二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
日時: 2011/04/24 19:15
名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428

こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪

★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^

とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。

表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。

「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。

参考・原曲  悪ノ娘  悪ノ召使
       リグレットメッセージ
       Re birthday
       South North Story(これは若干?)
       白ノ娘
       その他、緑の娘など・・・。




4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。

      よければ見に来てやってくださいまし^^

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Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.274 )
日時: 2011/03/07 18:31
名前: 奏 (ID: iVo.BnCh)

>>272  夏茱萸s
初コメありがとうございます^^
やっぱ悪ノシリーズは最高ですよね!w
あ、私には文才というものは
1ミリもありませn(ry

のんびりですが、頑張りたいと思います^^


>>273 みあみc
おひさ!
覚えてますぜ、もちろん!w
いえいえ、読んでくれるだけで嬉しいっす!

これからもよろしくねw


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奏の戯言

今までしばらく更新できなくて
すんませんでした;;

もうあとほんのちょっとで受験です。
終わったら一気に書き進めて完結させて
複雑・ファジーでオリジナル小説を書きたいと思います。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.275 )
日時: 2011/03/07 21:34
名前: 奏 (ID: jTvjGEcm)

番外編 第22話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

私がナイフを振り上げたまま

一瞬躊躇っていると、

目の前で背中をこちらに向けている少女は

震える声で何かを言い・・・いや、歌いだした。


「・・・るりら・・・るり・・・ら・・・この・・・歌声は・・・」


そのあまりにも悲しく切ない歌声に、

私は指先一つ動かさずに聴き入ってしまっていた。


「ぜんま・・・い・・・仕掛け・・・の子守・・・唄・・・」


そこまで歌い終えた彼女は、

続けて天に向かって、こう叫んだ。

「私の最後の我儘、聞いて下さい・・・ッ!!」

悲痛な叫びはまだ続く。

「もしも・・・もしもッ・・・生まれ変われるならば・・・!」




突然の風と、夜中の鐘の音、彼女の言葉が重なる。


風であおられた布が、

私の視界を閉ざした直後、

私の手から、使われることのなかったナイフが落ちた。



私は、見えるはずのないものを見て、

聴こえるはずのないものを聴いたような気がした。



リンは、一点を見つめている私の顔を覗き込んだ。

私は本来いるべきでない人間。

相当驚いているようだ。

・・・・・・・・まぁ、無理もないか。


彼女は私に対して明るく振舞ってきた。

我に返った私は、出来る限り、何事もなかったかのように振舞った。

・・・やはりこの子は、孤独な子。

昔の・・・いや、この子は、「私」そのものなのだ。

私と、全く同じわけではないが、きっと・・・

同じ悲しみを抱えている。



目の前にいるのは、悪逆非道の王女ではない。

今はただの、可哀想な、可愛らしい1人の少女。

この子は、もう十分に反省し、悔やみ、自分を責めた。

もう、いいんだ。

私はこの先、この子と生きていこう・・・。


ミク、ごめんね、仇がうてなくて。

・・・でもうもう、必要ない。

貴女だったら分かってくれるかな・・・。




彼女と、

教会へ向かっている間、


私は、とあることを思い出していた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.276 )
日時: 2011/03/07 21:46
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: j553wc0m)

密かに読ませていただいてました。
初めまして、紫と申します。

私もボカロ曲を文に変えている端くれなのですが、ここまで整っている文は初めてだと思いました。
ストーリーが分かりやすくて、キャラがどういう気持ちなのかがよく伝わってきます。
かなり上から目線ですが、すごいなー。と思いました。
めーちゃんが素晴らしいと私は思いました。そしてレン君の潔さに興奮しました。
流れ的に、違和感がなくスラスラと話が進んでるなーと。

是非こういう文を目指したいものです。ではがんばって下さい。

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.277 )
日時: 2011/03/08 18:01
名前: 奏 (ID: i8xnxoYW)

>>276 紫s

初コメありがとうございます^^

そうですかねー・・・
たまに自分で書いてても何が書きたいのか分からなくなることが
あるんですが、
そのような感想を頂けるととても嬉しいです(^○^)

たくさんのお褒めの言葉ありがとうございます。
のんびりまったり更新していきますので、
完結までお付き合いくださいませ^^/

Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.278 )
日時: 2011/03/08 19:11
名前: 奏 (ID: 2EqZqt1K)

番外編 第23話 ハク視点

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それは、本当に、ほんの少し前のこと。

私がリンを殺そうとした、あの瞬間のこと。

私が彼女に渡した布が風にあおられる前の、

風や鐘の音、リンの願いが重なったあの瞬間。


私は、一体何を見た?

私は、一体何を聞いた?


動揺していたせいか、鮮明には記憶に残らなかった。

でも覚えてる。

あれは、絶対に見えるはずでも、聞こえるはずでもなかったもの。

だってあそこには、可哀想な少女と、私しかいなかった。

絶対、絶対・・・


『男の子』なんて、いなかった。




私が見たのは、金髪の綺麗な一人の男の子。

でも、どこから現れたのか分からない。

いや、人間ではないのかもしれない。

すぐに消えてしまったから・・・。



彼は言った。

・・・というより、私の頭の中に、彼のものであろう声が響いた。





『・・・お願い、僕の代わりに、リンを——・・・        。』





それは、私に対しての願いなんだろう。

「僕の代わり」・・・ということは、やはりリンは、今は孤独な少女。

私が、あの名前も知らない少年の願いを叶えよう。

そう思って、私は少女を殺すことをやめた。









「・・・く・・・!ハク!!」

リンが、いや、リンリアが私の部屋に元気よく飛び込んできた。

妙に嬉しそうだ。

「見て見て!ブリオッシュ、今度は上手く出来たのよ!」

彼女の手には、とても美味しそうなブリオッシュが乗った皿。

なるほど、彼女も以前よりは上達したようだ。

・・・・・・・・・・・・ブリオッシュだけね。

「・・・うん!すっごく美味しいです!!目標達成ですね!」

私がそう言うと、彼女はブリオッシュを食べながら

「・・・うーん・・・。たしかに・・・前より美味しいけど、なんか違うのよね・・・。

 レンのブリオッシュの味に近づけたいんだけど・・・・。」

と呟いていた。

レン・・・レンか・・・。

聞きたいけど、聞かない方がいいわよね。

事情があるのかもしれないし。



あのときの男の子・・・。

一体、誰だったんだろう・・・。

・・・あの子にとって、男の子が本当に大事な存在なら、

私は、代わりになることはできないかもしれない。

それでも、彼女を一人ぼっちにはしないから・・・・・・

だから・・・安心してね。


「ん?ハク、どうかしたの?」

「・・・いえ、なんでもありません。」

「ねぇ、次は違うお菓子の作り方も教えてね!」

「リンリア・・・はいっ!よろこんで!」


私たちは、

たとえ、大事な人を失っても、

ずっとずっと、幸せに暮らした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


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