二次創作小説(紙ほか)
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- 東京喰種re ーもう一人の半喰種ー 第二部開始!
- 日時: 2016/05/09 00:58
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
ここは人が多く住む街 ー東京ー
ここには人間と
人間を喰らう喰種が存在している
これは人間と喰種の間に産まれ
人間と喰種の戦いに身を投じ
様々な運命と戦いながら己の生きる道を探す奇跡の双子の物語である。
※タイトル変更しました
どうも、忙しくて若干疲れぎみな掛け持ち大学生作者の竜でございます。
今回は最近、アニメと漫画を視聴・読破し、一気にハマってしまった東京喰種の二次創作を書きます。(映像で予定していましたが書けないようなのでこちらで更新する予定です。たぶんあっちはロックします。)
設定
・オリキャラ主人公及びオリキャラ組織あり
・死亡表現あり
・if設定あるかも
・物語は基本原作沿い
・原作キャラも出す
・オリ設定若干あり
・更新少し遅い(掛け持ちしているため&大学生だから)
こんな感じ。(増やしたり減らしたりするかも)
主人公
名前 皐月香苗
性別 女
年齢 19
性格 比較的温厚な性格。ただ争いとなると好戦的となる。ただ仲間や弟を大事にする。統率力があり慕われる。
容姿 身長180ぐらいの長身。紙は黒よりのセミロング。胸はFぐらい。
能力
赫眼 右目
赫子 羽赫・鱗赫・尾赫を扱う(上手く出し入れ可能。ただし羽赫のみあまり機能しない)
赫胞 羽赫 二つ(正常機能を練習中)
鱗赫 四つ
尾赫 一つ
赫子の形状
羽赫 蝙蝠の羽のような形状、少し鍵爪
鱗赫 鋭利な突起
尾赫 二股に別れた鍵爪形状
設定 人間と喰種の間から産まれた喰種。ハイブリッドのため片目のみ赫眼。喰種としては珍しく3つの赫胞・赫子を持っている。父親を喰種に喰われ母親を謀殺されたため人間と一部の喰種を恨んでいる。母親の旧友・芳村の計らいであんていくに勤務している。四方さんに武術を鍛えてもらっている。あんていくに勤務の傍ら様々な区に渡り歩き同士を集結、謎の喰種集団「漆黒の翼」を結成、その大将を受け持つ。「アオギリの樹」とは時に共同・時に敵対している。アオギリの幹部・タタラとはライバル関係だが交友関係でもある。マスクが犬をモチーフにしているためCCGからはSSレート「ケルベロス」の名がついている。
弟も
名前 皐月飛燕
性別 男
年齢 19
性格 好戦的だが姉主義のシスコン。仲間を大切にする。統率力はあまりないが頭脳明晰。
容姿 身長178ぐらい。華奢な細身体型だが弱くはない。髪は蒼よりのセミショート。
能力
赫眼 左目
赫子 甲赫・鱗赫・尾赫(上手く出し入れ可能。ただ尾赫のみ機能しない時がある。)
赫胞 甲赫 二つ
鱗赫 四つ
尾赫 一つ(正常機能の練習中。)
赫子の形状
甲赫 カブトムシの背中のような形状
鱗赫 鍵爪の形状と鋭利な突起。左右に1つずつ。
尾赫 鋭利な突起
設定 香苗の弟。(産まれるのが遅かったため弟)赫眼は左目。幼い頃から姉に守られて育ってきた。姉と同じくあんていくに勤務している。情報収集の為に姉とは1日置きにシフト交代している。謎の喰種集団「漆黒の翼」の副大将兼参謀。姉とは違い嗅覚に特化している。龍のマスクをしているのでCCGからはSSレート「ティアマト」の名がついている。腹が減ったときの肉調達担当。アオギリのアヤトとはライバル関係だが交友関係でもある。ヤモリが大嫌い。
W主人公はこんな感じです。
こちらが第二部から登場する主人公ポジション(メンター)。
名前 九重焔
性別 女
性格 冷静に物事を判断する。ただ狂うと手が付けられなくなる。
年齢 25
容姿 巨乳のスレンダー美女。Fカップの189cmぐらい。デニムをよく履いていて上はベストが主体。
赫子の種類 鱗赫と羽赫
鱗赫・・・サソリの尾のような形状。周りに無数のとげを出し入れすることができる
羽赫・・・悪魔の羽をモチーフにしている。少し霧状のため、あまり飛べない。霧状からスコールのような弾丸を放つ。
五感の強化箇所 聴覚
Rc値 2958
赫眼は左右どっち? 左
捜査官の階級 一等
クインケ ホラン Å+
どんなクインケかの説明 日本刀のようなクインケ。しなるように作られているため鞭にもなる。
設定 佐々木琲世と同じく半喰種。製造者は嘉納。佐々木より早く捜査官として育てられていたが、クインクス班ができるまでCCGでは極秘事項として扱われていて、公になったのはつい最近。今までの情報や資料を基にプロファイリングすることを得意とし、数々の喰種事件を陰からサポートしてきた。CCG内でも『プロファイリンガー焔』の異名がついている。
クインクス班のメンターに任命されてからは指導を主にしていて捜査は班長や班員に基本的に任せている。個人自身の実力としては昔、有馬班に所属していたが、実力は佐々木とほぼ同レベル。だが、喰種としての力を使うときは情緒が狂い、沈静弾を10発ほど当てないと喰種としての破壊衝動を抑えられない。喰種としてのレートはSS++という特殊なレート。佐々木より格段に強い。
子供のころからの記憶はなく、唯一覚えているのは男のように生きろと言われた父の言葉のみ。焔という名前はそこから由来し、改名している。(昔の名前は遥香)赫胞は利世の物と霧島絢都の赫胞を少し改造したものを埋め込まれている。
料理は格段にうまく評判が高い。佐々木班のクインクスとシェアハウスを開始してからはほぼ毎日料理を作っている。
原作キャラとの関係 暁とは有馬班時代からの親友。佐々木を同じ境遇という関係から少し親近感を持っている。
サンプルボイス
「私は九重焔。このクインクス班のメンターよ。」
「久しぶりね暁、有馬班以来かしら。」
「佐々木一等・・・私もあなたと同じ半喰種よ。」
「殺す!コロシテヤルウウウウウウウウウウウ!!!!」(狂気状態)
「私は焔・・・・・CCGの焔よ・・・・。」
よろしくお願いします!!
自分のオリキャラ(増やすかも)
皐月香苗(さつきかなえ)あんていく兼漆黒の翼・頭領→漆黒の翼・頭領
皐月飛燕(さつきひえん)あんていく兼漆黒の翼・副頭領→漆黒の翼・副頭領
高城零(たかじょうれい)中立→漆黒の翼・幹部兼医療
火神幸司(ひがみこうじ)喰種集団「紅蓮」リーダー→漆黒の翼・幹部兼紅蓮隊・隊長
樟葉勝利(くずはしょうり)喰種捜査官・准特等
現在オリキャラ提供してくれた方
黒露様 (雨宮水月 あめみやみなつき)あんていく→アオギリ
(賤ヶ夜斎 しずがやいつき)喰種捜査官・上等
赤様 (九弥快斗 ここのびかいと)中立→漆黒の翼
(笹川天 ささかわてん)アオギリ・龍氷会
(青波静 あおなみせい)喰種捜査官・上等
(雛森秋 ひなもりあき)野良→漆黒の翼・スナイパー
豆つぶ様(東雲唯里 しののめゆいり 東雲善 しののめぜん)アオギリ
(瑞慶山相馬 ずけやまそうま)あんていく→漆黒の翼・諜報員
夜南様 (蜂条雀 ほうじょうすずめ)あんていく→漆黒の翼
(水縁・ベアトリクス シュイユェン・ベアトリクス)喰種捜査官・上等
露扇様 (薬袋朱奈 みないすな)喰種捜査官・上等
アマグリ様 (如月牡丹 きさらぎぼたん)元アオギリ→漆黒の翼・特攻隊
(柊琥珀 ひいらぎこはく)漆黒の翼・裏切り者→アオギリ(予定)
ヘ音記号様 (鬼背朝霧 きせあさぎり)喰種捜査官・一等
(名儀御言 なぎみこと)喰種捜査官・上等
アーリア様 (片桐謙史朗 かたぎりけんしろう)喰種捜査官・上等
- 第5話 ( No.16 )
- 日時: 2015/07/30 15:13
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: brdCxKVT)
第5話 「寡黙」
皐月姉弟が喫茶あんていくを出てから一日経ち、姉弟は8区にいた。
香苗「ここね、最近共食いが多発しているところは。」
飛燕「ああ、最近喰った捜査官が言ってた。8区辺りが今、謎の女喰種によって混沌化していると。CCGも急ぎ対策を練っているらしい。」
香苗「推定レートは?」
飛燕「SSレートだ。つい最近まではSレートだったようだぜ。」
香苗「私たちの目的のためには同士が必要よ。SSレートなら味方にしておくべきだわ。」
飛燕「俺たちの力を見せてやろうぜ、姉貴!!」
8区は今の東京では世田谷区に相当する。普段は温和な地域だが、夜になると喰種が多数出現するので一般人はまず外には出歩かない。
その8区で現在共食いおよび捜査官殺しが多数行われているという情報を半ば強引に聞いた皐月姉弟はその喰種を同士に引き入れるため、一日かけて8区に来ていた。
裏路地
裏路地に入って、しばらく進むとやけにスレンダー長身な女性がおびただしい喰種の死体の中央にたたずんでいた。
飛燕「姉貴、間違いなくあいつだぜ・・・。」
香苗「どうやらそのようね・・・。」
???「・・・・・・誰?」
その女性は後ろを振り向いた。
香苗「私たちは20区から来た皐月姉弟。あなたとお話がしたくて来たの。」
???「話・・・?」
香苗「ええ・・・あなたを私の仲間にしようと思ってね。」
飛燕「いつもながら話が唐突すぎるよ姉貴・・・。」
これが香苗の悪いところでもある。段取りを踏んで話をすることが大の苦手なのだ。
???「ふうん・・・・じゃあ・・・・」
ヒュン・・・・ガキン
???「死んで・・・・」
女性はいきなりすごい威力の鱗赫をぶつけてきた。飛燕はかろうじて甲赫で防いだ。
飛燕「あっぶねえなおい・・・・なんちゅう力技だよ。」
香苗「ありがとう、飛燕」
???「アハハハハハハハハハ!!!私を仲間に誘いたいなら倒してみなさい!!このSSレートの高城零様をね!!」
高城と名乗ったこの女喰種。高城零はさっきの物静かな姿勢とは裏腹に好戦的な姿勢で攻めかかって来た。ロングの髪は見事に逆立っている。
香苗「ふーん、鱗赫ね。実力も申し分なさそうだし、私も久々に本気出そうかしら。」
飛燕「まあ、本気で当たらなきゃ失礼だしね。」
そう言うと香苗は尾赫を出し、飛燕は甲赫をもう1つ出した。
香苗「飛燕、今日は本気で当たるわよ!」
飛燕「そうこなくちゃね!!」
零「戦闘開始よ!」
その掛け声と同時に零は3本の赫子を超高速に突いてきた。たまに3本を一点集中させ、ものすごい威力で突いてきた。
飛燕「ちっ・・・・鱗赫をものの見事にコントロールしてやがるな。」
香苗「まあ、コントロールするほどの力が無ければここには来ないわよ。」
飛燕「ま、そうだね。」
この二人は話ながら軽々と避けていた。零はあまりにも軽々と避けるのでイライラしていた。
零「敵を目の前にして話ながら避けるなんて舐めてんの!?」
香苗「舐めるわけないでしょ」
飛燕「舐めたらまずいし。」
零「そういうわけじゃないわよ!!」
皐月姉弟はたまに天然が発動する。
零「怒ったわ!羽赫も出して八つ裂きにしてあげる!!」
そう言うと、肩甲骨辺りから羽赫がガス状に4本飛び出して来た。
香苗「あら、赫子2種類持ってるんだ。」
飛燕「2種類持つのも珍しいしね。」
零「ちょっと!もっと珍しがらなさいよ!!」
香苗「だってねえ・・・・」
香苗は鱗赫を4つ、飛燕も鱗赫を4つ出してきた。
飛燕「俺らも2種類持ちだもの。」
零「私以外に2種類持ちがいたのだなんて・・・・ゾクゾクしてきちゃう!」
飛燕「(ま、嘘だけどな)」
その後も零は数々の技を皐月姉弟に仕掛けるが二人は無傷だった。零も流石に疲れてきていた。香苗と飛燕の攻撃が食らっていたからである。
零「はあ・・・・はあ・・・・何なのよ・・・・もう・・・・」
香苗「私達の動きについてくるなんて流石じゃない。」
飛燕「目をつけといて正解だったな。」
零「これだけは使いたくなかったけど・・・・もう仕方ないわ・・・・・・・・ねっ!!」
その瞬間零の体が赫子に包まれた。
零「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」
飛燕「おいおいおい・・・・まさかの半赫者かよ・・・・。」
香苗「久々に本当の本気を見せることになりそうよ・・・・飛燕!!」
飛燕「つーか半赫者が相手なのに本気ださなきゃ死ぬよ。」
香苗「ま、それもそう・・・・ねっ!!」
香苗は羽赫を出してきた。香苗はなんと3つの赫子を持っている。しかし、あまりコントロールできないので普段は出さないでいる。
飛燕「姉貴のガチは久々に見るな。」
香苗「ぼさっとしてないであんたも出しなさいよ。死ぬよ?」
飛燕「へーい。ほらよっと!!」
飛燕は尾赫を出してきた。実は姉弟そろって赫子は3種類持っているのだ。飛燕は尾赫のコントロールがあまり出来ていないので普段は使わない。
零「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!死ネエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!」
香苗「さっさと黙らせるわよ!」
飛燕「了解!!」
ズドドドドドドドドド!!!!
数時間後、
本気となった皐月姉弟にボコボコにされた零は倒れて気絶していた。
零「・・・・」
香苗「起きたの。」
飛燕「5時間ぐらい寝てたな。」
零「なぜ・・・・止めを・・・・ささないの?」
香苗「話をしたかったのよ。あなた・・・・人間は憎い?」
零「・・・・・・・・憎い。人間は罪も何もない、私の両親を裏切った。ただ喰種というだけで・・・・」
飛燕「・・・・・・・・」
皐月姉弟は零の話を聞いていた。
零「私の両親は・・・・普通に人間と働いていた。暮らしには何の支障もなかったのよ。でも・・・・ある日突然働いていたところの上司が私達を喰種だと通報した。両親は戦闘経験があまりなかったから瞬く間に死んでいったわ。私だけを逃して・・・・・・・・!!」
香苗「・・・・・・・・」
零「逃げた後、私は赫子を出せるように特訓した。その後、すぐにその通報した上司を殺したわ。聞けば出世のためには私の父親が邪魔だって言ったのよ。怒ったわたしは見るも無残になるように喰らい尽くしてやったわ。」
飛燕「ひどいな・・・・」
零「だが私は両親を殺した捜査官を殺るまで諦めなかった。だけど・・・・実力がまるで足りないと思った私は共食いしたわ。そうすれば、赫子も強くなるからと聞いて・・・・」
香苗「強くなるのは事実よ・・・・。でも、そのかわり理性を失うようになりさっきのような半赫者の姿になってしまうの・・・・。」
零「今日も貴方を喰おうとしたわ。けど、結局半赫者の力を借りるしかなかった。まだまだ足りないわね・・・・。」
そう言いながら零は涙を流していた。
零「やつに復讐したいのに・・・・こんなことで終わりたくない・・・・」
香苗「私の仲間にならない?」
飛燕「だから姉貴、唐突すぎるって・・・・」
零「・・・・わかったわ。」
飛燕「順応早っ!」
香苗「(満足げな顔)」
色々と苦労する飛燕
零「何をするのかは大体想像付くから・・・・協力するわ。そのかわり私を鍛えて、徹底的に!」
香苗「交渉成立ね。行動開始するまで色んな区の偵察をお願いするわ。私達は少ししてから一端20区に戻る、その間鍛えてあげるわ。」
零「宜しく。」
飛燕「ああ、改めて自己紹介する。俺は皐月飛燕。」
香苗「私は皐月香苗。これから宜しくね。」
高城「高城零、18歳。宜しくお願いします。」
新たに高城零が仲間に加わった。(今は偵察隊として)
飛燕「そういえば、俺達で組織作るとか前言ってたよな?」
香苗「ええ、もう名前は決まってるわ」
飛燕「何て名前?」
香苗「それはね・・・・『漆黒の翼』よ。」
飛燕「ピッタリだね。」
香苗「でしょ」
この後、二人はあんていくに戻ることになる。
だが、もうそこは・・・・・・・・笛口リョーコが喰種捜査官によって殺されて緊急会議をしていたあんていくだった。
続く
- 人物紹介2 ( No.17 )
- 日時: 2015/07/29 22:35
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: Rebn9tUA)
人物紹介2
四方蓮示
店長の右腕的な男性。7月9日生まれのかに座。血液型A型。羽赫。愛称は「ヨモ」。店の業務に関わることはなく、情報収集や自殺者の遺体集めといった実務を担当している。寡黙で無愛想だが誠実な人柄で、周囲からの信頼も厚い。トーカやカネキに格闘の手ほどきをしており、二人がかりでも軽くあしらうほど技量が高い。作中ではほとんど描写されていないが、多くの強力な喰種から警戒されるほどの実力をもつ。ウタやイトリとは4区で暮らしていた頃からの友人であるが、ウタとは4区を混乱に陥れるほどの敵対関係にあった。幼少期に姉を有馬に殺されており、ウタとその仲間とともに有馬に復讐しようとするが返り討ちとなる。その際に店長に助けられたことで行動を共にするようになった。カネキの事を親族以外では唯一「研」とファーストネームで呼ぶ。現在、まだ出番はない。
レポートを
書くべきなのに
小説を
(作者、心の俳句)
- 第6話 ( No.18 )
- 日時: 2015/09/10 20:52
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: c.0m5wa/)
第6話 「悲劇」
SSレートの喰種、高城零を仲間に加えた皐月姉弟は2日間、零を鍛えた後諜報を任せて20区・あんていくへと戻ってきていた。
香苗「おや・・・なんだか活気がないわね?」
飛燕「店もこの時間は空いてるはずなんだけどな・・・」
今は午後2時ごろ。普通の喫茶店なら客が入ってもおかしくないような時間帯である。だが、その気配がない。
香苗「嫌な予感がする・・・・裏口へ行くわよ。」
飛燕「ああ・・・・・」
香苗たちは裏口から入っていった。
いつも店長たちがいそうな応接間に入ると、店長・カヤさん・古間さん・四方さん・金木が暗い感じで座っていた。董香に至っては直立不動で立っていた。雛実はカヤさんの膝で泣いていた。
金木「あ・・香苗ちゃん・・飛燕君・・。」
香苗「どうしたの・・・みんなして暗い顔して・・何があったの?」
金木「あ・・・いや・・・」
董香「リョーコさんが・・・・・喰種捜査官に殺されたのよ。」
飛燕「なっ!?」
香苗「・・・・・・・」
姉弟は唖然としていた。急な訃報に状況が呑み込めなかった。
金木「僕のせいだ・・・・僕がそばにいたのに守れなかったから・・・。」
芳村「金木君・・・君のせいではない。我々は・・・・つけられていたのだよ。リョーコさんを殺した捜査官に。」
飛燕「でなきゃ・・・ピンポイントに殺せれるわけないもんな・・・。」
董香「・・・・・・・・・」
飛燕の横にいた董香はプルプルと震えていた。おそらく怒りだろう。
董香「あの捜査官に復讐だ!こんなことされて・・・黙ってみてるなんてできねえよ!!」
芳村「だめだ・・・トーカちゃん」
芳村は董香の叫びを一蹴した。その言葉は怒りを押し殺しているようだった。
董香「何でだよ!!リョーコさんが捜査官に殺されてだれもあいつらを殺したいとは思わねえのかよ!!」
香苗「少しは冷静になりなさい・・・董香。」
董香「あぁ!?そもそも何でお前らはこういう時にいなかったんだ!?実力のあるお前らなら捜査官が来ることぐらいわかってたんじゃねえのか!?」
飛燕「・・・・・・!!」
言葉を遮ろうと飛燕が董香に手をかけようとした瞬間・・・
ガシッ
香苗が飛燕の手を止めた。
飛燕「・・・・・!!姉貴・・・」
香苗「たしかに分かったかもしれないわ・・・だけど・・・あなた私たちのレート分かってんの?私たちがここにいることはCCGは知らない。でもばれてしまったら当然特等がよこされてくる。ここも無事では済まないはずよ・・・それでもよかったの!?」
董香「・・・・!!」
自分たちがCCGにとって危険因子であることは承知していた。あまり目立ったことがないためSSレートで済まされているが本来ハイブリッドの喰種が生まれるのは奇跡に近いのだ。実力も一般の喰種とは比べ物にならないのでCCGでは存在は特等クラスにしか知らされていない。(最初に出てきた捜査官が知っていたのは単なる偶然かあるいは誰かがこぼしたか定かではない。)
董香「・・・・」バタン
金木「トーカちゃん!!」
芳村「皆、聞いてくれ。リョーコさんが駆逐されてしまった今、ここ20区の捜査官介入は厳しくなるだろう。金木君の話によると上等と一等のコンビがリョーコさんを駆逐したと聞く。顔を知られている雛実ちゃんがもちろん狙われてしまう。だから・・・そこを注意し捜査官を対応していこう。本日は以上だ。さあ・・・午後の開店が始まる、準備しよう。」
金木「はい・・・。」
金木が董香を追いかけたり、皆が応接間を出て行ったあと、香苗と飛燕は芳村と話をしていた。
香苗「私が収集した情報ですが・・・・ここに来た捜査官は、真戸呉緒上等捜査官と亜門鋼太郎一等捜査官に間違いないと思います。」
飛燕「どうやら真戸上等の方は笛口父のクインケを使っていたようだ・・・。」
芳村「そうか・・・これからは以前よりも忙しくなる。すまないが香苗ちゃん、飛燕君。雛実ちゃんを預かってはくれないか?」
香苗「あんていくにいれば少なくとも狙われてしまう可能性はなくもないですからね。」
芳村「移住するのは少し雛実ちゃんの精神が落ち着いてからになると思うが・・・いいかな?」
飛燕「わかったぜ店長。雛実は俺たち姉弟が守るよ。」
芳村「ありがとう・・・。帰ってきたばかりだがしばらくはこのための休養をとってもいいよ。いろいろと忙しいだろうから。」
香苗「ありがとうございます。」
そういうと、香苗たちは応接間を出て雛実が寝ている部屋へと行った。
客間
客間を開けてみると雛実が寝ていた。
香苗「雛実ちゃん・・・・?」
雛実「香苗お姉ちゃん・・・?」
飛燕「雛実・・・・」
雛実「飛燕お兄ちゃんも・・・。」
香苗「大丈夫?いっぱい泣いたようだけど・・・。」
雛実「お母さんが・・・・私を逃がしてくれたの・・・。」
飛燕「リョーコさんは雛実を守るために・・・自らが身代わりになったのか・・・。」
香苗「雛実ちゃん・・・・これからは私たちが守ってあげるから・・・心配しなくていいのよ・・。私をお母さんと思ってくれてもいいから・・・。」
雛実「うん・・・ありがとう・・・香苗お姉ちゃん・・飛燕お兄ちゃん・・・。」
飛燕「泣き疲れただろ。今日はここで寝な。」
雛実「うん・・・・。」
姉弟は雛実に言葉をかけ寝かせた後、客間を出て自分たちの部屋へと向かった。
部屋内
飛燕「で・・・・どうするよ姉貴。」
香苗「あの調子の董香なら今すぐにでも真戸上等を殺そうと行動を起こすでしょうね。」
飛燕「ほっとくのか?」
香苗「飛燕・・・たぶん董香は出勤帰りの真戸上等と亜門一等を狙うと思う。あなたは監視してやられそうと思ったら加勢しなさい。この時点では殺さないこと。」
飛燕「姉貴の命令には従うよ、何か思うところがあるんだろ?」
香苗「ええ・・・・金木君が責任を感じているということは何か役に立とうとしているということ、動いてくれれば私たちとしてもありがたいのよ。」
飛燕「ま、それもそうだよな。」
香苗「私はこのことを零に伝えるわ。飛燕は雛実の警護と共に董香の手助けに入って。」
飛燕「了解。」
その後、董香は香苗の予言通りに捜査官を奇襲したが途中から駆け付けた真戸に反撃され腕に傷を負った。真戸はこれを機に本格的なあぶり出し作戦を決行しようと画策していた・・・。
続く
- 人物紹介3と用語紹介3 ( No.19 )
- 日時: 2015/07/30 18:44
- 名前: 竜 ◆CmqzxPj4w6 (ID: jFJOmttq)
人物紹介3
真戸呉緒
20区担当の男性捜査官で上等捜査官。1月24日生まれのみずがめ座。血液型A型。亜門のパートナー。不気味な雰囲気を漂わす中年男性で、常に手袋をはめている。喰種の駆逐を使命とし、妻の仇である隻眼の喰種への復讐を目指していた。少々風変りではあるものの礼儀正しく、部下への気遣いと思いやりや、家族への愛情も深い人物。しかし、喰種が相手になると右目は丸く開かれ、左目は半眼になり、心身へ苦痛を与えるサディストに変貌する。クインケの収集に執着しており、職場内でも変わり者と見られていた。カネキを喰種として目を付け検査ゲートに連れ込むなど非常に勘が鋭く、「捜査で最終的に頼れるのは自身の勘」を信条としている。亜門に捜査官としての基礎を教えた人物でもあり、プロ意識も高い。今は名前しか出番ない。
亜門鋼太郎
20区担当の男性捜査官。 CCG側の狂言回しを務める人物。4月7日生まれのおひつじ座。血液型A型。極度の甘党で、辛いものが苦手。初登場時は一等捜査官で、真戸呉緒の最後のパートナー。アカデミーを主席で卒業したエリートで、喰種が歪めた世界は間違っていると考えており、この世界を変えるという信念の元に活動している。ワイシャツの襟もとに小さな十字架を下げている。基本は涙もろく正義感にあふれた好青年ではある。身長191cm、体重94kgの偉丈夫で、常にトレーニングで体を鍛えている。力の無い喰種が相手であればクインケ無しでもある程度対処できるほどの格闘能力を持つため重量級の甲赫のクインケを得意とする。装備の整った状態での戦闘能力も非常に高く、他の捜査官から感嘆と共に「特等並」と称えられるほど。現在はまだ名前のみ。
原作では恋に関しては勘違いすることが多々ある。
用語紹介3
クインケ
喰種捜査官に支給される赫子を利用した対喰種用の武器。通常はアタッシェケースに収められており、戦闘時に展開変形して使用する。駆逐した喰種の赫包を加工して制作し、電気信号によって赫子を発生させる。その非人道的な製法から存在は公にされていない。能力や性能は元になった喰種に準ずる。赫子と異なり形状は固定されているが、試作品の中には限定的な形態変化が成功しているものがある。
羽赫(うかく) 主に射撃武器として加工されているものが多く、エネルギーの消費は激しいが遠隔攻撃が可能なため俊敏性に優れた捜査官に好まれている。 この小説ではまだ未登場。
甲赫(こうかく) 重く硬い特性から剣や金棒のような近接武器に加工されるのが一般的で、肉体派の捜査官に好まれている。次に登場予定
鱗赫(りんかく) ギミックの組み込まれた特殊な武器が多く、操作に熟練を求められることから技巧派の捜査官に好まれている。 尾赫(びかく) 特に欠点もない代わりに優れた点もないが扱いやすいために主に新人捜査官に支給される。 次に登場予定。
キメラクインケ 異種の赫子を組み合わせた特殊なクインケ。複数種の喰種に対して有効打となり得るが、技術的に結合が難しく試作品が存在するのみ。その中でも人為的に赫子を結合させたものがほとんどであるが、複数種の赫子を持つ喰種から作られる天然のキメラクインケもごく稀に存在する。 この小説ではまだ未登場
Qバレット 赫子をコーティングした対喰種用の銃弾。クインケを支給されない局員捜査官が使用。表面上をコーティングしているに過ぎないため、クインケに比べて威力は心もとない。この小説ではまだ未登場
コメント急募。オリキャラも急募でございます。特に捜査官の方と敵側喰種を。
(作者の嘆き)
- Re: 東京喰種 −奇跡の双子− オリキャラ募集中 ( No.20 )
- 日時: 2015/08/02 00:03
- 名前: 赤 (ID: cwdkZwkQ)
初めまして!オリキャラ投稿させていただきます!
名前 九弥 快斗 (ここのび かいと)
性別 男
年齢 18
性格 好戦的ではあるが無駄な戦いはしない。基本的に誰にでも優しい。人にも喰種にも友好的で情報網がとても広い。
容姿 身長178cm、細マッチョくらいの体格。髪は黒で:ショート
能力
赫子の種類 尾赫と甲赫
赫胞の数 尾赫 一つ(尾の根元から九股に分かれている)
甲赫 左右に一つずつ
赫子の形状
尾赫・・・若干細めではあるが先端が鋭く尖っていて甲赫でも簡単に貫くことができる。
甲赫・・・右は長く鋭く尖っていてランスのようになっている
左は盾のような形で硬さは赫者の装甲にも匹敵する
関係 あんていく側ではあるが基本的にどこにも属していない。高校には通っており、トーカと同じ高校。金木とは大の仲良し。
設定 色々な区画を転々としていたが15のときに20区へ落ち着いた。あんていくのコーヒーが好きで週に3回は行く常連さん。人間だろうと友好関係を大事に思っている。そのおかげもあって幅広い情報網を手に入れることが出来た。
親は幼い時に「笹川」という喰者に目の前で食い殺された。今でもその喰者を追っている。現在のレートはSS。尾赫は9股に分かれているが一本一本を自由自在に動かすことが出来る。甲赫は滅多に使うことはない。ピンチの時は使う。
クインケも所有しており尾赫とクインケの連携で戦う。クインケは笹川との交戦に敗れ腕を失った喰者捜査官からこれを使い仇をとって欲しいと譲り受けたものの。黒い刀身の刀で「時雨」と呼んでいる。タイプは甲赫。
OCGからはキツネのマスクをつけ尻尾が九本あることから「キツネ」とよばれている。
漆黒の翼へ入った時の愛称 「ナイン」
物語中で笹川を殺した後からなら死んで大丈夫です。
あんていく崩壊後に漆黒の翼に属すが、単独で金木(佐々木 排世)について探る
長くなってすいませんm(_ _)m
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