二次創作小説(紙ほか)

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新訳 FAIRYTAIL【CROWN】完結!
日時: 2020/08/05 16:17
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

もう少し細かく掘り下げたいと思います。前ので出ていたキャラの設定が変わっている

かもしれません。原作を見直しながら進めたいと思っています。


「大魔闘演武」>>01-15

「不思議な生物ケモケモ」>>16-17

「姪っ子が来た!」>>18-19

「冥府の門」>>20-37

「アルバレス帝国」>>38-57

「アルバレス帝国、その後」>>58-59

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.50 )
日時: 2020/08/04 21:49
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

白刃と青い風を纏った拳がぶつかる。

「天空魔の激昂!!」

滅竜魔導士が使うブレス系の魔法と似ている。

「ホワイトエクレール」

剣を水平に滑らせて風を断ち切る。アイリッシュは風を操る。放たれた風は竜巻となり

ルーチェは剣を地面に突き刺し、それにしがみつく。風の勢いはどんどん増していき手に

力が入らなくなっていく。ルーチェの体が竜巻に呑み込まれる。そこから彼女を救ったのは

ミネルバだった。ルーチェとアイリッシュの位置を入れ替えた。

「モードチェンジ、モード:ブラックナイト!」

女剣士は黒い刀の柄に手を掛けすれ違いざまに抜刀術をして見せた。

「風は何処にでも吹く。俺には風が見える」

掠り傷が幾つも現れた。

「まさか…付加術!?」

風に斬撃を付加させたようだ。動揺し一瞬の隙を見せてしまったルーチェに容赦なく

アイリッシュは攻撃を叩き込む。

「共鳴・疾風迅雷!」

黒色にそれぞれ黄色と緑色のラインが入ったロングブーツを纏った姿。風を纏い雷も

纏い速度で勝負に出た。

「雷神脚!」

「天空魔の崩拳」

風を纏い威力を増した拳と雷の脚がぶつかる。スッとアイリッシュは拳を引きルーチェの体勢が

崩れ彼女にボディーブローを放ち地面に叩き込んだ。

ルーチェの体が地面をはねて転がる。それでも彼女は立ち上がった。

「共鳴・サラマンダーフィスト!」

赤いチャイナドレスを纏いルーチェは自分から距離を詰め彼の鳩尾に手を当てる。

「火竜掌波ぁ!!」

魔力の衝撃波と炎を同時に放つ。筋力で劣っていてもそれをカバーできる技だ。足を引きずり

アイリッシュは口元を拭う。彼は上を見上げて目を丸くする。

「共鳴・ライトニングランサー」

「おっと避けさせねえぞ!」

アイリッシュの体に聖痕が刻まれ動きが封じられる。雷の槍がアイリッシュを襲った。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.51 )
日時: 2020/08/05 09:27
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

倒れたアイリッシュの手から何かが滑り落ちた。

それはペンダント、大事に入れられているのは妹と撮った写真だろうか。

「…完敗だ。約束は必ず守る」

アイリッシュは体を起こし歩き出そうとする。

「ちょっと待て、そんな体で会ったらウェンディだって傷つくぞ」

スティングは彼を引き留めた。

「何故ウェンディとは敵対しているの?」

「滅悪魔導士は心を奪われ正常な思考ではいられなくなる。グレイという男には支えがあるから

正常な心を保っているのだろう。俺にはそれが無い、だから恐れた…ウェンディを手に

掛けるのは…」

「ウェンディが本当は心の支えなんじゃないかな?だって、ウェンディに話しかけたとき

久しぶりに会って凄く嬉しそうに見えたから」

ルーチェの言葉で本心に気が付いた。

「戦いが一段落したら必ずウェンディに会ってあげて!」

彼女の言葉にアイリッシュは頷いた。アイリーンがエルザとウェンディによって倒され

ユニバースワンの効果が切れた。

元のイシュタルに戻ったのだ。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.52 )
日時: 2020/08/05 10:45
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

スプリガン12アイリーンに並び最強と言われる魔導王オーガストの前に立ちはだかるのは

ギルダーツとレオン。オーガストは特にレオンに興味を持っていた。

「妖精の尻尾にいさせるには惜しい人材だなレオン・マクガーデン。今からでも遅くはない、

こちら側につくと言え」

オーガストは交渉に出た。レオンは溜息を吐き苦笑する。

「俺はここにいる。俺は聖十大魔道序列一位だからな…というのは建前だが、妹の居場所を、

仲間の居場所を守る。俺の目的はそれだけだ」


アイリッシュは人形師カトレアの人形に案内されてウェンディと再会する。

「ウェンディ…」

「お兄ちゃん、私…あの…え?」

ウェンディを抱きしめたのはアイリッシュだった。

「こんな兄で…すまなかったウェンディ!!」

泣いていたのはアイリッシュだった。それにつられてウェンディも泣いてしまった。

エルザは二人を暖かく見守っていた。しかしそれを遮る者がいた。

その男は倒れ、息を引き取ったアイリーンを踏み潰す。


オーガスト相手に防戦を強いられるカナ、ギルダーツ、レオン。

「天動星・ウェズン!」

重力を操るレオンの魔法。オーガストを少しだけでも動きを止めようとレオンは考えていた。

「何故、ゼレフの子は愛されなかったって?簡単だ。それは父親の失態だ。ゼレフが父なら、

初代…メイビスが母、メイビスの死が混ざり合い父親は息子のことが見えなくなった。前を

見ろよ!この二人が見せる物が本当の親子愛だ!!目に焼き付けろォォォォォ!!!!」

オーガストの前に立つレオンとギルダーツの位置が入れ替わる。娘のために体を張って

前線に立ち、自らの命をも投げ捨てることが出来る。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.53 )
日時: 2020/08/05 11:25
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

ギルダーツの反撃を喰らいながらも立ち上がったオーガスト。

生まれながらに強大な魔力を持つ彼と同じような人物はいる。

「俺と一緒だな。俺も生まれつき大量の魔力を持っていた。だから闇ギルドの被検体として

長い時を過ごした…俺はこの力をアンタとは違う、アンタの母と彼女が好きなこの国と

仲間のために使う!!!」

レオンは魔法を使う。

「消させはしない!天包星・アダーラ!!」

範囲はオーガストの魔法と同じ範囲、彼の魔法の力を調和する魔法だ。範囲も大きく相手の

魔力も高い。持久戦だ。

「勝てるわけが、こんな若造が!!」

「俺は妖精王レオン・マクガーデンだ。仲間を守るのは俺の責務だ!!」

競り合い。オーガストはメイビスを見つけ魔法を解除した。同時にレオンも魔法を解き倒れた。

「大丈夫か、レオン!」「オイ!しっかりしろ!!」

「大丈夫だ…体は動く…」


メイビスからの念話でルーチェはカトレアやサルビアに導かれギルドへ向かっていた頃、

フェアリーヒルズ付近ではアクノロギアとエルザ達が対峙していた。

アクノロギアの攻撃から彼女たちを守ったのはジェラールだった。彼の攻撃もアクノロギアには

効かない。

「…ウェンディ、動くな」

「でも私が…!!」

「動くな!まだ…まだ戦うな」

アイリッシュの声に驚きウェンディは口を閉じた。竜へと姿を変えたアクノロギアから

青い天馬のクリスティーナに四人は乗り込んだ。

船の中で出会ったルーシィの先祖アンナ・ハートフィリアは自身の事を含め様々なことを

説明した。

「一つ、知っていたら教えて欲しいことがある。ルーチェ・クランベル、彼女の事を知っているか」

アイリッシュの言葉にアンナは首を横に振る。

「私には分からない。でも彼なら知っているはずだわ」

もう一人、今度は男が現れた。その男は確かにルーチェに似た人物だった。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.54 )
日時: 2020/08/05 12:08
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

白銀の髪を持つ男。細くも高身長、ルーチェも彼同様に背が高い。

「彼はルフレ・クランベル、私同様に400年前から来た。そのルーチェという子の先祖よ」

彼はエクリプスを通してここに来たわけではない。

ルーチェが生まれたときに時間に干渉し、自力でやってきたのだ。

「付加術に近い魔法…俺の子孫ルーチェは最も俺に近い性質の魔力を持っていた。だから

彼女と共に俺はこの時代に飛んできたんだ。簡単に言えばルーチェをエクリプスの扉として

考えてくれ」

同時にルフレは時の流れに影響を与えない存在に自身を変えていた。

アンナはルフレと偶然出会い、同じ時代の人間だと知った。

アクノロギアに対抗するためにお互いに力を貸す約束をしていた。

「クランベル家は…竜と深い関わりがある。昔、竜と共に生活していた人間の少年がいた。

親もいなかったが独学で様々なことを学んだ博識の子。彼が出会ったのは竜だった」

その少年こそがルフレだ。

「竜たちは少年を親友と呼んでくれた。彼らとある約束を交わした、ずっと親友でいるという

約束をね。彼らとの仲で編み出した魔法、それが共鳴。だけど大きな力を纏うことが

この魔法だ。その時の俺にはまだまだ使いこなせていなかった。その魔法は400年後、俺の子孫が

完成させてくれた」

「ルーチェさんが言っていました。この魔法は魔力を纏うんだって、だからナツさんの力を

模したりして魔法を使っていた!」

ウェンディの言葉に頷いた。

「俺にはなくて彼女にはあるもの。それは仲間だよ、異種族ではない。同じ種族の仲間」

アクノロギアは時の狭間を通り抜けて来た。

アンナが狭間をこじ開ける時間をジェラールが稼ぐと言った。


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