二次創作小説(紙ほか)

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新訳 FAIRYTAIL【CROWN】完結!
日時: 2020/08/05 16:17
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

もう少し細かく掘り下げたいと思います。前ので出ていたキャラの設定が変わっている

かもしれません。原作を見直しながら進めたいと思っています。


「大魔闘演武」>>01-15

「不思議な生物ケモケモ」>>16-17

「姪っ子が来た!」>>18-19

「冥府の門」>>20-37

「アルバレス帝国」>>38-57

「アルバレス帝国、その後」>>58-59

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.40 )
日時: 2020/08/03 22:39
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

途中で介入してきたのはブランディッシュ・μ。

スプリガン12の一人だ。彼女の魔力は桁違い、島を小さくしてしまい戦闘は出来ない。

一先ず島民の安全を確保することを優先した。

「メスト、これを」

「な、何だ?人形…?」

ウェンディの姿をした人形。

「カトレアさんの人形だよ。ウェンディ人形、彼女が使える技は一通り使える。傷が癒えると

思う」

ウェンディ人形が動き出した。その小さな手がメストに触れると彼の傷をある程度癒してくれた。

場所を移動し海底の家の中に来た。そこには協力者として元・六魔将軍のエンジェルがいた。

彼女たちは全員魔女の罪に入っていた。


一方、アルバレス帝国に来ていたマカロフに付き添っていたのはレオンだった。

強力な魔力を隠しマカロフに付き添いこの国を訪れていた。

「どうやら帰って来たようだ」

アルバレス帝国大臣ヤジールは窓の外にいる男を見てそう言った。この国でのゼレフは

皇帝スプリガンである。

彼と会うことがマカロフの目的だ。彼の元でマカロフとレオンは片膝をつく。

「君は、凄い魔導士だ」

レオンが顔を上げた。その顔を覆う包帯を皇帝はスルリと取った。

「フィオーレ王国にいるのは勿体無いな」

「御冗談を。私はフィオーレ王国の魔導士、それに俺には守らねばならないものがある」

屋上、そこでレオンはそう言い放った。ゼレフはマカロフに攻撃を仕掛ける。

しかしそれを阻む者がいた。レオンはその男とアイコンタクトを取る。

「皇帝スプリガン、悪いね。お迎えが来たから、帰らせてもらうよ。次は敵同士だな」

レオンは光の粒子となって消えた。今まで存在したレオンは途中までは確かに本人だったが

途中から光の屈折による幻と入れ替わっていた。ゼレフでさえ欺いて見せたのだ。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.41 )
日時: 2020/08/04 09:37
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

マカロフを連れ逃走を図る妖精の尻尾。

その行く手を阻むスプリガン12砂漠王アジィールから逃走する。

「砂を操ってる」

「いかん!下から来る」

馬車は地面に沈んでいく。どうにか顔は上に向けて呼吸は出来ている。

「勝利への道を開け!共鳴・アラビアンテール」

赤色のアラビアンドレスを身に纏う。すると砂は動きを止めて地面も元通りになる。

「な、何!?」

砂地獄を突破され更にナツからパンチを喰らう。

「図に乗るなよ!!」

ルーチェたちを次に襲ったのは蟻地獄、そして砂の波。そこから家族を必死に守ろうと

マカロフが体を張る。死んでも家族だけは、その思いが強いのだ。その思いが仲間たちを

呼んだ。突然の落雷で砂は飛散する。

「老いたなジジイ」

「ラクサス!?」

彼だけでなくガジルたちも来ていた。ルーチェたちがマカロフ救出に向かったときに

別働隊として行動を始めていた。

メストの瞬間移動で船に乗り込み、撤退する。因みにこの船は滅竜魔導士も乗り物酔いを

しないように作られているようだ。これを準備したのは青い天馬。

「あ、お兄ちゃん!!」

レビィがいち早く彼が到着したことに気付いた。レビィの兄レオンは彼女を抱きしめた。

「もう心配したんだよ!!」

「ごめんなレビィ。俺も連絡は取りたかったんだけど…面目ない」

「そうだ!お兄ちゃんに嬉しい知らせがあるの。今、空席になったイシュガルの四天王序列

一位にお兄ちゃんを認めたって!」

全員が目を見開いた。それは大きな出来事だ。イシュガル最強の魔導士の称号を与えられたの

だから。

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.42 )
日時: 2020/08/04 11:07
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

ギルドに帰りマスターは再びマカロフに。

そしてギルドの魔導士全員にレオンが聖十大魔道序列一位になったことが報告された。

「それってイシュガル最強の魔導士になったってことよね!?凄いじゃない!!!」

「二つの意味での宴、ですね!!」

嬉しい事だけではない、これから気合を入れなければならない。アルバレス帝国の皇帝である

ゼレフと初代マスターのメイビスとの因縁があることも知る。彼らとの戦いは妖精の尻尾にとって

負けられない戦いだ。メイビスの罪の意識は暖かい仲間たちの声掛けで少しずつ癒えていく。


決戦を控える彼らは夜を過ごす。

しかしそれは嵐の夜だった。全方位からアルバレス軍が接近、完全に浮足立っている。

上空の船を打ち落とすナツ、ガジル、ウェンディ。そして船の上ではアジィールとエルザの

戦いが起こっていた。

「ルーチェ」

「カトレアさん!」

砂嵐の中、ゴーグルをつけたカトレアはルーチェに声を掛けて来た。

「カルディア大聖堂には誰がいる?」

「確か魔障壁を作っているフリードと、ビックスローとエバーグリーンが…ッ!!三人が

危ない!!」

カトレアは頷く。といっても距離が離れている。カトレアは三体の人形を召喚し飛ばした。

その先にはカルディア大聖堂がある。

「まさか、カトレア人形?」

人形たちからフリードへ魔力が供給される。離れたカトレアの眼にはフリードたちの様子がはっきり

見える。人形を通して会話も可能だ。

『フリード、聞こえるか。ナツたちは西の方を殲滅した。術式を解け!』

それを聞きフリードはその通りに動く。人形たちも別の人形と入れ替わる。

『念のために圧縮させてもらうぞ機械族』

破壊された人形の頭部を人形たちが囲う。

—「圧迫人形劇・ゴリアテ部隊」

爆破と同時に大聖堂が崩壊する。完全に封じることは出来なかったが被害は最小限に

抑えきることが出来た。

夜は明ける。


Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.43 )
日時: 2020/08/04 12:45
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

翌日、多くのギルドがアルバレス帝国を迎え撃つために動いた。

その中でも最も戦力が高いのは東。互いの最高戦力は東の方角でぶつかる。

「聖十大魔道が五人も!!?」

妖精の尻尾も他の勢力に加勢に向かう。その中でただ一人、ゼレフ本人がいるであろう

西の方角へ向かっていた。全員がナツに賭けた。

「カトレア、手を貸して頂きありがとうございます。貴方のおかげでフリードたちの怪我も

最小限に抑えることが出来た」

メイビスはそう言った。人形を通して。

「いや、俺には大したことは出来ない。それに正念場はここからだろう。何があって、誰が

倒れても可笑しくない」

カトレアは冷静に言った。


やがて日が暮れそれぞれの勢力も追い込まれつつあった。

東側ではただ一人が立ち上がった。

「何だよ、立ったのは一人だけかよ。それも新参者」

「新参者に一位を名乗られるのは不服か?ゴッドセレナ」

レオンは口元の血を拭う。8つの属性の滅竜魔法を扱う竜の神に愛された男の前に立ち塞がるのは。

ウォーレンはその男を見て涙する。

「イシュガルの四天王が一人、そして妖精王レオン・マクガーデン。ギルドへの危険は

しっかり払わないといけねえな」

「この若造…」

オーガストはレオンの強さを見極めた。彼を見てオーガストは驚きを隠せなかった。ゼレフに

迫る魔力量。いざ、そう動こうとしたときに何者かが現れた。その男はアクノロギア。

ゴッドセレナを殺し、何処かへ姿を消してしまった。


分散した妖精の尻尾。ルーチェは北へと仲間たちと共に向かっていた。

ウェンディたちは西へ向かう。そこでは蛇姫の鱗と人魚の踵の連合軍が戦いに挑んでいた。

ディマリアの強さにシェリアは圧倒されていた。彼女に服を着せ前に出た男はオレガノだった。

「氷竜の、咆哮ォォォォ!!!」

辺りの空気が凍り付く。オレガノは笑みを浮かべた。

「カグラの服を裂き、シェリアの服を裂き…で?次は誰の服を裂いてくれるんだ?あ、もしかして

そういうのが趣味な感じか?」

Re: 新訳 FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.44 )
日時: 2020/08/04 13:43
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

オレガノの服が裂けた。ディマリアの剣は動かない。

「俺は氷の滅竜魔導士。そしてこっちは」

ディマリアを蹴り飛ばしたのはウェンディだった。

「助けに来たよ、シェリア!」

「ウェンディ!!」

「天空の滅竜魔導士と滅神魔導士だ」

彼らの元に助けに入ったのはウルティア。ここに妖精の尻尾以外にウルティア、メルディ、

ジェラールが助っ人としてやってきていた。

ウルティアの秘術により第三魔法源を解放されれば魔法が使えなくなるという。

「ウェンディと俺にはやらねばならないことがある」

言い合っている二人にオレガノは割って入った。屈み込み、二人に言い聞かせるように。

「ウェンディ、滅竜魔法は竜を倒す魔法だ。俺たちにはまだ倒さねばならない竜がいる。

その時までに魔法を失ったら、お前の魔法はこれから必要になる」

「でも…でも!シェリアが!!」

オレガノは二人を抱きしめた。

「あの女はゴッドソウルを扱う。今までアイツの剣に反応できなかったのは時を止めていたから

特別早いわけじゃない。そして唯一、悪神を殺せる魔法を持っているのはシェリアだけだ」

オレガノは歯を食いしばる。

「お前が秘術を受けろシェリア」

「分かった」

引き留めようとするウェンディをオレガノは必死で止める。

「恨むなら俺を恨め、ウェンディ」

オレガノは腰を上げてウェンディを連れて距離を取る。

「殴りたいなら殴ればいい。俺はそれを恨まない」

「そんなこと…できません…!だって貴方は、シェリアの友達だから!!」

魔法が解け時間は動き出す。まだ兵士は戦いを挑んでくる。オレガノがついに動き出す。

「氷竜の鉤爪!!」

荒々しくも大気は逆に真冬のように冷たい。

「ウェンディ」

「シェリア…ごめんね…!!」

「何謝ってるの?私たちは休もうよ、大丈夫!オレガノは凄く強いから。私たちを襲ってくる

奴らなんていないよ」

ウェンディとシェリアは抱き合った。


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