二次創作小説(紙ほか)
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- 東京喰種re ーもう一人の半喰種ー 第二部開始!
- 日時: 2016/05/09 00:58
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
ここは人が多く住む街 ー東京ー
ここには人間と
人間を喰らう喰種が存在している
これは人間と喰種の間に産まれ
人間と喰種の戦いに身を投じ
様々な運命と戦いながら己の生きる道を探す奇跡の双子の物語である。
※タイトル変更しました
どうも、忙しくて若干疲れぎみな掛け持ち大学生作者の竜でございます。
今回は最近、アニメと漫画を視聴・読破し、一気にハマってしまった東京喰種の二次創作を書きます。(映像で予定していましたが書けないようなのでこちらで更新する予定です。たぶんあっちはロックします。)
設定
・オリキャラ主人公及びオリキャラ組織あり
・死亡表現あり
・if設定あるかも
・物語は基本原作沿い
・原作キャラも出す
・オリ設定若干あり
・更新少し遅い(掛け持ちしているため&大学生だから)
こんな感じ。(増やしたり減らしたりするかも)
主人公
名前 皐月香苗
性別 女
年齢 19
性格 比較的温厚な性格。ただ争いとなると好戦的となる。ただ仲間や弟を大事にする。統率力があり慕われる。
容姿 身長180ぐらいの長身。紙は黒よりのセミロング。胸はFぐらい。
能力
赫眼 右目
赫子 羽赫・鱗赫・尾赫を扱う(上手く出し入れ可能。ただし羽赫のみあまり機能しない)
赫胞 羽赫 二つ(正常機能を練習中)
鱗赫 四つ
尾赫 一つ
赫子の形状
羽赫 蝙蝠の羽のような形状、少し鍵爪
鱗赫 鋭利な突起
尾赫 二股に別れた鍵爪形状
設定 人間と喰種の間から産まれた喰種。ハイブリッドのため片目のみ赫眼。喰種としては珍しく3つの赫胞・赫子を持っている。父親を喰種に喰われ母親を謀殺されたため人間と一部の喰種を恨んでいる。母親の旧友・芳村の計らいであんていくに勤務している。四方さんに武術を鍛えてもらっている。あんていくに勤務の傍ら様々な区に渡り歩き同士を集結、謎の喰種集団「漆黒の翼」を結成、その大将を受け持つ。「アオギリの樹」とは時に共同・時に敵対している。アオギリの幹部・タタラとはライバル関係だが交友関係でもある。マスクが犬をモチーフにしているためCCGからはSSレート「ケルベロス」の名がついている。
弟も
名前 皐月飛燕
性別 男
年齢 19
性格 好戦的だが姉主義のシスコン。仲間を大切にする。統率力はあまりないが頭脳明晰。
容姿 身長178ぐらい。華奢な細身体型だが弱くはない。髪は蒼よりのセミショート。
能力
赫眼 左目
赫子 甲赫・鱗赫・尾赫(上手く出し入れ可能。ただ尾赫のみ機能しない時がある。)
赫胞 甲赫 二つ
鱗赫 四つ
尾赫 一つ(正常機能の練習中。)
赫子の形状
甲赫 カブトムシの背中のような形状
鱗赫 鍵爪の形状と鋭利な突起。左右に1つずつ。
尾赫 鋭利な突起
設定 香苗の弟。(産まれるのが遅かったため弟)赫眼は左目。幼い頃から姉に守られて育ってきた。姉と同じくあんていくに勤務している。情報収集の為に姉とは1日置きにシフト交代している。謎の喰種集団「漆黒の翼」の副大将兼参謀。姉とは違い嗅覚に特化している。龍のマスクをしているのでCCGからはSSレート「ティアマト」の名がついている。腹が減ったときの肉調達担当。アオギリのアヤトとはライバル関係だが交友関係でもある。ヤモリが大嫌い。
W主人公はこんな感じです。
こちらが第二部から登場する主人公ポジション(メンター)。
名前 九重焔
性別 女
性格 冷静に物事を判断する。ただ狂うと手が付けられなくなる。
年齢 25
容姿 巨乳のスレンダー美女。Fカップの189cmぐらい。デニムをよく履いていて上はベストが主体。
赫子の種類 鱗赫と羽赫
鱗赫・・・サソリの尾のような形状。周りに無数のとげを出し入れすることができる
羽赫・・・悪魔の羽をモチーフにしている。少し霧状のため、あまり飛べない。霧状からスコールのような弾丸を放つ。
五感の強化箇所 聴覚
Rc値 2958
赫眼は左右どっち? 左
捜査官の階級 一等
クインケ ホラン Å+
どんなクインケかの説明 日本刀のようなクインケ。しなるように作られているため鞭にもなる。
設定 佐々木琲世と同じく半喰種。製造者は嘉納。佐々木より早く捜査官として育てられていたが、クインクス班ができるまでCCGでは極秘事項として扱われていて、公になったのはつい最近。今までの情報や資料を基にプロファイリングすることを得意とし、数々の喰種事件を陰からサポートしてきた。CCG内でも『プロファイリンガー焔』の異名がついている。
クインクス班のメンターに任命されてからは指導を主にしていて捜査は班長や班員に基本的に任せている。個人自身の実力としては昔、有馬班に所属していたが、実力は佐々木とほぼ同レベル。だが、喰種としての力を使うときは情緒が狂い、沈静弾を10発ほど当てないと喰種としての破壊衝動を抑えられない。喰種としてのレートはSS++という特殊なレート。佐々木より格段に強い。
子供のころからの記憶はなく、唯一覚えているのは男のように生きろと言われた父の言葉のみ。焔という名前はそこから由来し、改名している。(昔の名前は遥香)赫胞は利世の物と霧島絢都の赫胞を少し改造したものを埋め込まれている。
料理は格段にうまく評判が高い。佐々木班のクインクスとシェアハウスを開始してからはほぼ毎日料理を作っている。
原作キャラとの関係 暁とは有馬班時代からの親友。佐々木を同じ境遇という関係から少し親近感を持っている。
サンプルボイス
「私は九重焔。このクインクス班のメンターよ。」
「久しぶりね暁、有馬班以来かしら。」
「佐々木一等・・・私もあなたと同じ半喰種よ。」
「殺す!コロシテヤルウウウウウウウウウウウ!!!!」(狂気状態)
「私は焔・・・・・CCGの焔よ・・・・。」
よろしくお願いします!!
自分のオリキャラ(増やすかも)
皐月香苗(さつきかなえ)あんていく兼漆黒の翼・頭領→漆黒の翼・頭領
皐月飛燕(さつきひえん)あんていく兼漆黒の翼・副頭領→漆黒の翼・副頭領
高城零(たかじょうれい)中立→漆黒の翼・幹部兼医療
火神幸司(ひがみこうじ)喰種集団「紅蓮」リーダー→漆黒の翼・幹部兼紅蓮隊・隊長
樟葉勝利(くずはしょうり)喰種捜査官・准特等
現在オリキャラ提供してくれた方
黒露様 (雨宮水月 あめみやみなつき)あんていく→アオギリ
(賤ヶ夜斎 しずがやいつき)喰種捜査官・上等
赤様 (九弥快斗 ここのびかいと)中立→漆黒の翼
(笹川天 ささかわてん)アオギリ・龍氷会
(青波静 あおなみせい)喰種捜査官・上等
(雛森秋 ひなもりあき)野良→漆黒の翼・スナイパー
豆つぶ様(東雲唯里 しののめゆいり 東雲善 しののめぜん)アオギリ
(瑞慶山相馬 ずけやまそうま)あんていく→漆黒の翼・諜報員
夜南様 (蜂条雀 ほうじょうすずめ)あんていく→漆黒の翼
(水縁・ベアトリクス シュイユェン・ベアトリクス)喰種捜査官・上等
露扇様 (薬袋朱奈 みないすな)喰種捜査官・上等
アマグリ様 (如月牡丹 きさらぎぼたん)元アオギリ→漆黒の翼・特攻隊
(柊琥珀 ひいらぎこはく)漆黒の翼・裏切り者→アオギリ(予定)
ヘ音記号様 (鬼背朝霧 きせあさぎり)喰種捜査官・一等
(名儀御言 なぎみこと)喰種捜査官・上等
アーリア様 (片桐謙史朗 かたぎりけんしろう)喰種捜査官・上等
- Re: 東京喰種 −奇跡の双子− オリキャラ募集中 ( No.51 )
- 日時: 2015/08/02 00:09
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: mvmekIau)
赤様
変更確認しました。
これなら何とか組み込めそうです。少し変更するかも知れませんが・・・・
- 第9話 ( No.52 )
- 日時: 2015/08/02 14:25
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Mg3hHTO1)
第9話 「覚醒」
その後も香苗は董香を見ていた。しかし、クインケ二つという圧倒的な力の差に大ピンチに陥っていた。
真戸「さあて・・・・ラビットと笛口の娘はどっちで葬ってやろうか・・・。」
董香「この・・・・・くそじじい・・・」
真戸「口の悪い喰種だ・・・・。」
そう言うと、董香をとらえていた方とは違うクインケで遠くのほうに隠れていたヒナミちゃんを捕まえた。
ヒナミ「きゃっ・・・・」
董香「やめろおおおお!!」
香苗「(ここは・・・ヒナミの覚醒を見るのも手ね・・・)
堤防沿い
金木「(どうすれば・・・・・この人をわからせるためには・・・どうすれば・・・・)」
金木は亜門にどうすればわかってもらえるかを模索していた。向かっていては一方的にやられながらも負けずに立ち向かっていた。
飛燕「(金木・・・・さっさと受け入れろよ。やつのちからを・・・。)」
亜門「いいけげんに・・・しろ!!」
力のこもった一撃が金木に強打した。金木は頭から血を流していた。
金木「(やっぱり・・・これしかないのか・・・仕方ないけれど・・・今だけは・・・僕の中にあるあなたを受け入れます・・・)。」
金木はマスクについていた口のチャックを開けた。
金木「リゼさん!!」
金木の左目が赤くなった。後ろを振り向いていた亜門に向ってとびかかり肩を喰った。
亜門「ぐう・・・!!」
亜門は何とか振りほどいたが金木は先ほどより様子がおかしかった。
飛燕「(ようやく受け入れたか・・・お前の中に眠る・・リゼの力を・・・)。」
金木「(食欲におぼれそうだ・・・快楽に堕ちていくのがわかる・・・だけど僕は・・・・人を・・・見失わない!!)」
金木の腰あたりから鱗赫が二本出てきた。リゼの鱗赫だ。
先ほどのひ弱な攻撃とは裏腹に攻撃的になり亜門と互角に戦っていた。
亜門「こいつ・・・クインケを狙っている!?」
金木「この力なら・・・・!!」
亜門「なめるなあ!!」
ガキン・・・・・がしょん
金木の一撃により亜門のクインケは破壊された。
金木「これで・・・・この人も戦えない・・・。ぐっ!!」
金木は苦しんでいた。湧き出てくるリゼの力に抵抗していた。
亜門「クインケを破壊されては・・・だが・・・敵を目の前にしたら・・・手足をもがれても・・!!」
すると・・・金木から思わぬ言葉が飛び出した。
金木「逃げてください・・・!!」
亜門「なっ!?」
飛燕「(・・・・・・・。)」
金木「このままだと・・・僕はあなたを殺してしまいます!!だから・・・逃げてくれ!!」
亜門は思いがけない言葉に怒りをあらわにした。
亜門「ふざけるな!!喰種を前にして背を向けるなど・・・!!」
金木「ウワァァァ!!」
コントロールできない鱗赫を亜門に直撃させた。
亜門「ぐおっ・・・!!」
金木「いけっ・・・!!僕を・・・人殺しにしないでくれ・・・!!」
橋の下
董香「あんたが喰種だったら・・・同じこと言えんのかよ・・!生きたと思って何が悪い・・・。人しか喰えないなら・・喰うしかねえだろ!!こんな体でどうやって正しく生きればいいんだよ!!」
自分が喰種であることを内心少し憎んでいた董香は思っていることを吐き出した
香苗「(ごもっともよね・・・私も思っていたときあったわ・・・。)
董香「私だって・・・あんたらみたいに生きたいよ・・!!!」
しかし、真戸は気にも留めなかった。
真戸「聞くに堪えんな・・・。」
香苗「(本当にくそね・・・こいつ。)」
真戸「これで終わりだああああ!!!!」
ヒナミを捕まえていたクインケを董香にめがけて振り下ろそうとした真戸。香苗は痺れを切らして飛び出そうとしていた。
ザシュ・・・・・ポタポタ
何かが切断された。香苗や真戸は董香が殺されていた思った。だが、正確には・・・・真戸の右手が切断されていた。
真戸「クインケが消えた・・・いや消えたのは私の右手か・・・。」
董香「・・・・?」
香苗「(ようやく・・・覚醒したわね。ヒナミの赫子が・・・。)」
そこには泣いていたヒナミが立っていた。瞬間、暗がりから光が見えヒナミの赫子が出現した。それは・・・母の赫子と父の赫子が出てきていた。
ヒナミ「もう・・・お姉ちゃんを傷つけないで・・・。お父さんとお母さんをそんな風にしないで!!!」
ヒナミはそういうと父の赫子の方で真戸に襲い掛かった。真戸はとっさに董香の拘束を解除して防御した。
真戸「素晴らしい・・・・母親と父親のいい部分だけ・・・受け継いでいる・・!!最高だ!!そいつを・・・よこせえええ!!」
真戸は左手に鱗赫クインケを持って攻撃し、ヒナミの羽赫を貫いた。しかし、ヒナミはそれを止め反対に真戸を引っ張って手繰り寄せた。そして、真戸の左足を切断した。
真戸「ぐぎゃああああ!!」
真戸は壁に叩きつけられた。
香苗「(すさまじい力ね・・・。)」
董香「ヒナミ・・・止めを・・・」
ヒナミ「できないよ・・・・」
董香「あんたの・・・・両親の仇なのよ・・・・。」
ヒナミ「そんなの・・どうでもいい・・。復讐なんて・・・どうでもいい・・・!!」
董香「・・・・」
ヒナミ「私・・悲しいだけなの・・。お父さんとお母さんに会いたくて・・悲しいだけなの・・。お父さん・・お母さん・・・一人はさびしいよ・・!!」
その時・・真戸はしぶとく生き残っていた。
真戸「そうだ・・・・家族は一緒にいるべきだ・・・だったら・・・私のクインケになればいい!!」
クインケをヒナミに当てようとした瞬間・・・グサッ
真戸「ガッハァ・・・」
香苗の鱗赫と董香の攻撃が真戸を貫いた。死ぬ間際に「隻眼を葬るまで死ねぬ・・・」と言い残して・・・。
董香「香苗・・・」
香苗「本当に胸糞わるいやつだったわ・・・。」
ヒナミ「お姉ちゃん・・・。」
香苗「ヒナミ・・・あなたはもう一人じゃない・・・。私がいるから・・・、もう苦しみのは終わりよ・・・。」
ヒナミ「香苗お姉ちゃん・・・・」
香苗はヒナミを抱きながら微かに泣いていた。ヒナミも同じく泣いていた。董香も共に抱き合った。
金木は亜門を逃がした後・・・リゼの本能を抑えるのに苦しんでいた。飛燕はそれを見ていた。
金木「誰かしら・・・私・・今すごくおなかがすいているのよ・・ねぇ!!」
飛燕「・・・・・・。」
ブス・・・・・。金木の鱗赫が飛燕の体を貫いた。
飛燕「頑張ったじゃん、金木。俺は・・お前のこれからの行動が気になった。帰ってこい・・・金木。」
金木「飛燕君・・・僕はなんてことを・・・。」
すると・・・四方が物陰から出てきた。
飛燕「四方さん・・・。」
四方「無茶をしやがって・・・。金木、これを喰え。楽になるぞ。」
金木は落ち着き、香苗たちはヒナミを連れてあんていくへと戻った。直後に亜門の悲しみの叫びが聞こえた・・・・。
笛口娘誘惑駆逐作戦
敗北
生還者
亜門鋼太郎 一等
賤ヶ夜斎 上等(本部任務のため不参加)
死亡者
真戸呉緒 上等
続く(たぶん次も書く。)
- 第10話 ( No.53 )
- 日時: 2015/08/02 20:54
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
- プロフ: http://monjiro.net/
第10話 「調略」
笛口雛実を救出し、真戸上等を殺した香苗達。しばらくの間、あんていくで休養した雛実を皐月姉弟が家で預かっていた。
雛実(こっからは漢字表記にします)「お姉ちゃん、お兄ちゃん、お帰り!!」
香苗「ただいま、雛実。」
飛燕「お迎えありがとな。」
バイトが終わって家に帰りしばらくした後、零が家に来た。
零「来たわよ、香苗。」
香苗「零が来たみたいね。」
雛実「誰?」
飛燕「姉貴の友達みたいなもんだよ。」
零「その子が例の雛実ちゃん?初めまして、私は高城零。よろしくね。」
雛実「よろしく!零ちゃん!」
突然のちゃん付けに少し頬を赤らめた零。香苗は微笑ましい光景を喜んでいた。
香苗「来てもらって悪いんだけど・・・・外にいる巨大な気配は何?」
零「さすがね・・・今日はもう一人来てもらったの。私の勝負に負けたやつだけどね、入ってきて!」
ガチャ・・・と玄関を開けて入ってきたのは・・・背が高く屈強な男だった。
雛実「ひっ・・・」
雛実はとっさに飛燕の後ろに隠れた。
火神「お初にお目にかかる、俺の名は火神幸司。16区にあった喰種集団『紅蓮』のリーダーだ。」
香苗「こちらこそ初めまして、私は皐月香苗。『漆黒の翼』の頭領よ。」
飛燕「俺は皐月飛燕。香苗姉貴の弟で副頭領だ。」
雛実「笛口雛実です・・・・。お姉ちゃん、『漆黒の翼』ってなあに?」
香苗「雛実にはまだ説明してなかったね。私達はある目的のためにこの組織を結成したの。まだメンバーは少ないけれどもっと大きくしていくつもりよ。雛実・・・まだ幼いけど・・手伝ってくれる?」
雛実「うん!お姉ちゃんのためなら雛実はなんでもするよ!!」
香苗「ありがとう・・雛実。待たせちゃったわね・・・て、泣いてるの?」
火神「いや、面目ない。俺は少々涙もろいんだ。」
飛燕「(いや・・・・確かに感動的だったけど・・・泣く程か?)」
飛燕は心の中でそう思った。
香苗「さて・・・本題ね。火神さん、今日は零の紹介で来たのね?」
火神「その通り、先日そちらの高城零と戦ったが俺が負けてしまった。俺が負けた以上勝った者には従うのは俺の主義だ。だが聞けば、零はあるものの部下になったと聞いてな。それでここを訪れたのだ。」
飛燕「で・・・どうするよ?」
火神「その零に勝った人物だからさぞ強いのだろう。だが俺は無駄な戦いをしない主義でもあるから勝負は挑まない。その代わり、俺をこの組
織に入れてくれないか。」
香苗「なるほど・・・零が連れて来たなら問題ないわね。いいわ、参入を認めるわ。」
火神「ありがたい、私の思いもそなたらと同じだ。この力を存分に使ってくれ。」
飛燕「頼りにしてるぜ。」
新たな仲間、火神幸司が参入した。(設定を変えました)
香苗「組織もまあまあ増えたわね。まだまだ表だった行動は出来ないけど・・・これから私達はある行動に出るわ。」
飛燕「ある行動?何をする気だ、姉貴?」
香苗「それわね・・・・謎の喰種集団『ピエロマスク』の調略よ。」
火神「『ピエロマスク』だと・・・・!?」
『ピエロマスク』とは、構成員数・活動区域・目的のすべてが一切不明で享楽的主義者の集まりで普段は団体行動を取らない。しかし、一度集まれば部類の組織力を発揮する謎の喰種集団なのである。過去にCCGの死神である有馬貴将でギリギリの戦いを繰り広げたという。
零「私の情報によると、ギリギリの戦いのあとも有馬による駆逐が増加してね。勢力が激減していて解散危機らしいのよ。そこで、ピエロマスクの幹部的存在のやつにあって私達への介入を進めるってわけ。」
飛燕「姉貴の考えることはいつも壮大だな・・・。」
香苗「明日辺りに私はアオギリのタタラに会ってくる。これは別の任務だけどね。」
火神「ならば俺も連れて行ってくれないか。」
香苗「あら、意外と積極的ね。」
火神「ピエロマスクにニコというやつがいる。やつとは昔からの大親友なんだ。道は違うが今でも連絡は取っている。少しは楽に交渉出来るはずだ。」
香苗「それは良い情報ね。わかった、私は零とともにタタラに会ってくるわ。火神もついてきてアオギリについたら飛燕と共にそのニコってやつに話を通しておいて。飛燕、護衛を頼むわよ。」
飛燕「了解した。」
雛実「お姉ちゃん、私は?」
香苗「雛実ちゃんは留守番をお願い出来るかしら?まだ、力を完全に制御し切れてないから正直、危険なの。いい?」
雛実「わかった!その間は、あんていくにいるよ!」
香苗「では、それぞれ出発よ!」
全員「了解!!」
全員が目的に向かって動き出した。
アオギリ第2基地
部下「何者だ!」
香苗「タタラさんに伝えて。『香苗来了』って。」
部下「・・・・?・・・・わかった、そこで待ってろ。」
部下は奥へと走っていった。
飛燕「姉貴・・・・今なんて言った?」
香苗「シアン・ミヤオ・ライ・リーって言ったのよ。タタラさんならすぐにわかるわ。」
飛燕「(全く分からん!)」
基地内部
部下「タタラ様。」
タタラ「何だ。」
部下「外に来客が来ております。」
タタラ「来客・・・?」
部下「何でも・・・『香苗来了』と言ったら大丈夫だと。」
タタラ「・・・・・。エト、行ってくる。」
エト「あの人でしょ?あの人なら私も信じるから行っておいで。」
タタラ「ああ・・・、そいつをこの部屋まで案内させろ。」
部下「ハッ!」
部下は香苗達を部屋まで案内した。
香苗「失礼します」
タタラ「久々だな・・・香苗。」
香苗「タタラさんもお変わりなく。」
タタラ「弟の方も元気そうだな。」
飛燕「いいかげん名前を呼べよ。」
タタラ「で・・今日は何の用だ。」
香苗「私達・・・『漆黒の翼』という組織を作ったの。」
タタラ「ほう・・・幼少期からの願いが叶ったというわけか。」
香苗「そ、タタラさんはこの先、どこか襲撃予定とかあるの?」
タタラ「近々・・リゼの匂いをもつあいつを襲撃しようと考えている。」
飛燕「あいつをね・・・。」
タタラ「お前らはそこ周辺に住んでいると聞くが、邪魔をするのか?」
香苗「しないわ。邪魔したらあとで何されるかわかんないし。」
タタラ「賢明だな。」
香苗「ここに来た目的はね・・・しばらくの間はアオギリの行動に加担しても良いかしら?」
タタラ「アオギリも最近の駆逐で勢力が減少しているからな・・・。いいだろう、加担を認める。エトには俺から話をつけておこう。」
香苗「ありがとう。あともう一つお願いがあるんだけど・・・ニコってやついる?」
タタラ「いるぞ。この部屋にヤモリと一緒にいるはずだ。」
飛燕「うげえ・・・ヤモリいんのかよ。」
飛燕はヤモリが大の苦手なのである。香苗達はニコに会いに行った。
続く(少しきりが悪いのでもう少し書きます)
- Re: 東京喰種 −奇跡の双子− オリキャラ募集中 ( No.54 )
- 日時: 2015/08/02 20:50
- 名前: 赤 (ID: xrNhe4A.)
更新乙です( ・ω・)ゞ
- 第11話 ( No.55 )
- 日時: 2015/08/03 18:20
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: HhEPDJMQ)
- プロフ: http://monjiro.net/
第11話 「美食」
アオギリの第2基地に行っている香苗達。タタラにアオギリの作戦に加担の旨を伝えた後、さらにニコに会いに行った。
香苗「失礼しまーす。」
ニコ「あら誰かしら?」
火神「久しぶりだな、ニコ。」
ニコ「あら〜火神じゃない〜♪久しぶりね〜♪」
ヤモリ「何だ・・・飛燕の小僧じゃねえか・・・。」
飛燕「小僧つけんな、バカ」
このニコというやつ、一言で言えば・・・オカマ。紛れもない男性。だが、実力は計り知れない。
隣にいるのはヤモリ。13区の暴れ者でジェイソンの名がついている。一言で言えば・・・サディスト。
ニコ「んで、今日は何の用?」
香苗「ニコだったっけ?火神と私、3人で話がしたいの。」
ニコ「ん〜わかったわ。ヤモリ、席を外してちょうだい。」
ヤモリ「わかった・・・。」
香苗「飛燕と零もお願い。暇なら腕試ししてもらいなさいよ、飛燕。」
飛燕「えぇ・・・嘘だろ。」
ヤモリ「さっさと行くぞ、小僧。かわいがってやる。」
飛燕「しゃあねえな・・・姉貴の指示だから付き合ってやるよ・・・。」
ヤモリと飛燕達はニコの部屋を出た。
ニコ「で、なぁに?話って。」
火神「零に聞いたんだが・・・最近、ピエロマスクが解散危機に陥ってるそうだな、ニコ。」
ニコ「あら・・・・知ってたのね・・・。」
火神「図星のようだな。」
ニコ「そうなのよ〜。CCGの死神・有馬のおかげでもう団員が次々にやられちゃって〜〜。今確認出来る団員で、私・ウタ・イトリ・宗太・ロマ・ガンボぐらいしかいなくなっちゃったのよね〜。ボスももう疲れて寝込んじゃったのよ〜。」
火神「相当痛手を負っているようだな・・・・。」
香苗「そこで・・・ピエロマスクに相談があるの。」
ニコ「相談・・・なぁに?ていうか、この子誰?」
香苗「申し遅れました、新興喰種組織『漆黒の翼』・頭領の皐月香苗といいます。」
ニコ「皐月・・・どこかで聞いたことある名前ね・・・。目を見せてちょうだい。」
香苗「はい。」
香苗はニコに隻眼を見せた。
香苗「これでいいでしょうか?」
ニコ「やっぱり・・・あなた・・・SSレートの『ケルベロス』でしょ。」
香苗「ご存じでしたか。」
ニコ「当然よ〜♪喰種の間で貴方たち姉弟を知らないやつなんていないわ〜♪」
香苗「光栄です。」
ニコ「で、話を戻すけど・・相談っ?」
すると、香苗は一つの書簡を懐から出した。
香苗「これを、ピエロマスクのボスに渡してほしいのです。」
ニコ「何が書いてあるのかしら?」
香苗「ピエロマスクを『漆黒の翼』に加えたいのです。その詳細をその書簡にしたためております。」
ニコ「ふうん・・・・若いのに大胆な行動をとるのねぇ〜〜。」
香苗「ピエロマスクの勢力減少は私達喰種にとって最大の痛手です。あなたたちボスのことも重々承知しています。なので・・・お願い出来ませんか?」
火神「俺からも頼む・・・ニコ。」
ニコ「まあ・・決断はボスに渡してからだけど・・・私は賛成よ。このままピエロマスクが消えるのは面白くないからねぇ〜。ウタやイトリ達には私から伝えておくわ。」
火神「感謝する・・・ニコ。」
香苗「お引き受け下さってありがとうございます。」
ニコ「いいのよぉ〜♪他ならぬ火神ちゃんの頼みなんだからことわれないわよぉ〜♪それに・・・若いのにこんなに頑張るから一緒に頑張りたくなっちゃう♪」
香苗「ありがとうございます。私の電話番号をお渡しします。吉報をお待ちしております。」
香苗達はアオギリの第2基地を出て自宅へと帰っていった。
あんていく
20区に戻ったのは約二日後のことだった。火神を16区の統治を任し、零を再び諜報に回らせた。
あんていくでは、ある情報で金木達が騒いでいた。
董香「香苗・・・帰ってたんだ。」
香苗「うかない顔して・・・どうしたの、董香。」
董香「いや・・・金木がついさっき喰種レストランから戻ってきてね・・・。そこから・・・何か調子悪いんだよ・・。」
飛燕「喰種レストランねぇ〜。」
喰種レストランとは、7区にある喰種専用のレストランである。人を公開処刑にして楽しむ娯楽施設である。
香苗「てことは・・・・『美食家』が来たのね。」
董香「そういうことだよ。」
飛燕「あ〜・・・・もう最近忙しいな・・・。」
美食家とは20区辺りを根城としている喰種・月山習のことである。捕食対象の特定部位を選り好みして食べるなど食事にはこだわりを持っており、CCGからは「美食家(グルメ)」と呼ばれている。その実力は他のグールや捜査官にも一目置かれている、ゆえに駆逐対象として捜査官を20区に引き寄せてしまうため、董香からは「20区の厄介モン」と称されている。リゼとは知り合いであったが、食に関するこだわりの行き違いから決別した。喰種のレストランの会員でもありレストランでは「MM」と呼ばれている。
香苗「金木・・・また面倒くさいやつに気に入られたわね・・・。気をつけなさいよ、あいつはすごく執念深いから。とくに気に入ったものにはどんな手を使ってでも手に入れようとするから・・・。」
金木「うん・・・・気をつけるよ。」
芳村「金木君・・悪いが、ごみを裏口に出しては貰えないかね。」
金木「わかりました。」
金木は裏へと行った。
飛燕「姉貴・・・。」
香苗「何?」
飛燕「もう・・・嫌な予感しかしないのだが・・・。」
香苗「奇遇ね・・わたしもよ。」
董香「私もだ。」
案の定、金木は月山によって攫われた西尾の彼女を助けるため、半飢餓状態の西尾と共に月山に指定された7区の教会へと向かっていた。
それを知ったのは暗くなる前の夕方に香苗達は知った。
飛燕「予感的中・・・・」
香苗「相手したくないけど・・・」
董香「行くか・・・」
半ば本気になれない3人は仕方なく月山の所へ向かった。
続く
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