二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり…
- 日時: 2011/01/05 00:44
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=18644
オリキャラ主人公の小説です。
気まぐれ更新です(´・ω・`)
ネタバレ要素含む割に、原作&キャラガン無視です。
キャラ崩壊が凄まじいです。
旅団ヒイキなので、原作ではメインのキャラが脇に出てくるかこないかぐらいの頻度でしか登場しません・゜・(ノД`;)
後、他の作者さんの作品に登場するキャラクターたちが出演します。【颯様=リュカ&イール(戒魔様原案)&マダラ】などとなります。ハンター×ハンターの二次小説のキャラクターです。(颯様の作品へは、上記の参照URLからどうぞ♪)
承諾してくださる心の広ぉ〜〜〜〜〜い方、どうぞご覧になってやってくださいませ(´・Д・`)ノ))
第1話◆蝶と蜘蛛
第2話◇青いビロード
第3話◆蜘蛛の手足
第4話◇蝶への依頼
☆おまけ☆
第5話◆青い蝶【颯様のオリジナル主人公が登場いたします】
第6話◇道化と霧の惑い
第7話◆抱えゆくもの
★お知らせ★
第8話◇白い札
第9話◆悲しみの意味
第10話◇蜘蛛の灯
第4話のタイトルアイディア★颯様( ´艸`)★。、
>>新章<<
第1話●羽ばたき【前編】
第2話○幻想世界
第3話●羽ばたき【後編】
ёキャラ解説ё
【名前】
セリト=フリティラリア
【身長】
167㎝
【体重】
50kg
【年齢】
18歳
【性格】
冷静
優しい
物怖じしない
弱い自分は許せない
【体型】
細身のくせに出るトコ出てやがる
【容姿】
黒髪ロングのストレートで、具体的な長さは腰ぐらいまで。
目は、ブルー&バイオレットのオッドアイ(虹彩異色症)
【特徴】
左胸に、蝶の刺青
際立つ美貌ヽ(・∀・ )ノ キャッ キャッ
【戦闘】
体術&ナイフ
必要があれば銃も使える。
戦闘力は、クロロより僅かに劣るレベル
【職業】
表稼業・珍獣ハンター
裏稼業・よろず請け負い屋
【特技】
体術
医術
歌
【念能力】
女神の祝奏
ヴィーナスパフォーマンス
傷を癒す。
能力者及び、周囲の傷を負った者の傷を癒す。
欠陥した部位(千切れた腕)なども、対象者の細胞を糧とし、増幅して再生する。
しかし、能力者が直すことを望んでいなければ発動できない。(この能力を強制させることはできない)
また、疲労が激しく連発しては使えない。
悪魔の慈愛
デビルズアフェクション
念の影響、念による傷などを、他者へ移す事ができる。
能力者以外にも使用可能。
代償として、召喚された悪魔への口付けが要求される。
自然の祝福
エレメントブレッシング
四大元素(火・水・風・土)の精霊を、念で具現化する。
具現化された精霊は、能力者の望みに準じて力を貸してくれる。
ただ、集中時間を消費する。
念獣
自然の祝福で力を貸してくれる精霊、及び、除念の出来る念獣、メドラーを呼び出すことができる。
メドラー
常に召喚しておける念獣。除念ができる。召喚する際に労力を消費するが、それ以降(召喚後)の疲労はない。馬となり移動をスムーズにしてくれ、狼となり戦闘の補助をしてくれる。
説明、以上となります。
大変長々しく失礼致しました。
PS コメントなどいただけたら大変嬉し…((殴
失礼しました+。・(Pд`。q)゜。+
コメントなどの返信は、コメントして下さった方のスレに、直接返させていただいております(´・ω・`)
スレを持ってらっしゃらない方への返信は、自スレでさせていただきます( ´艸`)★。、
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- Re: hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり… ( No.142 )
- 日時: 2011/01/18 05:16
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://bbs3.oebit.jp/kakiko/
辺りが薄闇に沈んで、自分たちが主役の時間はまだかと星たちが小さくざわめきだした頃。
元々多くはなかった荷物の整理も部屋の掃除も終わって、何処かから運び込まれた椅子に腰掛けて、セリトはクロロの部屋から勝手に漁って来た本を読んでいた。内容は詰まらない詩で、身分違いの恋の経過を綴っている。
「……」
セリトはなんとも言えない気持ちになりながら本を閉じる。
あまりにも下らなかったから。
「恋なんて下らない!!幻想だ!!」そんなことをいう気はないが、何となく、セリトは自分には無縁なものだと思っている。
自分はしないし、誰からもされない。
そんなものだと、思っている。
何かを否定する時は、その何かを一度は認めなければいけない。
例えば、「リンゴが嫌い」だとする。だが、まずはリンゴという物が存在しているのだと認識しなければ、否定することも肯定することも出来ない。
まあ言うなれば、「興味がないことは、嫌悪することよりも恐ろしい」と言うのはそう言うことだ。一度は認めなければ、肯定も否定も出来ない。
セリトの“恋”に対する認識は、それと同じ。存在はしているのだろうが、自分の中には存在しない。そんなものを否定する気にも、肯定する気にもなれない。
自分に本気で近い存在の者は作らず、狭い世界で生きているセリトは本当の意味で、生きている。と、言えるのだろうか。
息をしながら死んでいる。
空虚な空間に居て、自分の事も他人事のような気がする。
何事にも危機感が及ばず、自分が今死ぬとしても「まあいいか」その一言で蹴って捨ててしまえる自分は、何故ここでこうして行動しているのだろうと、ふと不思議になった。
本を小さな作業机に置くと、コンコンとノックの音がする。
「晩ご飯」
半開きだった扉を律儀にノックして、そうセリトに告げるのはシズクだった。
「ありがとう」
笑みで返事を返して、セリトは席を立つ。
シズクが帰ってきたのはセリトたちがアジトに着いて間もない頃で、シズクの念能力だという「デメちゃん」で埃やチリを吸ってもらった。お陰で作業は順調に進み、片付けは2時間もしないうちに完了した。
今アジトに居るのは、8人。クロロ、パクノダ、マチ、ウヴォーギン、ノブナガ、フェイタン、シズク、シャルナーク。その他のメンバーは、まだ集まっていないらしい。
仕事のときにしか合流しないと言っていたから、まだ召集に応じていないだけだろう。その内チラホラと集まって来るのかもしれない。
セリトとクロロが気にしているのは、ヒソカのことだ。
先に他のメンバーと合流してセリトとクロロの事を説明している筈だったヒソカの行方は知れぬまま、何の説明もなしに合流してしまった。お陰で説明の手間を取らされ、セリトは非常に面倒臭かった。
「セリト?」
「うん?」
食堂への階段を下りていると、シズクに突然呼びかけられる。
「ツバキ?」
「え?」
「フリティラリア?よろず屋?」
いきなりそう言うシズクに、セリトは何かと驚く。
「どう、呼べばいいの?」
何となく微笑みを誘われて、セリトは微笑む。
「なんとでも。
できれば、親しみを込めてね」
“恋”はないが、“愛”ならある。
好ましいものには自然と笑みも浮かぶし、守りたいと思うものは大切にする。
決して死人にはありえない。
だがやはり、セリトは常人よりも遥かに、自分に対する興味が薄い。
それはどうしようもない事で、それも自分だと認めている。
「じゃあ、せっちゃん」
「……え?」
「せっちゃん」
「……」
「セリトだから、せっちゃん」
好きに呼べと言った手前、何だかやめてくれと言う気にもならず、足の進みの全く変わらないシズクの後を、無言でつていくしかなかった。
- Re: hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり… ( No.143 )
- 日時: 2011/01/18 16:18
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://bbs3.oebit.jp/kakiko/
相変わらずいただきますの一言はないままに食事は開始された。
……そう、まさに「開始」だ。
「コラ!ウヴォーてめぇッッ!!」
「なんだってんだ!?
わざわざオレの隣に座るからこうなるんだよ!!」
「うるさいね
少しは黙て(黙って)るね。
お前たちは動物か」
「オレが動物ならてめぇは虫だ!!」
「よく言ったノブナガッッ」
食卓はドンチャン騒ぎで、何もしていないのに疲労を感じる。
「(あ、ダメだ。頭痛くなってきた……)」
思わずその様子をボーッと眺める。いつもこうらしいことは、周囲が何も言わないことからも理解できるが、獣の躾はちゃんとするべきではないだろうか……
暴れまわって料理を取り合っているノブナガとウヴォーギンに触発されるように、フェイタンまでもが殺気を放っている。その3人以外は素知らぬふりで、各々食事を楽しんでいるようだった。
品数は多めで、サラダにスクランブルエッグ、サイコロステーキにハンバーグ、フルーツの盛り合わせに、何故か中華料理であるはずの酢豚と杏仁豆腐までが長いテーブルの中心に並べられている。
「(やばい、何をとっても濃い。)」
味の話ではない。味はむしろ美味しい。メドラーは料理オタクだと言えるほどに味にうるさいから、その料理を食べてきたセリトの舌も、十分に肥えているが、パクノダとマチの作る料理は素直に美味しかった。
よって、味の話ではないのだ。ここに集う人間は曲者揃いで、最早人間の域を超越しそうな勢いの者たちばかりである。そしてそんな人間が寄り集まって、統一性のない料理を暴れながら突付いている。
そう整理すると、また一層こってりさが増した気がして、セリトは思わずげんなりとした。
「口に合わなかった?」
セリトの真向かいに座るのはパクノダで、セリトの表情に料理が美味しくなかったかと心配されてしまう。
「あ、ごめんなさいっ
料理はとっても美味しいから」
そう言って、セリトは手の中にあるスプーンを動かしてコーンスープを口に含む。
程よい甘味に少しの塩気、コクのあるまろやかなスープは温かく、口の中で蕩ける様だ。
「そう?ならよかったんだけど……」
セリトに疲労した様子が心配だったらしい。要らぬ心配を掛けてしまった。
「大丈夫」
心配はいらないと、それを払拭するように微笑んだところで、隣から声が響く。
「食べながらでいい、聞いてくれ」
そう声を掛けたのは、クロロである。
皆が机の横に座っているのに対し、クロロは机の端、つまりいわゆる“お誕生日席”に座っている。不本意なことに、セリトは向かって(クロロを正面から見て)左隣に座っていて、右隣にはパクノダ、その横にシャルナークウヴォーギンノブナガと続き、セリトの隣にはシズクとフェイタンが座っている。
「今後の活動についてだが、ブレイベルグ博物館館長ラグズ館長の捜索を最優先とする。それと並行して、あるオークションに参加する。
シャル」
話を引き継いだシャルナークは「了解」と言って立ち上がる。
「えー、ラグズ館長の方はオレとパクが情報を集める。
何か分かり次第行動を開始。
そして、もし3月28日の時点で行動を開始していない場合、オークションに参加する。
このとき、ラグズ館長の捜索に何か進展があった場合、そっちを優先すること。
以上。
何か質問は??」
「はい」
そう言って挙手したのはシズクだ。
「オークションで狙うものって?」
「えーっと、」
そう言って小さなメモをめくる。
「イライア・グドーム著“揶揄”っていう本。
あとはそれぞれ欲しいものがあれば参加していいんだよね、団長」
最後の方はクロロに向けて放ち、クロロもそれに頷いて答える。
「って言っても、小さな骨董商がその本のためだけに開くオークションだから、その骨董商の所有物がかけられるぐらいだよ」
「今回も暴れられそうにねーな」
つまらなそうに頭の後ろで腕を組むウヴォーギンに、大方同じ様な反応のノブナガ。似たもの同士なのだろうということをセリトが認識して、その後はそれぞれに食事を楽しみ解散となった。
- Re: hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり… ( No.144 )
- 日時: 2011/01/20 11:47
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://bbs3.oebit.jp/kakiko/
「シャワー?」
大胆にスーツを着こなす長身の女。
「……」
それに無言で頷く青と紫のオッドアイ。
一階の玄関ホールにいるパクノダとセリトは、入浴の方法について話している。正確に言えば、いつもはどうしているのかと問うたセリトに、パクノダが返答しただけなのだが。
「そう言えば、どうしてるのかしら?」
「え?」
……まさか、謎を深めることになるとは思っていなかった。
「ここにシャワーなんてないし……
私とマチは大きな湯溜めに沸かしたお湯を使ってるけど、他のメンバーはどうしてるのかしら」
見たところ、全員一定の周期で清めているように見える。
クロロやシャル、シズクなんかは毎日入っているような気さえして、そう言われれば気になった。
セリトにはサラマンダーとウンディーネが居るから、極論で言うと、何処ででも湯には浸かれる訳なのだが、疲れを癒すための入浴に労力を注ぐという無粋なマネはしたくないので、それはまた最終手段だ。
と言っても、能力を使う前となんら変わらず、自分でも殆ど変化が感じられない程度なのだが。
「聞いてみたら?」
そう言われて取り敢えず頷くが、クロロの傍、つまり危険地帯に自ら行くのはあまり気が進まず、シズクの部屋に訪ねることにする。
「ありがとう」
頭の中で早々に整理をつけると、パクノダに礼を言ってシズクの部屋へと移動する。部屋の前で戸を叩くと返事が返ってきたので、セリトは部屋の戸を少し開けた。
「せっちゃん
なに?」
本に目を落としていたシズクは、ずれた眼鏡を手で押さえながら顔を覗かせたセリトに問う。
「いや、聞きたいことがあって」
「?
どうぞ」
シズクの部屋はあまり物が多くなかったが、一つある背の低く足の無いソファーの隣を空けられて、セリトはすぐさま手を振る。
「あ、いいの。
普段、お風呂ってどうしてる?」
一呼吸置いて、セリトは本題に入った。
「街まで行くよ」
「街まで?
結構あるでしょ??」
確か、シャルナークの車で15分程度走った筈なので、5km以上はあるはずだ。
行こうと思えば造作も無いだろうが。
「でも、お風呂には入りたいでしょ?」
そう言われて、まあそうかと納得する。事実、セリトもこうして聞いて回っている程度にはシャワーなりなんなり、身体を清めたい。
「シャルか団長は?」
「まだ訊いてない」
どうやら街まで行くことも、視野に入れたほうが良さそうだ。
「ありがと、訊いてみる」
「おやすみー」
暢気なシズクの声におやすみと返して、シャルの部屋へと移動する。が、問題発生。
「あー…
シャルナークの部屋、知らないや」
と、言いつつスンスンと鼻を動かす。
「こっち、かな?」
自信はないが、なんとなく薄っすらとする匂いは石鹸の匂いだ。毎日入っていそうなので不潔な匂いはしない筈と、薄っすらと漂う匂いを辿っていき、辿り着いた部屋の戸をノックした。たとえシャルナークでなくとも、石鹸の匂いのする人物が不潔な訳も無い。入浴をどうするかの相談だ。シャルナークでなくとも解決できればいい。
「どうぞ」
……前言撤回。
セリトは踵を返す。
「で?」
よりも戸を開けて摑まるほうが早かった。
「……」
ギギギッと振り返ったセリトは、心底嫌そうな顔をしていたに違いない。
その一、何故部屋の人物の気配に気付かなかったのか?
誰でもいい、と思っていたからである。
その二、いきなり踵を返して来た道を戻ろうとしたのは?
当然、その人物が会いたくなかった人物だったからである。
「こんな時間に部屋をご訪問とは、期待しても良さそうだ」
そして、このアジトでセリトの態度が他とは違う人物とは、たった一人だ。
「どうして、貴方がこの部屋にいるんですか
貴方の部屋は一階でしょう」
皆の団長、クロロである。
セリトは確かにクロロの気配の色濃く残る部屋で、今日本を漁った。それも勝手に。
あの大量に積まれた本を見る限り、クロロの部屋で間違い無かった筈だ。
「あれは書室だ」
……なるほど。
その考えは無かった。
まさかコンクリート剥き出し、鉄筋剥き出しのお世辞にも綺麗とはいえない建物に、書室などと言うお上品なお部屋があるとは考えが及ばなかった。
「そうですか。
でしたら部屋を間違えたので、これで失礼します」
嫌な予感しかしないので、セリトは早々に撤退することに決める。
まさか石鹸の匂いだとは思わなかった為、部屋を間違えたのだ。クロロの印象は、僅かに香る香水の匂いだった気がしたから。普通は気付かない程度の香りは、ここ数日間、距離の近かったセリトに強い印象を与えた。
普通は気付かない程度の香りだらこそ、それに気付くと逆に強い印象が残ってしまって、正体が分からなかった。
「いいや、その心配はない。
シャワーだろう?できない相談じゃないと思うが」
そう言ってセリトを腕の中に閉じ込めてしまったクロロだが、香る石鹸の匂いにまだ濡れている髪。しっとりとした肌からはどういう訳か目を逸らして、セリトは溜息を吐く。
どこを取っても風呂上り、シャワーを浴びた後、と言う風情のクロロを前にして、不本意だがクロロに訊くのが一番手っ取り早いと判断せざるを得ない。
一度捕まってしまうと逃げられないのはとうの昔に学習した。
満足していない様子のクロロから逃げられるような気もせず、セリトは諦めてクロロに抱えられた。
やっと、やっと!!
セリトがクロロにほんの少し!!ほんの少しですけどちょっとかわいいところをっっ
「しっとりとした肌からはどういう訳か目を逸らして」
何で目を逸らしたんだ!?今までならそんなことはしなかったはず!!
「何で目を逸らさなきゃいけないの?私があいつによって何か行動するなんてありえない」
ぐらいの勢いだったのに!!
流石クロロ!駄々漏れの色気でついに主人公を!!!!
ああっ興奮が!!興奮が!!!!
長かったよ……
クロロよ、お前を相手役に選んで、こんなによかったと思った日は無い。
むしろ、
「なんでこんな何考えてるか分からんようなキャラにしたんだよ自分っ
第一、私この2人みたいに頭よくないし、お前らの行動パターンなんて分かるか!」
って逆切れししてたぐらいなのにっ
うっ(´・ω・`)
でも、そうだよね。クロロじゃないと、セリトなんか落とせないよね。うんうん。
ああ、なんだか終始自己完結で申し訳ないのですが、どうか読んでくださった方にもその点、気付いていただけたらと思います(´Д`★)
長いあとがきで本当に申し訳ありません(´・ω・`)
ここまでお付き合いくださった方、本当にありがとうございました(o'∀'o)ノ))
- Re: hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり… ( No.145 )
- 日時: 2011/01/22 00:16
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://bbs3.oebit.jp/kakiko/
部屋へと戻ったセリトは手早く必要なものを手に持つと、すぐにクロロの部屋へと戻る。建物の端と端にあるセリトとクロロの部屋は離れていて、思いの外広い建物に疲労を感じた。
クロロの部屋をノックするまでもなく戸が開き、隙間からセイロンが飛び出してくる。慌てて着替えを持ち直してセイロンを受け止める。寝巻き用のパーカーが下に落ちたが、そんなことは気にもならないらしいセイロンは、セリトの胸の中で嬉しそうだ。
セイロンの為に戸を開けたらしいクロロは想定内だったのか、はたまたもう慣れたとでも言うような様子でセリトの落ちた着替えを拾って渡してくる。「どうも」と言って受け取って、クロロの部屋へと入る。
先程までなかったワインのボトルと、中途半端にワインが注がれたグラスがテーブルの上に置かれている。ワインの似合いすぎるクロロに何故か笑いを誘われるが堪えて、セリトはクロロの指差した浴室へと向かう。
「結構きれい」
建物全体にヒビが入っているのに、浴室だけは壁の色も材質も違うところを見ると、ここだけ改装しているのかもしれない。壁はヒビも入っていなければ、鉄筋も除いていない。それどろか白い壁紙まで張ってあって、なんだか新鮮な気分だ。
セイロンを床に降ろすと、セリトは着ていたものを脱ぎ捨てていく。裸になるとセイロンを抱き上げて浴室に入る。先程までクロロが入っていたのは分かっていたことなので、浴室はぬくいままだろうと思っていたが、案の定白い湯気は浴室に漂っていた。
「……チッ」
兎は、身体を濡らすことを好まない。
嫌な予感を覚えたらしいセイロンは、セリトの腕の中で暴れる。
そりゃ、もう、暴れる。
「コラッ
落ちるでしょっ」
もちろんそんなヘマはやらかさないが、このままでは洗えそうにも無い。
「(えー、それは嫌だなぁ……)」
自分の中に浮かんだ打開策に辟易するが、このままではどうにもこうにもない。
仕方ないと諦めて、セリトはセイロンを床へと降ろした。もちろんセイロンは逃走し、だがしかし閉まっているドアから出ることも出来ず、脱衣所の中を逃げ回っている。
セリトは溜息を吐きながらバスタオルを巻いて、落ちないように胸元を織り込む。
「よし
セイロン、行っていいよ」
そう言ってガチャリとドアを開けると、まさに脱兎の勢いでクロロの元へと駆け寄って行った。
「なんだ」
その声が聞こえたかと思うと、セイロンを抱いたクロロが現れる。バスタオル姿のセリトを見て首を傾げるが、セリトの視線に、クロロの期待する色が無いことを知るなり、厄介ごとに巻き込まれることを予想したらしいクロロは、セイロンをセリトに渡すと踵を返そうとする。
「まぁ、そう急がなくてもワインは待ってくれるでしょう」
ガシリとセリトに腕を掴まれたクロロの顔には、面倒だと書いてある。
だがそんなことはセリトには関係ない。当然逃がすつもりも無く、お互いに力の拮抗している2人は決着が付けられない。先に仕掛けた方の要求に応じるか、はたまた相手が諦めるまで自分も粘るか。当然その場合どちらも疲れ果て、疲労も凄まじいことだろうが。
本来、クロロもセリトもしつこい性質では無いのだが、どういう訳かお互いに譲らない場合が多い。
今回仕掛けたのはセリトで、相手がセリトである以上、クロロも大いに粘る必要があるのだが、要求に応じるよりも疲労が溜まりそうなので、大人しく折れることにする。
「……で、何がお望みかな?」
「随分と協力的ですね」
「かわいいかわいい妻の頼みだ。きいてやらないこともな……」
続く言葉は脇腹に見事にヒットしたセリトの肘鉄に遮られ、クロロは思わずしゃがみ込みそうになる。
「っっ」
俯いて脇腹を押さえるが、念も何も纏っていなかった為、「硬」でしっかり硬くされたセリトの肘鉄はモロに利いた。
余計なことを口走ったクロロは、身体を鍛えていてよかったと、これ程に思った日は無かったと言う。
今回クロロへたれ臭いな…
なんだか、前回セリトに言わしたので(なにを?)その反動とでも言いましょうか、セリトの尻に敷かれるクロロになってしまった。
どうしてこうなった?
のではない。
どうして、も!こうなったのであると言わせていただきたい!!
すみませんすみません、いい訳ですごめんなさい。
ご覧くださった方、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました ( ´艸`)★。、
- Re: hunter×hunter 絵なんか描いちゃったり… ( No.146 )
- 日時: 2011/01/22 02:42
- 名前: びたみん (ID: J7cEmcFH)
- 参照: http://bbs3.oebit.jp/kakiko/
「セイロン、いい子ねー
後で桃あげるからねー」
「よし、そのままでいろよ」
薄ら寒い笑顔を浮かべた男女一組。
「……チ。」
プルプルと震える哀れな子羊……基、耳を後ろに垂らすジャッカロープが一匹。
割と奇妙な状況に、恐らく他のメンバーは首を傾げるだろう。
セリトとクロロは、獣臭のするセイロンを洗おうとしていた。随分と恐ろしい迫力を醸し出しながらではあるが。
暴れるセイロンを洗う打開策としてセリトが考え出した方法は、「もう一人の主人を巻き込むこと」である。恐らく一番簡単で、手っ取り早い方法の筈だ。実際クロロはこうして協力しているし、セイロンも震えながらもそろそろ白い旗を揚げようかと、降参の姿勢を見せ始めている。
セイロンを洗おうとは決めたものの、一歩間違えれば大変なことになる。汚いままでは衛生上好くないのは確かだが、耳に水が入ると聴覚を失う恐れがあるし、水を弾かない兎の毛は、乾かさないままだと皮膚病に陥ってしまう。
頭から水をぶっかけてもよさそうなものだが、実際問題そういった恐れがある以上、慎重に事を運ばなければならない。暴れられると、非常に困るのだ。
シャワーを手に持ったセリトは、コックの傍に居るクロロに頷く。クロロもセリトの合図に反応してシャワーのコックを捻った。丁度いい具合に出てきたシャワーの勢いを、一応確かめてからセイロンの丸まった背中にゆっくりと掛ける。
シャワーの方は大丈夫そうだと判断したクロロは、人間用の物ではあるが、セリトの傍にシャンプーを置いた。
「もういいです」
そう言ってセイロンからシャワーを引いたのを見て、クロロはコックをきゅっと捻る。ポタポタと湯の滴るシャワーをクロロに渡して、シャンプーのボトルを押す。手の平に取った液体をよく泡立てて、セイロンの背中を洗おうとするが、やはり諦めきれないらしくセリトの傍から逃走する。
狭い室内の中では逃げようも無いが、捕まえようにもセリトの手は泡だらけで、セイロンの顔に付いたりすると洗い流すときに苦戦するだろう。
小さくて小回りの利くセイロンは狭い室内を飛び回り、人間二人組は眺めている。
脚でセイロンの寸前を塞いだクロロに「よくやった」と内心褒めつつも、セリトは脚をセイロンに絡める。ふわりと優しく絡め取ると、やはり案の定バランスを崩すが、後ろにクッションがあることは分かりきっているのでそのまま大人しく身を任せる。
「お見事」
すぐ後ろから聞こえる声に「どうも」と返して、脚でセイロンを絡め取ったままよく洗う。
襲ってこなかった衝撃は、背後にいたクロロが見事にキャッチしたからである。
素早い判断でセリトを受け止めた行動とは裏腹に、クロロの視線は、肌蹴た(はだけた)セリトの脇腹から腰に掛けてのラインに釘付けだ。気を散らしていても人一人を素早く受け止めるだけの技量の高さは大したものだが、些か思考はそれから逸れていて、素直に賞賛は送り難い。
「チー…」
嫌そうな声を挙げたセイロンは、やはり不満そうな顔をしながらも大人しく洗われている。自分が主人に選んだ二人組からは、どうあっても逃げられないと観念したようだ。
「もう構いません」
自然と後ろにのめっていた姿勢は元に戻り、クロロの支えも必要が無くなる。
筈なのだが、巻きついた腕によってそうもならなかった。
こういう状況に陥るのは想定済みで、セリトは甘んじてその状況を受け入れる。
こういった状況に陥ることと、セイロンの耳が聞こえなくなるといった危険を回避と、どちらを優先するかを天秤に掛けたとき、後者を取ったのはセリトの性格上必至といえる。
甘んじて受けた筈の状況で、セリトの無視によって全く甘くない空気の中、セイロンの身体は無事洗濯され、途中身震いしたセイロンによって泡やら毛の混じった水やらでぐちゃぐちゃになりつつも、クロロとセリトは無事任務を完遂した。
データが一度ふっとびました。
目から鼻水がでるかとおm((汚い
今回は、ベッターな展開…
に、したかったんですが、久々にセクハラ爆発クロロの予定が、以前よりも控えめクロロになってしまいました( ゜Д゜)
まあ、クロロもセリトの肘鉄は遠慮したいよねー
でも反撃を逆手にとって押し倒しそうな気もしますが。
十分ベタな展開にはなってくれました。
そして流石セリト、ないすばでー。
女を掃いて捨ててきたクロロ((だたの偏見と願望と妄想))の視線を釘付け。
やっぱり私の中では、この2人が一番しっくり来ますね。
自分の作り出したキャラに対する贔屓目もあるでしょうが。
クロロはセリトにしか落とせないし、セリトはクロロにしか落とせない。
お互いが対等な立場と能力を持ってこその関係だと思っています(´・ω・`)
お互いにないところも持ち合わせてますしね。
改めて考えるとよくわかりませんが((おい
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