二次創作小説(紙ほか)

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ポケモン二次創作 裏の陰謀
日時: 2022/01/12 22:38
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DMJX5uWW)
参照: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12800

ここはは地球。
この星の不思議な不思議な生き物、ポケットモンスター
ちぢめて「ポケモン」
彼らは、海に大地に空に森に、至るところに生息している。

そんな世界にあるイッシュ地方。
そこのヒウオギシティにすんでいる、少女「レイナ」。
その隣に住んでいる少年「ヒュウ」。
トウチグループの息子「マオ」
その妹「トモバ」
これは、レイナ、ヒュウ、マオ、トモバ達と、ポケモン達の物語である。

注意
これはポケモン二次創作です。
原作とはなんの関係もございません。
誤字脱字、説明不足でよく分からない、質問などがあれば『ポケモン二次創作裏の陰謀 について』にてお願いします
微グロ注意

では、不思議なポケモン達の世界へどうぞっ!



 【目次】
「登場人物紹介」

ホドモエシティ時点の紹介 >>86

「イッシュ編~」

プロローグ >>1-8
第一章 レイナ 〜旅に出る〜  >>10-21

第二章 ヒュウ 
〜ジム戦と成し遂げないといけないこと〜 >>24-28

第三章 トモバ 〜逃げる責任感〜 >>29-34

第四章 マオ  ~目的~ >>35-42

第五章 レイナ ~信じる~ >>43-51

第5.5章 レイナ ~進歩~ >>52

第六章 ヒュウ 〜強さ〜 >>57-73

6.6章 ヒュウ 〜俺のち俺〜 >>74

第七章 トモバ 〜私〜 >>75-90

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.89 )
日時: 2022/01/05 19:24
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: nEqByxTs)

《トモバ》

ここ...は...?確かホテルから外に出た時に気絶して...
私はぼーっとする頭を必死に叩き上げ、体を起こした。私の周りは鉄格子で囲まれていて、両手は縛られている。そして下の方にクリーム色のフードコートを来た誰かが居る。性別も年齢も顔も分からない不気味な人だ。
この状況から言えることは1つ。
私...誘拐されたなっ!
いやー、旅してる内にあと何回かは誘拐されるだろうなぁと思ったけどそれがPWT大会前夜とは...明日ちゃんとバトル出来るかなぁ。早めに助けてきてねーレイナ達ー。
と、私は呑気なことを考えて鉄格子にもたれかかっていた。

「随分と呑気っすね」

おっふイケボ。
低く、冷たく、それでも凛とした声が響き渡る。レイナが声をはった時に似てるな。
いやーこの声だったらやっぱ顔はイケメンなのかな?いやいや、イケボでも顔は普通の人とかもいるしあまり期待しない方が...

「おい。聞いてるんすか」

私が無駄なことを考えて、クリーム色の人に返事をするのを忘れていた。

「あっ、はい。」

私は相手の張り詰めた声に怖気づき、声が小さくなってしまった。
怖いなぁ。怖いけど、レイナ達がぶっ飛ばしてくれるはずよ...!我慢我慢。

「随分と余裕だが、お前怖くないんっすか?」

それは私を少し心配してるような声色だった...気がする。確かに誘拐慣れしてる私を見て驚かない人は居ないわよね。

「ええ。怖くないわ。私の幼馴染があんた達諸々ぶっ飛ばしてやるもの!覚悟してなさい!」

私は自信満々にたんかをきった。クリーム色の人はポカーンとするようにその場で硬直した。そして

「はっ、立派に肝据えた完全に人任せじゃないっすか」

クリーム色のやつは私を馬鹿にするように言った。おうおうおう!私の幼馴染をバカにするようなやつは許さないわよ!私の幼馴染が貴方をボッコボコにするんだから!...結局私他人だよりじゃない。
私はクリーム色の人に言い返せずに俯いてしまった。

「言い返せないっすか。まぁ、今回はお嬢の思う通りにはならないと思うっすけどね。」

クリーム色の人が意味深に呟く。どういうこと...?確かにマオやレイナは強さはそこそこかもしれない。けれどプラズマ団の下っ端相手なら同格か、それ以上の強さは持ってるしヒュウに関してはプラズマ団の幹部をプチッと潰せるほどの強さを誇っている。それにいつも私が誘拐された瞬間この3人の誰かが来てくれてたし、今回も直ぐに駆けつけてくれるはずだ。

「まさか今回も直ぐに駆けつけてるとか思ってるんじゃないんっすかね?」

くつくつと笑いながらクリーム色の人は言う。なんで笑うのよ。そんなおかしい事かしら?
するとクリーム色の人は大型のモニターに何かを写した。そこには...血まみれのレイナが居た。廊下に倒れていて、プラズマ団に監視されていた。
金髪の子...確かセブンだっけ?は、血まみれではないけれど、モンスターボールを取られ、小さな部屋で縄で縛られていた。
黒髪に赤メッシュのお兄さん...?ミツキさんだったよね。は、セブンと同じ状況になっている。
セブンとミツキさんがなんでここに...?助けに来てくれたってこと?マオは?ヒュウは?2人は助けに来てくれてなかったの?
レイナは?血まみれで倒れて縄も縛られてないレイナは...もしかして死んでる...?
嘘?嘘...嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘...嘘だ!

「嘘だ!嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だあ!」

私は自分でも目を疑うぐらい叫んだ。私が私でないような感覚に包まれ、ただ叫ぶしかなかった。

「だから言っただろう。お前は無責任だと」

聞き覚えがある声。あれから1度も忘れてない出来事。ルカリオを連れていて、顔に大きな白い傷があり凛々しい顔つき。
髪型は薄紫色のオールバックでデコがでている。
服は白色の軍服を着ていて、上に黒いコートをきている。
忘れもしないあの日。サンギ牧場で出会った...ガエリオだ。

「ガエ...リオ...」

私はただそうつぶやくしかなかった。

「お嬢様だからか知らないが、温室でぬくぬくと育ったからか自分が危ない目から会うことがないと過信している。そして周りを巻き込み危険な目に合わせる。」

そうだ。当たり前だった。皆が必ず助けてくれること。誘拐されること。何度危ない目にあっても。レイナが、ヒュウが、マオが助けてくれた。私は無傷で、皆は生傷を作って。それは...それは...

「無責任だな。」

その通りだ。今まで私はなんて無責任な事をやってきたのだろう。ヒュウは昔チョロネコの件でレイナに助けられたと聞いた。その時、レイナは大きな傷を負った。それ以降ヒュウは責任を感じ私のように明るく周りを引っ掻き回す性格だったのが冷静沈着、冷たい人になってしまった。それに比べて私は何回レイナ達を傷つけても懲りることなく誘拐され続けた。私のバカ...

「残念だが後悔するのが遅い。統治のお嬢には用事が済んだら死んでもらう。安心しろ。助けに来てくれた奴らも一緒に死んでもらうから寂しくない。」

私は声が出なかった。出せなかった。え?死ぬ?私が? 「死ぬ」それに実感が中々湧かずにただ呆然としてしまう。その後じわじわと恐怖が襲ってきて...

「い、いや、いやぁーーー!」

恐怖と絶望で叫んだ。叫ぶしか無かった。死という非日常の言葉が私に突き刺さり染み渡る。その恐ろしい感情に自分が温室でぬくぬくと育ってきたことが身に染みてわかる。

「助けて...助けて...!誰か助けてぇ!イヤァァーーー!!!!」

泣き叫ぶ。ただ泣き叫んだ。現実逃避するためにただ喚いて思考を放棄する。それしか出来なかった。それしか恐怖を紛らわせなかった。

「そうだよ。その顔が見たかったんだよ」

後ろから誰かがくる。これまた不気味で背筋が凍るような人物だ。
その人物は茶髪で、プラズマ団の格好にマントを羽織っている。下っぱとは違う格好だからプラズマ団の幹部...?
それにしても、私の喚き声で喜ぶなんて性格の悪い... それでも恐怖が薄れず、私はグシャグシャの顔でその人物を見ているのだろう。

「ジュウニ。侵入者は?」

茶髪のプラズマ団の格好をした人が聞く。

「12(トゥエルブス)っすよ。まあジュウニでもいいっすけど。侵入者3人は確保済み。電気と、身代金を回収しだい関わった人物を始末して撤退っす。今のところ順調っすね。」

クリーム色の人...たしかトゥエルブスだっけ?は、何も見ずに作戦をペラペラと言っていく。もしかして優秀...?それにしても、関わった人物を始末って...やっぱり殺されるんだ...嫌だ...嫌だ嫌だ嫌だ...!


「少しは自分の力で何とかするとは考えないのか。」

ガエリオが私に悪態をつく。それはイラついてるような、呆れているような。
自分で何とかする...?出来るわけないじゃない。レイナも敵わなかった相手よ。無理。絶対無理。無謀すぎるもの。

「はぁ。温室育ちはこれだから。そんで身代金はどうなんだ一兵卒。」

ガエリオがトゥエルブスに聞く。

「なんで二人共俺の扱いが雑なんっすかね。今のところ統治トウチ 陽炎カゲロウはこちらの指示に従ってないっすね。考えさせてくれの一点張りっす。」

茶髪の人はふむと手を顎に当てて考える素振りを見せる。

「これは長期戦になりそうだな。」

ガエリオも呟く。長期戦って、私はずっとこのままってこと?嫌だ...死にたくない。

「見つけたっ!」

すると誰かが上から降ってくる。赤髪に髪先が黄色。母譲りの不良のようなつり目にカラフルなパーカーを来ている。

「マオ...!」

私の兄。トウチ マオだ!助けに来てくれたんだ!これでもう安心だ...私はほっと胸を撫で下ろしたと同時に死の恐怖から解放されへにゃと倒れ込んだ。

「トモバ...大丈夫か!」

「だ、大丈夫...」

私は安心しすぎて頼りない声が漏れだしてしまった。

「ジュウニ!侵入者は確保済みと言ってたじゃねぇか!」

茶髪の人がトゥエルブスに怒鳴り散らかす。

「俺は侵入者全員確保済みなんて行ってないっすよ。」

トゥエルブスはそっぽ向いて屁理屈をこねる。茶髪の人は苛立ちが顔に出てトゥエルブスをぶった。しかし、トゥエルブスは微動だにせずただぶられただけだった。

「取り敢えず侵入者を捕まえるのが先だろう。トゥエルブス。始末しろ。」

ガエリオがトゥエルブスに指示をする。トゥエルブスはげんなりとした様子で「へい」と答えるとポリゴンZを繰り出す。

「負けねぇぜ。ムーランド!」

マオはムーランドを繰り出す。マオは強い。私より遥かに。これは勝ったも同然だろうと私は余裕でその様子を見ていた。しかし、その余裕は一瞬で崩れ去ることになった。
マオのポケモンは残りダイケンキ一体となっていた。なぜこんな一瞬でマオが追い詰められたかと言うと。

「ポリゴンZ。はかいこうせんだ。」

「ダイケンキ!よけろ!」

マオの指示に従いダイケンキは、はかいこうせんを避ける。しかし...

「ちょこまかとウザイっすね。ポリゴンZ!はかいこうせん乱発だ!」

通常は、はかいこうせんを打つと反動で動けなくなるが、このトゥエルブスは反動なんてもろともせずそれを連発するのだ。しかも早い。これはマオのポケモンでもかわせなかった。

「ダイケンキ!」

マオが叫ぶ。ダイケンキ戦闘不能だ。そんな...マオが負けるだなんて。いや、この人達が規格外すぎるのだ。こんなのマオでもレイナでも、ましてやヒュウでも倒すことなんて出来ない。もう終わりだ...私...死ぬんだ。

「お遊びは終わりっす。手間がかかるんでここで消えてもらうっすよ。」

トゥエルブスはポリゴンZにはかいこうせんを指示する。あんな威力の技人間が食らったら生きてるわけないわ!マオが...死ぬ?いや、辞めてやめてやめてやめてやめて

「やめてぇーーー!!」

私は泣き叫んだ。喉が破裂するかと思ったけどそんなの気にならないわ。大事なのは私の兄が、目の前で殺されるってことよ。

「無駄死になんてしてたまるかっ!」

マオは茶髪のプラズマ団の人にタックルをする。するとマオら茶髪の人の腰に手を当て私に何かを投げる。

「トモバ!逃げろっ!」

私の檻の中にそれが入ってくる。それは...檻の鍵だ。これで逃げられる!けれど...このままだとマオが死んでしまう。このまま逃げたら見殺しにしてしまうんじゃ... 誰か...助けてっ!

「トモバ!泣くな!とにかく逃げろ!早く!」

マオが必死で私に訴えてくる。

「嫌だ!マオを見殺しに出来ない!嫌だ...嫌だ!」

私も必死でマオに訴える。マオはその不良顔を更に険しくする。その顔は極悪不良...いや、プラズマ団のような悪の組織の幹部のような顔をする。

「我儘を言うなっ!」

その剣幕に私は思わずヒッと体をビクつかせてしまう。
マオが1番怖い。我儘...私は我儘なのかな。さっきからずっと怖い。助けて。嫌だばっかり。確かに我儘で無責任でダメダメすぎる。
『少しは自分の力で何とかするとは考えないのか』
さっきのガエリオの言葉が心に染み渡る。
ずっと思ってた。私も自分の身を守りたい。レイナ達を守りたい。でも無理だったんだ。私は弱すぎる。だから諦めていた。けれど、私が弱いのは何故?強くなれないのは何故?理由は単純明快。マオが一日中PCとにらめっこしていたように、ヒュウが自分の感情を抑えてまで特訓するように、レイナが自分の身をていしてまで。努力をしないから。楽な楽な方に自分を流してるから。
いざその現実を目の当たりにすると心にヒビが入る。けど。向き合うんだ。私の弱さに。
マオを守りたい。目の前の人をこれ以上傷つけたくない!

私はそう決意した瞬間。鍵を開ける。
あれ、鍵を開けたのはいいもののポケモンも奪われてるしどうしたら良いの?!
取り敢えず足止めしなきゃ!

「おりゃぁぁぁぁー!」

私は大きな掛け声とともにトゥエルブスの足を引っ捕まえた。

「なっ」

トゥエルブスは一瞬驚くがすぐ冷静になり、私を足ごと投げる。そしてマオがクッションになってくれる。

「余計なことしやがって。でもこれで何も出来ないっすよ。」

トゥエルブスがポリゴンZと一緒に近づいてくる。

「ジュウニ。身代金回収成功だそうだ。」

茶髪の人が言う。ってことはお父様はプラズマ団に大金を渡してしまったってこと?てことは、私たちは用無し...
こんなことなら。こんなことなら。お母様に甘えないでポケモンバトルを磨けば良かった。レイナ達に頼らずに自分で自分を守るべきだった。後悔先に立たずだわ。ここで私死ぬのか...ハハッ本当に...惨めな私。

「トモバ。諦めるな。最後まで前を睨めつけろ。」

マオがトゥエルブスを鬼の形相で睨みつけながら私に言う。そうだね。最期まで惨めな姿でいるつもりなんてない。私も母譲りの自慢の悪い目付きで相手を睨みつける。しかしトゥエルブスはたじろくことなく堂々と立っている。

「ポリゴンZ。やれ」

はかいこうせんが飛んでくる。お父様。お母様。マオ、レイナ、ヒュウ、マツリ...ごめんね。弱くて。私死ぬんだって。でも、もし、もし見逃してくれるなら。私は...私は...

「ルカリオおおおおぉぉっ!」

深海のように深く暗く済んだ高音が響き渡る。この声は...レイナ?

はかいこうせんが私たちに向かってくる、そこへレイナのルカリオが立ちはだかり私たちの盾となってくれた。しかし、レイナのルカリオはそこで戦闘不能になってしまった。

「よくやった。ルカリオ」

モンスターボールの光線がルカリオに当たる。その先には...血だらけで倒れかけているレイナとヒュウ、ミツキさん、セブン、そして...

「やぁやぁプラズマ団の諸君。よくも俺の愛しい息子と娘をいたぶってくれたね。」

金髪に黄色の目。ギラギラと光った八重歯にヒュウより高い背丈の。お父様が居た。

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.90 )
日時: 2022/01/12 22:35
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DMJX5uWW)

「カゲロウが来ちまった…」

茶髪の人が舌打ちをする。
それにしてもお父様…なんでこんな所に?それに統治グループのトップが敵の基地になんてきたら危ないじゃないの!

「アラシ…?」

レイナがボソッと呟く。アラシ?誰のことだろう。

「なんだ。霊家の余所者じゃねぇか。」

あれれ?あれぇ?この茶髪のプラズマ団とレイナって知り合い?!

「知り合いか?」

ガエリオが茶髪の…アラシに聞く。アラシは苦い顔をすると手で顔を覆う。

「家の従兄弟だ。」

えっ、ええええええええええええっ?!
と心の中で驚きながらも、さっきまで死と隣り合わせだった私は口をパクパクさせるしか無かった。
レイナの従兄弟が…プラズマ団?!でもレイナの事余所者って言ってたけれど。あ、そっか。レイナは霊家の養子だもんね。その一族からは余所者って言われるのも仕方ないのかな?

「ガエリオもいるのかよ…」

ヒュウが顔をしかめる。そう言えばサンギ牧場でヒュウもガエリオに会ってたね。

「トゥエルブスもいますね。なんですかこのプラズマ団トップオールスターズ…」

ミツキさんも顔をしかめる。流石にプラズマ団の幹部レベルの人達が集合してたら勝てるか分からないもんね。実際私もマオもピンチだったわけだし。

「トゥエルブス。電力の方は?」

ガエリオが聞く。そうだ、プラズマ団はお金と電力が目的で来てるんだったわ。確かお金はもうプラズマ団は受け取っちゃったみたいだし、あとは電力?
目的が達成したら引き返してくれるのかな。いや、ダメよ!プラズマ団の思い通りなんてさせたくないもの!

「電力の方はもう達成してるっす。もう引き上げても大丈夫っすね。」

トゥエルブスが何かのパットを見ながら言う。てことは、プラズマ団の思い通りにさせちゃったってこと?わ、私のせいだ…

「…引き上げる前にこの2人は消した方が良さそうだな。」

ガエリオが言う。え、その2人って…私とマオのこと?消すって、殺される?嘘、嫌だ!
トゥエルブスは頷くと私たちにゆっくりと歩いてくる。
またさっきと同じ恐怖が心にポトッと滲んで広がっていく。
辞めて…辞めて!

「辞めて。」

すると私達の前にレイナと、ルカリオ、イーブイが立ちはだかる。
その小さい小さい背中が、今は大きく見え、頼りがいがある背中にみえた。
その背中に頼りたい。全体重を持たれかけ、安心したい。けど、

「レイナ。私のことはいいから!危ない!」

私は叫んだ。私のせいでレイナが危ない目に会うなんて嫌だ。許せない。自分が許せないんだ。
レイナとトゥエルブスは数秒…いや、数十秒かもしれない。かなりの時間見つめあっていた。しかし、私目線から見るとトゥエルブスの顔は陰に隠れて見えない。きっとレイナもトゥエルブスの顔は見えないはず。なのに何故見つめあってるのだろう。
すると…

「い"っだ。」

トゥエルブスがレイナの脳天にチョップをかました。レイナには珍しくかなりの大声で反応をする。

「……退くぞ」

トゥエルブスはそう呟く。え、それだけ?レイナに軽いチョップ食らわしただけ?

「は?なんで」

「うるさい。いくぞ。」

アラシが言いかけるが、トゥエルブスがそれを制する。それには強い威圧感があり、誰にも逆らうことは許されないような空気になった。

「レイナ…だったか。」

去り際トゥエルブスは振り向きレイナに問う。

「お前は…どうしても憎めない。」

その瞬間。ガエリオが何かを地面に投げる。すると白い煙が辺りに爆発的に広がり始める。
煙玉だ!逃がしたくない…!けれど私の今の力じゃ追うことも出来ない。仕方なく私はただぼーっとする事しか出来なかった。

「憎めない…か……」

レイナがボソリと俯いて呟く。レイナとトゥエルブスってどういう関係があるの?
いや、そんなことよりも助かった。誰も死ななかった。
よかった…と安堵する私。他の人も同じように安堵したのかほっとした雰囲気が漂う。

「良かったぁ……!」

私は大きく息を吸い吐いた。
今回で分かった。私は弱い。バトルでも精神的にも。周りに甘えすぎている。考えたらダメなところがポンポンと湧き出てくる。
私は誓う。強くなる。強くなって、自分で自分を守れるように。みんなを守れるようになりたい。

私はその強い意志を確かに覚えた。

第七章〜完〜

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.91 )
日時: 2022/01/13 08:08
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: DMJX5uWW)

おはようございますベリーです。
今回このポケモン二次創作 裏の陰謀が管理人、副管理人賞を頂きました!
正直大会のことについては興味が無く、ルールとか賞の意味とかよく分からないんですが、ありがとうございます。
そして、投票して下さった方もありがとうございました!

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.92 )
日時: 2022/01/16 14:45
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: P/XU6MHR)

第八章 マオ 〜PWT〜

トモバが誘拐されてから数日。親父はプラズマ団の基地やら、後処理やらをしていて結構な時間がたった。
そしてようやく今日。大会が開かれるのだ。

そして、PWTにて。エントランスには レイナ、 トモバ、ヒユウ、マオ、セブン、マツリ、ツバキ、皐月、エイト、カシワ、シイナ、リンドウ、ミツキさん、ムスカリーさんそして…

「ちょっと。一応カゲロウさんの手伝いなのに今回俺出番なかったんだけど?」

銀髪ボブに青い瞳。白い肌、白いパーカーに黒のショートパンツ。黒いタイツに白のブーツを履いている。

「まあまあシアン。俺達の使命は果たせたからいいじゃないか」

「そうそう。」

"手伝い"という名目で来たミツキさんとムスカリーさんが銀髪ボブの人を宥める。

「いいや!大体今回、出場者のカゲロウの子供を守るって話だったのに、プラズマ団の拠点に行って助けたのミツキだけじゃん!俺ら用無しじゃねーか!」

白銀の人は怒鳴る。というか、やっぱ"手伝い"の人達は俺達を守るために来たのか。通りでミツキさんが、都合のいい時に助けてくれたわけだ。

「まあまあ、あ、そうだ。俺はムスカリー・ソウル。君たちを守るために来たんだけど。もうお役御免かな。」

ムスカリーさんは銀髪の人を宥めると同時に俺たちに自己紹介をする。

「僕は七瀬ナナセ 美月ミツキ 僕も君たちを守りに来たんだけど。もう大丈夫かな」

「ミツキは俺達の役目を全部かっさらって行ったけどな。俺はシアン。この2人と同じ君達を守るために来た。今となっちゃ用無しだがな。」

銀髪の人ーシアンさんは不貞腐れる。男口調だけど見た目からして女の人だろうけど。確かにムスカリーさんとシアンさんの活躍はなかったけど、皆無事だったから良かったと思うがな。いや、無事…じゃないか。レイナがプラズマ団基地に攻め込んだ時、トゥエルブスに喧嘩売って血だらけにされて倒れたらしい。確かにレイナと合流した時は服が破れてたり血だらけで直視出来ない状況だった。そのため今はトモバ、マツリプロデュースの服を着ている。似合ってはいるが、トゥエルブスに付けられた怪我が気になるな。

「そういえばレイナ。前の怪我は大丈夫だったのか?」

俺は気になってレイナに聞く。

「あぁ。それなら」

そう言ってレイナは腕をまくり俺に見せる。そこには傷1つ無い真っ白で細長い腕があった。
え、なんで傷がないんだ?
その疑問を読み取ったのかレイナは俺が聞く前に答える。

「治った。」

その一言だった。え、治った?あんな傷だらけだったのにたった数日で治るものなのか?

「……傷はすぐ治る体質だから。」

幼馴染なのに知らなかった… たしかにレイナがポケモン関連で深い傷負った時もすぐ治ってたな。引きこもってたから分からなかった。

「あ、対戦表が発表されたっ」

シイナが受付の上の画面を見ながら言う。お、本当だ。各トレーナー12人の名前が書かれたトーナメント表が発表される。

「おっ、俺はレイナか」

カシワが呟く。

「そうね。」

レイナは素っ気ない。しかし、その顔は楽しみにしている、不敵な笑みに見えた。

「俺は…ツバキとかよ。」

ヒュウがうんざりした顔でツバキに言う。

「ヒユウ。そんなに僕と当たるのが嬉しいのかい?」

ツバキがからかうとヒュウはさらに眉間に皺を寄せる。

「んなわけねぇだろ。瞬殺してやる」

ヒュウのどす黒い声が響いた。俺でもゾッとするような声でもツバキは動じない。鈍感なのかバカなのか…

「マオ!私とだよっ!」

すると後ろから聞きなれた声が聞こえてくる。そこには金髪に髪先が赤く、赤髪で髪先が黄色い俺とは真反対の色をしており、頭に赤いカチューシャをつけている少女がいた。俺の妹。トモバだ。第1回の対戦相手はトモバのようだ。

「そうか。お手柔らかにな。」

「全力ではっ倒すんだから!」

お手柔らかにと言ったんだがな。しかし、トモバがバトルに積極的なんて珍しい。恐らく、前の誘拐の時で心情の変化があったようだ。

「あっ、私はサツキちゃんとだぁ!」

トモバと全く同じのテンションの人物。見なくても分かる。マツリだろう。俺はなんでテンションが高いやつに囲まれてるんだろうか…
トモバといいマツリといい、ヒュウといい…いや、今のヒュウは…昔とは違うもんな。
それよりマツリの所はサツキというレイナの親戚が対戦相手らしい。

「よっ、よろしくお願いします…」

サツキはペコペコと頭を下げていた。

「僕は…兄さんとか…」

エイトがボソッと呟く。しかし、俺には聞こえていた。セブンはじろっとエイトを睨むと何も言わずに去っていった。
あいつ本当感じ悪いな。良くレイナもあんなやつと付き合うものだ。普通なら無視してるだろうに。ポケバが関わると本当レイナはバカになる。

「僕は、リンドウとか」

「よろしくねぇシイナちゃん」

「僕は男だ!」

まあまあ影が薄かったきがする2人が対戦か。これで組は以上だな。ブロックごとに分かれていてまとめてみると
Aブロック
レイナ対カシワ
ヒュウ対ツバキ

Bブロック
俺(マオ)対トモバ
サツキ対マツリ

Cブロック
エイト対セブン
シイナ対リンドウ

という感じになるな。もしトモバに勝ったとしたらツバキか、ヒュウに当たることになる。ヒュウとツバキのバトルは前に見てるからな。多分これはヒュウが勝つだろう。そうなると俺はヒュウと戦うことになるな。無理ゲーだ… まあ頑張れるだけ頑張るか!

「それではAブロックのレイナ様、カシワ様。Bブロックのマオ様、トモバ様。Cブロックのエイト様、会場へお進みください。」

するとアナウンスが鳴る。一番最初の試合だ。負ける訳には行かない。
俺は高鳴る胸の音を抑えながら、会場へ進むのであった。

Re: ポケモン二次創作 裏の陰謀 ( No.93 )
日時: 2022/01/13 21:43
名前: ベリー ◆mSY4O00yDc (ID: gfjj6X5m)

「ホドモエ駆け出しトレーナートーナメント シングルバトル 今回エントリーしたトレーナー達はこちらッ! 」

暗く、足元もギリギリ見えるか見えないかぐらいの待合室。そこにナレーターの声が聞こえる。ふと会場の方へ目を向けると、バトルフィールドであろう広場の真ん中の大きいモニターに出場するトレーナー12人の名前と顔の画像、トーナメント表が映っていた。
それにしても、バトルフィールド両脇の観客達の数が尋常でない。統治グループのコネ以外にも一般人も居そうだ。あ、ヒュウとツバキが喧嘩してる。出番がない待機勢は観客に混じって観戦することが可能なようだ。

「ホドモエトーナメントいよいよ開幕ですッ!!」

すると隣にいたスタッフさんにスタンバイを促された。そろそろか。

「統治グループの御曹司にしてポケモントレーナー!初挑戦!マオ入場!」

その声と共に俺はバトルフィールドに繋がる道を歩く。
俺がバトルフィールド二立つと横にある巨大モニターの大きさに驚かされる。

「これまた初出場!統治グループのお嬢様であり、対戦相手マオの妹!トモバ」

すると俺とは反対方向からトモバが歩いてくる。やはりトモバは目立ちたがり屋のため、凄くワクワクしながら歩いてる。笑いながら手を振って走ってくるよりかは幾分マシだな。
そしてトモバがバトルフィールドにたどり着く。

「それでは第1回戦!マオVSトモバ!」

すると横の巨大モニターが変化する。俺とトモバの顔がアップされ、俺とトモバの画像の間にVSとかいてある。

「マオには1度も勝ったことないけど。ポケモンバトルの努力なんて微塵もしてないけど。」

トモバはモンスターボールに手をかけ、俺に向ける。

「絶対に負けたくないから。」

それは不敵に笑っており、バトル時のレイナの顔を思い出してしまう。全く。良い顔しやがって……

「ミミロップ!」

トモバはミミロップを繰り出すしくじったな。ミミロップに打点があるポケモンを一番最初に出せなかった。

「いけっムーランド!」

相手はノーマル かくとうタイプ
こっちはノーマルタイプ。打点があるどころかこちらが不利だ。こうなったら最初はクロバット出してたら良かったな。
トモバだからあんま強くないからムーランドで3タテしようと思ってたんだが…

「ミミロップにどげり!」

大丈夫か。これ、ムーランド耐えてくれるか?
不安になった俺はムーランドがにどげりを食らう前にモンスターボールに戻した。

「戻しちゃうんだ。そうだよね。不利だもんね。」

トモバは深刻そうな顔をして考えているようだ。本当に珍しい。トモバがポケモンバトルについて真剣に考えるなんて。
さて、それより次はなんのポケモンを出そうか。
今回のルールは三体VS三体。俺はムーランド、ダイケンキ、クロバット、ミルホッグ、ワルビアル。その中でムーランド、クロバット、ダイケンキを連れてきている。抜群をとれているのはクロバットだな。クロバットに交代しよう。

「たのむ!クロバット!」

俺がクロバットを出すとトモバの眉間のシワがさらに深くなった。これは戦略を考えてるというか、クロバットのタイプ分からなくて考えてるんだろうな。ポケモンバトルに興味持ち始めたのは数日前の誘拐からだろうし、ポケモンバトルの知識はあまり無いはずだ。学校である程度習ったかもしれないが俺は学校の授業を真面目に受けていなかったため、クロバットが授業に出ていたか分からない。トモバは真面目に受けてたからある程度のポケモンは知ってるだろうが、クロバットのことは知らなかったようだ。ありがたい。

「クロバット!エアカッター! 」

トモバの顔が青くなる。これでクロバットのタイプはバレただろうな。しかし遅い。
エアカッターをもろに食らったミミロップは耐えられず倒れる。

「グッ…。どく、ひこうタイプかな。」

バレたか。まあトモバってバカに見えて本当は結構頭いいからな。柔軟性なら俺よりも上だ。兄としては嬉しいがポケモンバトルのとなったら厄介だ。

「ムシャーナ。お願い。」

ムシャーナ。エスパータイプか。不利だな。でもここで交代するのも惜しいし、クロバットにはここで準備をしてもらうか。

「クロバットどくどく!」

ムシャーナにどくの液体がまとわりつき、ムシャーナが毒状態になる。よし、これで少しづつダメージが入る!

「ムシャーナ!あくび!」

ムシャーナがクロバットの目の前であくびを披露する。それにつられてクロバットもあくびをする。まずいな。次のターンで眠らされてしまう。しかし仕事はしてくれた。ここでクロバットには戻ってもらう。

「クロバット!とんぼがえり!」

クロバットがムシャーナにとっしんし、ぶつかった…と思ったら俺のモンスターボールの中に戻っていく。とんぼがえりはむしタイプの技。エスパーのムシャーナには効果抜群のはずだ。これで結構削れただろう。
そして次は…

「たのむムーランド!」

ここでムーランドには次の準備をしてもらわなければならない。多分次はあくびがくるだろう。だから残りターンは2ターン。その間に削られるだけ削れたらいいんだが… というのもムシャーナは素早さは低い代わりにHPが異様に高い。だから大体の技は通りが悪い。今はHP半分まであるが、まあまあ良い方だろう。

「ムーランドじゃれつく!」

今のところ技の中で一番高火力の技だ。しかし、あんまり技は通らない。仕方ない。

「ムシャーナ!あくび!」

また来たか。これで次ターンにはムーランドは眠ってしまう。その前に役をまっとうさせてやる。

「ムーランド雨乞い!」

「ウワォーン!」

俺の指示に従いムーランドが空へ向かって吠える。するとぽつぽつと雨が降ってきて、数秒経てばばらばらと降り注ぐ雨になった。
これ観客濡れてないか?大丈夫かな。
という無駄な思考が過ぎったが振り払う。まあ、これでムーランドの役目は御免だ。

「バッフ……クゥン」

そしてムーランドは眠気に耐えられなくなったのか眠ってしまった。大丈夫だありがとうムーランド。俺がモンスターボールに戻そうとすると。

「ムシャーナ!ゆめくい!」

なっ、それが狙いか!
ムシャーナがムーランドに近づき何か空気をバクっと食べる。するとみるみるうちにムシャーナのHPが回復する。
ゆめくいが相手が眠ってる時に発動できる技で、与えたダメージの半分を回復しちまう。しかも…だ。ムシャーナは特攻が高い。そのため特殊技のゆめくいも威力が高くなるのだ。流石のムーランドを1発で倒れた。
クソっ!折角削ったのに簡単に回復されちまった!
俺は心にヒビが入る音を聞きながらムーランドをモンスターボールに戻す。瀕死のムーランドはもうバトルには出せないな。クロバットは相性的に出せないから俺のポケモンはあと一体。行けるか?ムシャーナが何とか出来れば行けると思うんだが…

「たのむ!ダイケンキ!」

旅に出る際、学校で手に入れたミジュマルがダイケンキにまで進化したのだ。今となってはエースになっている。因みに相棒はムーランドだ。

「ダイケンキ!メガホーン!」

エスパーには弱点のむしタイプ技だ!そしてムシャーナは特防より防御の方が低い!ちょっとしか差はないが。
そしてダイケンキのメガホーンはムシャーナにクリティカルヒットした。

「ムシャーナ!」

ムシャーナは戦闘不能になり、トモバがモンスターボールにムシャーナを戻す。あぶねぇ… これで倒せなかったらあくび打たれてたから厳しかったな。クリティカルヒットをだせるのは運が良かった。
とにかくこれで勝ち確だ。

「最後。バニリッチ!」

生まれた頃辺りからトモバと一緒に居るトモバの相棒。バニリッチが出てきた。
バニリッチは氷単タイプ。

「バニリッチ!とける!」

なっ、俺のダイケンキより早い…?いや、そんなはずは無いはずだ。じゃあ、何故……?
多分持ち物だな。持ち物がせんせいのツメだったんだろう。しかし、ここでとけるを使われ、防御が2段階上がるのは頂けない。そしてせんせいのツメを持たされているのなら…これしかない!

「ダイケンキ!アクアジェット!」

ダイケンキがバニリッチにむかって水をまといながらとっしんする。
通常であれば防御が2段階上がっているバニリッチには通りにくい技だが…どうだ!
その技はバニリッチに当たり、HPの1/3減らす。
よし!結構減ったぞ!

「へ?え?なんで?!」

トモバも結構ダイケンキの技が通ったことに驚いている。よし、ここは兄として教えてやるか。

「雨だよ。」

するとトモバははっとし、顔を青くする。今は雨状態。雨状態はほのおタイプの技を半減すると同時に、水タイプの技の威力をあげるのだ。

「天気の効果なんて……習ってないよ…」

学校ではまだ習っていなかったらしい。ラッキーだ!

「ダイケンキ!バニリッチに攻撃させる暇を与えるな!連続でアクアジェットだ!」

するとダイケンキは何回も何回もアクアジェットをバニリッチに当て、ついに戦闘不能まで追い詰めた。

「ま、負けた…そうだよね。大した戦略考えてないもの。」

それはトモバらしくないしめった声だった。でも俺は励ましの言葉なんてかけない。ここで、トモバには成長して欲しいから。

「第1回戦 勝ったのはマオだーッ!!
これが実力なのか?残ったポケモンは2匹ッ 見事な勝利です!」

ナレーターがその場の勢いの火力を上げながら言う。実力じゃない。今回は運が良かった。ポケモンバトルは運がかなり勝敗に左右するからな。少し物事が違えば負けていたかもしれない。
俺は黙ってトモバに背を向けた。

ーーーーーーーーー

「みてたよ!マオ2回戦進出おめでとう!」

早速ツバキが迎え入れてくれる。後ろにはヒュウも居る。それにしても…

「なんでお前らずぶ濡れなんだ?」

俺はびちょ濡れのヒュウとツバキに問いかける。

「お前が試合で雨乞い打ったからその弊害が観客に出たんだよ。」

ヒュウが少しイラつきながら俺に言う。あ、やっぱ雨乞いって観客にも被害出るんだな。当の俺もびしょ濡れだし。

「天候の弊害が出るのは親父カゲロウに報告しないとな。それより、バトルフィールドを整えるのに時間かかるだろうから更衣室で着替えてこようぜ。」

俺は苦笑いしながらツバキとヒュウに言う。2人はそうだなとうなづいてくれた。

「あー、あと、Aブロックのレイナ達のバトルまだ終わってないらしいから見に行かねぇか?」

ヒュウが言う。なんだかんだでコイツレイナ1番で回ってるんじゃねぇの?と思いながら、俺とツバキは頷いた。


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