二次創作小説(紙ほか)
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- 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》
- 日時: 2017/03/23 22:36
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
たまに…本当にたまになんだけどね
自分には出来ることなんか全くないんだって考えることがあるの
前々から思ってはいたんだけど
新しい仲間が増えて、自分にできることってなんだろう?
そんな風に最近は考えることもあるんだ
少しでも暇になっちゃうと、すぐに考えだしちゃう
多分そういう子は沢山いると思う
皆はどうやってそれを乗り越えて、大人になっていくのかな?
《よろしくおねがいします》
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.26 )
- 日時: 2017/03/31 01:59
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
あーもう、わかったってば
私は急いで席について、ノートを開いた
「それでは諸君の案を聞きいたい。じゃあ、まずは…美門!」
急に指名された翼は少し驚いたけどすぐに答えた。
「やっぱり、小塚やアーヤの事を考えると楽器演奏だと思う。だけど、折角ならもう少しインパクトのある事をしたいし、俺も楽器はそんなに得意じゃないからダンスと楽器のコラボかな?」
まぁ、やっぱりそうなっちゃうよね。でも、私ダンスも楽器も駄目だからなぁ
考えながら翼の言った事を簡潔にメモした。
「まぁな、そこが無難だよな。次は黒木」
「俺も美門と同じだよ」
「何だよ。もしかしてお前らも同じか?」
若武は少し不機嫌めに周りを見渡していると、小塚くんが言った
「でも、皆の能力を考えるとそれしかないと思うよ?」
プクーっという音をたてて若武は不機嫌を表していく。
「まぁ、ミュージカルってのもありだよね?」
私は思いついたことを適当に言った。
「物語作って、それに合わせて踊る人と楽器弾く人決めちゃえば案外インパクトあるし、劇なら私もセリフは頑張れるし。それぞれのできる事ができると思わない?衣装にも力を入れられるし」
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.27 )
- 日時: 2017/03/31 02:13
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「まぁ、最大のおまけはここまでだな。若武」
黒木くんが若武の肩を抱き込んで言うとまだ納得のいかない若武が頬を膨らませていた。
「なぁ若武。こういうのは量より質だろ。数をこなすのはいいけどそれで内容がダメダメなのはK'zとしても良くないんじゃねぇのか?」
忍がそう言うと若武はやっと納得したように大人しくなった。
「まぁいいだろう。じゃあ、誰が何するのか決めるけど。俺さぁ、忍が何できるのか知らないんだよな。お前楽器とダンスどっちができる?」
「どっちもやった事ない」
まさかの即答だった。まぁしょうがないよね、忍は今までパソコンとかしかいじる事なかっただろうし。
「忍ならダンスじゃない? 運動神経もいいみたいだし、忍がいるだけで雰囲気変わると思うよ」
小塚くんがそう言うと若武は指をパチンッと鳴らして
「じゃあ、ダンスは俺、美門、七鬼。楽器は上杉、黒木、小塚」
すると上杉くんがキッと若武を睨んで言った。
「おいちょっと待て若武。楽器は明らかに無理があんだろ、ピアノとバイオリンでダンス用の曲弾くのは無理だ。大体お前フルートできるだろ」
あ、もしかして!
私は考えてる事がわかってボロッと言ってしまった。
「主役やりたいから?」
「アーヤ正解! 主役が楽器やってたら目立たないだろ?」
あぁ、やっぱり若武病だ。
私は助けを求めようと小塚くんを見たけど、さすがの小塚くんもお手上げだったらしい。苦笑いしかしてない。
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.28 )
- 日時: 2017/03/31 02:36
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「そもそも、ミュージカルなら歌はどうするんだよ?」
「あ、じゃあ俺が…」
そこで、ついに上杉くんが若武に怒りの鉄槌を下した。てっぺんから落ちる拳は見事に若武の頭に命中。
うわ、痛そ
「お前の歌は二度と聞かん。あんなの聞くぐらいな鶏の声聞いてた方がマシだ」
そこには誰も若武のフォローを入れなかった。前に若武の歌を聞いたけど、聞くに耐えない。
「じゃあ、他に誰が歌うんだよ?!」
「立花でいいだろ!」
え!
上杉くんの爆弾発言に私だけでなく皆が驚いた。
「え、どうした上杉」
若武も怒るを通り越して上杉くんを心配し始めてしまった。そして上杉くんは一瞬私の方をチラ見してからやっちまったと言った顔で赤くなる。
「まぁ、確かに歌は担当的にもアーヤしかいないとは俺も思うよ」
黒木くんも賛同した。すると、次々皆が賛成していく。反対は私と若竹だけ、K'zのルールでは多数決で皆の意見を決めることになっている。
このままでは、私がボーカル担当?!
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.29 )
- 日時: 2017/04/01 02:25
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「ねぇ、何か段々変な方向に向かってる気がするんだけど」
小塚くんが少しもじもじさせながらそう言うと、皆もその通りだと言わんばかりの顔で頷いた。
私もそう思うし。
そんなこんなしていたら、ついに神のお告げに等しい黒木くんの言葉が降ってきた。
「それなら、楽器は全員でやって録音する。それで本番皆で踊れば完璧なんじゃないか? 無理して生演奏する理由はないだろ」
確かにそうだけど…
「でも、私と翼と忍はどうするの?」
「アーヤはボーカルなんだからその日に歌えばいいよ。美門と七鬼に関しては俺が知り合いにコーチを頼む。何かやりたい楽器あるか?」
黒木くんは翼と忍に視線を送ると二人は少し悩んでから答える。
「俺、ドラムやってみたいかも」
「俺はギターかな?」
「了解。美門はドラムで七鬼はギター。この二つがあれば充分にダンスの曲にもなるだろ?」
凄い、さすがは黒木くんだな
私は心の中で黒木くんに大きな拍手をした。
「曲はどうするんだ?」
上杉くんがそう言うと、今度こそっとか言って若武は自信満々に
「それなら、俺が今日中に考える。最高にいいのを作ってやるさ」
ん? 待てよ
「タイム、若武。いい曲作るのはいいけど、物語に合わせたのにしてよ」
そこは小塚くんが上手くフォローしてくれた。
「なら、皆である程度物語の形を今からまとめてそれに合った曲を若武が作る。もしだったら僕も手伝うし、脚本は国語のエキスパートに任せようよ」
- Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.30 )
- 日時: 2017/04/01 10:25
- 名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)
「まぁ、それならいいんだけど。」
「よっしゃ! 黒木、美門と七鬼は大体どれくらいで曲弾けるようになる?」
「丸一日使えばこの二人ならすぐできると思うけどね」
凄いな…。
私は改めて皆との格の違いを思い知ったような気がした。
「よし、秀明はしばらく舗装が入るから休みになる、HSはどんなだ?」
私達とは違うハイスペックという塾に通う翼に若武が予定を聞くと
「物の見事にここ最近はテスト、テスト、テスト」
て、事は駄目かぁ
私達は肩を少し落とすと、翼が面白がるように笑い始める。
「いや、悪い。実はさ、俺いっつもテストってすぐ終わっちゃうんだよね。で、テストが終わると俺いっつもさっさと帰っちゃうわけ」
じゃあ、練習もできるって事?
「この野郎! 人をからかいやがって」
若武と上杉くんはいつまでも笑っている翼に攻撃にかかった。その時、司会交代で黒木くんが仕切り始める。
「じゃ、若武と小塚には明後日曲を皆に持ってくる。その間に美門と七鬼は楽器をマスター。俺や上杉は楽譜見れば一発でいけるから、その次の日に録音。それからダンスやパフォーマンスの練習」
すっごいテキパキしてるな。さすがは黒木くんだ
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