二次創作小説(紙ほか)

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新訳 FAIRYTAIL【CROWN】完結!
日時: 2020/08/05 16:17
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

もう少し細かく掘り下げたいと思います。前ので出ていたキャラの設定が変わっている

かもしれません。原作を見直しながら進めたいと思っています。


「大魔闘演武」>>01-15

「不思議な生物ケモケモ」>>16-17

「姪っ子が来た!」>>18-19

「冥府の門」>>20-37

「アルバレス帝国」>>38-57

「アルバレス帝国、その後」>>58-59

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.5 )
日時: 2020/07/04 19:05
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「風神ノ脚」速度は1、2を争うほど速い。空を飛ぶことが出来るのも特徴だ。

「スッゲェ身軽だな」

バッカスは腕を振るった。ルーチェの細足を掴み地面に叩きつける。バッカスは確かな

手ごたえを感じた。同時に鼻に違和感を感じ手で触れてみた。

「(鼻血!?)」

「風神ノ脚…風属性の武器だ。だから少し離れていたとしても掠り傷程度なら付けることが

出来る」

ルーチェはやってやった、という笑みを見せた。起き上がり屈んだまま足を地面に付けて

横に薙ぎ払う。バッカスの体が横に傾いた。ルーチェが即座に立ち上がり右脚を振り上げる。

その脚はバッカスの横顔を貫いた。

「し、勝者…ルーチェ選手!!!!」

全員が歓声を上げた。ルーチェもグッとガッツポーズをした。最初の勝利をルーチェが掴んだ。

それを次はミラジェーンが繋ぐ。

妖精の尻尾Bミラジェーンvs青い天馬ジェニー。今までとは違う特別ルール、どちらが魅力的かで

勝負が決まる。どちらも互角の美しさを持つ彼女たちに主に男性陣がメロメロである。

「ちょっ!?お兄ちゃん!!?」

レビィは目を丸くした。

「スマン、レビィ…俺、こういうのは…///」

レオンはハンカチで鼻を抑えた。

「プフッ、聖十魔導士も可愛い女には勝てねえってか?」

サルビアは茶化すように言った。レオンは言い返すことも無く顔を伏せていた。

「ふふっ、珍しいですね。レオンが鼻血を出すなんて」

初代マスター、メイビスがレオンの隣に座り込み笑った。

「さ、皆さんも参加しますよ」


ウエディングドレス、それを纏った女性たちと正装をした男性たち。

「ウェンディ」

「レオンさん!」

レオンは身を屈めウェンディに目線を合わせる。

「オレガノ!オレガノも来てよ!!」

シェリアは遠くで見守っているだけのオレガノを呼んだ。彼は首を横に振る。だがユウカによって

背中を押され強制的に彼女の近くに降り立たされた。

「あら、シェリアばっかりズルい〜!」

「俺、ついていけないんだが…」

「でもちゃんと抱いてくれるんだねオレガノ」

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.6 )
日時: 2020/07/04 20:39
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


勝者はミラジェーン。

二日目の夜、二つの勝利に全員が喜んでいた。

喜んでいるところに剣咬の虎ユキノ・アグリアが浮かない顔してやってきた。

「どうしたんだ?アンタ。あんまり暗い顔してんなよ」

サルビアはユキノにそう声を掛けた。

「貴方は…?」

「サルビア・ガンジェスタ、まぁ覚えとく必要は無いぜ。出場するわけでも無いし」

サルビアは簡単な自己紹介をした。彼女がルーシィたちを探して居ると聞きサルビアは

ルーシィたちとユキノを別室に移動させた。


外を歩くルーチェの後ろに何かがいる。それに気づいたルーチェは速足で進んでいく。

すると後ろにいる人物も足を速める。

「分かってた癖に」

横を通り抜けた男はルーチェの前に立った。彼が通ったであろう場所は凍っていて僅かな冷気が

辺りを包んでいた。少しだけ見えていた。

「蛇姫の鱗の…」

「オレガノ・フリジット、氷の滅竜魔導士。といってもリサーブ枠だがな」

ルーチェは息を呑んだ。オレガノが息を吐く。寒さで少し体が震える。

「興味が湧いた」

「え?」

「お前の戦い方は面白い。あれだけじゃないんだろ?後、何通りあってどんな物があるのか

想像するだけでも俺は楽しい」

オレガノは笑みを浮かべた。

「いつか当たる時があったら見せて貰うぜ」

オレガノが見えなくなった後、ルーチェはホッとした。好戦的だけど常識的。

ルーチェがギルドの宿に戻ってくるのと入れ違うようにナツとハッピーが外に出ていく。

「ど、どうしたの!?」

「さっきまでユキノって人がいてな。多分…セイバーの宿に殴り込みに行ったんだろ」

サルビアが説明した。追いかけようとするルーチェをサルビアが止めた。サルビアは両手で

造形魔法を使う。炎で出来た龍、その龍の背中にルーチェは乗った。

「しっかり連れ戻して来い、ルーチェ」

エルザの力強い言葉に押され龍は外に出ていく。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.7 )
日時: 2020/07/04 21:15
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


龍が動きを止めルーチェは前を見た。騒がしい、既にやらかしているようだ。

龍が扉に向かって突進する。

「アイツは…!あん時の!!」

スティングが呟いた。

「ルーチェ、どうしてここにいるんだ」

「エルザたちに連れ戻して来いって言われちゃって」

ナツはハッピーと共に炎の龍に乗った。

「ほぅ、火の造形魔導士がいるようだな。中々風情があって良いではないか」

ミネルバは赤い龍を見てそう言った。美人だが何やら裏がありそうな女性だと感じた。

「きっと聞いてるよ。その造形魔導士もね」

ルーチェが言い終わると龍が体をうねらせ三人を宿に連れ戻す。


三日目、第一競技「伏魔殿」ではエルザが妖精女王の実力を存分に振るう。挑戦権は100、

一人で全てを蹴散らすと宣言したのだ。Bチームからリサーブ枠として参加したレオンは

エルザに声援を送った。有言実行、エルザは一人で100体のモンスターを倒した。

その代わりに準備されたのは魔力測定器、その数値で2位から最下位を決めることとなった。

参加者が次々と数値を出していく中、レオンの出番が回ってきた。

観戦席では全員がワクワクしていた。

「見て!お兄ちゃん、胸に描いてる術式が消えてるよ!!」

レビィが指差した。腹の周りに晒を巻いている。右胸にも普段、魔力制御の術式が描かれているが

今回はそれが消えていた。

「勝つために消してもらったんです!」

メイビスが胸を張る。

「マトー君、だっけ?これ、壊れても良いのか」

「それは構わないカボ」

それを聞きレオンは笑みを浮かべた。

「さてと…ぶちかますぞ!妖精の輝き(フェアリーグリッター)——!!!」

光が凝縮されMPFに直撃。レオンの確認の通り、MPFは破壊されカンストしている。全ての魔導士が

観客が呆然としている。そのうち歓声が巻き起こった。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.8 )
日時: 2020/07/04 21:36
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


三日目バトルパート最後を飾ったのは可愛らしい二人の戦いだった。

エルザに変わってリサーブ枠参加のウェンディ、相手は蛇姫の鱗シェリア。

天空の滅竜魔導士vs天空の滅神魔導士の戦いだ。結果はドロー、引き分けだった。


三日目の夜を乗り越え、四日目。多くの男性陣にはたまらない戦いとなった。

海戦、水の球の中に次々と多くの女魔導士たちが水着姿で入っていく。Aチームからはルーシィ、

Bチームからはジュビア、そして剣咬の虎からはミネルバが参戦。試合が進み三人だけが

残った頃、油断している隙にジュビアが外に放り出されてしまった。

「ルーシィ…頑張れ!」

ルーチェは小声で応援する。ルーシィは5分間、ルーシィが粘れば少なくても2位は確実だ。

ルーシィは粘る、鍵を取られ魔法が使えなくとも粘っていく。

「…ルーシィが危ないだろうな」

「え?」

サルビアは目を細め呟いた。5分経過、その後は順位を付けるだけだ。しかし、ミネルバの

猛攻がルーシィを襲う。全員が叫ぶ。同時にレフェリーストップが入った。

「こんなの…最強魔導士ギルドがすることじゃないよ…」

「何故だ?折角2位にしてやったのだぞ」

ルーチェの言葉にミネルバは返した。一触即発、そんな中冷静に判断したのはエルザだった。

ある程度怪我が治ったエルザがナツたちを落ち着かせる。

「決着は、大魔闘演武で付ける」

全員が頷いた。

途中、大鴉の尻尾が失格し抜けたことで奇数チームになってしまうので妖精の尻尾はA、B統合し

新たに一つのチームを作った。そこにはルーチェも所属している。バトルパートの試合は

進んでいき、ついに観客たちが待ち望んでいた戦いが始まろうとしていた。

三人の滅竜魔導士と妖精の尻尾の新星魔導士。剣咬の虎、スティング&ローグvsナツ&ルーチェ。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.9 )
日時: 2020/07/04 22:28
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「足を引っ張らないよう頑張るよ」

「何言ってんだ。別に俺は足手まといだ、なんて思ってねえよ。一緒に頑張ろうぜ」

ナツの言葉にルーチェは頷いた。相手の方は少し不満そうな顔をしている。

「…何でガジルが出ないんだぁ、て顔しないでよ。私、珍しく堪忍袋の緒が切れてるから」

ルーチェは珍しく怒っていた。必要以上に相手を痛めつけて何が楽しい、何が面白い、

彼らの感覚が分からなかった。

試合はまず妖精の尻尾が攻撃に出た。風神ノ脚を纏いローグの顔面にルーチェはドロップキックを

決めた。片足を着地させるとすぐに跳躍し蹴りの連撃を浴びせる。

「くっ、素早いな」

「白竜の咆哮ォォォォ!!」

スティングの放ったレーザーはナツに避けられるも曲がりルーチェを襲う。だがそれを上空に

移動してルーチェも回避する。着地したルーチェの背後から影を纏った腕が振るわれる。

—「吹雪ノ舞」

二つの白い扇、それを振るえば冷気が放たれる。氷の壁が攻撃を阻んだ。ローグたちが次にとった

ことは魔力増幅。ホワイトドライブ、シャドウドライブという。それを使われたことで攻守交替。

ナツとルーチェは防御に徹することになる。

「(速い、何処から攻撃が来るか読みにくい!)」

ルーチェは急所等を守りながら反撃の隙を伺う。そして一瞬生まれた隙に構え無しの蹴りを放ち

距離を取る。

「無事みたいだなルーチェ」

「はい、何とか」

一度手を止めた四人。スティングとローグは滅竜奥義であるドラゴンフォースを使う。

第三世代はそれを自分の意思で扱うことが出来るのだ。

「俺が二人同時に相手取る」

1vs2、宣言したのはスティングだった。

「ルーチェ、下がってても構わないぞ」

「それは出来ないよ。私だって妖精の尻尾、ルーシィはあんなに頑張った。次は私も頑張る番、

死んでも負けを認めない!」


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