二次創作小説(紙ほか)

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東京喰種re ーもう一人の半喰種ー 第二部開始!
日時: 2016/05/09 00:58
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)

ここは人が多く住む街 ー東京ー

ここには人間と

人間を喰らう喰種が存在している


これは人間と喰種の間に産まれ

人間と喰種の戦いに身を投じ

様々な運命と戦いながら己の生きる道を探す奇跡の双子の物語である。






※タイトル変更しました






どうも、忙しくて若干疲れぎみな掛け持ち大学生作者の竜でございます。
今回は最近、アニメと漫画を視聴・読破し、一気にハマってしまった東京喰種の二次創作を書きます。(映像で予定していましたが書けないようなのでこちらで更新する予定です。たぶんあっちはロックします。)

設定

・オリキャラ主人公及びオリキャラ組織あり
・死亡表現あり
・if設定あるかも
・物語は基本原作沿い
・原作キャラも出す
・オリ設定若干あり
・更新少し遅い(掛け持ちしているため&大学生だから)

こんな感じ。(増やしたり減らしたりするかも)


主人公

名前 皐月香苗
性別 女
年齢 19
性格 比較的温厚な性格。ただ争いとなると好戦的となる。ただ仲間や弟を大事にする。統率力があり慕われる。
容姿 身長180ぐらいの長身。紙は黒よりのセミロング。胸はFぐらい。

能力
赫眼 右目

赫子 羽赫・鱗赫・尾赫を扱う(上手く出し入れ可能。ただし羽赫のみあまり機能しない)

赫胞 羽赫 二つ(正常機能を練習中)
   鱗赫 四つ
   尾赫 一つ
赫子の形状
羽赫 蝙蝠の羽のような形状、少し鍵爪
鱗赫 鋭利な突起
尾赫 二股に別れた鍵爪形状

設定 人間と喰種の間から産まれた喰種。ハイブリッドのため片目のみ赫眼。喰種としては珍しく3つの赫胞・赫子を持っている。父親を喰種に喰われ母親を謀殺されたため人間と一部の喰種を恨んでいる。母親の旧友・芳村の計らいであんていくに勤務している。四方さんに武術を鍛えてもらっている。あんていくに勤務の傍ら様々な区に渡り歩き同士を集結、謎の喰種集団「漆黒の翼」を結成、その大将を受け持つ。「アオギリの樹」とは時に共同・時に敵対している。アオギリの幹部・タタラとはライバル関係だが交友関係でもある。マスクが犬をモチーフにしているためCCGからはSSレート「ケルベロス」の名がついている。


弟も

名前 皐月飛燕
性別 男
年齢 19
性格 好戦的だが姉主義のシスコン。仲間を大切にする。統率力はあまりないが頭脳明晰。
容姿 身長178ぐらい。華奢な細身体型だが弱くはない。髪は蒼よりのセミショート。

能力
赫眼 左目

赫子 甲赫・鱗赫・尾赫(上手く出し入れ可能。ただ尾赫のみ機能しない時がある。)

赫胞 甲赫 二つ
   鱗赫 四つ
   尾赫 一つ(正常機能の練習中。)
赫子の形状
甲赫 カブトムシの背中のような形状
鱗赫 鍵爪の形状と鋭利な突起。左右に1つずつ。
尾赫 鋭利な突起

設定 香苗の弟。(産まれるのが遅かったため弟)赫眼は左目。幼い頃から姉に守られて育ってきた。姉と同じくあんていくに勤務している。情報収集の為に姉とは1日置きにシフト交代している。謎の喰種集団「漆黒の翼」の副大将兼参謀。姉とは違い嗅覚に特化している。龍のマスクをしているのでCCGからはSSレート「ティアマト」の名がついている。腹が減ったときの肉調達担当。アオギリのアヤトとはライバル関係だが交友関係でもある。ヤモリが大嫌い。

W主人公はこんな感じです。

こちらが第二部から登場する主人公ポジション(メンター)。

名前 九重焔
性別 女
性格 冷静に物事を判断する。ただ狂うと手が付けられなくなる。
年齢 25
容姿 巨乳のスレンダー美女。Fカップの189cmぐらい。デニムをよく履いていて上はベストが主体。
赫子の種類 鱗赫と羽赫
鱗赫・・・サソリの尾のような形状。周りに無数のとげを出し入れすることができる
羽赫・・・悪魔の羽をモチーフにしている。少し霧状のため、あまり飛べない。霧状からスコールのような弾丸を放つ。

五感の強化箇所 聴覚

Rc値 2958
赫眼は左右どっち? 左
捜査官の階級 一等
クインケ ホラン Å+
どんなクインケかの説明 日本刀のようなクインケ。しなるように作られているため鞭にもなる。
設定 佐々木琲世と同じく半喰種。製造者は嘉納。佐々木より早く捜査官として育てられていたが、クインクス班ができるまでCCGでは極秘事項として扱われていて、公になったのはつい最近。今までの情報や資料を基にプロファイリングすることを得意とし、数々の喰種事件を陰からサポートしてきた。CCG内でも『プロファイリンガー焔』の異名がついている。
クインクス班のメンターに任命されてからは指導を主にしていて捜査は班長や班員に基本的に任せている。個人自身の実力としては昔、有馬班に所属していたが、実力は佐々木とほぼ同レベル。だが、喰種としての力を使うときは情緒が狂い、沈静弾を10発ほど当てないと喰種としての破壊衝動を抑えられない。喰種としてのレートはSS++という特殊なレート。佐々木より格段に強い。
子供のころからの記憶はなく、唯一覚えているのは男のように生きろと言われた父の言葉のみ。焔という名前はそこから由来し、改名している。(昔の名前は遥香)赫胞は利世の物と霧島絢都の赫胞を少し改造したものを埋め込まれている。
料理は格段にうまく評判が高い。佐々木班のクインクスとシェアハウスを開始してからはほぼ毎日料理を作っている。

原作キャラとの関係 暁とは有馬班時代からの親友。佐々木を同じ境遇という関係から少し親近感を持っている。

サンプルボイス
「私は九重焔。このクインクス班のメンターよ。」
「久しぶりね暁、有馬班以来かしら。」
「佐々木一等・・・私もあなたと同じ半喰種よ。」
「殺す!コロシテヤルウウウウウウウウウウウ!!!!」(狂気状態)
「私は焔・・・・・CCGの焔よ・・・・。」



よろしくお願いします!!

自分のオリキャラ(増やすかも)
皐月香苗(さつきかなえ)あんていく兼漆黒の翼・頭領→漆黒の翼・頭領
皐月飛燕(さつきひえん)あんていく兼漆黒の翼・副頭領→漆黒の翼・副頭領
高城零(たかじょうれい)中立→漆黒の翼・幹部兼医療
火神幸司(ひがみこうじ)喰種集団「紅蓮」リーダー→漆黒の翼・幹部兼紅蓮隊・隊長
樟葉勝利(くずはしょうり)喰種捜査官・准特等

現在オリキャラ提供してくれた方
黒露様 (雨宮水月 あめみやみなつき)あんていく→アオギリ
   (賤ヶ夜斎 しずがやいつき)喰種捜査官・上等
赤様 (九弥快斗 ここのびかいと)中立→漆黒の翼
  (笹川天 ささかわてん)アオギリ・龍氷会
  (青波静 あおなみせい)喰種捜査官・上等
  (雛森秋 ひなもりあき)野良→漆黒の翼・スナイパー
豆つぶ様(東雲唯里 しののめゆいり 東雲善 しののめぜん)アオギリ
    (瑞慶山相馬 ずけやまそうま)あんていく→漆黒の翼・諜報員
夜南様 (蜂条雀 ほうじょうすずめ)あんていく→漆黒の翼
    (水縁・ベアトリクス シュイユェン・ベアトリクス)喰種捜査官・上等
露扇様 (薬袋朱奈 みないすな)喰種捜査官・上等
アマグリ様 (如月牡丹 きさらぎぼたん)元アオギリ→漆黒の翼・特攻隊
      (柊琥珀 ひいらぎこはく)漆黒の翼・裏切り者→アオギリ(予定)
ヘ音記号様 (鬼背朝霧 きせあさぎり)喰種捜査官・一等
(名儀御言 なぎみこと)喰種捜査官・上等
アーリア様 (片桐謙史朗 かたぎりけんしろう)喰種捜査官・上等
      

第25話 ( No.116 )
日時: 2015/09/09 00:05
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
プロフ: http://monjiro.net/


第25話 「死神」


嘉納潜伏場所襲撃から1週間、安久ナシロと神代利世の回復に専念していた漆黒の翼。赫胞大損傷から回復を果たした安久ナシロはクロナと共に漆黒の翼に仕え、それぞれ護衛人に当たらした。(香苗の護衛が安久クロナ。飛燕が安久ナシロ。)

そして・・・本命であるリゼがついに目を覚ました。


零「頭領。リゼが目を覚ましたわよ。」

香苗「ようやくね。皆を修練場に集めておいて。」

零「わかったわ。」

飛燕「いよいよだな、姉貴。」

香苗「ええ。」



漆黒の翼・修練場


香苗「何年ぶりかしら、久しぶりね。リゼ。」

リゼ「5年ぶりね。何ヶ月かちょっと記憶が無いけれど。金木という人間を食べるところから記憶が途切れてるの・・・・。」

香苗「あなた・・・・・死にかけたのは覚えてる?」

リゼ「・・・・覚えてる。金木を食べようとした時、空から急に鉄骨が落ちてきてつぶされて・・・そこから記憶が無い。」

飛燕「(嘉納め・・・少し記憶を改ざんしやがったな。)」

リゼ「治療したのはあなたなの、香苗?」

香苗「ええ。嘉納という狂医者からあなたを取り返したの。さすがに傷がひどく超飢餓状態に陥ってたからね。その証拠に、今はお腹空いてないでしょ?」

リゼ「確かにね。あれほど食べても満たされなかった空腹感が今はないわ。どれほど私に食べさせたの?」

飛燕「合計・・・・人間100人ぐらい。調達するの苦労したぞ。」

リゼ「で・・・・金木は?」

香苗「鉄骨落下事故から生きてるわ。あなたの赫胞を嘉納が金木に移植して半喰種になってね。」

リゼ「ふうん・・・あの甘すぎる子も今は喰種ね・・・。香苗、私をあの嘉納・・・だったっけ。救出したのは何か理由があるのでしょ?」

香苗「あなたを救出した理由はただ1つ。リゼ、私達の仲間になりなさい。」

リゼ「・・・・・・。」

香苗達がわざわざ嘉納の場所まで赴いたのはこのためだった。リゼの勧誘。大きな戦力になることは間違い無いからである。


リゼ「私の性格をわかって言ってるの?」

香苗「もちろん。あなたはただ食べたいだけ、底知れない空腹感を満たしたいだけだから連むことを好まない。そうでしょ?」

リゼ「そこまで知っておきながら・・・なぜ誘う?」

香苗「愚問ね、私はあなたが必要なの。私達の理想を実現させるためにはね。」

リゼ「理想ね・・・。珍しく興味がわいてきたわ。今まで食べてるだけで何もつまらなかったけど・・・・あなたとならこれからは楽しく生きられそうね。」

香苗「答えは?」

リゼ「いいわ、私は貴方たちの仲間になるわ。借りもあるし、私の赫胞を使った金木も気になるし。それに・・・・嘉納は私が食べちゃいたいからね・・・フフフ。」

香苗「交渉成立ね。これからよろしく。あとこの子達もあなたの赫胞を移植された元人間よ。赫子の使い方を教えてやってくれないかしら?」

リゼ「どこまでも腐ったヤツね・・・嘉納は。わかったわ。」

香苗「最後に、あなたの本当の名前を教えてくれる?神代利世が本当の名前じゃないんでしょ?」

九十九「鎌名不 九十九。九十九でいいわ。」

香苗「わかった、よろしくね九十九。」


神代利世改め鎌名不九十九が仲間に加わった。






根城・姉弟の部屋


香苗「一戦交えるかと思ったけど・・・・案外丸くなったわね。」

飛燕「鉄骨落下でどこかぶつけたんじゃないの?もしくは嘉納が記憶改ざんしたとか。後者ならもう喰い殺したいぐらい腹立たしいけどな。」

香苗「そうね。何にせよ、今回は豊作よ。戦いに特化した九十九が仲間になったのだから。」

飛燕「あとは・・・金木がどうでるかだな。」

香苗「零の情報によると・・・・本局局長が部隊を編成し始めたそうよ。あんていく襲撃軍の。」

飛燕「有馬が来るな・・・・確実に。」

香苗「今回ばかりは私は芳村さんを援護するわ。仮にもあの人は恩人だから。ま、アオギリが参入してきたら喜んでエトに渡すけどね。」

飛燕「そして俺らはそこでまた増強すると。」

香苗「そういうこと。そろそろメンバーごとの呼び名を決めないとね。」

飛燕「それは面白そうだな、姉貴。」

香苗「とりあえず九十九は性格的に死神みたいだから・・・『ザルエラ』で。」

飛燕「それ死神じゃなくて堕天使じゃね?」

香苗「細かいことは良いの。とにかく金木の探りはカヤさん達に任せてあるからそれまで私達で九十九や安久姉妹を徹底的に鍛えるわよ。もちろん共食いもさせて力増強もしなくちゃね。」

飛燕「了解。さあて面白くなりそうだ。」



続く(次回から3話ぐらい姉弟過去編をお送りします。)

皐月姉弟の両親紹介 ( No.117 )
日時: 2015/09/12 18:47
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
プロフ: http://monjiro.net/

過去編考え中

過去編に出てくる皐月姉弟の両親紹介。


名前 皐月牡丹
性別 女
年齢 40
性格 普段は冷静な性格。戦いとなると冷酷な性格に変わる。 
容姿 身長190ぐらいの長身。紙は赤よりのセミロング。胸はGぐらい。

能力
赫眼 両目

赫子 羽赫・鱗赫

赫胞 羽赫 二つ
   鱗赫 四つ
赫子の形状
羽赫 蝙蝠の羽のような形状、少し鍵爪
鱗赫 鋭利な突起・甲赫のように固い。

設定 24区出身の女喰種。普段は人間として企業に勤務している。夜は空腹を紛らわせるため仮面をつけて蔓延っている。一度、人間と恋愛がきっかけで人間を憎んでいる。しかし、ひょんなことからある若い男性とであい恋に落ち最終的に結婚する。出産に苦しみながらも双子を授かった。その後は幸せに暮らしていたが夫が喰種によって殺され自身もCCGの謀略に会い、双子を逃して命を落とす。その赫子はある男が使用している。
実力は意外と高くSレート、赫子から「アントリオン」の異名がついている。


若い男性も(人間です)

名前 九重燕
性別 男
年齢 27
性格 ひ弱な性格、けれども人一倍助け合い精神がある。
容姿 身長190ぐらいの細身。黒髪ショート。

設定 ひ弱な性格で何に関しても上手くいかないという凶運の持ち主。リストラされて落ち込んでいたところで牡丹に出会う。あっちの一目惚れもありこっちも一目惚れした。このときから彼女が喰種であることは知っている。最終的には彼も喰種に喰われてしまうがヒトを助けることが出来たので悔いは無かった。


こんな感じの両親で話を進めます。

第26話 ( No.118 )
日時: 2015/09/26 00:03
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
プロフ: http://monjiro.net/

久々ですみませぬ。

リアルな事情が忙しくて更新出来ませんでした。これから新学期も始まるのでますます更新出来なくなる可能性があるかもしれませんがよろしくです。

今回からは短いですが姉弟の過去編をお送り致します。

ーーーーーーーーーーーー


第26話 「過去」


漆黒の翼 根城 姉弟の部屋


香苗は各メンバーの組織愛称を決めていた。飛燕は来るべき戦いに向けて部屋で鍛錬をしていた。

どちらも一段落して休憩の最中の話


香苗「さっき・・・少しの間、仮眠を取っていたのだけれど。」

飛燕「何か夢でも見たのか?」

香苗「懐かしくも憎らしい夢を見たわ。」

飛燕「母さん達の夢か。懐かしいな・・・・・謀殺されてからもう何年になる。」

香苗「10年は経つわね。」

飛燕「本当に懐かしいな・・・・。」





22年前・・・・・・

これは皐月姉弟がまだ生まれる前のお話。

彼らの母、皐月牡丹がある人間の男と恋に落ち後に謀殺されてしまうほっこりしつつもとても悲しくなるお話である。



24区 夜の町中


皐月牡丹。彼女は紛う事なき喰種だが昼間は人間として一般企業に就職している。周りの人は全くもって彼女が喰種であることは知らない。1つ不自然なことがあるとすれば・・・・半年ごとに会社の人間が必ず一人はいなくなっていることぐらいだ。

彼女は昼間はOLだが夜間は恐ろしい喰種として町中を徘徊している。もちろんCCGにも目をつけられており赫子の形状から「アントリオン」の別称がついている。(蜘蛛のような赫子を持つことから)


夜間 20区周辺の裏路地


牡丹「ああ・・・・お腹がすいちゃった。会社のコーヒーはとてもまずいから腹の足しにもならないのよねえ。」

喰種はコーヒーを飲むことでほんの多少ではあるが空腹を押さえることが出来る。人間が食すものは本来喰種は食べれないし飲むことも出来ないが、コーヒーは飲むことが出来るのである。

牡丹「会社の男共を喰らうのもさすがに飽きて来ちゃったし・・・これ以上やっちゃうと居場所がなくなっちゃうからねえ・・・。この辺りも私が食い荒らしちゃったからほとんど人間もいないしね・・・。」

言うまでも無いが会社の人間が半年ごとに一人ずついなくなっている原因は牡丹が張本人である。あまりにも自然にいなくなるため公にはされていないのである。

牡丹「私もそろそろここから離れるべきかな〜。」





ところかわって


20区 


上司「またお前は提携に失敗したのか・・・本当に使えないヤツだな。」

後輩「すみません・・・・。」

上司「おい、燕。貴様はこいつの教育係だろう。しっかり教育せんか!!でなければお前がクビになる恐れがあるぞ!!」

燕「全ては私の不徳である故です。申し訳ございません。」


九重燕。日本中にどこやかしこにいる至って普通のサラリーマン。しかし、彼はある特異な体質を持っていた。それは、超不幸体質。なんに関しても上手くいかないという凶運の持ち主である。幼少期からあるが青年期に一時期衰退したが就職し部下を持つようになってからまた再発するようにになってしまった。


後輩「すみません、燕先輩。僕が不甲斐ないばかりに・・・。」

燕「今回は運が悪かっただけだ。相手方へのプレゼンの仕方は今まで最高だったんだ。その自信を次の時に当てれば良い。気を落とすな。」

後輩「はい・・・・」





帰り道



燕「はあ・・・・後輩君には本当に申し訳ないことをしたな・・・。まさか・・・またあの凶運が出てしまうとは・・・・。僕のこの体質はどうしようもないのだろうか・・・・。」


燕は凶運の持ち主ではあるが、人助けにはめっぽう気を遣っている。なぜかではあるがこのときだけは凶運が発生しないのだ。


燕「次に向けてまた勉強だな・・・・もっといいプレゼンを考えなくては・・・・今日は近道をして帰ろう。はあ・・・・・・」


凶運のためか彼の身体は精神的に疲弊していた。

近道を通っていると・・・・・ある女に出会った。


それは・・・・夜間を徘徊していた皐月牡丹だった。



続く

第27話 ( No.119 )
日時: 2015/10/07 18:42
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)

秋季に入ってますます忙しくなってきたんだZOY。

でも、更新はするんだZOY


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第27話 「禁断」


空腹を抑えるために日常である夜間徘徊をしていた皐月牡丹。

そこで出会ったのは会社帰りで近道を通っていた九重燕に出会った。



牡丹「あら・・・・・久しぶりね・・・。このような裏路地に人間が来るなんて・・・。」

燕「君は・・・・。」

牡丹「私?私の名前は牡丹。皐月牡丹よ。」

燕「僕の名前は九重燕。君・・・・苦しそうだけど・・・大丈夫?」


牡丹はここ数日間、コーヒーのみで空腹を紛らわせていたので少し気が狂ったような状態だった。だが、目の前にいる久しぶりの食料の前にして一応、喰種であることを悟られないように平静を装っている。


牡丹「心配いらないわ。あなたを見たら・・・気分が晴れそうよ。」


その瞬間、牡丹は背中あたりから鋭利な何かを繰り出した。喰種の捕食器官の「赫子」である。彼女は鱗赫だった。


牡丹「久しぶりの人間を食べることができるのだから・・・・!!」

燕「・・・・・・・・」


燕はなぜかそこを動かなかった。本来なら人間は喰種を見ると一目散に逃げ出すか・その場で腰を抜かして動けなくなるか・大声で近くにいると思われるCCGに助けを求めるか、その三択だった。

だが、燕の行動はどれにも当てはまらなかった。まさに、弁慶の仁王立ちのごとくその場に立ち尽くしていた。


牡丹「・・・・。なぜ、逃げないの?」

燕「いや・・・・君を助けたいと思って。」

牡丹「助ける・・・?どういうことよ。」

燕「君の瞳の色を見れば分かる。それは悲しそうな目をしている。おおかた・・・・一度人間に騙されているんだろう?」

牡丹「!?」


牡丹は驚愕した。なぜ・・・初対面の人間が私の黒歴史を知っているんだと。誰にも話したことがないのに・・・騙した人間はもうたべているのに。


燕「ああ・・・ごめん。知られてはいけないことを知ってしまったかな?」

牡丹「何で知っている・・・・。」

燕「僕は瞳の色を見ることで過去の記憶を一度だけ垣間見ることが出来るんだ。失礼ながら、見させてもらったよ。あと、もちろん僕は人間だからね。」

燕は至って普通のサラリーマンだが家系は結構謎だった。端から見たらどこにでもあるごく普通の家系である。だが、この家系では希に表れる特殊能力「対象の瞳から過去の記憶を読み取る」を持った子供が生まれることがある。それが・・・・この九重燕なのだ。


燕「だけど・・・この特殊能力は僕の不幸体質のおかげで歴代に比べたら小さな力しか持たないけどね。一瞬しか見れないんだ。」

牡丹「人間にしては・・・不思議ね。」

燕「僕は君を助けてみたいんだ。何を出来るかは分からないけれど・・・僕は君と一緒にいたい。」


もはや端から見たらプロポーズである。現実の世界では滅多にあり得ない現象だ。


牡丹「食べる気・・・・失せちゃった。それに・・・人間であるあなたを信じてみたくなってきた。喰種の私ですが・・・・宜しくお願いします。」


ひょんなことから喰種である皐月牡丹と特殊能力を持つ不幸体質の男、九重燕は結ばれ喰種と人間の禁断の恋が始まった。



短いけど続く(次回で過去編終わり)
感想求む。

第28話 ( No.120 )
日時: 2015/10/08 15:29
名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Mg3hHTO1)

二日連続更新は久しぶりですたい。

頑張って書くんですたい。

(語尾をたびたび変えるキャンペーン中)

※今回の話は少し性的表現が含まれます。ご了承ください。

ーーーーーーーーーーー

第28話 「姉弟」


喰種と人間との恋愛、この世界ではありえないことだった。喰種と喰種・人間と人間という風に結ばれるのが普通だった。

人間と喰種の体の構造は赫子や一部のところを除くとさほど変わらない。女喰種にも子宮がついてるし、男喰種も精子を生み出すことができる。

人間の女と男喰種に関しては前例が存在するが、逆の場合は今回が初めてだった。牡丹自身も子供がほしいとは思っていた。だけど、出会うであろう運命に頭を悩ませていた。



牡丹「人間の精子を受け入れてくれるか・・・・それだけが問題なのよ。」

燕「最悪、僕自身はどうなってもいいさ。君には幸せになってもらいたいんだ。子供たちもね。」

牡丹「ありがとう・・・・燕。」


牡丹は受け入れた。運命に立ち向かうことを心に決めた。










3年後、度重なる苦しみを乗り越え牡丹はなんと双子を授かったのだ。これが後に活躍する「皐月香苗」と「皐月飛燕」なのである。

牡丹「最初の苦しみは乗り越えることができたわ。これもあなたのおかげよ、燕。」

燕「いや、僕は微々たる助けしかしてないよ。君が僕を信じてくれてよかった。」



それから数年、姉弟はすくすくと育ち8歳になった。燕は生活のため不幸体質に苦しみながらもお金を集めて、牡丹は食料のために他区へ趣き狩りを再開していた。



CCG本部


CCGではたびたび入る情報を整理していた。その中には別称『アントリオン』を持つ牡丹の写真もあった。


真戸「篠原、この男を見てどう思う。」

篠原「こいつか?たしか・・・近くの商社に勤める普通のサラリーマンだろ?」

真戸「これは私の勘だが・・・この男は喰種とつながりを持っている可能性が高い。」

篠原「目撃者がいるということか・・・。」

真戸「その通りだ。少し前の隻眼の梟と同じように恐らくだが・・・結ばれて子供を産んでいる可能性が高いな・・・。」

篠原「だとしたら骸拾いよりも先に駆逐しなくてはならないな。この男は喰種でないことは確定しているが・・・女側の方か。」

真戸「私は今から和修君に掛け合ってくる。篠原は少し増員し、この男を追跡してくれ。」

篠原「わかった。」








燕の家


燕「どうやら・・・・僕は両方に尾行されているみたいだ。CCGと喰種にね。」

牡丹「燕・・・・子供たちを連れてあなただけでも逃げて。」

燕「何を言ってるんだ!!君を一人にするわけにはいかない!!」

牡丹「あなたを追っている喰種なら私でも始末できるわ。でも、CCGは一度追われたら逃れることができない・・・。私はSレート、子供も産んだしそろそろ潮時かなと思っていたのよ。でも・・・・子供たちは守りたい。だから・・・・逃げて。」

牡丹は悔しかった。心を許した人と一緒に過ごしたいのが本音だろう。でも自分は喰種。夫ではあるが運命とは関係ない燕を殺されるわけにはいかなかったのだろう。


燕「牡丹・・・・力不足の僕を許してくれ。生きて・・・またどこかで会おう。」

牡丹「ええ・・・・あなた。」


燕は涙をこらえ、唇をかみしめながら家を出た。皐月姉弟を連れて。


牡丹はしばらくしてCCGをだだっ広い草原へとおびき寄せた。そこには本気を出して全部の赫子を出して待っていた牡丹と追跡していた篠原上等・真戸上等の姿があった。


篠原「Sレート『アントリオン』今日こそ駆逐する。」

真戸「まあ・・・子供の消息も吐いてくれれば大助かりなんだけどねぇ・・・。」

牡丹「クズみたいな人間ごときに私の邪魔はさせない。あの子たちの未来は私が守る。」


牡丹は奮戦した。普段は出さなかった力もだし、善戦していた。だが・・・真戸は伏兵を用意していたのだ。その伏兵を何度か蹴散らしたが・・・ついに体力は切れ・・・伏兵の一人・賤ヶ谷斎により駆逐されてしまった。

逃げていた燕も追ってきた喰種に食べられてしまった。


皐月姉弟は若くして両親と別れてしまうこととなってしまった。















現代


香苗「両親のおかげで今の私たちがある。それを忘れないようにしないとね。」

飛燕「そうだな、姉貴。母さんが命を賭して守ってくれたこの命、大切にしないとな。」

香苗「さあ・・・これからも私たちは忙しくなる。気合い入れていくわよ!」

飛燕「了解!!」



続く


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