二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
- 日時: 2011/04/24 19:15
- 名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428
こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪
★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^
とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。
表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。
「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。
参考・原曲 悪ノ娘 悪ノ召使
リグレットメッセージ
Re birthday
South North Story(これは若干?)
白ノ娘
その他、緑の娘など・・・。
4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。
よければ見に来てやってくださいまし^^
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- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.304 )
- 日時: 2011/03/28 15:21
- 名前: 奏 (ID: GbuLJ8JA)
続き
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
よくじつ、
3時の鐘の音が、お城のなかにも響きわたりました。
女王さまが、幼い2人をよんでいます。
「さぁ、2人とも、3時の鐘の音がなったら、なんの時間だったかしら?」
「おやつーー!!」
王女さまが、小さなからだをいっぱいにのばして答えました。
王女さまは、この時間がだいすきでした。
その横で王子さまは、2つの皿を持っている、背の高い女中にたずねました。
「きょうのおやつはなぁに?」
「ブリオッシュでございますよ。」
女中は微笑みながら言いました。
「ぶり…おっしゅ?ねぇ、それ、僕にもつくれる?」
「お作りになりたいのでしたら、いつでも教えて差し上げますよ。」
「さ、今日はお天気もいいですから、2人とも、外で食べてもいいですよ。」
「ほんと!?ありがとうおかあさまっ!」
王女さまはおひさまのような笑顔でお母さんに抱きつきました。
「いこう!」
王女さまは王子さまに呼びかけ、女中の持っているおやつを奪うように受け取り、
城の出入り口にむかって走り出しました。
王子さまは、相変わらず女中との話に夢中でした。
「王女さまとご一緒に行かれないのですか?」
「え…?あ、ほんとだ。もういっちゃってる。」
もう王女さまは城の外へと飛び出していました。
王子さまも女中のおやつを受け取り、外にむかって歩き出しました。
「今度、ぶりおっしゅのつくりかた、教えてね。」
「ええ、私でよければ。」
女王さまと女中は、やわらかく微笑みながら、王子さまを送りだしました。
いっぽうそのころ、
王女さまは1人、とてつもなく広い庭にポツンと置いてある、白いベンチに座って、王子さまを待っていました。
すると、向こうから黒いかたまりがやってきます。
これも、闇とおなじく、あくまのようです。
しかし、近づいてきたソレをよく見ると、それはあくまではなく、
黒いフードのついたマントをすっぽりとかぶった人間でした。
…人間なのかは、はっきりとは分かりません。
もしかしたら、マントのしたはあくまかもしれません。
その黒いものは、王女さまのすぐ目の前に立ちました。
「あなた、だぁれ?しんにゅうしゃ?」
王女さまはけいかいすることもなく、かたまりに話しかけました。
よく考えたら、兵がお城をぐるっと囲んでいるので、
侵入者など、よっぽどのことがないとありえないはずでした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
これ以上続けると切り方がわからなくなるので、いったん切ります
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.305 )
- 日時: 2011/03/29 21:07
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
侵入者が誰なのかすごく気になります><;
カップリング、リンレン私も大好きです!
リン王女どうなっていくのか楽しみです。
レンくんおとなしいですね〜♪
可愛い☆
二人ともの性格が活きていて、すごいもう上手です!!
尊敬します♪
でゎ☆更新頑張ってください。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.306 )
- 日時: 2011/03/29 21:40
- 名前: 奏 (ID: YXjult2l)
>>305 夏茱萸s
実は本当に即興で始めてしまった章なので、
侵入者すら誰なのかもほとんど決めてないです((
ぶっつけです、さーせん。
リンレンは正義ですねw
(俺、レンリンよりリンレンの方がry)
「食べること」より「学ぶこと」を重要視するレン君です。
リンとは真逆ですねww
ありがとうございます^^
■奏の戯言■
トワイライトプランクの終わり、
結構重くて悲しい感じのものになりそうですが
ご了承ください。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.307 )
- 日時: 2011/03/29 22:19
- 名前: 奏 (ID: YXjult2l)
続き
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王女さまの目の前にたった黒いかたまりは、
とてもかぼそい声で話しだしました。
「・・・お願い・・・なにか、たべものちょうだい・・・?」
「おなか、すいてるの?」
王女さまはたずねました。
「そうなの・・・。とても、とてもね、おなかがすいてるの。
食べても食べても、おなかがふくれないの。」
「・・・・・・そんなひと、この世界にいるの?」
「どうかしら・・・わからないわ。
わたしだけかもしれない・・・お願い、なにかちょうだい・・・?」
その声は、あくまのように暗く、重い声でしたが、女性のような声を出しました。
王女さまはしばらく黙りこんでかたまりを見つめたあと、
自分のおやつのお皿を見つめ、
かたまりに向かって言い放ちました。
「私のおやつは駄目。
これは私のものだもん。あげられない。
お城のなかにいけば、もっともっとたくさんたべものがあるわ。」
そう言い、城をゆびさした王女さまを見て、
かたまりはゆっくり離れ、
小さく見えるからだをさらに縮め、
「・・・・・・お城のなかには、私は入れないの・・・。」
そう呟いて、王女から離れていきました。
その姿は、表情がみえないけれど、どことなく寂しそうでした。
それから数分後、
王子さまは王女さまを探していました。
なぜなら、王女さまの今座っているあのベンチが、いつもおやつを食べている場所と違ったからです。
王子さまは、いつもおやつを食べている場所に王女さまがいないことをたしかめてから、ずっと歩きまわっているのです。
「・・・あれ・・・?どこにいったんだろう・・・。」
王子さまがきょろきょろと辺りを見まわしていると、
王子さまの前から、黒いかたまりが現れました。
それは、王女さまのところにきたかたまりと同じものでした。
「・・・お願い、たべもの、ちょうだい・・・?」
「・・・おなか、すいてるの?」
黒いかたまりは、王女さまのときと同じようなやりとりをくりかえしました。
王子さまも、王女さまと同じことを言いました。
「お城の中のほうが、たべものいっぱいあるよ?」
「・・・私、お城の中に入れないの・・・。」
王女さまのときはここで終わってしまいましたが、今回はまだおわらないようです。
「・・・どうして?」
「・・・私みたいなのはね・・・貴方のお母さんや、お父さんや・・・もっともっと、たくさんの人にね、姿をみられてはいけないの。」
「・・・なんで・・・?」
「どうしても・・・。貴方も、悪魔を見たら怖くてにげてしまうでしょう?・・・それと同じ・・・。
私を見たらね、みんなおびえてしまうの。食べ物なんて、もらえないわ・・・。」
黒いかたまりは、悲しげで寂しげな声で、王子さまに言いました。
王子さまは、自分のおやつの皿を見つめ、
しばらく黙ったかと思うと、
黒いかたまりの目の前に、その皿をつきだしました。
皿の上には、小さめのブリオッシュが2つ。
「1こ、食べていいよ。はんぶんこ。」
「・・・え・・・いいの?」
王子さまがうなずくと、黒いそれは、おそらく手なのであろう黒いものを皿へとのばし、
王子さまのブリオッシュを1つとりました。
どこに口があるのかわからないそのかたまりは、ブリオッシュをもくもくと食べ、
満足げに王子さまを向き、王子さまの目を見つめました。
「・・・ありがとう、心優しい王子さま。
貴方みたいな人に会えて、よかったわ・・・。」
「僕、ただおやつをわけただけだよ?」
「それだけでいいの・・・。そうやって、分け隔てなく接してくれる人が、私は好きなの。
・・・そうだ、お礼がしたいわ・・・。なにか欲しいものある?」
かたまりは、からだをゆすりながらたずねました。
王子さまは、首をかしげてたずねます。
「なんでもいいの?」
「えぇ、王子さまのためならなんでも出すわ。なにをのぞむ?」
王子さまは首を横にふり、答えました。
「僕、欲しいものなんてなにもないよ。」
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やっぱきり方が半端なので一旦切ります
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.308 )
- 日時: 2011/03/30 22:48
- 名前: 奏 (ID: CODkvPy7)
続き
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「・・・そう、無欲ね・・・。」
黒いかたまりは、王子さまのすんだ瞳を覗きこむように、かがみました。
「・・・・・・だって、ほんとうにないんだもん。
変かなぁ・・・僕って。」
かたまりはゆっくりと首を横にふりました。
「変なんかじゃないわ・・・。貴方は優しくて清くて、
大事なもののためなら自分を犠牲にする・・・。
そんな、とてもとても素敵な王子よ?」
「むずかしいことは・・・よくわかんないけど・・・・・。
でも、ありがと。」
王子さまはかたまりに向かって、やわらかな微笑みをみせました。
かたまりは少し黙ったあと、
再び、おずおずと口をひらきました。
「・・・でも、お礼がしたいわ。
信じるかどうかは貴方次第だけれど、言い伝えを教えてあげる。」
「いいつたえ?」
「・・・そうよ、貴方もきっと知っていると思うけれど、
ずっと向こうの方に、海があるでしょう?」
王子さまは頷きました。
「うん、教会の近く。行ったことはあんまりないけど。」
「その海に伝わる、古い言い伝え。
羊皮紙っていう紙にね、自分の願いごとを書くの。
・・・そしてそれを、瓶に入れて、海に流す。
そうすれば、きっと貴方の願いは叶うはずよ。」
「それ、本当に叶うの?」
王子さまは首をかしげてたずねました。
かたまりは、静かに笑い、答えました。
「言ったでしょう?心優しき王子さま。
その言い伝えを信じるか否かは、貴方に任せる・・・と。」
王子さまはしばらく考え込んで、かたまりに向きなおり、答えます。
「僕、信じるよ、そのいいつたえ。」
「そう・・・きっと、貴方の願いは天に届くわ。
・・・それが、すぐに叶えられるかどうかは分からないけれど・・・・。
でもきっと、叶えてくれるわ。」
王子さまは力強く頷いたあと、かたまりにたずねました。
「ねぇ、どれだけ食べても、おなかが膨れないんじゃなかったの?」
かたまりは落ち着いて答えました。
「・・・えぇ、そうよ。でもね、私のおなかにたまるのは、食べ物だけじゃないのよ。
今までは、食べ物以外のものが手に入らなくて、ずっとずっとおなかが空いていたの。
でもね、貴方の持っている“モノ"が、私のおなかを満たしてくれたのよ。」
「・・・よくわからないや。」
「“優しさ”とか、“純粋さ”とか・・・そんな感じのものよ。
でもごめんね、私、貴方みたいに優しくないんだ。」
「・・・どういうこと?」
かたまりの声が、少しだけ重く暗い、響いた声に変わりました。
「さっき出会った女の子はね、貴方とは違ったの。
私、あんな感じの人は、嫌い。」
幼い王子さまには、かたまりの言うことが、よく理解できていませんでした。
かたまりはそんな王子さまを無視し、続けました。
「だからね、貴方には少し申し訳ないけれど、
あの子の大事なものを・・・全部とまでは言わないわ・・・ただ、奪う。」
その言葉は、とても憎悪に満ちたものでした。
しかし、すぐにかたまりは顔を上げ、
「・・・本当に、ありがとう。言い伝えを信じるか否かは貴方に任せる。
そして、この先の人生を、自分にとっていいものにするのかどうかも、
全部、貴方次第だからね・・・。
どんな選択をしたとしても、自分に後悔しないよう・・・。」
王子さまの手をとりながら、そう言いました。
「じゃあ、他の人に見つかる前に、私は帰るわね。
ここであったことは、絶対誰にも言っちゃ駄目よ・・・?」
王子さまが頷くと、かたまりは霧のように王子さまの目の前で消えてしまいました。
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意外とトワイライトプランク長くなりますね;;
あと2〜3回続くかとww
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