二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜
日時: 2021/03/21 15:26
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

初めまして、宇治抹茶です
名前の由来は、ごちうさと抹茶が好き
この二つだけです

性別は男、年齢は地球と同い年です
よろしくお願い致します

設定

この話は、仮面戦士たちの戦いに
落ちこぼれE組が巻き込まれていくお話です

主人公などは特に決めておりません
皆さんのご想像にお任せします

暗殺教室本編で掘り下げられなかったキャラたちの過去回想を
勝手に妄想して掘り下げます()

メタ発言、下ネタシーン、シリアス、鬱展開などありますがよろしくお願いします

第1話の方は後ほど投稿いたします

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.49 )
日時: 2021/10/11 00:06
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

前回のあらすじ
突如街中にあらわれた怪物・グロンギの正体が人間であることを知ったレーナ達
何か救い出す方法はないかと脳みそを回転させるが、世界の破壊者・門矢士から「不可能」と言われてしまう
一方、渚達は五条悟に連れられ、アークルを埋め込んだ少年・虎杖悠仁と接触
渚達は、レーナ達のいる喫茶店へ急いで向かうが、そこに一人の青年がやってきて……?

EPISODE48──────超変身

「久しぶり、一条さん」

青年は、笑顔でサムズアップをしてみせる

「五代…」

「長い寄り道の果てに、決別した二人の英雄ヒーローの再会…」

突然、青年の声が耳を通り抜け、渚達は咄嗟に後ろを振り向く。"未来"の本を手にしたウォズであった

「我が魔王。彼らヒーローと手を組み、元凶を倒すことが君の使命だ…」

「僕の使命…?」

渚は首をかしげる。
ウォズの言葉を聞いて、五代は微笑し

「じゃ、見ててください、俺の変身」

五代は、一条たちの前で腹部に両手をかざす。
すると、"アークル"が出現
雄介右手を構え、左側のスイッチを押すと
腕、脚、胴体の順に"クウガ"へと変身
五代は、一条達にサムズアップをすれば、グロンギの大群に向かい走っていく

「あんな数を一人でやるつもりか…!?」

ゲイツは、一人でグロンギの大群に走っていった雄介に驚くが………

「そのグロンギって奴らは、俺らに任せてくれ!」

刹那、甲高い声が、街中にこだまする
その声の正体は、ドライブの件でほんの少し関わりのあった、詩島剛

「お前は!!」

「行くぜ行くぜ〜!」

剛は、マッハドライバーを腰に装着
シグナルランディングパネルというスロットを開き、そこにシグナルバイクを装填

【シグナルバイク!】

「Let's!変身」

【ライダー!マッハ!】

すると、剛を囲うように無数のパーツが現れ
一定の間隔で集まったところで、同時に装着
変身を終え、大量のグロンギの前で彼は、決め台詞となる言葉を言い放つ

「追跡!撲滅!いずれも…………マッハ!!」

そんな彼を見てグロンギ達は、独自の言語で何か会話を始める

「バンザゴラゲ!」

「ビロヂパスギバ」

「は?何言ってるかわかんねえよ!」

剛は彼らの言葉など無視し、ゼンリンシューターでグロンギの大群を攻撃
それを眺めながら戦兎は、「あー、そうだった」と何かを思い出し、2本のフルボトルを取り出す

「俺は天才科学者。グロンギ?を直すくらい簡単だ」

彼は取り出した2本のフルボトルを振り、空中に放り投げる。
すると、グロンギ達は苦しみ始め、やがて体にスノーノイズのようなものが現れる

「これで奴らを倒せば、戻るはずだ。"展開が早い"、それがこの作品だ」

ここで救済しなければ危ない上、元凶を突き止めることができない。
あのフルボトルは前々から用意していたものであり、"全て計算通り"だったと言うわけだ
…彼には『スゴ味』と言うものがあるのだろうか

すると、一人の人間の足跡が、こちらへ近づいてきている音が聞こえた
その足音の主は、どうやらカフェの近くのようだが……

「……」

足音の主はひとりの少年であった
髪型はセミロング、服は仕事用だろうか、白い制服を着ている
…いや、ひとりではない。後ろにもうひとり、少女が立っている
その少年は口を開き、ある言語を話し始める

「….シバジャンゾビベンビガサグパベビパギババギ」

先ほどグロンギ達が話していた、"グロンギ語"である

その少年の声は、見た目にしては少し高い方で、
この間襲撃してきた"堀部糸成"の声と酷似していた

「…イトナ君?」

渚は、少年があまりにもイトナの声に似ているので勘違いしてしまい
突然現れた少年にそう問いかける

「…イトナ?……僕は乙骨憂太。こっちは、折本里香。はじめまして」

「…どうも」

少年は笑顔で渚達に挨拶し、折本里香と呼ばれた少女も、渚達に一礼。
その様子を見て乙骨は微笑し、すぐさま飛び上がる。
目前のグロンギ目がけて鋭いナイフで攻撃し
グロンギにこう警告する

「シバジャンビデゾザグバ」

ー里香ちゃんに手を出すな

最初からわかっていたのだろう。里香の後ろにグロンギがいたことを
突然攻撃されたグロンギは頭にきたのか、乙骨から距離を取る

「バ、バンザゴラゲ!」

乙骨は、指をさして震えているグロンギを鋭いナイフで切り裂き、爆散させる
中から本体であろう人間が排出され、ブランクウォッチに酷似したものが砕け散る

「…ブランクウォッチか」

乙骨はそのブラックウォッチを拾い上げ、空にかざしては、ため息をつく

「……ん?」

乙骨は、不意に後ろを振り向けば
小柄な少女と、警官がこちらへ向かってきているのがわかる。
アギトの件で関わりがあった、志摩リンと、ドライバの件で関わりのあった泊進ノ介である

リンは右手を左斜め下に払い、正面に突き出して素早く引く
すると、「オルタリング」が出現。右手を刀のように構えて、念を込めるようにゆっくり前方に突き出せば、アギトの力を引き出す掛け声を発する

「…変身!!」

その掛け声とともに、ベルトの両サイドに配置されたスイッチを同時に押せば
オルタリングの中心部にある、『賢者の石』が『オルタフォース』と呼ばれる光を放出し、仮面ライダーアギトへと変身

「いくぞベルトさん!」

「OK 進ノ介。

Fire! All Engines!!

進ノ介もドライバーを装着しては、
シフトブレスに『シフトトライドロン』を装填
ドライブドライバーからの信号を得て、トリガーとなる掛け声…

『変身!!』

"ふたり"の掛け声と同時に、トライドロンが分解され、進ノ介とクリムを覆う

DRIVE! TYPE-TRIDORON!

全シフトカーの力が混ざり、ふたりは「ドライブ タイプトライドロン」へと変身した

「ひとっ走り付き合えよ!」

その様子を見て、渚は「よし!」と声を出し

「僕たちも行こう!」

「お、おまえまさかあれをするんじゃ…!?」

ゲイツは焦って、渚の手に握られているものを見る。それはもちろん……

『ジオウトリニティ!』

「わ、我が魔王?」

「ちょ、ちょちょちょちょ!!」

やめろと言わんばかりに、渚に体で訴えかけるが、そんなものなど渚の眼中にない
そんな2人の訴えを無視し、渚は力強くこう叫んだ

「……変身!!」

そしてジクウドライバーを回転させれば
ゲイツとウォズに光が照らされ、2人は腕時計のような形へと変わり、渚の両肩に装着される

『トリニティタイム!3つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティ!』

『トリニティ!!』

変身した渚達に続け、キバット達も

「よし!こっちも出血大サービスだ!」

『ガルルセイバー!』
『バッシャーマグナム!』
『ドッガハンマー!』

キバットはガルル、バッシャー、ドッガの三つのフエッスルを鳴らし、キャッスルドランからガルルセイバー、バッシャーマグナムが出現
そして、全てのフォームが混ざった…『ドガバキフォームへと変化した
胴体がドッガーフォーム、左腕がガルルフォーム、右腕がバッシャーフォーム、頭部がキバフォームになっており、まさに「お祭り」状態

その様子を見たリンは、両サイドのスイッチを素早く押し、『アギトトリニティフォーム』へと変身

「…いくよ!!」

渚はサイキョーギレードを右手に持ち、それを振り回してはグロンギたちを爆散させていく。
リンはストームハルバード、フレイムセイバーをオルタリングから出現させ、
グロンギたちをなぎ倒して行く

「はあっ!」

レーナは、ガルルセイバー、バッシャーマグナム、ドッガハンマーの三つを使い、グロンギたちを確実に爆散させて行く

五代は右足に封印エネルギーを溜め、目前のグロンギをターゲットに走り出す

「おりゃああああ!!」

そして、ターゲットに近づいてきた途端飛び上がり、グロンギに"マイティキック"を食らわせる

そして、全てのグロンギを一掃したところで……

「おのれぇ……平成ライダーどもォォォォ!!」

突如として、その男は現れた

「あの男こそが…街中の人を対象に遊戯(ゲゲルを行なっていた張本人…」

一条の呟きに、男はニヤリと笑って頷き

「そうさ……俺の名はティード。お前らで言うところの"タイムジャッカー"だ」

ゲゲルとは、グロンギ達の行う遊戯である
様々なルールのもとに人間リントを襲撃し、タイムリミットまでに規定された人数のリントを殺害することでクリア…というものだが
今回のものは"ゲゲル"の掟に背いている
プレイヤーであるティードは、街中の人間グロンギ化し、そこをアナザークウガで殺すつもりだったのだろうが、奴はグロンギではない

「……俺はグロンギで言う所の"ゲゲル"をやっていた…人間どもをグロンギ化させ、そのまま手を下すつもりだったが……予定変更だ。ライダーの歴史を破壊して、君臨する」

ディードという男は、『アナザークウガライドウォッチ』を自身の胸部に押し込み、禍々しいオーラを纏って異形の姿へと変える

『クウガ!!』

「冥土の土産に!!良いもの見せてやるよ!!!」

その姿はまさに"怪物"。人間の笑顔を守ったクウガなどではない。
角は長いものが三本あり、カブトムシに近い見た目をしている
非常に巨大な体を持っており、「10メートル近くはあるのでは」と思わせるほどである

「うそだろ…」

「あれは…」

アナザークウガの巨大さに驚く渚達だったが、
突然、アナザークウガと同じような大きさの、
ロボットを連想させるようなものが現れる
………4月、ゲイツが渚を襲撃した時に使った、"タイムマジーン"である
タイムマジーンはアナザークウガにパンチを入れ、アナザークウガもそれに対応するようにマジーンのパンチを拳で受け止める

『ほう…タイムマジーンで抵抗するとは、なかなかの度胸だ…!』

そのタイムマジーンの操縦士は…

「ゲイツ!渚!!」

ツクヨミである。渚達が変身している間に、タイムマジーンを動かしていたのである
なんとかアナザークウガに対抗しようとするも…

『だが!!貴様らが大人しく降参する意思を見せなければァ……オレはこの街を破壊し尽くすだけだァァァァ!!』

アナザークウガは、マジーンの攻撃を物ともせず、マジーンの体を両手で持ち上げ、スクランブル交差点の真ん中に放り投げる

「キャーー!!」

「てつをがなんか悲鳴あげてる。うっわ乙女」

こんな状況でも気にしない精神の戦兎のギャグ。
とても年頃の女子にかけていい言葉では…ないだろう

「なんか言ったァ!?」

だがツクヨミは地獄耳
いくら遠くにいようが声を聞き分けるほど無駄に耳がいい女。
ーー刹那、眩しほどに明るかった空は一変、暗闇に包まれ、大雨が降り始める

「滅べぇ!!滅べ平成ライダーどもォォォォ!!」

暴走を始めるアナザークウガを見て、五条は「ふぃー、あっぶねー」と声を漏らし、虎杖の肩を叩く

「さて、本題に入ろう。悠仁に与えられた任務は…………天内理子の護衛」

「…だれ?」

虎杖の質問に、五条は「えーー、そんなことも知らないの?」と言わんばかりの嫌そうな顔で

「有名な財閥の分家、四条家の令嬢さん。財閥の名前は流石にここじゃ言えないけど…まあ、グロンギ達からその子を守るだけ、おけ?」

「なんか嫌そうな顔だなあ……わかった。俺にならできる!!」

「…じゃあ、出ておいで!天内ちゃーん!」

『気安く妾を呼ぶな!』

刹那、少女の声が、虎杖の耳を通り抜ける
目の前に現れた少女は、虎杖を見るなり大声で自身の名を語り始めた

「妾は天内理子!四条グループの令嬢にして、正統な"四宮家"の血を継ぐ者じゃ!」

To Be continued………


次回

「四宮…?なんだそれ」

「イトナ、君の舞台だよ」

「滅べ!滅べェェェェ!!」

「…こんな奴のために!誰かの涙を見たくない!!みんなに笑顔でいて欲しいんだ!!」

「だから見ててくれよ!俺の!!!変身!!!!!」

EPISODE49 覚醒



あとがき
投稿がめちゃくちゃ遅れました!すんません!!!学業に専念していた為なかなかできませんでした…!うおおおおおおおおおおお!(咆哮だぞ泣けよ)
今回は助っ人がたくさんきたお話でした
展開が早いのは多分そのせい
次回からはクウガ編本番!
お楽しみに〜〜

クウガ編の設定

・時空の改変により、「呪霊」が存在しない
・「呪術高専」が存在しない
・もちろん「呪術界」も存在しない
・里香が生存している

(随時更新)

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.50 )
日時: 2021/11/04 01:09
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

前回のあらすじ
渚達の前に突然現れた青年………五代雄介
そして、クウガのアナザーウォッチを破壊するためにやってきた乙骨憂太と出会う
五代はクウガに変身してグロンギの大群に向かっていき、さらにマッハ、アギト、ドライブも参戦。するとそこへ、謎のタイムジャッカー"ティード"が現れ、アナザークウガへと変貌
まだまだ終わらないクウガの物語!

お楽しみに!!




EPISODE49──────覚醒

「この世界は…クウガの物語が終わって10年しか経過していない。だいぶ時空が歪み出しているな」

破壊者は時空の歪みの原因を全く知らず、脳内を整理するが刹那、そんなことなどどうでも良くなった

「時空が歪んでいようが関係ない。俺はこの世界を──────"破壊"するだけだ」

破壊者はライドブッカーから一枚カードを取り出し、バックルに挿入

FINAL FORM RIDE!
A A A AGITO!

そう、『ファイナルフォームライド』である
カードを読み込んだ後、破壊者はリンの近くに近づき、こう言った

「ちょっとくすぐったいぞ」
「…何?」

"なんなんだこの人"と思い後ろを振り向くリン
その様子を見て破壊者は、リンの背中から機械のようなものを出現させる

「え、ちょ!」

そのままリンは"アギトトルネイダー"へと変化。
見た目は"マシントルネイダー"の"スライダーモード"と酷似していて、
車体が長く伸びて車輪部分が変形したものとなっている。
戦闘中の進ノ介と剛は、その様子を見ては驚き

『変化した!?』

と、咄嗟に口にする
そんなことも気にせず、破壊者はアギトトルネイダーに乗り、進ノ介たちに接近

「早く乗れ」

進ノ介と剛はお互いに頷き、トルネイダーに乗る。進ノ介はトレーラー砲を、剛はシンゴウアックスをもち、士はトルネイダーを発進。
加速させ、グロンギの大群に突進していき、
進ノ介のトレーラー砲、剛のシンゴウアックスで敵を殲滅。

「…いくぞ」

士はライドブッカーからカードを取り出し、
ディケイドライバーに挿入。

FINAL ATTACK RIDE!
A A A AGITO!

トルネイダーは加速していき、グロンギどもに突進しては吹き飛ばして行く

一方、虎杖は出会ったばかりの少女・天内理子の護衛を任されていた

「妾は天内理子!四条グループの令嬢にして、正統な"四宮家"の血を継ぐ者じゃ!」

突然の自己紹介に、虎杖はポカンとする
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと
今の虎杖の脳内は「四条グループってナニ?」「四宮ってナニ?」だろう

「…四条グループってナニ?」
「お前、そんなことも知らんのか!」

虎杖の馬鹿げた質問に、天内は"これだから最近の若い者は"と大きくため息をつく
……天内も十分に若者だが

「…いやいや、高校では話題にすらならねえし……そんなに有名じゃないだろ?」
「そんなことないもん!四宮は日本の…!」

むぅ!と頬を膨らませ、四宮グループについて説明をしようとする天内を見て"こりゃ長くなりそうだ"と思った虎杖は、存在しない記憶を作ろうとする。だが、何かを思い出したようで

「わかったわかった。そういやーこないだ、友達がそんな感じのこと言ってたわーーー」
「そうかそうか!その友人は妾のことを知っていたか!」
「…ああ………って!!」

目を輝かせて近づいてくる天内に軽く返事をしようとするが、その前に"違和感"を覚える
周りを見てみると……先ほどまでいた五条達がいない。

「ちょっと待て!五条悟は!?」
「知らんわ!!!」

虎杖と天内の現在地はカフェ・ドゥ・マゴ
その周辺のグロンギのほとんどは人の姿に戻っており、戦わなくても良い状況
だが、その先の地域ではまだ残っているだろう

「おい!しっかり掴まってろ!五条んとこ行くぞ!」
「え?」

虎杖は、躊躇なしに天内をおんぶし、陸上選手かというほどのスピードで走り始めた

「え、えええええええ!!」

あまりの速さに驚きを隠せない天内と、そんな彼女のことを特に気にしていない虎杖

「あれ?憂太……いた?」

すっとぼけた顔で言う五条
乙骨は「あはは」と笑い

「…ひどいですよ五条さん。あなたが僕をここに呼んだんでしょう?理子ちゃんの護衛に」

そう上記を述べて苦笑する乙骨に、五条は「ははっ」と笑い、優しく頭をかく。
しばらくすると、笑いが収まったのか背伸びをして歩き出し、呟いた

「そろそろ悠仁と合流しなきゃな」
「そうですね……あれ? 」

乙骨がポケットの中をガサゴソと探っていると、先ほどまで持っていた"ブランクウォッチ"がない。どうしたものかと鞄の中も探してみるが、全く見つからない。

「え、無くしちゃった?」
「はは、本当の持ち主のところへ行ったみたいです」

そう言って乙骨は遠くの方を指差す
すると、指差した方向から全速力で走ってくる少年の影が見える。虎杖である。背中には一人の少女・天内が乗っている。いつのまにか逸れてしまった虎杖と天内は、遠くにいるであろう五条たちの居場所を察知し、人間とは思えぬスピードで追いついてきたのだ。

「五条!今どうなってる!?」
「あー…ちょっと強めのグロンギがいるね。かなり奥の方だけど」

虎杖の必死の質問に、五条は大きくため息をついて答える。
アナザークウガにより呼び出されたグロンギ。
人が成ったものではなく、生まれながらのグロンギ…。そのグロンギは天内を指差し、こちらに手招きをする

「ゴンゴンバゾパダゲ」

天内を狙っているのか、グロンギは視点を全て天内に定め、槍を持って走り出した
虎杖は、アークルは持っているものの、力の習得には至っていない。だから、"なにもできない"
しかし虎杖は、天内を守るべく、立ち上がったのだった

一方、五代はクウガに変身し、他のライダー達と共に無数のグロンギどもを撃破していった
刹那、彼の体が赤く光り始め、強制的に変身を解除させられる。

「…これは」

右手には"クウガライドウォッチ"が握られており、そのウォッチは赤く光っている
それを見て何かを思いついたのか、渚達の方へ手を振り

「渚君!」

近くにいた渚は「はい!」と返事をし、走って五代の元へ行く。

「あっ、ちょ!勝手に動くな!」

しかし、今はトリニティフォーム
ゲイツとウォズは追いつけていないようだが、渚は完全無視。まさに外道
渚は一度変身を解き、五代に近寄る
五代は微笑み、渚の手のひらに"ライドウォッチ"を持たせる

「これは君が持っててくれないかな」
「…いいんですか?」

そう首をかしげる渚に、五代は首を縦に振る。
そして、にっ、と笑って見せて

「うん。君のものでしょ?それに、俺はもう、一人じゃない……君という、俺と同じ"笑顔を守るヒーロー"が居たんだから」

そう言って彼は渚にサムズアップをする
その様子を見て、渚も笑顔でサムズアップをして

「ありがとうございます、絶対に…"最高最善の王"になってみせます」
「うん、待ってるよ」

二人は笑顔で握手を交わし、数秒後
手をゆっくりと離した渚は、再び戦地へと走って行く

「俺は…!こいつを…!!!…守らなきゃならねえ!」

戦地では、天内を守るために虎杖は生身でグロンギと戦っており、まさに危険な状態
そんな状態の虎杖を見て、渚は大きな声で呼びかけ

「虎杖君!これを使って!」

渚は虎杖に、アークルの力を引き出す、"クウガライドウォッチ"を投げ渡し、虎杖はそれを両手でキャッチ。赤く光るそのウォッチを見て、虎杖は拳を強く握り、

『クウガ!!』

クウガライドウォッチを起動。

「俺はあんな奴のために!これ以上誰かの涙を見たくない!」

そう叫びながら目の前にいるグロンギに飛びかかり、なんとか暴走を止めようとグロンギの顔面を殴り続ける

「みんなに笑顔でいて欲しいんだ!!」

拳を強く握りしめ、グロンギの顔面にパンチを繰り出す。
数発のパンチでグロンギを怯ませたところで距離を置き、1人動けずに立ち尽くしている天内を死なせまいと、盾となって守り

「だから見ててくれよ!!俺の!変身!!」

下腹部に手をかざし、アークルを出現させる。
再びグロンギの顔面を殴り、攻撃を繰り出した箇所から次々と変わって行く

「うおおおおおおおおりゃああああぁぁぁぁ!!」

真っ赤なボディに、真っ赤な目
クワガタを連想させる頭部……彼は、"仮面ライダークウガ"へと変身した

『クウガァァァァァァァ!!』

遠方から叫び声が聞こえてくる
アナザークウガだ。彼は煙とともに姿を消し、
代わりとして、ティードが目の前に現れる
ティードは、虎杖の攻撃で怯んだグロンギを破壊し、"憎悪"という感情を剥き出しにして虎杖に近づいて行く

「…殺してやる、平成ライダーども!」

To be continued………




パパパパワー!はいどうも、宇治抹茶です
…受験生故に忙しすぎてなかなか投稿できてませんすみません謝り倒し!
何?「四宮ってなんか聞いたことある!」だと?
気のせいだ。忘れろ。

天内ね、フレデリカ寄りの喋り方になってるかも!すみません!!

クウガ編はあともう少し続きます
温かい目で見てやってください


クウガ編 キャラ紹介


一条薫
年齢 36歳
性別 男
五代雄介と決別した後も警部補として活躍していた男。五条とは10年以上関わっている


虎杖悠仁
年齢 15歳(高1)
性別 男
アークルを埋め込んだことで拘束された少年
どこでアークルを手に入れたのか、なぜアークルを埋め込んでしまったのかは本人もわからないらしい

五条悟
年齢 28歳児
性別 男
『未確認生命体調査班』のリーダー
自称"最強"。虎杖を拘束し保護した張本人
一条とは10年近く関わっている

乙骨憂太
年齢 17歳(高2〜3)
性別 男
タイムジャッカーから天内理子を護衛するために派遣された少年
とあるステーキ専門店で、ステーキの脂身に苦戦している様子が目撃されたらしいが…?

祈本里香
年齢 17歳(高2〜3)
性別 女
乙骨大好き女。口元にほくろがある
今回の件は乙骨の付き添いで来ただけ
どうやら特別な力があるようだが……

天内理子
年齢 14〜15歳
性別 女
四大財閥の一つに入る四宮グループの分家、"四条グループ"の令嬢。腹違いの姉がいる。
あることが原因でタイムジャッカーに狙われているが……?

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.51 )
日時: 2021/11/08 12:35
名前: 碧坂翠 (ID: 1PBp3kLr)

フェラキン

初のセイキン側のレさキャラ。マ○⊃何段犯せれるかチャレンジ!目指せ4545万個!でオナキンの兄として登場したが、オナキンの兄は石Xキンという設定が定着したためかその後は全く登場していない。

Seikikin

セイマニ初期によく登場したレさキャラ。後にSeikiの方がメジャーになりこちらの登場回数は減った。
初登場は3満1円問題。でこれまたオナキンとの共演である。

n

Seikiの補集合。質問コーナーを企画している。
地味に隣の部屋のヤンキーの初登場動画となっている。

クレームキン

「は~いこちらの問い合わせフォームに電話します」
逆さレOプが本当に存在するのか確かめるべく、販売元の勢姿に電話してみたwwで登場。
元動画はあくまでクレームではなく普通に問い合わせただけだが、自動字幕が「おい」と表示されてしまった為にクレーマーのようになってしまい、そこから着想したと考えられる。
他の外伝にもクレームを入れるシーンで度々登場する。

カップヌードルの神

卵の神と一緒にランボルギーニアヴェンタドール水爆で車中(吐く)をした。
本当はAPEXの実況を車内でやるために来たのだが、PS4の録画時間を間違えてしまったので丸々カットされてしまった。
神通力が目覚ましを鳴らすだけとなんかしょぼい。また、カップヌードルの神のくせにポップ―コーンの評論家をやっている。
彼は公式レさキャラである。

アズキン

「大納言…あずき!」
「寒い冬こそアイスを食べようの会」会長。好きなフレーバーは大納言あずき。嫌いな人には洗脳してでも大納言あずきを食べさせようとする。
初登場動画がカップヌードルの神と抱き合わせ。

オールスターダストキン

卵が作った痛いヒカマニ外伝「花粉ぶちまけてみたw」のラスボス。
コロナ騒動で醜い本性を顕にした人類を粛清すべくオールスターダスト計画を実行する。

オールライダーキン

オールライダー計画始動!神の行為 宇宙 太陽系 地球を創造するにて登場。
オールスターダストキンよりも格上の存在
オールスターダストキンは破壊するだけだがオールライダーキンは創造も出来る。
知名度はまだ低いが、オールスターダスト計画とオールライダー計画を混ぜて地球を創造したり破壊して遊ぶ最恐レさキャラ。
おまけで面白そうだったからとゼウスキンまで作ってしまう。ゼウスキンの生みの親。

反社キン

名前通りのヤクザ。反社系Red Tuberナメんなよ 反社キンの逆襲!で登場。
設xキンやフロント企業しゃちょーを殺害する残忍性を見せる。
組員となめ先生が暗殺された時には、復讐の為アナゥームに乗り込んだ。

ユーチューバーパンツまるお

☟でSAENSキンが作った爆弾が間違って家に送られてしまった可愛そうな人。
元ネタはHIKAKINマルコフ連鎖bot。

SAENSKIN

【珍記録】世界最速謝精時間記録ゥ~を達精した究極の御ナホスピナーが異次元すぎた・・・で初登場した。
昔から名前の長さがお悩み♪らしいが、オープニングがすごく長い為、ニコニコのコメントでは「考え直せ」や「改名しろ」、「二度と名乗るな」などと散々言われている他、タグを4つも埋め尽くす。よく隣の部屋のヤンキーに「歌うならカラオケで歌え」と言われている。
SAENSKIN怒りの一日で隣の部屋のヤンキーに送るはずだった手作り爆弾をユーチューバーパンツまるおと言う別人に送ってしまった。
元ネタは、2014年に放送されたスーパー戦隊シリーズ第38作目「烈車戦隊トッキュウジャー」のオープニング主題歌をSEIKIN(って誰?)がcoverした物である。
伊勢大貴(本家ver.)も作られた
MAMETISIkin「トッキュウジャーの下品なネタはSAENSだけではなく、勃起ュウオーというネタもある。」

隣の部屋のヤンキー

「うあ゛~てめ~何時だと思ってんじゃふざけんじゃねえぞこのヤロ~オイオイオイオイオイ~😡」
SAENSKINの隣に住んでるヤンキー。Hikakin_maniaシリーズでは真面目な方。
隣人の騒音に悩まされており、深夜に騒ぐSAENSKINを懲らしめる。最近では他のキン族がうるさい時にも乱入する。
長すぎる…!自己満台詞などを止めてくれるので視聴者KINからの評価は高い。

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.52 )
日時: 2021/11/22 00:55
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

前回のあらすじ
アークルを埋め込んで間もない虎杖にミッションが課せられる!「天内理子という少女を守り抜く」というもの
グロンギは減るどころか増え続ける一方、そんな時、渚は五代からクウガライドウォッチを受け取る。そのライドウォッチを虎杖に渡し、アークルの力を引き出すことに成功!
どうなる50話!

EPISODE50──────強敵

「殺してやる、平成ライダーども!!」

彼の怨念は凄まじいもので、呪いの言葉一つで人間が怯んでしまうほどである
彼はもう一度アナザークウガのウォッチを握る。そのウォッチは黒く染まっており
どこか"危険なオーラ"を漂わせていた

「この力と、俺の力が融合すれば今度こそ! 平成ライダーの歴史は終わる……!俺が真のクウガだッッ!!」

そう叫べば、自身の胸部にアナザーアルティメットクウガのウォッチを吸収
すると、彼は高らかに笑い、ちょうど近くにいた天内の胸ぐらを掴む

「がっ…!!離せ!」

ティードの腕を除けようと抵抗するも、すぐに体の力が抜けてしまい、力の無くなった両腕をぶらぶらと下げる

「いくら改変が起ころうと、お前の運命は変わらない!理子ォ…おれとひとつになれ!アーッハッハッハッハ!!ギャハハハハハハハ!!」

そんな彼女をティードは嘲笑い、天内を取り込んで自身の姿を異形へと変えていった
先ほどまで戦っていたアナザークウガよりもはるかに大きくなっており、
黒いボディ、4本の長い腕、真っ赤な複眼、肥大化した頭部のツノ、背中には巨大な翅など、もはや仮面ライダーではない、怪物を連想させる姿であった
その怪物は笑い声とともに飛び上がり、こう叫んだ。

「ライダーは俺一人だ!俺だけが笑顔であればいい!」

甲高い声で笑いながら、
上空から街へ、禍々しい破壊光線を放つ
そしてそのまま地に降り立てば、
逃げ行く人々に一、二、三と何度も何度も破壊光線を放ち続ける

「お前たちも皆殺しだ!一人残らず滅んでしまえ!」

そんなアナザーアルティメットクウガの凄まじい大きさ、力に、クウガ達は成す術もなく、ただ追いかけることしかできなかった

「あれは…!」
「最ッ悪だ…」

グロンギと戦っていたレーナは、カフェの方角からどす黒いオーラが放出されていることに気づく。
戦兎も同じくカフェの方角を見ており、グロンギを一掃し終えてから、悍ましい空気の流れるカフェへと走り出す

一方その頃、士達は
アギトトルネイダーに乗り、グロンギの相手をしていた

「行くぞ」

「「ああ」」

FINAL ATTACK RIDE!
A A A AGITO!!

アギトトルネイダーは加速し始め、グロンギどもの攻撃をかわしつつ、泊はトレーラー砲を、剛はゼンリンシューターを取り出し、攻撃を始める

『Speed!Hou!!』

取り出したトレーラー砲の中に、シフトスピードを装填

『Fire!!ALL Engine!!』

さらに、シフトトライドロンを装填
グロンギの大群にトレーラー砲を向ける

『ヒッサツ!フルスロットル!!』
『フルスピードビッグ!大砲!』

トレーラー砲に全シフトカーの力が蓄積。
そして、
グロンギの大群にそれを放った──────

放出された真っ赤な光は、やがてトライドロンを模した形となり、グロンギはそれに耐えきれず爆散、元の人間の姿へと戻った

リンもアギトトルネイダーから元の姿へと戻り、
4人はドス黒いオーラの見える方角へと走っていく

「滅べ!滅べぇぇぇぇ!!」

アナザークウガは我を忘れ、ただ破壊を尽くしている。まさに"道具"そのもの
しばらくすると、アナザークウガは大きな羽根を使い、飛び上がる
そのまま飛び去っていった
ちょうどそこで士達とも合流し、お互いの安否を確認できたところで、タイムマジーンがこちらへやってくる

「みんな、乗って!」

全員でタイムマジーンに乗り、アナザークウガの飛んで行った方向へと向かう

「あちゃー、ありゃ速い。僕たち追いつけないよ。どする?憂太、一条さん」
「あれは彼らの"冒険"だ。俺たちが干渉する必要はない」
「そうですね。僕も同意見です」


タイムマジーン内

「…お前は門矢士」

士を見るなり、ゲイツは威嚇する犬のように士を睨む

「…お前は犬か」
「犬じゃねえよ」
「犬以外に何がある」

「見えた!あそこ!」

しばらくすると、荒野が見えてくる
その荒野も、アナザーアルティメットクウガにより破壊し尽くされたものだ

「おのれぇぇぇぇぇぇ!!」

アナザーライダーの力を手にするほどだ。彼の平成ライダーに対する思いは怨念ともいえよう
タイムマジーンから降り、アナザークウガの破壊光線を避けながら、クウガの隙を見つけられないかと考え続ける

「…これを使うしかないか」

士はライドブッカーから1枚、カードを取り出し
ディケイドライバーに挿入

FINAL FORM RIDE
D D D DRIVE!!

「ちょっとくすぐったいぞ」
「…ん?」

士は泊の背後へ回り、泊の肩をトンと叩く
すると、泊の両手両足の部分にタイヤ、背中の部分にエンジンが出現

「え…?ナニコレ?え、えぇ!!」

士が泊の背中を押した途端、
泊の体は変形し、ブースタートライドロンと酷似した見た目の、「ブースタードライブトライドロン」へと変化した

『お前らも乗れ』

戦兎とレーナに指でそう合図
合図の通りに二人は飛び上がり、ブースタードライブトライドロンの両サイドに乗り込む。
アナザークウガの破壊光線をかわしながら、戦兎はレバーを回し、レーナはウェイクアップフエッスルをキバットに吹かせる

『Ready Go!!』
『ウェイクアップ!』

FINAL ATTACK RIDE
D D D DRIVE!

トライドロンは真っ赤なオーラを纏い、アナザークウガの周りを高速移動で囲む

「行きましょう」
「あぁ…!」

レーナと戦兎はそれを利用し、アナザークウガに連続キックを食らわせる

「はあぁぁぁぁぁ…!」

リンはクロスホーンを展開。
足元にアギトの紋章が出現し、それを右足に収縮させる。そのまま飛び上がり、破壊光線を出させぬよう、アナザークウガにライダーキックを連続で食らわせる

「ぐあぁぁぁぁ!」

その様子を見て、トリニティの内部…空間にいる渚は「ふっ」と笑い
ゲイツの肩をトントンと叩く

「"俺たちもいくよ、ゲイツ"」
「…は?」

──────こいつは、いつものジオウか?
喋り方といいこの表情といい、ゲイツにはまるで、"別人のよう"に見えた
だが、今はそんなこと気にしている場合じゃない。ゲイツとウォズは渚の言葉に頷き、ジクウドライバーを回転させる

『フィニッシュタイム!ジオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティタイムブレークバーストエクスプロージョン!』

「…!」

虎杖は両手を広げ、構える。
右足に封印エネルギーを溜めれば、炎を纏った足で走り始め、アナザークウガめがけて飛び上がる

「おりゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

そして、弱ったアナザークウガに、ジオウトリニティと共に飛び蹴り(マイティキック)を食らわせた──────!

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

アナザークウガは爆散し、中からティードとウォッチが排出。
力を使い果たしたティードはその場に倒れ込み、ウォッチには亀裂が入った

「く…何故こんな奴らに…………!!もう一度……もう一度使わなければ…」
嘆きながらティードは地面を這いずり、もう一度アナザーライダーの力を使おうとウォッチに手を伸ばすが刹那、ウォッチは砕け散り、跡形も無くなってしまった

「くそ…くそ!!何故だ!!何故だ!!」

その場に崩れ落ち、"悔しい"という感情で脳内が埋め尽くされたティードは、地面を叩きながら己の失敗を回想する
そこへ、世界の破壊者もとい門矢士がやってくる

「お前が仮面ライダーの力を舐め切っていたからだ」

士は冷たくそう言うと、オーロラカーテンを通し、ティードを別空間へ移動させた
物語の終わりを見届けた虎杖は、渚の右手にライドウォッチを持たせ

「ん、これ、やっぱ返すわ」

そう笑顔で言う。

「…いいの?」

渚は首を傾げてそう返す
無理もない。いくらアークルを埋め込んだからといい、クウガライドウォッチなしでは変身不可に等しい

「俺、この時計がなくても変身できるように特訓するからさ」

虎杖は笑顔でそう答える
その様子を見て渚も笑顔になる

「…わかった!頑張ってね、虎杖君」

そう言って手を差し出して、握手を求める

「おう!」

虎杖は笑顔で握手をし、クウガの物語は完結を迎えた

「じゃ、俺はそろそろ日本ここを離れる」

剛はバイクに荷物を乗せ、再び日本を離れるための準備をしていた
彼の表情に曇りはなく、むしろ笑顔で包まれていた

「チェイスが復活するまで…ずーっとな。いや、復活しても旅は続く………そうだろ?士」

剛の問いに、士は溜息をついてこう返す

「俺に聞くな。旅を続けるか否かはお前が決めろ。じゃあな」

士はオーロラカーテンを開き、渚達の方へ手を振りながら中へ入っていく。

「相変わらず冷たいな?まあいいや。進兄さん、渚、この国は任せたぜ?」

詩島は答えを聞くこともなく、バイクで走り去っていった。チェイスを復活させるために、これから世界を放浪するのだ。
そして、彼の手にはマッハライドウォッチが握られていた

「じゃあ俺、また旅に出かけてきます」
「あぁ、さよならだな」
「また戻ってきますよ」

五代は夕日に向かって笑顔でサムズアップをし、バイクで走り去っていった
その姿を、一条は笑顔で見送り、思いを受け継いだ渚達の方へ目をやる

「あれでよかったの?一条さん」

五条の問いに、一条は「ふっ」と笑い

「ああ、構わない。これが、俺たちが望んだ結末だ」

「ふーん」

その答えを聞き、五条も自然と笑みをこぼした



……………………

とあるマンションの一室
雪ノ下雪乃、雪ノ下陽乃は、向かい合って話をしている

「姉さん。勝手な行動はしないでって何回も言ってるじゃない…」
「まあまあ、そんなに怒らなくても」

"──────さて渚君。散々頼ったトリニティライドウォッチの使い心地はどうかな?
もうそれも頼れなくなっちゃうよ
友情の亀裂によってね"


「忍と書いて、刃の心……」

To be continued……


次回

「未来のライダー?」

「歴史が変わりつつあるようだ…」

「違う…未来……」

「君は?」

「待っていたぞ、我が救世主」

EP51 「救世主とニンジャの時間」


大盛?いえ、特盛で
どうも、最近色々と忙しすぎて小説を書く暇がない宇治抹茶です。
次回からはまた新しい物語の始まりです
暗殺教室のメインストーリーも並行してやります。よろしくお願いします!



Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜破壊者と王様の話〜 ( No.53 )
日時: 2021/12/12 23:56
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

前回のあらすじ
突如として、アナザーアルティメットクウガとなったティード。破壊光線で街中の人間を襲っていくが、途中で逃げてしまう。
奴を追うべく、ツクヨミのタイムマジーンでクウガの逃走先へ移動
その後はジオウトリニティをはじめ、ライダー達のライダーキックをお見舞いし、最後はクウガのマイティキックで爆散。ティードはオーロラカーテンによって元の世界へ返された


EP51 救世主とニンジャ


月曜日といえば、週の始まり、そして地獄、の始まり。学生の間では「月曜日が始マンデー」と言われているらしい
そんな憂鬱な月曜日のホームルーム、旧校舎は珍しく騒がしかった

「みなさん!!!休日は大変だったようですねえ!ちなみに先生は台湾に行ってました!」

クウガの件で渚たちが血反吐を吐いていた中、殺せんせーは台湾へ旅行に行っていたのだ。
当然、生徒たちの怒りも買うだろう

「「「「このタコ野郎!!」」」」

案の定、ほぼクラス全員からの罵声を浴びせられることになり、こんなことになると予想すらしていなかった殺せんせーは驚きを隠せていない

「にゅやっ!?タコ野郎とは失礼な!」

「こちとら怪物がいるから自粛しろだの何だの言われてたのよ!?」
「それなのに旅行ォ!?」

生徒達は口々に殺せんせーにツッコミを入れていくが、殺せんせーは気にするそぶりを見せず
というか表情一つ変えていない

「ヌルフフフフ。しかし、こうして学校に行けているんですから、結果オーライじゃないですか」

「「「「なんだこのタコ!」」」」

「なんでぇ!?」

当たり前だ。土日に襲ったスーパータイムジャッカーとやらのせいで休日が潰れてしまった生徒たち。「それなのにあのタコは、休日にロシアへ旅行だと?ふざけるな」という怒りや恨みが、生徒たちに取り憑いている
土日が潰れ学校に来てみれば、タコが旅行自慢をしてくるものだから、怒ってしまうのも仕方ない

「あったまきた!せんせーぶっ殺す!」
「暗殺するぞ!!」

生徒の一部はナイフを構え、"殺せんせーをぶっ殺す"という思いでナイフを振るい始める
殺せんせーはいつも通り容易く避けるが、

「にゅや!?これはもはや暗殺ではないような!?殺戮のようなものですよ!!」

そこを、ぼんち揚を持った青年、迅悠一が通りかかる。しばらく姿を見せなかったのは、出張で大阪に行っていたたからだ。

「ただいま〜!仕事でちょいと大阪まで行ってたんだ、せっかくだから昨日、U○Jいってさ〜……あれ?」

すると、生徒の殺意が迅へと向けられる
迅は何かやばいと感じたようで、お土産を差し出してこう宥める

「あ、あー…お土産かぼんち揚、食う?」

「「「「食う!!」」」」

見事、E組を落ち着かせることに成功したのである




7月某日、椚ヶ丘学園旧校舎裏



旧校舎裏のプール。今日は特に使われることはないがそこへ、白装束を身に纏った男・シロと門矢士がおり、なにか話をしている様子だった

「シロ、またやるのか?」
「ああ、門矢君か。当たり前だよ、やるに決まっているじゃあないか」

彼の顔は影で隠れているため、表情は全くと言っていいほどわからない。だが、殺せんせーに対する殺意だけは感じ取れた
ヤツを倒すためなら、生徒を殺すことなど厭わぬ、醜い殺意である
そんなシロに、士は終始呆れ気味だったが、もうそんなことどうでもいい
士はため息をつき、一呼吸置く

「お前は執念深いな。あのタコを恨んでもたこ焼きしか作れないぞ」

士はそうシロに警告すれば、二眼レフのトイカメラを調整し始める
シロは「む?」と首を傾げ、やがて微笑し

「ははは、面白いジョークを言うねぇ…君は」

シロの、少し怒りの混じった返しに士は呆れているのか、深くため息をつく
士から見て、今のシロは " 復讐 " という、たった一つの感情を持って動き続けるロボット…と言った方がいいだろうか。

「ジョークのつもりじゃないんだがな…まあいい、好きにしろ。だが、仮面ライダーを侮ることだけはやめておけ、後悔することになるからな」

士の言っていることは確かに正しい
今までも " 復讐 " のための作戦を進めてきたが、全て失敗に終わっている
あれほど失敗してもまだ仮面ライダーを舐め腐っているのかと、士は内心そう思った

だが、シロはこう言った
今回だけは絶対に失敗などしない。絶対にだ。
周りの人間からすれば、『 " 復讐 " という、ただそれだけの感情に執着するとはなんと醜い』思うだろう
シロにとって、 " 復讐 " とはただの感情ではなく、本物の、もはや形を持っていると言っても良いほどのものだ
それほどの怒りと憎悪を持っている
二人はそこで別行動を始め、士はオーロラカーテンを使いどこかへ旅立ち、シロはそのまま誰かが来るのをじっと待っていた

休み時間、旧校舎校庭

ゲイツが一人、校庭に出て考え事をしているとそこへ、一人の青年が歩み寄ってくる
その青年は、バイザー状のサングラスをかけたウォズであった。しかし、いつものウォズとは少し様子が違っている

「やあ、明光院ゲイツ君」

その青年は、穏やかな笑みを浮かべてゲイツに挨拶をする。ゲイツはウォズの違和感に気付いておらず、いつも通り素っ気なく返す

「お前は…ウォズか」
「いかにも。我が名はウォズ。はじめまして、我が救世主」

だが、帰ってきた言葉は予想外のものであった
普段、こいつは俺のことを"我が救世主"なんて呼ばない。ジオウのことを"我が魔王"と呼ぶやつだ。
というかはじめましてってなんだ。俺たちは初対面じゃねえだろ
そう思いながらも、ゲイツは気を落ち着かせる

「…初めましてだと?」

険しい顔をしてそう返すと、ウォズらしき青年は近未来的なサングラスを外してこう言った

「私は "一人の救世主によってオーマジオウが倒された未来"からやってきたウォズ。正史のウォズとは別の存在に近い」

突然現れたウォズらしき青年の、
あまりにもややこしい話にゲイツは困惑する

「そして、その "一人の救世主"が 君だ」
「…は?」
「我が救世主、君の目的はなんだ?」

あまりにも唐突すぎる問いに、ゲイツはさらに困惑。頭の中を整理し、" 自身の目標 " を脳内から見つけ出せば表情を変え、こう言った

「…そんなもの、オーマジオウを倒すことに決まっている」

ゲイツの覚悟を決めた返答に、ウォズは口角を不気味に上げ、

「だが…今はどうだ?もうその意思は──────弱っているのではないか?」

ウォズはそうゲイツを挑発
そんなウォズの挑発を否定するように、ゲイツは拳を強く握りしめ、こう答えた

「…そんなはずない。俺はいつだってアイツを倒す事だけを考えていた……俺たちの住む国を…地球を…破壊し尽くしたアイツを絶対許さない…!」

「おお、それだ!待っていたぞ…我が救世主!」

ゲイツの答えにウォズは歓喜し、手に持っていたノートをパラパラとめくり始めた

「私が今必要としているのは "未来のライダーの力" だ」

「未来のライダー…?」

「ああ。その力を手に入れられれば…我が救世主、君の "魔王討伐" に大きく貢献することだろう」

魔王討伐。オーマジオウを倒すために再び立ち上がったゲイツと、その家臣?であるウォズ2匹目。
新たな歴史が生まれた、仮面ライダージオウの物語…………新たな歴史の1ページである

「俺が……オーマジオウを倒す」



スクランブル交差点
停止した時の中、ウール、オーラ、スウォルツの3人も、別の未来からやってきたウォズについて、何やら話しているようだった

「未来のライダーが生まれた…って、ほんと?」
「ええ、そうみたいね」

正史では、『ジオウ以降のライダーは生まれない』ということになっている。だが、渚やタイムジャッカー達が時代に干渉し過ぎた故か、新たに別の歴史が誕生してしまっているのだ。
こんな非常事態。タイムジャッカーが動かぬわけが無い。

「…邪魔だ」

スウォルツは腕を組み、時が止まり、動きも止まった街の人間達を退けながら進んでいき、ウール達の前で立ち止まる

「歴史が変わりつつあるようだ……。我々も、" ミライドウォッチ "を手に入れなければならない」

「…そうだね。僕たちも " 本領発揮 " と行こうかな」

「ふふ、楽しみだわ」

スウォルツが指をパチンと鳴らせば、時が再び動き出し、人間達は何か違和感を感じながらも、いつものように再び歩き始める

「…では、始めよう」

…………

「今日は本当にうざかったよなー。殺せんせー」
「まあ…仕方ないよ。アレだけ自慢してきたんだから」
「んまーな。ありゃやべーわ」

いつも通りの帰り道。
先週と何ら変わりのない日々。一日前はグロンギとの戦いで かなりヤバイ状態だったというのに…復興があまりにも早すぎる。
そうツッコミを入れたくなる人もいるだろう
渚達は他愛のない会話をしながら、いつも通り下校していた。


………刹那、どこからともなく怪物のようなものが現れ、渚達を包囲する

「!?」
「お、おい!なんだ!!」

あまりに突然のことで、渚達は動揺を隠せていなかった。未知なる敵、その上、ほんの少しだが恐ろしさを感じる。
最悪なことに、今ジクウドライバーは手元にない。そんな状況でどうすれば良いのだ。

「……どうすれば…!」

すると……

「おい!」

遠くから青年の声が聞こえる
驚いてその声のする方向を見ると、そこには
赤の長ズボンに、上は黒のコートを羽織った、今の時期には完全に合わないであろう格好の青年が立っていた
その姿を見た瞬間、渚の脳内を何かが通り過ぎる。
『誰の記憶だ』

「君は……?」

そんな彼の問いに、青年はサムズアップをし

「俺は神蔵蓮太郎。影になりて力なき者を守る。誤った力の使い方をする者からな!」

すると、蓮太郎と名乗ったその青年は
ヒョウタンを模したものを取り出すと、そこから液体のようなものが出現。液体は " シノビドライバー " へと形を変え、装着される

連太郎は、巨大な手裏剣状のスタートキー「シュリケンスターター」と一体となった板状の固体識別装置をドライバー中央にセット。そして…

「変身!!」

スターターを回転させ、背後に出現した巨大なガマガエルが吐き出した防具をその身に纏う

誰じゃ?俺じゃ?忍者!
シノービ、見参!

「忍びと書いて、刃の心!仮面ライダーシノビ!」


To be continued……






次回、仮面ライダージオウ

「寺坂の様子が変?」

「お前の目にはビジョンが無い」

「我が救世主。君がジオウを倒すんだ」

「トリニティが使えない!?」

「我が名は仮面ライダーウォズ.未来の創造者である」

EP52「ハッピーニューウォズ 2021」


あとがき的な何か

風紀委員ジャッジメントですの!宇治抹茶だよ
ええ……" テスト期間 " とやらがありまして──────投稿が遅れました、すみません

そしてそして、本作品に登場したキャラクター全員の設定&活躍を載せたいと思っています
なるべく早めに投稿致しますのでよろしくお願いします!

以上



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