二次創作小説(紙ほか)

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探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》
日時: 2017/03/23 22:36
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

たまに…本当にたまになんだけどね




自分には出来ることなんか全くないんだって考えることがあるの




前々から思ってはいたんだけど





新しい仲間が増えて、自分にできることってなんだろう?







そんな風に最近は考えることもあるんだ





少しでも暇になっちゃうと、すぐに考えだしちゃう





多分そういう子は沢山いると思う







皆はどうやってそれを乗り越えて、大人になっていくのかな?






《よろしくおねがいします》

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.1 )
日時: 2017/03/23 23:32
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

「おはよう」
いつもより少し遅めに学校に登校した私は一言言ってから教室に入る
それでも、私に挨拶を返してくれる人はいない
別にいじめられてるわけではない…とは、思うけど
でもやっぱり
普段から人と話すのが苦手な私には
自然と他人を近づけたくないという感じの雰囲気が出ていて
それで他の人も私には一切構わずなんだと思う
お昼の時は一人だと寂しい気もするけど
でも、慣れてしまえばそんな事はどうって事なかった
学校は確かに一人が多いし寂しい

けどね
私にはすっごく楽しくてかけがえのない仲間と時間があるから別にいいんだ
探偵チームK'zっていうね
私はそこでは国語のエキスパートだから、書記なんかを任されてるの
普段からできる事は少ないから
少しでもみんなの役に立ちたいなって思って頑張ると
張り切りすぎでから回っちゃうこともあるんだよね…
でも
皆は大人と違って結果だけじゃなくて、それまでに頑張っていたことも
ちゃんと評価してくれるんだ
そういう瞬間はやっぱり頑張ってよかったなぁ、って思える

早く集合かからないかなぁ?

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.2 )
日時: 2017/03/25 22:54
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

「じゃあ、気を付けて帰るんだぞ」
先生がそう言うと、ルーム長である美門翼が最後に挨拶をして皆が解散した。
実は彼は私達探偵チームK'zのメンバーの一人で、記憶力抜群でしかもとっても鼻が効くんだ。それのおかげで私達はすっごく助かってるの。
早くK'zの集まりがないかとうずうずした気持ちで翼を見ていると
「何変な顔してんの?」
「忍?!」
真後ろから突然声をかけられて驚いていた私は少し後ろに下がってしまった。
彼は七鬼忍。妖怪の血が流れてるとか戦国時代からある一族の一人らしくて、おまけに婚約者もいるんだって。忍はITの天才で今までは自分の家にこもりっきりだったんだけど、最近私達のチームのメンバーになって皆に力を貸してくれてるの。そういえば、前に霊が見えたり動物と話せた時があったな。
まぁ、最初は女子生徒の制服着てきた時は驚いちゃったけどね…
さっきの翼と忍は少し、いやかなり天然だから皆少し大変なんだ。でも、私達の大事な仲間なんだよ!
「もう、急に脅かさないでよ!」
私が少しムスッとした顔で怒ると忍はお腹を抱えて笑う
「ごめん。あまりにもお前が間抜け面してたからさ」
「失礼ね!大体忍はいっつも私の顔見てそういうこと言うじゃない!」
「そうだったか?」
わざとトボけたような態度をとるので私はさらにむくれた。

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.3 )
日時: 2017/03/25 23:28
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

「あっそ!もう知らない」
私がそっぽを向くとさすがに申し訳なく思った忍は少しアタフタする。
「い、いや悪かったって。ほら、あれは…その」
普段はあんなに凛としてる忍がこんなに慌ててる所を見て私はなんだか勝ち誇った気分になった。
「へぇ、俺の事ほっといて二人で何楽しそうに話してんの?」
「へ!」
突然ヌッと背後から現れた翼は私の肩に腕を回して体重をかけてくる。
「ちょっと、翼重い!忍も笑ってないで助けてよ!」
流石は男の子。華奢そうなのはこの凶器のように美しい顔だけで、体は鍛え抜かれた男の子だった。つまりは重い。
あまりの重さに私はよろよろして、ついにこけた。
「あっ、やべ」
翼は私の腕をしっかり掴んで支えてくれたおかげで倒れずに済んだ。
「たーすーくー!」
この二人はもうっ!

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.4 )
日時: 2017/03/26 02:58
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

その時の私は気づいていなかった。この二人といる私が皆の晒し者になっていることになど
「ねぇ、何でツバサは立花さんの肩に腕回してるの?」
「七鬼君もさっきまで立花さんと超仲良し雰囲気だったよね」
「もしかしてどっちかと付き合ってるとか!」
「えー!立花さんって言うほど可愛くないじゃんか」
皆の注目の的になっていることに気づいた私はみるみる顔が熟したトマトのように赤くなっていく。
ひえぇ、私目立ってるよぉ…
ふと目の前の二人に目を向けると、二人は注目されることになれているのか天然なのかわからないが、全く気にしてる気配がなかった。
むしろ何だか私の表情の変化を楽しんでるようにも見えてきた。
すると
「ねぇ、立花」
キツく高めのカンに触る声の佐田真理子、このクラスではかつてはNo.2だった彼女はNo.1だった武田菜穂がいなくなった途端にクラスのリーダーとなった。
そんな彼女は前に私が翼と仲良くしてる所を見てかなり腹を立てていた。そして、それ以来私はかなり彼女に警戒されている。
「何?」
嫌だな、なんて思いが随分冷たい態度に出てしまった為に佐田さんはさらにキツい声を出してくる。
「アンタさ、この二人とどーいう関係なわけ?」
いちいち他人のことに口を突っ込まないで欲しいし、正直今はこの目立った状態から逃げたくて適当に答えた。
「別に、ただの友達」
「ふーん。そのわりには随分と仲いいじゃんか?もしかして、付き合ってるとか?」
何でこういう人達ってすぐにそっちに持って行きたがるんだろう?
私は冷静になっていくうちに気がついてしまった。そもそも何でこの人こんなに偉そうなの?
「そんなんじゃないよ。私の大事な友達なだけ」
この答えが気に入らないのか、佐田さんは舌打ちを入れてくる。
「でもさ、ツバサって女子とそんなに仲良くしたりしないし、それは七鬼だって同じだと思うんだけど」
あー、イライラする
「だから、翼も忍も友達。同士なの」
私がそう言ってから、佐田さんは目を見開かせて他の皆もざわざわし出した。
え、何で?

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.5 )
日時: 2017/03/26 03:13
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

「へー、立花ってこの二人の事を名前で呼んでるんだ」
は?
「同士とか言ってさ、本当は二人と仲良くなりたいだけなんじゃないの?」
あー!この女、人の話の何を聞いてるんだろう?
私はつい声を荒げてしまった。
「しつこいな。仲が良いから友達だから名前で呼んでるだけだし、同士は同士なの。私いちいちそういう風に恋愛だとかにすぐ話を持っていかれるの嫌いなの。大体、私達が仲が良かろうが貴方がとやかく言う資格なんかないでしょ?」
私は言いたい事を言ったという満足感の後に自分はとんでもない事を言ったと気づいてしまった。
普段私がここまで言うことがないので、さすがに翼と忍も驚いている。
けど、それよりもここまで皆の前で自分の事を馬鹿にされたことに対してプライドの高い佐田さんは黙っていられなかった。
「は?アンタ何様のつもり。少し頭がいいからって調子に乗らない方がいいよ?アンタのこと、ネットで書き込んでやるから」
正直ネットの方はどうでもよかった。それよりも他のクラスの人達までもが覗きに来ていることが嫌だった。
「勝手にしたら?つまんないことですぐにネットを使って人を脅すなんて最低な事をする人の事なんか私には興味もなければ関係もないもの。それに、掲示板に書いてあることの大半が貴方の自作自演でしょ?」
私の言葉にさらに皆がそわそわしだした。


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