二次創作小説(紙ほか)

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探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》
日時: 2017/03/23 22:36
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

たまに…本当にたまになんだけどね




自分には出来ることなんか全くないんだって考えることがあるの




前々から思ってはいたんだけど





新しい仲間が増えて、自分にできることってなんだろう?







そんな風に最近は考えることもあるんだ





少しでも暇になっちゃうと、すぐに考えだしちゃう





多分そういう子は沢山いると思う







皆はどうやってそれを乗り越えて、大人になっていくのかな?






《よろしくおねがいします》

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.41 )
日時: 2017/04/03 01:09
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

その事を翼に話すと
「よかったじゃん。皆結構心配してたからさ、特に上杉と黒木なんかは」
そうなんだ。けど、上杉くんこの間一緒に帰った時は何にも言ってなかったよね?
私がすっごくキョトンとしていると、
「まぁ、本人達は自覚なしに必死に隠してたから無理はないだろうけどね。でも、休みの日にアーヤが元気に芸の事話してる様子を見て一瞬で雰囲気変わったんだよ」
そっか。皆には心配かけちゃったのかもしれないな
何だか申し訳ない気持ちになっていると、翼は私に微笑みかける。
「でも、アーヤはよくやったと思うよ。この間とかもそうだけど、言う時は自分の伝えたい事をはっきりと言葉にできるのは一つの才能だと思う」
翼にそう言われたら何だかそんな気がしてきてしまう自分がいた。こんな気持ちになれるのも翼のおかげだ。
「ありがとう!」
「うん。そういえばアーヤ、先週佐田に喧嘩売ったけど大丈夫?」
あ、その事すっかり忘れてた。
私は学校に着くまで天国から地獄へゆっくり歩いている気分になっていた。

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.42 )
日時: 2017/04/04 23:32
名前: よなよな (ID: tnHh0wAL)

あー、帰りたい。教室の前まで来てそんな気持ちが更に強くなっていた。
何で今こんな事になってるんだろうか。それは私が一番質問したい。
「大丈夫?」
翼は心配そうにそう聞いてくるので、いつもの私なら笑って「大丈夫」の一言をぎこちなくても言っただろう。けど、今回ばかりはさすがに無理。
「もうどうにでもなれ!」
私はそう言ってから教室のドアを開けて勢いよく教室に入る。
「おはよう」
どれだけ無視されようと朝の挨拶は礼儀であり、日課である。だから、私は何にも気にせずそう言った。
けど、今日は違ったの。クラスでも特別佐田さんと仲が良いわけでも悪いわけでもない、いわゆる中立の人達が当たり前のように私に
「おはよう」
って言ってきた時はもうビックリ。私、思わず目を見開いちゃったもの。
他の子達も私みたいにざわざわし始めた。
少し視線を逸らすとそこには佐田さんがいて、私の方をチラリと見るだけであとは何もなかった。
それから学校が終わっても佐田さんは何もしてこなかったんだ。
なんか不思議だなぁ。別に、いじめられたい訳じゃないけど、こうも何も起こらないと逆に怖いな。
そんなこんなで考え事をしながら私は家にとぼとぼと帰っていった。

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.43 )
日時: 2017/04/05 00:02
名前: よなよな (ID: tnHh0wAL)

「ただいま」
私は靴を脱いで着替えて、休みのうちに考えた脚本と衣装案を鞄に入れてリビングに向かう。
ママとはあれ以来まともに話はしていない。今までの急な変化にお互いにまだ手探りの状態なんだ。でも、このままじゃいけない。
「ママ。出かけてくるね」
「えぇ」
まともな返事が返ってこない。
「私ね、ママには感謝してるんだ。なこみたいに可愛げもないし、お兄ちゃんみたいに文武両道でもない。それでも、ママはちゃんと私に道を示してくれた。だからね、ありがとう」
ママは少し目に涙を溜めて私をギュッと抱きしめた。
「今日はハンバーグ」
それは、早く帰って来てねっていう合図にも感じたから私は笑って
「楽しみにしてる。行ってくるね」
「行ってらっしゃい」
私はスキップしながら家を出た。
そこまでには何も問題なんかなかったんだよ? けどね、人がいない少し近道になる細道を歩いていたら
「立花彩ちゃんだよね?」
私の前に少したくましい体格のした男の人がニヤッと笑って言った。
誰この人?
「誰ですか?」
その人は深く被った帽子からぎらりとした怪しげな目をのぞかせた。
次の瞬間、男の人は私に飛びかかって私の上に馬乗りになる。
「やめて! 放して!」
「誰もいないよ? どうしようか、彩ちゃんピンチ?」
怖い。気持ち悪い
そんな私の中に巡ってくる複数の感情はただの絶望でしかなかった。

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.44 )
日時: 2017/04/05 00:15
名前: よなよな (ID: tnHh0wAL)

「てめぇ気持ち悪いんだよ!」
私の頭の上から何処かで聞いたことのある男の子の声がしたと同時に、気持ち悪い男の人の体が吹っ飛んだ。
何…
あまりに衝撃的な事が続きすぎて私は何も考えられなかった。
「大丈夫?」
声の方を向くと、そこには
「し、品川さん?」
「覚えててくれたんだ。ありがとう、彩ちゃん」
こんな風にドラマのようにかっこよく助けてくれた品川さんを見て私は心の底から安堵した。
「ここ、俺引き受けるからさ。彩ちゃん行っていいよ」
「でも!」
「大丈夫。適当に逃げるからさ。俺の事が信じられない?」
強くきらめくその瞳を見て私は思わず首を横に振った。
「よし。じゃあ行って」
私はそこからがむしゃらに走った。多分過去最高記録だと思う。怖い思いを吹き飛ばすためにとにかく走ったの、そしたらいつの間にか約束の駅についていてそこに皆がいた。
汗が気持ち悪い

Re: 探偵チームK'z事件ノート 《寂しがりやは知っている》 ( No.45 )
日時: 2017/04/06 22:17
名前: よなよな (ID: Mq8ZPl.i)

「どうした、アーヤ。まだ時間あったのに」
若武がすっごく驚いたような顔で私に聞いてきた。皆も同じような顔をしてる。
「えっと…」
息が切れて上手く言葉が出てこない。そうしていると黒木くんが私の背中をさすって
「とにかく、落ち着いて。美門、水買ってきてくれ」
「わかった」
私は黒木くんに連れられて駅の椅子に座る。すると、急いで翼が私の所まで水を持ってきてくれた。
「はい」
「あ、ありがとう」
私はゆっくり水を飲んでなんとか落ち着く事ができた。
「大丈夫?」
心配そうに私の顔を小塚くんが覗き込んだ。
「うん。なんとか」
「あ、やばい。電車きた」
え、もう?
私達は駅のホームにある時計を見ると電車の着く時間になっていて少し慌てながら電車に乗った。
20分くらい乗っていると少しにぎわった街に到着した。そこから若武に連れられて今回の目的地であるムーンストーンにたどり着いた。
「やぁ、和臣くん。皆もよく来たね」
正面には少し小太りの優しそうな40代後半くらいのおじさんが笑顔で私達を出迎えてくれた。


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