二次創作小説(紙ほか)
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- 【WT】裏側の裏側
- 日時: 2015/09/20 17:47
- 名前: 爛 (ID: BB67RT0Y)
こんにちは。
少年・青年マンガをこよなく愛する爛と申します。
投稿第三弾は「WORLD・TRIGGER」です。
友人の雪覇も投稿している作品ですが、彼女も私もこの作品が大好きです。
本編の世界を壊さず、主人公が活躍できるようがんばります。
- Re: 【WT】裏側の裏側 ( No.52 )
- 日時: 2016/06/14 21:49
- 名前: 爛 (ID: EPm2ln81)
心の波がとても穏やかだ。
「ふぅ」
息を一つだけはいてからスコープをのぞく。
スコープの中にうつるのは出水と米屋と、人型ネイバー。
小動物を使って攻撃を仕掛けているらしい。
襲いくる小動物を、出水は苦戦しながらも打ち落としていくが、落としきれなかった分を腕にくらってしまう。
しかし、流石は出水というべきか、敵の攻撃のロジックに気づき、そこら中の家を崩し始めた。それに、今の私たちい位置から射線を通すため。
「よし、的がよく見える。」
奈良坂がそう呟いた次の瞬間、ネイバーの腹には、一発大きな穴が開いていた。
しかし、すぐにトリオン兵(小動物's)を言葉通り身にまとうと防御に入る。
どんなにすごく見える防御にだって穴はある。
今回の場合は、それが規則的に動く小動物だということ。
一枚の板じゃないということは、どこかにすきまが生まれる。
だから、
「この程度では 防御のうちに入らない。」
正確なスナイプで打ちぬいていく。
「それにしても 怖いよなぁ。
司ちゃん、それでサポーターだもんな。
スナイパーに転職しちまえよ。」
そんな無駄口を叩きながらも、少しずつ打ちぬく当真さん。
「だめだな。
コイツがこうなるのはスイッチが入った時だけだ。」
当真さんの無駄口に応じながら、的確にダメージを与える奈良坂。
でもやっぱり私にスナイパーは向いていない。
なぜなら、私はこの2人みたいになれない。つきつめれば、風間さん、太刀川さんみたいにだって。
いつだって私は中途半端。
でも、ベストはつくしたいよね。
そう思った瞬間、私は後ろを向く。
何かくる。
「何 ...!!」
私が振り向いてすぐ、空の暗い空から降ってきたのは、2体の新型だった。
- Re: 【WT】裏側の裏側 ( No.53 )
- 日時: 2016/07/03 21:52
- 名前: 爛 (ID: EPm2ln81)
現れた新型に目測で標準を定め2発打つ。
当たらなくていい、牽制だ。
少し浮いた所に、人型ネイバーが見える。
余裕の顔をしているけど、あいつは私たちもワープが使えることを知らないだろう。
ヒュン
そんな軽い音が4つ。
ワープし終えた奈良坂と古寺が人型を狙うがワープで返される。
これでもダメか。
「今 下から風間隊と諏訪隊が上がってきてる。」
冬島さんから通信が入る。
私が、どうする?という風に当真の方を見ると
「お前は下行け。」
そう言われた。
戦力外通告ってことか?
そんな考えが表情からうかがえたのか。
「そっちの方が良い。
それに迅さんからたのまれてるしな。」
そう言って笑った。
「了か...「返事はいいからさっさといけ、お前のスイッチは切れた。
いいか、お前はもうスナイパーじゃない。」
「へーい。」
やけに校長風の説教を奈良坂からうけた私。
うん、スイッチ落ちたわ。
あとあれだ、この戦いが終わってから奈良坂のあだ名は校長先生だな。
そうだそうだ。
「じゃあ、後お願いします。」
そういって
私これ大丈夫かなトリオン量。
えーと、まずは最初 トリオン体の形成+弧月+通常弾で次がトリオン体+ ...。
ヤバイな戦いの途中でトリオン空になるかも。
一応相談しとこ。
「響子さん 響子さん。ご相談ー。」
そう呼びかけると応答があった。
「何?」
「トリオン切れても体残るようにして下さい。」
「え!?危ないわよ。「それでもいいんです。」
・・・。わかった。
絶対無理しないのよ。」
「はーい。」
準備はOK。
ここからリスタート。最後までやり切ろう。
- Re: 【WT】裏側の裏側 ( No.54 )
- 日時: 2016/07/03 22:42
- 名前: ナッツ ◆5kukDeSLBM (ID: 5SQt.OF5)
爛さんの作品、面白いです♪原作は知らないのですが、スラスラ読み進めていけて面白いです♪
- Re: 【WT】裏側の裏側 ( No.55 )
- 日時: 2016/07/09 23:41
- 名前: 爛 (ID: jvCFPr99)
ナッツさん、コメントありがとうございます。
そう言ってもらえるととても嬉しいです。
原作ほどの臨場感や高揚感が、表現できているかわかりませんが、これからも頑張って行きたいと思います。
宜しくお願いします。
- Re: 【WT】裏側の裏側 ( No.56 )
- 日時: 2016/12/11 21:16
- 名前: 爛 (ID: EPm2ln81)
スコープを覗いて三雲君を探す。
きっと、彼のところがこの戦いの最前線。
「見つけた。」
小型トリオン兵から逃げながら家屋の中に入っていく三雲君。
おそらく、基地に向かってくるはず、とあたりをつけて跳び出す。
どうか、手遅れになる前に 間に合って!
幸い、私の近くには何の障害もない。
だから、だから早く、三雲君のところに。
瓦礫も、家も、全部踏みつけて走る。
私が三雲君の元に着いた時、彼を追っていた人型ネイバーは、すでに三輪と交戦中だった。
こんな時に三輪の戦い方に感心してる場合か!!そんな風につっこみたくなるくらい、いつも通りの顔をしている三雲君。
逆にすごいわ。
でも、今はそんな状況じゃないはず。
走っていた屋根の上から跳び下りて、三雲君の腕をつかむ。
「んなことしてる暇あるんなら走れ!!」
突如現れた私に驚きながら
「ちょ...ちょっと待って下さい。」
三雲君は人型ネイバーにアステロイドを打ち始めた。
しかも、あの炊飯器の力を借りて。
お互いボロボロだ。
私はトリオン切れかけだし、三雲君はそれプラス足が使いものにならないし、ただ、あと少しもってくれればそれでいい。
三雲君に肩を貸しながら走ってようやくたどりついた本部前。
誰もいない。
それがわかって進もうとした時、背筋に冷たいものが走った。
気のせいであってほしい、そう思いながら後ろにガンナー用トリガーを向ける。
!!
次の瞬間、三雲君の無事だった方の足に穴があき、背後にはワープ使いのネイバーがいた。
黒炊飯器と協力しながら逃げる。...けど、行く先々にワープ使いは現れる。
「開けた場所にでるな。」
炊飯器改めレプリカが的確なアドバイスをくれるのはありがたいけど、これはキツイ。
そんな風に思いながら逃げていくと、ついに
「あきらめなさい。
悪あがきは好きじゃないの。」
ワープ使いに真正面をとられた。
万事休す。
そう思ったけど、凄い地響きと共に現れたラービットによってそれは少し変わった。
見るかぎり、あれは味方なんだと思う。
大丈夫。きっと勝てる。
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