二次創作小説(紙ほか)
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- 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》
- 日時: 2017/03/23 22:36
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
たまに…本当にたまになんだけどね
自分には出来ることなんか全くないんだって考えることがあるの
前々から思ってはいたんだけど
新しい仲間が増えて、自分にできることってなんだろう?
そんな風に最近は考えることもあるんだ
少しでも暇になっちゃうと、すぐに考えだしちゃう
多分そういう子は沢山いると思う
皆はどうやってそれを乗り越えて、大人になっていくのかな?
《よろしくおねがいします》
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.51 )
- 日時: 2017/04/10 02:59
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「じゃ、各自練習開始。アーヤ、脚本と衣装デザインを見せてくれ」
私は自信たっぷりに鞄から脚本と衣装デザインを若武に渡した。
「お、かっこいいじゃん」
今回の舞台を西洋っぽくしたかったから、それぞれの個性や色に合わせた紳士のような雰囲気のあるものにしたんだ。
ちなみに若竹は赤のロングコート、上杉くんが青のコートに前ボタンが4つになったので、小塚くんはオレンジのしちぶたけになったジャケットにハーフパンツ、黒木くんは黒のマントで帽子、翼は茶色と黄色が組み合わさったベストでリボンタイにして、忍は紫に黒のラインをいれたスーツみたいなのにして、それぞれの特徴や個性の出たものにしたんだ。勿論自信作。
誇らしげにしていると、若武が不思議そうにこちらを見つめる。
「なぁ、アーヤの衣装はどんなのだ?」
あぁ、やっぱり
疑問げに聞いてくる若武に私は仕方がなく自分の衣装のデザインを手渡した。
「なんか、地味」
むかっ! わかってはいたリアクションだけど、いざ言われるとムカつく。
「知ってる。自分の衣装ってなると考えづらいの」
「んー。ドレスにするとしたら…おーい、お前ら集合」
楽器の準備に取り掛かっていた皆がぞろぞろと若武の方に集まる。
「あ、僕達の衣装だ!」
小塚くんがすっごく嬉しそうな顔でデザイン画を見る。こういう人の表情を見ると、やっぱり嬉しいなって思う。
「アーヤのドレスなんだけどさ、本人が考えるとなると難しいらしいんだ。お前らなんかドレスの意見ないか?」
皆がじぃっと姫用のデザイン画を見る。
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.52 )
- 日時: 2017/04/11 22:59
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「花とかどう?姫は花の呪いにかかるわけだし、花好きっていうのをアピールできるしさ」
忍が私のデザインしたドレスの胸元や腰の周りなどに花を描いていく。
「花の冠とかもいいね。お姫様って感じするし」
そう言って小塚くんも頭の部分に花を付けくわえる。
「立花ならピンクじゃね? 女ってそういう色好きだし」
若武が上杉くんに代わって色を塗った。
「わぁ、すっごく綺麗」
ドレスの花は布でどうにかなるし、花は造花を使えばいい。たったこれだけで一気に華やかになったから、これから着る私も楽しみになっちゃう。
「ありがとう! 頑張って作るね!」
「おう、楽しみにしてるぜ」
私は急いで衣装を品川さんと作り始めた。
「彩ちゃんって、あいつらといる時はスゲーいい顔するよね」
「そうですか?」
「うん。なんか、私は今すっごく幸せいっぱいですって感じがする」
そりゃあ私は今幸せだもの。
私は自信満々に答えた。
「当然です。皆と過ごすこの時間が私にはすっごく生き甲斐なんですから」
- Re: 探偵チーム ( No.53 )
- 日時: 2017/04/24 09:50
- 名前: 北大路さくら ◆ACiNmI6Dxs (ID: kf2NpNQU)
〜しおんラボ研究所〜
しおん「みんな誰一人怪我をすることなく帰ってきてなによりだ…」
せいら「ああ、だが、きい…。冴草隊長が…」
みんな「…」数秒の沈黙
ユリカ「…で」
ユリカ「…でもほら、あの子。私たちとあまり馴染めてなかったし」
さくら「まあすこし浮いてるっていいうか」
せいら「…やっぱり、みんなもそんな気ィしてたのか?」
みんな「」コクりと首を下げる隊員たち
せいら「なんかあいついっつも私たちについて来ちゃってさ正直…その…」
ユリカ「邪魔だったんでしょ!?はっきり言ちゃいなさいよ!」
ユリカ「前のロックフェスときも貴方あの子がいたせいでぜんぜん楽しめてなかったじゃない」
あおい「ロックフェスって?あの美月さん復活ライブ前にいってたっていうアレ?」
ユリカ「そうよ!わたしもセイラもお互い敢えてきずかない振りしてたのに冴草がしつこく声かけようつったんですって」
セイラ「ごめんな。お互いオフで来ていたのに…」
ユリカ「貴方は悪くないわ。だいたいあの子ちょっと臭いのよ!その美月さんのライブの時でも左の左の方から乾燥タマネギのにおいがするのよ。真隣の貴方は相当きつかったんじゃない?」
せいら「そうだな。気分悪くなってライブのあとトイレでドドド−ってしてしまった」
ユリカ「まあだから因果応報って事。誰も悪くない!それにあおい?」
あおい「?」
ユリカ「あの時はナイスだったわ?わざと回復させなかったんでしょう?」
あおい「あはは−。ばれちゃったかぁ?…まあそうだよね」
ユリカ「いいのよ。しおん博士だってアンチ装置完成してるのに回線わざときってたんだし」
さくら「え?そうなんですか?(すっとぼけ)」
ユリカ「てことでこの話はこれでおしまい!今は新イエロ−のおとめ入隊パレ−ドの企画をしましょ!きっと冴草追悼碑募金やるより金の集まりがいいわ」
しおん「…きまりだな。きいの葬儀はパレ−ド後に後回し!遺体は、すし屋のかえでが冷凍マグロと一緒に倉庫に保存しておくらしい。ミスタ−Sにもこの話は内密にと伝えておく。では解散!!」
みんな「はい!!」
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.54 )
- 日時: 2017/04/26 22:56
- 名前: よなよな (ID: nXlmokR.)
えー、お先に申し上げておきます。
こちらは私の探偵チームkzの二次創作として書かせていただいているので、探偵チームkzに関係のない小説の記載はご遠慮願います。
ですが、小説についての意見や質問、コメント等は受け付けておりますのでどしどし書いてください。
今後とも皆様と楽しく小説を書いていきたいのでご理解のほどよろしくお願いします。
作者より
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.55 )
- 日時: 2017/04/26 23:08
- 名前: よなよな (ID: nXlmokR.)
品川さんは優しそうに目を細めて微笑んでくれた。
「いいね、生き甲斐って言えるほどの何かがあるっていうのは当たり前じゃない。むしろ、そういうのに出会えることの方が奇跡なんだよ。だからさ、彩ちゃんはその生き甲斐を大切にするんだよ」
「はい!」
私はさっきまであった沢山のモヤモヤが全て吹き飛んだ、とても心地の良い気分になった。
やっぱり、品川さんは凄い人なんだなぁ。あれ? でも…
「品川さんはまだ生き甲斐を見つけられていないんですか?」
すると、品川さんは少し寂しそうな影を見せて静かに頷いた。
「昔は、サッカーだったよ。でも、今はどうかな? 俺以上の奴なんて世界には腐るほどいる。そう考えたらさ、なんかこれじゃなくてもいいんじゃないかって考えちゃって、今は何が生き甲斐なのかわからないんだよ」
なんだか昔の私を見ている気分だった。私には運動や他の特技なんかない、何よりも大事にできる友達だっていなかった。だから皆と出会えた時、これが運命なんじゃないかって本当に考えたし、今も思ってる。品川さんにもそういうきっかけみたいなのがあればいいな、少しでも力になってあげたいなって思った私は、そっと悲しげなその背中を撫でて言った。
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