二次創作小説(紙ほか)
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- 【inzm】空色の涙 第2章更新中!!
- 日時: 2014/04/13 21:40
- 名前: 志保 (ID: fnEXgJbc)
はじめまして、またはお久しぶりの方がいらっしゃると思います。
やっと1作完結したからと言って調子に乗りまた小説を作り始めた馬鹿作者の志保です。
※注意事項
Ⅰとりあえず作者である私の事を嫌いで仕方がない人はお帰り下さい。
Ⅱパクリ、荒らし等は他のお客様にもご迷惑を掛けるのでご遠慮ください。
(基本荒らし様は無視とさせていただきます)
Ⅲ読む人の目を腐らせる可能性がある駄文です。読む際はお気を付け下さい。
ⅣもうすでにGOも始まっていますが作者は無印をこよなく愛している為無印作品となっております。
以上の事を守れる心優しい方は見てやって下さい。
■設定 >>2,>>9
□Prologue >>1
第1章『彩』 >>63
第2章
文化祭について >>80
(係についての補足、メンバー等)
001 >>64
002 >>68
003 >>69
004 >>79
005 >>81
006 >>84
007 >>85
「解説」とは
その名の通りこの駄作者が文章では上手く伝えきれなかった事を拙い文で皆様にご紹介するということです。「解説なんて読んでも変わんねぇよ!!」ということはスルーしてもらってもまったく今後の話には関係ないので大丈夫です。
(参照:駄作者志保の脳内)
■宝物
風風 >>71
□更新停止のお知らせ >>73
更新開始のお知らせ >>75
□お客様□
奈流羽(音愛羽) sama
風風 sama
カゲロウ sama
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.21 )
- 日時: 2013/04/28 09:31
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
008
一歩踏み出そうにも踏み出せない。
ドアの向こうを見ればバケツをひっくり返したかのような雨と止みそうにないどんよりとした雲が浮かんでいた。
南「ついてねぇーな……」
いいや、これは自分が悪い。
朝にあの2人の忠告を聞かずに折りたたみ傘さえ持ってこなかったのだ。
2人はそれぞれの事があり今から家に帰って夕食の当番をする俺との帰宅時間は大幅にずれているのだから残されている道は一つ。
南「(走る……しかないのか)」
ここから駅まで歩いて20分。
現役で運動部に入っている俺が走っても最低10分はかかるだろう。
その後に電車に揺られる事20分。そこから走っても駅から家まで15分。
考えれば考えるほど憂鬱になる。
空「(さて、どうしましょうか)」
傘が無いのか?いいえ違います。
下駄箱の前で困ったように立っている赤髪さんの事を言っているのです。
どうやら傘を忘れたようで。
周りに女子がいれば誰かが顔を真っ赤にして貸すのでしょうが残念ながら人一人すらいません。
赤髪さんは誰か、疑問ですよね。
あの人の髪に似ているようで似ていない赤い髪にはちみつ色の瞳。
物腰は友達いわく「俺様」らしいですがフレンドリーな性格の為、男女問わずに人気でその甘いルックスでモテモテ。
以上が春奈ちゃんからのデータでした。
そんな先輩の名前は「南雲晴矢」先輩。
立場上何事もなかったように横を通り抜けるのは人としてあれですよね。
仕方ありません。誰だってそうするでしょう。
空「あの……傘、貸しましょうか?」
代わりに風邪を引いてもこの学校に支障がでない私が雨に打たれます。
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.22 )
- 日時: 2013/04/28 20:54
- 名前: カゲロウ (ID: dZI9QaVT)
そ、そんな事無いですよ〜。
志保さんの方がネーミングセンスがあると思います!!
俺の場合はカッコ良くしようとばかりに変な名前になりますし。
零「挙げ句の果てに2回も改名させられると言う結果に・・・・・」
だから今度は変にならないように30分位かけて考えてた力作です!!
そういえば言ってませんでしたね。「失い過ぎた少女」完結、おめでとうございます。
俺なんか2作品も作ってたのにどっちも失敗して断念しちゃいましたし。
零「え?じゃあ改名した意味って何!?」
ふっふっふー。安心しろ、零!
今度は断念しないような作品を作るから!
零「いや、めっちゃ不安なんだけど…」
ちなみにぬら孫じゃあ無いよwww
零「え?じゃあなに?」
出来てからのお楽しみだ!
じゃあここらで戻ります!
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.23 )
- 日時: 2013/04/30 21:53
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
カゲロウ sama
いえいえww
私のセンスはやばいですよ。
2年生の時にクラスでなかなか話さない男子と同じ委員会になった時、今まであまり関わらなかったせいか苦手意識を持ってしまった時に自分の中でキャンペーンを行ったんですがその名前がw
『○○君恐怖症を直そうキャンペーン』ですからw
友達に「お前、それはない」とか言われちゃいました←
お祝いの言葉ありがとうございます。
支えて下さった人達のおかげで完結しました。
ぬら孫じゃないとすると……?
あ、そういえば進撃の巨人のアニメが始まったので第1話から見てます。
毎週見る度に「早く次回が見たい」といっている位ですw
ミカサがハイスペックすぎてすごい。
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.24 )
- 日時: 2013/04/30 22:19
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
009
あれ、何でだろう。何かがおかしいよ?
どうしてこうなったのかな?
南「いやー助かったわ。本当にありがとな。」
空「いえ……」
私のお気に入りの傘は私の手の中ではなく先輩の手の中。
だからと言って私は雨に打たれながら全力疾走をしておらず呑気に歩いている、が雨に打たれていない。
分かりましたか?あれですよ、いわゆる一つの傘を2人で使う『相傘』をやっています。
これは彼のファンに見つかった瞬間死亡しますね。
空「あの、別に私は走って帰るのでいいのですが……」
南「傘の持ち主が濡れて帰る、っていうのは聞いた事ねぇぞ。」
そうですね、大体の人が相傘をしますよね。
だってそう言う人のほとんどの貸す相手が「幼馴染」とか「恋人」とかですものね。
念を押しますよ?私とこの先輩はただの上下関係の中で生きる為に顔を合わせたただけの関係です。おかしいでしょう。
空「ではせめて私が傘を持ちます。」
南「あんたは背が低いから俺が腰をかがめて歩かなくちゃいけなくなる。」
グサッときました。
心に癒えない傷ができました。
普通そういう事言います!?背が低い人の大半はそれを気にしてるんですよ?
コンプレックスにしてるんです!!それを堂々と……。
南「まぁ女子はいいだろ。男が背低いと格好つかねぇけど女は低いくらいの方がいいと思うけどな。」
どうやら落ち込んでいる私を見てどうにかしないとと思ったらしいですが逆効果ですよ。
その励まそう、という心遣いはとても嬉しいですが余計に心の傷が深まります。
空「(さて……)」
最大の難関を忘れていました。
駅に着いて驚いた事に南雲先輩も私と同じ電車だと。
そして降りる駅も一緒でした。
はい、ここでシンキングタイム。
ここまで一緒だったとしてもこれからどうすればいいでしょう?
私と南雲先輩の家の方向は素晴らしいぐらいに間逆です。
傘は一つ。
雨はなぜか先ほどよりも酷くなっているような……(気のせいにしておきましょう)
南「どうすっか……」
いや本気でどうしましょうか。
隣では「夕飯の準備……」とか呟いています。
どうやら先輩の頭の中には2人とも濡れない考えしかないようで選択肢は3つ。
1 私が全力疾走で家に帰る(濡れて帰る)
2 南雲先輩が全力疾走で家に帰る(濡れて帰られる)
3 片方がどちらかの家まで送ってから自分の家に帰る。
1、2はどちらかが風邪を引くというコストを支払い3は多くの時間を費やします。
きっと南雲先輩の頭の中では3番で先輩は私を送り届ける気でいるそうで。
空「先輩、私が全力疾走で家に帰れば全て解決すると思いますが。」
南「いやいや、風邪引くぞ。」
ほらね、あながち皆の噂は間違っていないそうで優しいでしょう?
空「では失礼します。」
傘をさしたまま棒立ちになっていた先輩を後ろから軽く押し豪雨の中へ。
私はその先輩の手を引きます。
どっちの方面に?勿論そんなの……
南「おい!?こっちは俺の家の方向だぞ?」
空「先輩は夕食の当番があるそうじゃないですか。」
「いや、でもなぁ;」と言って不満を漏らしつつ歩き続けているので駅は除々に遠ざかる。
ここら辺まで来れば引き返すにも引き返せないはずだ。
あーあ、きっと家に帰る頃にはこの夕暮れは暗くなるんだろうなぁ。
- Re: 【inzm】空色の涙 ( No.25 )
- 日時: 2013/05/03 22:21
- 名前: 志保 (ID: wxZ0SJGK)
010
空「先輩、私は……」
南「いやいや、上がっていけ。じゃないと俺があの二人に殺されるんだよ。」
先輩が指す二人がどんな方か分かりませんが私こそこの事があなたのファンに見つかったら死にます。高い確率で。
空「本当にいいですって。それにここでおじゃまさせてもらったら余計帰るのが遅くなります。」
もうすでに空は暗くなりつつあるのにここで入ってしまったら家に帰る頃はきっと真っ暗。
そんな中一人寂しく家に帰るのなんてむなしすぎます。
南「帰りは雨があがってからの方がいいだろ。さっきより酷くなってるし。傘があっても濡れるだろ、この感じじゃ。」
その説明には納得がいきます。
現在降っている雨は「酷くない」と言い聞かせられるほどのレベルではありません。
天気予報ではこれは夕立で少しすれば上がるそうなので待っていればなんとかなるのでしょうが……。
空「いえ、帰ります。」
これ以上関わりたくないのが私の心境。
関われば関わるほど事態が悪化するのが基本です。そう、お決まりなのです。
南「ごちゃごちゃうるせぇな。あんたのその性格というか……物言いというか……風介に似てるぞ。」
……………はて。
空「南雲先輩、お聞きしていいでしょうか?」
南「あ?」
最悪な事態が浮かび嫌な汗がつたう。
空「その……先輩と同居していらっしゃる方は……。」
「あれ、言ってなかったか。」と言ってからのこの発言。
私はどん底にまで落とされます。
南「ヒロトと風介だよ。」
『ヒロト』、とは我らが生徒会長『基山ヒロト』先輩の事ですか?
『風介』、とは学校で女子からの人気が高い『涼野風介』先輩の事ですか?
と念のために確認したところ。
南「?あぁ、そうだけど……」
すいません、今すぐ帰らせて下さい。
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