二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
- 日時: 2011/04/24 19:15
- 名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428
こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪
★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^
とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。
表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。
「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。
参考・原曲 悪ノ娘 悪ノ召使
リグレットメッセージ
Re birthday
South North Story(これは若干?)
白ノ娘
その他、緑の娘など・・・。
4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。
よければ見に来てやってくださいまし^^
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- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.264 )
- 日時: 2010/12/06 21:30
- 名前: 奏 (ID: cSy8Cn7x)
第17話 ハク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
リンリアと私、そして神父さんとの同居生活も数日がたった。
リンリアもだいぶ、此処の生活というものに慣れてきたらしい。
しかし、私はとあることに気づいた。
あの子はとある場所に入り浸ることがある。
それもほぼ毎日。
それも決まった時間、午後・・・えっと・・・3時くらいだろうか。
気になった私は、いけないことだと分かっていながらも、あの子のあとをつけてしまった。
そうして辿り着いた場所・・・
それは、重く大きな扉に閉ざされている懺悔室。
私は今まで、この部屋に入ったことはない。
いや、そもそも神父さんに、「懺悔室」の存在を教えてもらっていなかった。
あの子だって教えてもらっていないはずだ。
自力で此処を見つけたの・・・??
・・・・・・いや、今はいい。考えても仕方がない。
そこまで考えたとき、いきなりリンリアはこちらを振り向いた。
「わっ!!」
驚きすぎて変な声が出てしまう。
「ハク・・・どうしてついてくるの?」
「え・・・えっと・・・・・・あの・・・。」
「絶対に懺悔室に入らないで。私の邪魔をしないで。」
「・・・あ・・・ごめんなさい。」
リンリアは、私がついてきていたのを知っていたのか・・・。
私が自分の部屋に戻ろうとしたとき、彼女は呟いた。
「・・・ごめん。」
・・・・・・と。
*
数日後、どうしてもリンリアが気になった私は、再びあの子のあとをついていってしまった。
もう懺悔室の場所は覚えた、だから今度は相当な間をあけて。
今度は・・・・・・気づかれなかった。
どうやら、此処の扉は、最後まで閉まらないようだ。
教会自体、建てられてから結構経つらしいもの、無理はない。
私は、そのほんの少し開いている隙間に、顔を近づけた。
ちょうど、リンリアが座って手を胸の前で組んでいるのが分かる。
私は、
この後、何が起こるのか全く分かっていなかった。
彼女が告白する罪が、
私にとってどんなに重要で、辛くて、悲しいものなのか、
それを、このときの私は何も分かっていなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.265 )
- 日時: 2010/12/12 16:31
- 名前: 奏 (ID: Phf/a9pc)
あげ!
夜には更新できたらいいな。。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.266 )
- 日時: 2010/12/14 15:14
- 名前: 奏 (ID: Phf/a9pc)
第18話 ハク視点(意外と番外編長い。)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私の視線の先にいる少女。
それは、私が「仲良くなりたい」と願った相手。
そしてそれは、リンリア。
そのリンリアの口からは・・・私にとって信じられないことが次々と溢れ出てくる・・・。
彼女は言った。
自分のことを、「リン」と言った。
彼女は言った。
自分のことを、黄ノ国の王女だと言った。
彼女は言った。
処刑されたのは自分の召使・・・実の弟だということを、
彼は何も悪くないのだ、自分が全て悪いのだ・・・と。
・・・何が・・・どうなっているんだろう。
私は、見たこともない黄ノ国の王女を恨んでいた。
私の親友、ミクを殺した王女を。
その王女が、私の目の前にいる・・・!?
そこまでやっと考えが至ったとき、リンリアは・・・いや、リンと名乗る少女は、言った。
「レンの手を・・・血に染めさせてしまったのも・・・この私。
王子と一緒にいたあの緑の女を・・・殺して・・・ううん・・・緑髪の女を・・・みんな殺してしまった・・・。」
・・・間違いない・・・。
この子は・・・私の憎むべき相手なのだ。
彼女は、泣いていた。
今まで多くの国民をひれ伏させ、大臣や使用人、召使を従えてきた王女とは思えないほど、
大粒の涙を流していた。
「・・・だめだ、同情なんかするな、ハク・・・!」
自分に言い聞かせる。
かわいそうだなんて思っちゃ駄目。
この子はもう、リンリアじゃない。
正真正銘、黄ノ国の王女、リン。
私の敵。
・・・・・・ミク・・・・
貴女の仇・・・、絶対に私がとるからね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.267 )
- 日時: 2010/12/21 17:30
- 名前: 奏 (ID: txYMsE4u)
第19話 ハク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
懺悔室から出てきた少女は、私の思っていたとおり、泣いていた。
そして、いるはずの無い、いや、いてはいけない人物・・・
私の姿を見て目を丸くしている。
偶然近くにあったタオルを持っていてよかった。
上手く誤魔化せたようだ・・・。
私が心底安心していると、いきなりリンリアは・・・違う、リンは顔を上げた。
「ねぇハク。・・・羊皮紙とか瓶とか・・・持ってない?」
彼女はそう言った。
羊皮紙と瓶・・・ということは願い事でもするんだろうか。
えぇっと・・・羊皮紙と瓶・・・たしか私の寝室にあったはず・・・。
私はリンにペンを用意するように言い、自分の寝室へと向かった。
願い事・・・か。
こんな場所でするべきこと・・・って、お願いのことだったのかしら。
でも、王女の願い事って・・・?
自分の罪を許してほしい・・・とか、虫のいい願いなのかしら。
そうね・・・今までは、民を犠牲にしてまで願いを叶えて来たんだもの。
願いを叶えてくれる人がいない今、頼れるのは言い伝えのみ。
そういったところかしら。
私は寝室の棚から小瓶と羊皮紙を取り、リンの元へ戻った。
お礼を言われ、さらに席を立ってほしいと言われた。
・・・まぁ、自分の願いを他人に知られるなど、いい気分はしないものだ。
どうしよう。
いつ、ミクの仇をとればいい?
朝も昼間も明るすぎるし、神父さんの目にも留まる。
夕方も・・・いや、駄目だ。
神父さんは朝が早く、夜は結構早く寝てしまう。
ならば、夜しかない。
・・・そうだ、リンが願い事をするときなら・・・。
うん、きっと大丈夫。
*
「じゃあ・・・ちょっと行ってくるわ。」
目の前の少女が言う。
私は、寝室にあった大き目の布を彼女に渡した。
コレを上に羽織れば、ちょっとは寒くなくなるだろう。
リン。
これが、私が貴女にする、最後の親切だと思ってね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.268 )
- 日時: 2010/12/23 18:44
- 名前: 奏 (ID: n2LUyceb)
もう少しで番外編終わらせて・・・
そのあとちょっとだけ本編戻れば完結かな。
てわけであげ!
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