二次創作小説(紙ほか)
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- 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》
- 日時: 2017/03/23 22:36
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
たまに…本当にたまになんだけどね
自分には出来ることなんか全くないんだって考えることがあるの
前々から思ってはいたんだけど
新しい仲間が増えて、自分にできることってなんだろう?
そんな風に最近は考えることもあるんだ
少しでも暇になっちゃうと、すぐに考えだしちゃう
多分そういう子は沢山いると思う
皆はどうやってそれを乗り越えて、大人になっていくのかな?
《よろしくおねがいします》
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.46 )
- 日時: 2017/04/06 22:42
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
若武が元気よく返事をする。
「こんにちは。天堂社長」
そう言われて私達はびしっと背筋を伸ばして一斉に「こんにちは」って挨拶した。
「いやいや、元気があっていいね。私は天堂幸仁、一様社長だよ」
天堂社長は豪快にガッハッハっと笑った。
「今回はパフォーマンスを引き受けてくれてありがとう。若者の姿を見ると凄くいいアイデアが浮かぶんだ、期待してるよ。頼まれていた物は揃えたし、他に必要なものがあれば用意するから言ってくれ」
大きな体を見て私は思った、なんだかこの人熊みたいだなって。優しい絵本の中に出てくる熊さんみたい。
「案内をしてあげたいんだが、この後予定があってね。私の甥に案内役を頼んでおいたよ、君達の一個上だ。もうすぐくると思うんだけど」
そんなこんなしていたら誰かの走ってくる足音がした。
「すんません! 少し遅れました」
「あぁ、いいよ。紹介するね、彼は…」
その人の顔を見た時、私はもうビックリしちゃって思わず声をあげた。
「品川さん!?」
「品川先輩!?」
けど、声を上げたのは私だけじゃなくて若武や上杉くん、黒木くん、それに翼まで声を上げてたの。
「あぁ、知り合いだったんだね。彼は品川雄大、私の甥だよ。それじゃあ、後は任せた」
そう言って天堂社長は近くに留めていた車に乗って何処かへ行ってしまった。
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.47 )
- 日時: 2017/04/06 23:00
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「彩ちゃん、さっきはごめんね。あのまま先行かせちゃったけど、大丈夫だった?」
「そんなこっちこそ品川さん一人に押し付けてしまってごめんなさい。お怪我はありませんか?」
「へーきへーき。適当に逃げてきたから」
あの時の事を思い出して、あのままになった品川さんが元気に笑ってくれてるので私は凄く安心した。
「え、アーヤと品川先輩ってどういう関係なんだよ?」
若武がすっごく気になって仕方がないみたいな顔で私達二人を見るので、品川さんが簡潔にまとめた。
「男女の間柄」
なんか言い方がおかしい?!
私は焦って必死に首を横に振って否定をした。
「自転車で転んでたから手当てしたの!」
すると、品川さんがお腹を抱えて笑いだした。
「いやぁ、まさかそこまで否定されるとはねぇ。俺一様サッカーチームk'zのレギュラーなんだけどなぁ」
それを聞いて私はビックリ仰天。品川さんがサッカーチームk'zのレギュラー?! 確かにサッカーしてるとは言ってたし、やけに女の子慣れしてるようには見えたけど。
だから、元k'zだった翼とかが大きな声をだしたんだ。
「なんか、すっごく怪しい」
若武は私と品川さんを交互にすっごく睨んだような目で見てくる。
「まぁ、確かにさっきは助けてもらったけどね」
「助けてもらった?」
黒木くんと翼は少し眉を寄せて私に聞いてくる。他の皆も同じような感じだった。
そこで私はようやくついさっきあった事を皆に話した。
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.48 )
- 日時: 2017/04/06 23:23
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「何でそれを早く言わない!」
もう話が終わった途端に、若武だけじゃなくて皆がもう激怒。私は呆然、品川さんは大爆笑。もう何が何だかわかんない。
「品川さん。ソイツどうしました?」
「彩ちゃん逃してから、まだ追いかけようとしたから一発殴って…あ、これ内緒な? レギュラー外されるから。で、そこから俺も逃げたってわけ」
品川さんがそう説明すると、若武は舌打ちをする。
「チッ、手がかりなしか。おい、探偵チームk'z出動するぞ」
「ったりめーだ、ソイツ潰す」
「流石に容赦できないな」
「まじ、ソイツの鼻をへし折ってやりたい」
「ネットに顔晒していい?」
皆怖い。でもね、唯一あったりしていて優しい小塚くんも会話には入らないもののすっごく怖い顔をしていたんだ。
「ねぇ、探偵チームk'zって何?」
このタイミングで聞けるってある意味凄いと思うんだけど。
「美門は現場で犯人の匂いを探れ、黒木も同行してできるだけソイツの情報を集めろ。その他は二人の報告があるまで待機。パフォーマンスの練習に全力をつくせ、もしかしたら調査で練習時間がないかもしれない」
がっつり品川さんを無視して、若武はテキパキと指示を出していく。
「で、先輩。目撃者は重要参考人ですので、我々の協力をお願いします」
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.49 )
- 日時: 2017/04/08 22:55
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
もう、若武! 一様先輩なんだからもう少し態度ってものを考えなさいよ!
私が少しハラハラしていると、品川さんが私の方を見てウィンクした。
「俺はいいよ。彩ちゃんには助けてもらった恩もあるし」
すると、皆の敵意が今度は品川さんに向いた。
「品川先輩は何で立花の事名前呼びなんスか?」
上杉くんがすっごく不満そうな顔で言うので品川さんはからかうように
「上杉、彩ちゃんに気があるからって妬くなよ? それから先輩からのアドバイスだ。女の子は押さなきゃダメだぜ」
自分の肩を組んでくる品川さんの手を上杉くんは鬱陶しそうに振りほどいた。
「女なんかめんどクセェですよ。バカ言わないでください」
うっ、そう言われると流石に傷つくものがある…。
「こらっ。お前ツンデレがいつまでも通用すると思うなよ。全ての人間の気持ちを考えろとまでは言わないが、言っていい事と悪いことがあるのはわかるよな?」
正論を言われたらしく、上杉くんは舌打ちだけしてそっぽを向いた。
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.50 )
- 日時: 2017/04/08 23:18
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「さて、そろそろ中を案内してもいいのか?」
品川さんは若武の方を向いて聞く。若武は静かに頷いて
「よろしくお願いします」
と、ふてぶてしく言った。
それから、黒木くんと翼は別行動。私と若武、小塚くん、上杉くんに忍の5人でムーンストーンの中に入る事になった。
そしたらね、急に私の後ろを歩いていた忍が耳打ちしてきたの。
「あの品川さんって人、凄いよな」
「へ?」
「上杉にあれだけの正論をぶつけられる奴なんて俺、黒木以外知らないかも」
確かにそうかも。
「それになんかあの人かっこいい。黒木とは別のかっこよさがある」
私は忍の言う事に大きく同意した。
確かに品川さんってチャラそうなイメージがあるけど、意外と頼り甲斐があるんだよね。
「ここの部屋は自由に使ってくれていいらしいよ。衣装用の道具も全部あるから終わるまで好きに使って。これ、鍵」
品川さんは若武に鍵を渡す
「先輩もここにいてください。何か必要な時があるかもしれないので」
「はぁ、俺一様先輩なんだけどなぁ。まぁいいや、彩ちゃんのお手伝いでもしてるからさ、衣装作りなんてすっごく大変なんだし」
あー、ありがたいなぁ。
「よろしくお願いします!」
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