二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
- 日時: 2011/04/24 19:15
- 名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428
こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪
★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^
とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。
表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。
「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。
参考・原曲 悪ノ娘 悪ノ召使
リグレットメッセージ
Re birthday
South North Story(これは若干?)
白ノ娘
その他、緑の娘など・・・。
4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。
よければ見に来てやってくださいまし^^
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- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.244 )
- 日時: 2010/07/26 00:45
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: ssvsIHEk)
第10話 ミク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目の前の男の子は、慌てながらも私に謝り、散らばったものを拾い集めていてくれた。
・・・なんて、動きの早い子なのかしら・・・。
そこまで考えた所で我に帰り、私自身も果物や葱を拾った。
私の傍で、申し訳なさそうに拾っている男の子。
綺麗な金髪・・・ということは、この国の人ではないのね・・・。
いつまでもあたふたとしている男の子を見て、私は何だか可笑しくなってしまい、
ついつい、クスっと笑ってしまった。
すると、私に合わせてくれたのか、男の子は無邪気に笑っていた。
可愛い笑顔・・・。
それは、女の子にも負けないくらいに、可愛い笑顔だった。
彼は、「黄の国」の「レン」と名乗った。
なんでも、王女様の召使をしているらしい。
私より年下なのに、大変そうね・・・・。
レン君と話すのは、とても楽しかった。
言葉はちょっとかたいけど、まぁ、召使だもの・・・仕方ないわよね。
何処となく、ハクにも似ている気がする。
そのせいかな・・・
私は、レン君に自分の事を打ち明けようと思った。
そうして、全てを話した。
ハクに話したときと、同じように。
彼は、時々固まってはいたものの、熱心に私の話を聞いてくれた。
「友達を裏切った」とも話した。
まだ、裏切った形にはなっていないけど、いずれハクとは離れなければいけない。
だって・・・・・・・・・・
私は、カイトさんと婚約するのだから・・・・・・。
そう話すと、レン君は急に必死になり始めた。
私が、好きでもない人と婚約することに対して・・・かな・・・?
・・・レン君にも・・・きっと・・・そのうち分るわ・・・。
でも、そんな風に私を説得してくれる人、レン君が始めて・・・。
正直、とても嬉しかった。
・・・同時に、とても辛く、悲しくなった。
私の、この先の人生を考えると———・・・。
あぁ・・・
駄目だわ・・・もう、止まらない・・・。
私の瞳から溢れ出る、熱いものは、私自身にも・・・・・止められなくなった・・・・・。
年下の男の子に、こんな情けない姿見せるなんて・・・恥ずかしいな。
その間、レン君は私にハンカチを差し出し、あとは何も言わずに隣にいてくれた。
・・・・・・・・そっか・・・。
分ったよ。
カイトさん・・・ごめんなさい。
私は、カイトさんと婚約します。
でも、私の本当の心が向いているのは、貴方ではないんです。
私の心は、今、
私の「隣」に向いているんです。
・・・・・・そう・・・・
私は、レン君のこと———・・・・・・
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.245 )
- 日時: 2010/07/26 09:51
- 名前: shiho (ID: lwyoqLK1)
おもしろいですね!!悪のシリーズ(?)が好きなんで
頑張って下さい!!
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.246 )
- 日時: 2010/07/31 20:49
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)
>>245 shiho s
ありがとうございます^^
悪ノいいですよねww
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.247 )
- 日時: 2010/07/31 21:10
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)
第11話 ハク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ミクが帰ってきた。
でも、何かがおかしい。
・・・・・・顔が・・・赤い。
やはり、あの男と、何かあったのかな・・・。
聞いてみたけれど、ミクは、笑いながら決まってこう言った。
「ハクったら、買い物って言ったじゃない。それに、どうしてカイトさ・・・王子が出てくるの?」
・・・今回の休みで、
ミクがあの男と会っていなかったとしても、
もうミクは、男のものになっているに違いない。
・・・私はそう思った。
応援しなくてはいけない、彼女の友達として。
私は、ミクに助けられてばかりだった。
なのに、こんなところで我儘をいうのは・・・
・・・そんなの、駄目だ。
もういい、私はもうミクを引き止めない。
何も口出ししない。
それがミクにとって幸せであるのなら、私はあれこれ考えない。
最終的には、やはり私はミクと離れ、一人になる。
・・・・・・・・・・・・・いいんだよ、それで。
依存しちゃ・・・駄目だもの。
ミクの幸せは、私にとっても幸せだもの。
・・・・・・もし、ミクと本当に離れる日が来てしまったら、
最後の我儘を聞いてほしい。
最後の、最後。
『私と、ずっとずっと、友達でいてください』
・・・私の最後の我儘。
貴女は、聞いてくれるかしら。
運命は、なんて残酷なんだろう。
ミクと離れる本当に最後の時、
私の我儘を、ミクに打ち明けるつもりだったのに
「おやすみなさい」
私が聞いた、貴女の最後の声。
それ以来、私は貴女を見ていない。
何故、
いきなりいなくなってしまうの?
何故、
何も言わずに、あの家を出て行ってしまったの?
もう、貴女が、
私の元へ戻ってくることはない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なんか勘違いされそうですが、
この時点でのミクは、まだ死んでません。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】コメ募集;; ( No.248 )
- 日時: 2010/08/05 23:41
- 名前: 奏 ◆FOEgS0eDxQ (ID: XL6hbgia)
第12話 ミク視点
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私のお休みが終わりを告げ、私は、ハクの待つあの屋敷へと戻っていった。
あの子は、何度も私を見るなり
「ねぇ、あの王子と何かあったの?」
と聞いてきた。
無理もない。
私も、鏡で自分の顔を見たとき、気づいたんだ。
自分の頬が赤くなっていることに。
でも、それはカイトさんのことでじゃない。
あの少年・・・レン君が忘れられないの。
たった数分の短い時間だったけれど、何故だかとても大切で、幸せな時間だった。
その時のことを、彼のことを思い出すと、自然と顔が熱くなる。
それでも私には、
最初から、選択肢などない。
レン君への気持ちは、心の中だけで終わらせる。
お父様からの連絡があった。
『お前も、あの王子と婚約、結婚すると決めたのだろう?
ならば、いつまでもそのような場所にいるんじゃない。
私からの命令だ。その屋敷をでて、家に戻って来い。』
えぇ、分りました。
もう、迷わない。
私は逃れられるわけない。
ハクと離れる運命も、変わらない。
私は、明かりを消し、呟いた。
「おやすみなさい。」
あの子は、私の方を見て、
笑顔で「おやすみなさい」と返してくれた。
・・・どれほどの時間が経ったかな。
隣からは、ハクの寝息が聞こえる。
もう、寝てしまったのね。
私は、けして多くはない荷物を手に取り、
部屋の扉を開け、廊下に出た。
ごめんね、ハク。
何も言わずに、貴女の前から消えることを、許して。
こんないい加減な私だけれど・・・
貴女は、
私の友達でいてくれるかしら・・・?
さようなら、ハク。
私の、大事な親友。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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