二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 自分探し 【銀魂】 −喪失篇−
- 日時: 2012/01/29 21:02
- 名前: 海苔 (ID: xy6oYM/9)
初めまして、海苔と申します。
スレ作って現実逃避的なことしてます。
そのため更新が遅くなることがあります。(多分。いや絶対)
=注意事項=
・更新がめっちゃ遅い
・誤字脱字が多い
・オリキャラが主人公
・コメやアドバイスくれると嬉しいです
・荒らし中傷、宣伝禁止でございます
というわけで、この小説はギャグ99,9。残りシリアス的な何かでやっていきます!
=オリキャラ=
斉藤 終 (雅さん) >>31
風月 春 (ヴィオラさん) >>33
師走 裄乃 (裂弥さん) >>36
天城 翡翠 (同じく)
狼刀 (月兎さん) >>41
中野穂乃嘉 (柚莉さん) >>44
=サブもくじ=
100越えメッセージ+α >>107
第四十二,五訓:合間に裏話。 >>115
※少しネタばれ含みます↓
香音 はるか >>135
白狐
向井 音成 >>148
=もくじ=
第零訓:何事も第一印象だよね(+キャラ紹介) >>1
第一訓:最初って何書けばいいのか詰まってしまう >>2
第二訓:知らない場所に入るのには勇気がいる >>3
第三訓:主人公の秘密はたいてい最後に明らかになる >>6
第四訓:目上の人がボケたりするとつっこんで良いのかわからない >>7
第五訓:歴史の偉人とかもう居ないんだから憶えても意味ないと思う >>14
第六訓:ゲームのセーブデータって基本3つ >>16
第七訓:いい感じのところで邪魔が入るのはお約束 >>17
【日記編】
第八訓:3日坊主ダメ!絶対! >>18
第九訓:人のものは勝手に見るとすごい怒られる >>19
第十訓:見かけで人を判断しちゃダメ >>20
第十一訓:見た目より中身 >>21
第十二訓:昔の日記は黒歴史 >>24
第十三訓:探しものって意外と近くにあったりする >>25
第十四訓:フラグとは正確にはフラッグである >>26
第十五訓:ダラダラしすぎて未だに十五 >>27
第十六訓:ポスターを作るときは何を効果的に伝えたいか考えること >>28
【オリキャラ編】
第十七訓:暗く考えようと思っていても頭のどこかでは明るく考えちゃう >>45
第十八訓:オリキャラ篇と勝手に呼んだっていいじゃない >>50
第十九訓:グダグダとは一種の病気である >>52
第二十訓:志望校は銀魂高校だよ!とか大声で言うな >>53
第二十一訓:年賀状はお早めに >>54
第二十二訓:現実とは理想通りに行かないもの >>56
第二十三訓:パソコンやってると右手が冷たくなるのは私だけか >>59
第二十四訓:大掃除ってなんであんなにやる気が出ないんだろ >>60
第二十五訓:やっと4分の1…って100行く気なの!? >>61
【白狐編】
第二十六訓:やっぱり新シリーズ突入の場合って予告とかプロローグとか書いた方がいいもんなの >>62
第二十七訓:占いなんて信じてないからとか言う奴に限って実は人一倍信用している >>65
第二十八訓:待ち合わせに30分以上遅れたら諦めよう >>67
第二十九訓:サブタイトル考えるのは意外と大変 >>73
第三十訓:ちまちま打ってそれなり三十 >>74
第三十一訓:落ち着くためには深呼吸 >>77
第三十二訓:カップめん考えた人って天才じゃね >>78
第三十三訓:物忘れが激しくなったら要注意 >>79
第三十四訓:更新できたと思っても苦難は続く >>80
第三十五訓:かつぜつって言いにくいよね >>88
第三十六訓:寝る=至福のひと時 >>97
第三十七訓:ただ大福が食べたいだけなんです >>98
第三十八訓:だんだん書き方が変わってるって気づいてる人挙手 >>99
第三十九訓:順序が逆とか言わないで >>106
第四十訓:だんだんタイトルが浮かばない件について >>111
第四十一訓:CMの後もまだまだ続くよ! >>113
第四十二訓:近いうちにまとめという名の何かを書きたい >>114
第四十三訓:とりあえず明日に向かってバカヤロー >>116
第四十四訓:言い訳をしていいのは学生まで >>118
第四十五訓:もやもや悩んでやっと四十五 >>119
【流砂篇】
第四十六訓:かわいいくしゃみって無理だろ >>122
第四十七訓:流砂っつっても結局は流れる砂だから >>128
第四十八訓:人生に一度や二度の失敗はつき物 >>129
第四十九訓:旅行などの際にはその場所を詳しく調べること >>130
第五十訓:2分の1とかどうしようか >>133
第五十一訓:急展開、急ピッチ、急更新 >>136
第五十二訓:夏休み後半ってなんか哀しい >>141
第五十三訓:え、今からオープニング?って展開最近多いよね >>142
第五十四訓:重いもの持ってて「それ持ってやるよ」なんてのは所詮二次元のみってこと >>145
第五十五訓:敬語って難しいと思う人はたくさんいるはず >>146
第五十六訓:テンションがおかしいのはいつものこと >>147
第五十七訓:風邪とかで学校休むとテンション上がる >>149
第五十八訓:年が……明けました >>153
第五十九訓:平和って本当に素晴らしい >>154
第六十訓:こそこそ溜めていよいよ六十 >>155
【喪失篇】
第六十一訓:入院とかしてても結局は暇 >>156
第六十二訓:一日の大半を眠りに費やしたいこの頃 >>157
=お客様=
・みんと水飴さん ・月兎さん(げっとちゃん)
・裂谷さん(裂弥) ・葵那さん[元、雅さん]
・ヴィオラさん ・柚莉(●>ω<●)さん(柚莉)
・李逗さん(りっちゃん) ・帽子屋さん
・蔵野さん ・MiNiさん(ミニ)
・翼さん ・ aki 秋元 akiさん
・うにさん
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- Re: 自分探し 【銀魂】 −白狐篇− ( No.76 )
- 日時: 2011/01/28 22:59
- 名前: 海苔 (ID: 7jEq.0Qb)
- 参照: 君のための物語を書いてあげよう
≫りっちゃん
いやいや、はるかのことだから((
白狐の正体は上手く行けば次で明らかになるはず!
更新がんばるよー
- Re: 自分探し 【銀魂】 −白狐篇− ( No.77 )
- 日時: 2011/01/30 22:07
- 名前: 海苔 (ID: R3DK0PgD)
- 参照: 君のための物語を書いてあげよう
第三十一訓 落ち着くためには深呼吸
サラサラと揺れる黒い髪。真横にのびるのは一本のゴム紐。紺色の着物は、暗闇と同化して溶けてしまいそうだった。
そして奴はゆっくりと振り返る。
白い狐は笑っていた。
正確に言えば、お面の狐が笑っていた。
風が強く吹いて訪れる静寂。
「あれ? 俺は沖田くんを呼んだんだけど。あ、もしかして君は真選組藤月隊隊長の香音はるかちゃんだったりするのかな?」
緊張感の欠片もないような、どこか抜けたしゃべり方。
敵意は無いのか? いや、いつ襲ってくるかわからないしな。
「『沖田くんを呼んだ』ってことは、お前が白狐か?」
「君に会えるなんて、俺ってなんて運がいいんだろう」
「狙いは何だ」
「さっきから言葉遣い悪いぞ。女の子なんだから」
会話が噛みあわない。話し聞こうよ。俺もお前も。
あーあー、シリアスムード潰れてきちゃったじゃんか。
「今は訳あって女だけど、本当は男だ。とにかく質問に答えろ」
「はるかちゃんて電波さん? イタいよー、止めときな」
「答えろ」
「しょーがないなー、もう。そんなに睨むなよ☆」
……こいつ、うざいんだけど。すっごいムカつくんだけど。ねぇ、殴っていい? 殴っていいよね?
「いかにも俺は白狐だ。狙いはもちろん君たち真選組!」
やっと真面目にしゃべりだした。しかし人差し指を人に向けるのは良くないと思う。
一息ついて、こちらに話を振り出した。
「ところではるかちゃん。君は7年前のことを覚えてるかい」
なんで白狐は7年前の火事のことを知ってるんだろう。
有名だから? いや。たぶん本当の狙いは俺だろう。真選組といって誤魔化してはいるが、絶対そうだ。
そして“覚えてる”。そう言った。つまり、こいつは何かを知っている。
「覚えてるに決まってんだろ……」
「じゃあ、これも知ってるかな?」
一区切りずつ話していく白狐が無性に苛立った。
「 実は 」
「 俺は 」
「 もう一人の 」
「 君なんだ 」
白狐は仮面の下で笑うだけだった。
- Re: 自分探し 【銀魂】 −白狐篇− ( No.78 )
- 日時: 2011/02/05 18:57
- 名前: 海苔 (ID: OfqjeFpF)
- 参照: 君のための物語を書いてあげよう
第三十二訓 カップめん考えた人って天才じゃね
火事があってからはおとなりさんと一緒に暮らしていた。
火事の原因は不明で私はそのことを一生懸命調べた。もしかしたら火の消し忘れかも知れないけど頑張っていたある日のこと。
おとなりさんは私に向かっていった。
『あの火事は事故なんだよ』
悲しい顔をして、静かに告げられたのを今でも覚えている。
「ねぇ、聞いてた? もう一度言ってあげようか」
白狐の声で現実へと引き戻される。はるかには兄弟はいない、そうおとなりさんに言われている。こんな冗談に付き合ってる暇は無い。
「そんな冗談、誰が信じるか……っ!」
「いや本当なんだよねー。これが」
「俺には兄弟がいないはず——」
「だって兄弟じゃないよ」
遮られ意味不明なことを話し出す。反発したいのに声が出ない。兄弟じゃないならなんだ、と。
「なんていうのかな。俺もよくわかんないんだけどさ。
しいて言えば、半々ずつ持っている? んじゃないのかな?」
「な、にを……」
声がかすれている。それより何を半々ずつ持っているというんだ。
「才能に能力。記憶とか?」
記憶。その言葉に反応してしまう。
火事が起こる前。攘夷戦争時代。写真の正体。
もし、白狐が火事が起こる前の記憶を持っていたら。攘夷戦争の記憶や、写真のことも。
そこで小さな疑問ができる。
あれ……? 写真は火事が起きる前に撮られたと思うけど、じゃあ攘夷戦争は?
参加した記憶なんてこれっぽっちも無いのになんで?
坂田さんや桂が嘘をつくわけない。なら誰が……。
そして私は目の前にいる“もう一人の私”に質問してみた。
「攘夷戦争に参加してた?」
「……してた、って言ったらどうする?」
「神の使いでしょ」
その時私は見逃さなかった。
白狐が微かに動揺したことを。わずかだが動き、足が少し下がった。
「まぁ、とりあえず。今日ははるかちゃんとも面識とれたし帰るから」
背中を向けて歩き出そうとしたとき、私は刀を抜いた。
白狐は足を止めた。刃先は奴の首元にある。
「……なんのつもり? 俺、戦うつもりないんだけど」
「お前が無くてもこっちはあるんだよ」
刀を持つ手が震えないよう、必死で自己を保った。
- Re: 自分探し 【銀魂】 −白狐篇− ( No.79 )
- 日時: 2011/02/07 20:14
- 名前: 海苔 (ID: 6afFI3FF)
- 参照: 君のための物語を書いてあげよう
第三十三訓 物忘れが激しくなったら要注意
ところで、話は少しさかのぼる。
「うぉー。寒かったー」
両手をすり合わせて、はぁーと息をかける裄乃。どうやら見回りから帰ってきたようだ。
隣では翡翠がにこにこと笑っている。
「なら、あとでお茶でも入れてお煎餅でもつまみますか?」
「それいいねー」
のんきに会話をして、はるかの部屋の前を通り過ぎたときだった。
「ん……?」
「どうかしましたか」
後ろを振り返り閉まられた障子を見つめる。障子はピッタリと閉まっていていつもと代わり映えの無い景色があるだけだった。
(今、何かいたような——?)
「裄乃様?」
「気のせい、気のせいっ! さっ、行こう!」
妙な違和感を感じつつも、翡翠の背中を押して廊下を進んだ。
その数分後。
はるかの部屋の障子が開き、誰かが出て行った。その様子を偶然見ていたものがただ一人。
「はるか……?」
猫耳の付いたパーカーを羽織る少女——狼刀だった。
——
キン、と刃物特有の音が路地裏に響いた。
奴の首下にあった刀は一瞬で弾かれ、いつのまにか片方の手には刀が。
「俺、言ったよね。戦うつもり無いんだからさ。帰っていい?」
「じゃあ最後に訊いていいか? なんで沖田を斬った」
「前置きみたいなものだよ。こうしないと物語りは進まない」
刀を鞘に納めて小さく呟く。そして両手を仰々しく広げて語りだした。
「分からないような顔をしているはるかちゃんに教えてあげよう。
まずは今までの話を簡単にまとめると。俺はもう一人の君。で、攘夷戦争に参加していたさ。
これはおまけに教えてあげるから、聞きな。一度しか言わないよ。
俺は生まれてから今日までの記憶をちゃんと持っている。」
謎がまた1つ増えた。
なんで私はこいつの言うことに聞き入ってしまうんだろう。
嘘かもしれないのに、なんで。どうして。
頭の中で答えが交差し始めて訳が分からなくなって、気づけば白狐へと斬りかかっていた。
- Re: 自分探し 【銀魂】 −白狐篇− ( No.80 )
- 日時: 2011/02/21 17:45
- 名前: 海苔 (ID: gzQIXahG)
- 参照: 君のための物語を書いてあげよう
第三十四訓 更新できたと思っても苦難は続く
「ふっざけんなぁっ!!!」
力任せに思いっきり刀を振るった。白狐はそれをひらりとかわして、俺をイラつかせた。
「何がもう一人の俺だ! 何が記憶を持っているだ! なにが、なにが……!」
総梧が斬られたこと。白狐が言ったこと。藤月隊のみんなには行くことを話してないこと。
いろんなことがぐるぐるとまわっている時、白狐が小さく呟いた。
「剣に迷いがあるね」
なんて言った? そう思った途端、手元にあった刀が一瞬で弾き飛ばされた。そして軽く蹴り飛ばされ背中を打つ。
「っけほ。いっつぁー……!」
一息するまもなく、座り込む私の目の前には刀の先。白狐は私を見下す形となっている。
——あ、やばい。
自分の刀は数メートル先だが取りに行ける距離ではない。動いたらやられるよな。咄嗟に何か無いかと探したとき“それ”は私のすぐそばに落ちていた。
「少しの間寝てな」
相手が大きく刀を引いたときよりも速く、私は“それ”を掴み横へとよけた。バキバキッと壁が壊れる音がしてその間に体勢を立て直した。
「……傘なんかで俺に勝つ気?」
「とりあえずは、どうにかなると思う」
白狐は刀を抜いて木屑を払う。
それ——壊れたビニール傘なんかでどうにかなるわけ無いだろと自分で苦笑する。だけど刀を取りにいけるまででいいんだ。
間合いを計らって相手との距離をとる。斬りかかろうとした刹那、風が吹き白狐が刀を納めた。
は……? 何、怖気づいた? いや違う、じゃあなんだ?
「あっちゃー。時間切れだね。いつから居たんだか、まったくさ。
じゃ、俺帰らざるを得ないわけですから」
ひらひらと手を振って帰ろうとしてるのを慌てて止める。
「まだ話はついてない!」
白狐が私の刀のほうへ行きそれを拾い上げたとき、斬りかかってくるんじゃないかって思って傘を握ったが普通に渡してきた。
「はい。刀」
「……っ」
丁重にそれを渡されて静かに受け取る。
そのまま私の横を通り、すれ違いざまに耳元で言った。
「またな、はるか」
後ろを振り向いたときには白狐はいなかった。
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