その封印の要が緩くなって1部封印が解けたのよ。」
ガーデスはクルクルと周り笑いながら俺に言う。しかし、その様子は恐ろしかった。恐ろしく綺麗で、どこからどう見ても黄金比になるような、それほど恐ろしく美しい様子であった。これも神だからだろうか、生きてるものとは振る舞いが桁違いだ。
しかし、その様子に恐怖してる場合ではない。封印されたということはガーデスは昔なにかやらかしてるってことだ。それが世に解き放たれている。1部。それはかなり不味いのではないのだろうか。それに、多分解かれた1部の封印というのは精神の部分だと俺は思う。精神は神の人格、潜在能力……まあ生き物で例えると脳みそを丸々封印されてる感じだ。
今目の前に居るガーデスは体力は確かにエルフのタミを退けるほどの力があったが、クロ程でも無ければ人外さはない。俺らアインスで少し頭が抜けるほど力があるだけだ。それに対して魔法は様々な系統魔法が使え、威力も半端ではない。
─魔素は精神に宿る─
─魔法は知識がないと発動出来ない─
つまりそういうことである。
「そのカミサマが学園に来て、何が目的だ。」
俺は警戒しながらガーデスに聞いた。何か凶悪な事を企てよう物ならヒソヒソと行動し、肉体とコアの封印を解いて一気にやる方が得策だろう。しかし、コイツは世界一入試が難しい、学園に軽々と来て、呑気に学園生活を楽しんでいる。何が目的なのか全く分からない。
「うーん……そうだなぁ。そこまでは言えないかな。けど、神が着いてる学園生活よ? ありがたいと思わない? 」
ガーデスは不気味に、それでも可憐に微笑みながら俺に言った。俺は冷や汗をかきながらもラナを見る。この人外離れした動作なら、人類も恐れおののき、クロが惚れるのも満足いくよ。
「"神が導く学園生活"ってか? 」
俺が皮肉をたっぷり込めて言ってやった。ガーデスはハハハと笑いながら周囲に放っていた魔素を体内に戻し、ストレートだった髪もウェーブボブに戻し、髪色も白髪に髪先が水色に変わる。
俺も大概だが、今年度のアインスはヤバいやつばかりだ。
ガーデスの目的は?
学園がこれほどまでアインスに厳しくする理由は?
"悪魔"といじめられる俺らの行方は?
不安だらけで1周回って笑えてくる。
「安心しなさい。何故なら、"神が導く学園生活"何でしょう?」
ガーデスはいつものラナに戻るも、饒舌なのは変わらなかった。神がついている学園生活……か。不安しかねぇぜ。
「所で赤魔 光。1つ契約をしない? 」
「悪魔と契約するって、意味わかってるのか。」
「あぁ。そうだったわね。なら"お約束"をしましょう。」
「どっちも変わんねぇだろ。」
俺ら悪魔は受け継がれた能力がある。光、闇魔法は勿論だが、『契約』という家系魔法が使えるのだ。契約はお互いの利益になることを約束した後、それを破ろうとするとペナルティが課せられる。これは任意で発動できる魔法で、それは多分……神にも通用するであろう。
「お互いにお互いの秘密を守ること。」
ラナが小指を差し出してくる。これは古来から伝わる契約の一つである。小指と小指を繋いで数振り腕を振る。俺も小指を差し出す。
「それなら問題ない。逆に俺から頼みたいぐらいだ。」
そして、お互いの指を絡ませ腕を数回振るう。
『1IS90aym2rKu1LCH1Lim07G+17C/0r
G71rCq1LO10bOr1LiS3ZWv07em0rKT
1re10rKq2rid27Or27a0OzPUhbXfpa
vWtabauIfQsKbasLPQtLXTubLQuKfS
u73Su6DWhrXVg7PSuJnXsazTs7vQuK
fQuJnSu6HTubU8M96CpNWwl9+5qNWw
tdyImNa5mtOpp9CntNq1mtGgndq3u9
y5itq0u9ywudK4nNSNoNq1ldqwm9qy
tNq2otq5m9q0o9yojNq3qdq2utC0vt
ezsg==』
自分でもどう発音してるか分からない呪文をブツブツと唱えた。するとお互いの小指がどす黒く光った。これで契約成立である。
「さぁ、楽しみましょう!
"神が導く学園生活"を! 」
そうラナらケラケラと高笑いを始めた。これからどうなるのか分からない。もしかしたら、下手したら、この世界が滅ぶかもしれない。けれどやるしかない。俺がやらなければならないのだから。
『"赤き再生の魔。黒き力の獣。輝きし術の天"
この3人が世界を救うと予言されておる。その1人はお主だ。』
おばば様に言われた言葉が胸にずっと響いている。俺は笑えずにただ、ケラケラと笑うラナを見つめていた。空はもう見えない。俺の歩先も真っ黒であった。
第一幕─神が導く学園生活─
- Re: 神が導く学園生活 ( No.32 )
- 日時: 2022/09/25 12:29
- 名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: SEvijNFF)
お久しぶりです。3ヶ月ぶりの投稿となります。
ポケモン二次創作の方の最期の足掻きと第1部を完結させたら神学も投稿するとほざいて早3ヶ月。
もう神学捨てようと思ってました。
ダークファンタジー銀賞……実質銅賞ありがとうございます!
まさか存在ごと忘れていた神学が賞に食い込むなんて思ってもいませんでした。投票してくださった方々ありがとうございます!
これを機に真面目にプロット組み直そうと思います。
ポケモン二次創作の方がいつ落ち着くかは分かりませんがそれまでお待ちいただければ嬉しいです。