二次創作小説(紙ほか)

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暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜
日時: 2021/03/21 15:26
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi

初めまして、宇治抹茶です
名前の由来は、ごちうさと抹茶が好き
この二つだけです

性別は男、年齢は地球と同い年です
よろしくお願い致します

設定

この話は、仮面戦士たちの戦いに
落ちこぼれE組が巻き込まれていくお話です

主人公などは特に決めておりません
皆さんのご想像にお任せします

暗殺教室本編で掘り下げられなかったキャラたちの過去回想を
勝手に妄想して掘り下げます()

メタ発言、下ネタシーン、シリアス、鬱展開などありますがよろしくお願いします

第1話の方は後ほど投稿いたします

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.44 )
日時: 2021/09/01 00:29
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

戦兎「トラブル続きで色々とやばかったためあらすじカット!」

万丈「手抜きすな!!」


43話 AGITΩの時間

ギルス「敵の数が多すぎる…」

アナザーアギト(木野)「ああ…俺たち二人だけでは倒せなさそうだ…」

すると、一台のバイクがジオウたちの前に止まる
そのバイクの主は………

G3-X「大丈夫ですか!?葦原さん!木野さん!」

なんと、G3-Xを装着した、氷川誠であった

ギルス「ああ」

アナザーアギト(木野)「問題ない…」

アナザーアギトはクラッシャーを展開して口元を露出、足にエネルギーを吸収し、片足で大群に飛び蹴りを放つ。

ギルスは、踵の爪を伸ばし、ジャンプからの踵落としで敵に突き刺す。

G3-Xはアナザーアギトの足止め。
動かぬよう確実に相手に弾を放ち、次々と爆散させる

偽のアナザーアギトの大群は爆散していき、数は減っていった
すると、遠くの方から叫び声が聞こえる

「やばい!!!怪物が!怪物がぁぁぁぁ!!」

ジオウ「あの声は…!」

叫び声に反応し、ジオウはその叫び声のする方向を見る。すると、どこからかスウォルツがやってきて、ジオウの頭を掴む

スウォルツ「なにをよそ見している?」

すると突然、偽アギトが、足にエネルギーを吸収し、こちらに向かいキックを繰り出してきた。あまりの強力さに、変身が解除されてしまう

渚「ぐっ……!!」

ゲイツ「くそっ…!」

ウォズ「なかなかやるではないか…」

無理矢理変身解除され、その場に倒れこんでしまう。ふと顔を上げると、そこには

杉野「大丈夫か!3人とも!」

前原「ここら一帯怪物まみれだ…!」

茅野「びっくりして家出てきちゃったよ」

渚「…みんな……!」

他にも、E組の生徒は合流していたらしく
渚は安堵する

だが……

スウォルツ「邪魔者が増えるだけだな……ククク…」

渚「…!」

もう一度ジクウドライバーを装着する

【ジオウトリニティ!】

トリニティウォッチをジクウドライバーに装着し、回転させる

すると、ゲイツとウォズに光が差し込む

【トリニティタイム!3つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トリニティ!】

杉野「ええぇぇぇ!?」

磯貝「が、合体した!?」

トリニティに変身し終えると、
サイキョーギレードを生成。そのままアナザーアギトの大群に突進する

ゲイツ「おら!!!」

アナザーアギト1「う"ぅ"ぅ"…」.

すると、近くで銃声がした
その銃声のした方向を見ると、そこには、
志摩リンが立っていたのだ

リン「私は…この力と向き合うって決めたんだ!!」

リンは、アナザーアギトに確実に銃弾を撃ち込む。意味がないとはわかっている。わかっているが、諦めるわけにはいかない

リン「っ…!!」

ツクヨミ「…止まれ!!!!」

彼女がそう叫ぶと、全世界の時が止まる
ツクヨミは、アナザーアギトの本体を、ちょうどジオウのサイキョーギレードで斬れる場所まで蹴り飛ばす

ツクヨミ「…時は動きだす」

すると、全世界の時が動き出す

ジオウたちがそのままサイキョーギレードでアギトを攻撃すると、
アギトからアギトライドウォッチが排出され、アナザーアギトの姿へと戻ってしまった

落ちたウォッチを見て、なにを思いついたのかジオウは、

ジオウ「これを!」

と、アギトライドウォッチをリンの方へ投げる

リンは銃を捨て、走ってアギトライドウォッチを受け取る

ジオウ「そこのスイッチを押して!」

リン「…わかった!」

【アギト!】

スイッチを押し、
右手を左下に突き出し、さらに左斜め前に上げる。最後に右手を腰のあたりに持っていく
すると、オルタリングが出現

右手をゆっくりと前に出し、こう言った

「…変身!!」

掛け声とともに、両サイドのスイッチを押す
すると、賢者の石から光が放出され、
仮面ライダーアギトとなった

杉野「あれは…!」

カルマ「やば、想定外」


「…はぁっ……!」

アナザーアギトの大群を前に構えを取ると、
そのまま大群の方へと突っ走っていく

ゲイツ「おいウォズ!勝手に動くのやめろ!」

ウォズ「なぜ私にそれを言う」

ジオウ「ちょ!やめてよ二人とも!」

これがいつも繰り返されている会話だ。
ツクヨミの反応を見れば、この会話がどれだかつまらないかがよくわかる

ツクヨミ「はあ〜〜…だめだこりゃ…」

アギト「本当に面白いね…!君の仲間!」

アナザーアギトを相手にしながら、仮面で見えないが笑顔で言う

ツクヨミ「…いつまでもやってるわけじゃないけど…」

アギト「私も負けてられないな……!」

両サイドのスイッチを押し、トリニティフォームへと変化した

ウォズ「これは…!祝わねばなるまい!!」

興奮を抑えきれなくなったウォズは、アギトの元へ小走りで駆け寄り、祝い始める

ジオウ「ちょっと、ウォズ!」

アギト「…ん?」

ウォズ「祝え!!ジオウトリニティと、アギトトリニティフォーム。三位一体と、三位一体。合わせて六位一体の力が…」

渚「もういいから!とにかく、これなら行ける気がする…!」

ゲイツ「ああ……いくぞ!!」

トリニティは走り出し、アナザーアギトへの総攻撃が始まる

アギトのオルタリングからフレイムセイバーが出現。
ストームハルバードをブーメランのように飛ばしてアナザーアギトの大群に攻撃し、右手に持ちかえる。

アギト「はああぁぁぁぁ……!」

アナザーアギトの大群の前に、二つの武器を構える

アギト「はああぁっ!!!!」

二つの武器を同時に円を描くように振り回し、
アナザーアギトの大群を爆散させる

ゲイツ「おら!!!」

ジオウ「はああぁぁぁ………!」

サイキョーギレードをアナザーアギトに刺す。
ギレードは、オーラを纏いながら巨大化し、それを横に振り回す

ジオウ「はあああぁぁぁぁぁぁ!!」

すると、アナザーアギトは次々に爆散して行き
ゾンビのように増えていたアナザーアギトの軍団は、一気に減っていった

ジオウとアギトはお互いに頷く。

【フィニッシュタイム!ジオウ!ゲイツ!ウォズ!】

アギトは足にエネルギーを吸収し、ジオウはフィニッシュタイムへと入る

そして飛び上がり、目の前にいるアナザーアギトの胸の部分に一発蹴りを与え、そのまま地面がえぐれるほどのキックで追い詰める。

「「「「はあぁぁぁぁぁ…!!!だああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」」

アナザーアギトは爆散し、ゾンビのように繁殖していたアナザーアギト達も元の姿へと戻る

シエスタ「ぐっ…」

アナザーウォッチは砕け散り、シエスタが煙の中から現れる

渚「大丈夫ですか!?」

シエスタ「大丈夫……それより、こっちにきちゃダメ…!」

渚「えっ…?」

すると、鼓膜を突き破りそうなほどの
銃声が響く

その銃声の主は、オーラである

オーラ「…もう、あなたに用はないわ」

ゲイツ「お…おい!!」

シエスタ「来ちゃダメ…!」

渚「シエスタさん!はや…」

言葉を紡ごうとした瞬間、パァン!と、耳を突き破るような嫌な音が聞こえた
オーラが持っていたのは、シエスタのマスケット銃。
そして、オーラの前に倒れていたのは……

ちょうど心臓の部分に穴が空いた
シエスタであった

マスケット銃により殺されたのだ

ゲイツ「うそだろ…」

オーラ「一つヒントを教えといてあげる。シエスタは復活させることができる…まあ、今のあなた達にできるかどうかだけどね」

それだけ言い残し、オーラは闇の中へと消えていった

すると、遠くから声が聞こえる

戦兎「おーい!!」

レーナ「大丈夫ですか!?」

渚「戦兎君にレーナさん…」

戦兎「みた感じ、解決はしたっぽいが…大丈夫じゃあなさそうだな」

リン「これ……」

リンの右腕に、アギトライドウォッチが生成される。そのライドウォッチは突然空中を浮遊し始め、とある人物の元へたどり着く

翔一「ありがとう、潮田渚君」

津上翔一だ。彼は、渚にそう微笑みかけると、
渚の右手にライドウォッチを持たせる

ゲイツ「いいのか…?」

翔一「王様になってよ。王様って人、俺会ったことないからさ」

そういって、渚の肩をポン、と優しく叩く

渚「…わかりました!」

翔一「おれも、ご馳走を作って待ってるよ………おっと!もう時間だ!真魚ちゃんに怒られちゃう!!」

それだけ言うと、バイクに乗り、
自身の戻るべき場所へと戻っていった


葦原「木野。あれがアギトを継承した…王様だ」

木野「そうか………あの少年が王になる日を…俺たちは待っていよう」

葦原「ああ…」

二人はバイクに乗り、それぞれの帰るべき場所へと帰っていった

………………

小沢「氷川君。お疲れ様」

氷川「ええ、ありがとうございます。久しぶりなので、鈍ってたかもしれませんが…」

小沢「それでも、着てくれたことには感謝しているわ。……氷川君、尾室君、焼肉に行くわよ」

尾室「小沢さん……!」

………………

浩二「木野さん。俺、医者になるために勉強頑張ってるんだ…!」

木野「そうか。お前の努力は俺がよく知っている。お前ならできる」

浩二「うん。俺、もっと頑張るよ!」

木野は笑顔を見せ、浩二にコップを手渡し

木野「浩二、コーヒーを頼む」

浩二「うん」

彼はそのコップを受け取り、コーヒーを淹れにキッチンへと向かう

葦原「…1年前にも同じような会話をしたな」

木野「そうだな……だが、この間と違って、今は死ねない。せっかく王様とやらが蘇らせてくれたんだ。浩二の成長を見届けるまでは…ここに居座るとするよ」

葦原「そうか…」

二人の顔は、間違いなく明るかった。
あの時とは違う、満面の笑みで

To be continued……


次回

「クーラーねえとか地獄やん…」

「夏だ!プールだ!水着だ!!!」

「スク水はイイ」

「酷い!私の事殺しかけたくせに!!」

「め、めぐめぐとか知らないし…」


EP44「水泳の時間」


夏凪最高!どうも、宇治抹茶です
最近、トラブルがあってなかなか投稿ができませんでした。すみません!


トリニティのシーンは
BELIEVE YOURSELFを脳内再生して書いてました

次回はプール!よろしくお願いします!

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.45 )
日時: 2021/09/06 00:27
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

戦兎「前回のあらすじ。葦原と木野の頑張りでアナザーアギトの大群は爆散。一方渚達はトリニティ×2で応戦し、見事にアナザーアギトを撃破。
中から出てきたのはシエスタ。だが、オーラのマスケット銃で殺害されてしまう。その後すぐにアギトの力を継承し、今に至る。どうなる44話!」

万丈「俺いる意味あるか?」


EP44 水泳の時間

杉野「いや〜、しっかし暑いなー」

戦兎「クーラーねえとか地獄やん…」

ゲイツ「…何言ってんだこいつら」
 
殺せんせー「だらしない……!夏の暑さは当然の事です!!温暖湿潤気候で過ごしているのだから諦めなさい!ちなみに先生は放課後には寒帯に逃げます」

「「「「「「ずり!!」」」」」」

人間とは季節が移り変わるたびに暑さや寒さを忘れてしまうような生き物
彼らもまた、夏の苦しさを忘れた哀れな者であった
 
倉橋「でも今日はプール開きだよね。体育の時間が待ち遠しい〜」
 
木村「いや……そのプールが俺等にとっちゃ地獄なんだよ」

ゲイツ「…何故だ?」

戦兎「この学校のプール、本校舎にしかないからさ。炎天下の中本校舎まで歩かないといけねえんだ」

ゲイツ「…拷問かよ」

そう。プールは本校舎にしか設置されていない
予算の都合上仕方なかったのかもしれないが、彼らはE組。差別の対象である

人呼んで『E組死のプール行軍』

本校舎の生徒によると、「水を求めて砂漠を放浪する旅人みたい」らしい

前原「くー……本校舎まで運んでくれよ殺せんせー」
 
殺せんせー「んもーしょうがないなぁ……と言いたいですが先生のスピードを当てにするんじゃありません!!いくらマッハ20でも無理な事はあるんです!」

前原「うぇ〜〜」

戦兎「このままじゃあ俺たち"くぬどんレジスタンス"になっちまう」

殺せんせー「わかりました!!!全員水着に着替えてついて来なさい。そばの裏山の沢に涼みに行きましょう」

その言葉を聞いたE組の生徒たちは
急いで水着に着替える

着替え終えたところで、皆殺せんせーについていく

速水「裏山に沢なんてあったんだ」
 
千葉「一応な。つっても足首あるかないかぐらいだけど…」
 
杉野「ま、水かけ遊びができるだけマシかぁ」

渚も、殺せんせーについてスタスタ歩いていると、後ろから肩をトントン、と優しく叩かれる。相手はサボり常習犯のカルマ

カルマ「渚君、こないだ凄かったらしいじゃん。見ときゃ良かった。渚君の暗殺!」

カエデ「本当だよー。カルマ君、面倒そうな授業はサボるんだから」
 
カルマ「えー、だってあのデブ嫌だったし……」


殺せんせー「さて、皆さん。先生には出来ない事もあると言いました。その1つが皆さんをプールに連れて行く事です。それには丸一日かかります」

戦兎「マッハ20出せるのに…そりゃ大げさじゃあないか?」

殺せんせー「おや、誰が本校舎に行くと言いましたか?」

茂みをかき分け、山奥へ入っていくと
そこには………

椚ヶ丘の本校舎にあるプールを模した……いや、
水が溜まったプールそのものがそこにあった

殺せんせー「なにせ小さな沢を堰き止めたので水が溜まるまで20時間もかかりました。あとは1秒あれば飛び込めますよ!!」
 
「「「「「い……いやっほう!!!」」」」」

クラス全員がまさに野獣のごとく、本能のままプールへと入って行く

ーーー全く…………こーゆー事してくれるから、あの先生は…殺しづらい


岡島「夏だ!プールだ!水着だ!!」

サービス回!!
夏ならば水着、冬ならば温泉
男子ならば、期待せざるを得ない!

戦兎「だれがナレーションつけろって言ったよ!!」

彼はツッコミと同時に、プール上に浮き出た
『サービス回!!』というテロップを手ではたき落とす

不破「ああぁぁぁぁぁ!!テロップがぁぁぁぁ!」

一方カエデは、泳げないため浮き輪に乗っている。そこに不満があるらしく、今は小さく溜息を吐いている

カエデ「はぁ……楽しいけどちょっと憂鬱。泳ぎは苦手だし……水着は体のラインがハッキリ出るし………」

岡島「大丈夫さ茅野。その体もいつかどこかで需要があるさ」

岡島はカメラのシャッターを押し、カエデの幼児体型…いや、体を撮り続ける

カエデ「……うん、岡島君。二枚目面して盗撮カメラ用意するのやめよっか」

中村「渚……あんた……男なのね」
 
渚「今さら!?」

すると突然、「ピー!」と大きな笛の音がする
その笛の主は、殺せんせーだ

殺せんせー「木村君!!プールサイドを走っちゃいけません!!転んだら危ないですよ!!」
 
木村「あ、す、すんません」

数秒後、また「ピー!」という笛の音

殺せんせー「原さんに中村さん!!潜水遊びはほどほどに!!長く潜ると溺れたかと心配します!!」
 
原「は、はーい……」

また大きな笛の音
 
殺せんせー「岡島君のカメラも没収!!」

そしてまたもや笛の音
 
殺せんせー「狭間さんも本ばかり読んでないで泳ぎなさい!!」
 
そして……またもや笛の音が鳴る
『しつこい』と感じるほどである
 
殺せんせー「菅谷君!!ボディアートは普通のプールなら入場禁止ですよ!!」

中村「いるよねー自分が作ったフィールドだと王様気分になっちゃう人……」
 
不破「それ。ありがたいのにありがたみが薄れる……」
 
殺せんせー「ヌルフフフ。景観選びから間取りまで、自然を活かした緻密な設計!皆さんには整然と遊んでもらわなくては……!!」

倉橋「カタいこと言わないでよ殺せんせー。水かけちゃえ!!」

それをじっとみていた倉橋が、殺せんせーにパシャッ、と水をかける

殺せんせー「きゃん!!!」

すると、可愛らしい……いや、クラスに絶対一人はいるぶりっ子のような声が聞こえる

カルマ「殺せんせーも泳ぎなよ、ほらほら」

悪魔のような笑みを浮かべ、カルマは殺せんせーの座っている椅子を揺らす

殺せんせー「きゃあっ!!カルマ君!!!揺らさないで!!水に落ちる!!落ちますからって!!たのんます!!」

ーーー殺せんせー……もしかして…泳げない!?

三村「手にビート板持ってるし、てっきり泳ぐ気満々かと……」
 
殺せんせー「これはビート板じゃありません!麩菓子です!!」
 
三村「おやつかよ!!」
 
カエデ「あ、やば、バランスが……うわっぷ!!」

すると、カエデがバランスを崩してプールの中で溺れ始める

岡島「ちょっ……バカ!!何してんだ茅野!!」
 
前原「背ェ低いから立てねーのか!!」
 
殺せんせー「かっ茅野さん!!このふ菓子に捕まって……」

周りが助けようと泳ぎ始めたところ、
一人の影がカエデへと近づいて行く

片岡「はい。大丈夫だよ茅野さん!すぐ浅い所行くからね」
 
カエデ「ありがとう片岡さん!!」

片岡「ふふ。水の中なら出番かもね」

その日の放課後、寺坂組の悪ガキ男子3人以外のE組の生徒が、殺せんせーの作ったプール付近に集まっていた

中村「まず、問題は殺せんせーが本当に泳げないのかについて」
 
岡野「湿気が多いとふやけるのは前に見たよね」
 
磯貝「さっきも、倉橋が水をかけたとこだけふやけてたな」
 
戦兎「…そうだな。水をかけられたらふやけて動きが鈍くなるとか…だろうな」
 
磯貝「可能性としてはそれが1番高い」
 
片岡「だからね、皆。私の考える計画はこう。この夏の間、どこかのタイミングで殺せんせーを水に引き込むの。それ自体は殺す行為じゃないから……ナイフや銃よりは先生の防御反応も遅れるはず。だから、触手がふやけた所で水中にいる生徒がグサリ!水中にいるのが私だったらいつでも任せて。バレッタに仕込んだ対先生ナイフで……いつでも"殺れる"準備はしてる」
 
前原「おお〜。昨年度水泳部クロール学年代表・片岡メグ選手の出番ってわけだ」
 
片岡「まず大事なのは殺せんせーに水場の近くで警戒心を起こさせない事!夏は長い。じっくりチャンスを狙っていこう!!」

数十分後
渚、カエデ、レーナ、戦兎、ゲイツ、ツクヨミは、Mister Donut
と呼ばれる店を訪れていた

レーナ「美味しい…!」

戦兎「そういやレーナさんってこれ食うの初めてだっけ」

レーナ「あ…はい!前いた国は合成食ばかりだったので…」

ゲイツ「ゴウセイショク?」

レーナ「い、いえ!なんでもありません!」

ツクヨミ「…本題はいるよ?」

その言葉が全員の耳を通り過ぎた瞬間
渚達のテーブルだけやけに静かになる

渚「うん」

カエデ「ええとさ、片岡さんが“イケメグ”って言われてたけど…なんで?私、よくわかんなくてさ〜」

渚「ああ、ええとね」

彼の話によれば、どうやら片岡は文武両道で面倒見が良く、颯爽として凛々しい姿から、“イケメグ”と呼ばれるようになったらしい

すると、後ろの席から大声で

「ひどい!私のこと殺しかけたくせに!!」

中学生くらいだろうか。女性の声がする。その声に気づいて振り返ると、椚ヶ丘の生徒だろうか。一人の女子が店を去って行く

片岡「…」

一人取り残された女子はなんと、片岡だった
彼女は、渚達の方を向くと苦笑しながら

片岡「あはは、みてた?」

戦兎「割と最初っから」

片岡「そう……それと、そこにいる不審者一名。でてきて」

彼女の指差す方向には、人間の変装をした殺せんせーが座っていた

殺せんせー「バレちゃいましたか。最近、このお店のドーナツにハマってしまいましてね」

カエデ「美味しいよね〜」

戦兎「…それで、片岡。あんたと多川心菜が喧嘩して、あんたがE組に堕ちた理由を……教えて欲しい」

その言葉が耳を過ぎると、片岡は顔色を変え、
声のトーンを少し下げ

片岡「…わかった」

と、小さ頷き、過去に何が起こったのか話し始める

…………

場面は突然代わり、ここは殺せんせー作のプール。
そこには片岡、渚、カエデ、殺せんせーの4人
もうひとり、多川心菜がプールサイドに立っていた

片岡「…こ、ここは魚の国!わ、私たちと一緒に泳ごうよ!」

多川「え、なんかめぐめぐに似てない?」

片岡「め、めぐめぐとか知らないし?魚……」

すると突然、プツンと何かが切れたような音がする。それと同時に、世界は暗転
暗転した世界に、ひとりの男……ウォズが立っており、右手に持った本を閉じる

ウォズ「……おっと、失礼失礼。ここから先はまだ未来の話…だったね。ではまた次回もお楽しみに」


To Be continued…


次回

「…私は堕ちるとこまで堕ちた」

「その子ちょっと片岡さんに甘え過ぎじゃない?」

「僕の名前は魚太」
 
「私は魚子」

「どうしてこんなことに……」

EP45「突き放す時間」


あ、アギトが終わってしもうたぁぁぁぁぁぁ!!
どうも宇治抹茶です。最終話良すぎたね……うん…
めちゃくちゃ綺麗に終わりますやん…

来週からは龍騎の無料配信!見ようじゃないか!


次回も水泳回です!よろしくお願いします!

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.46 )
日時: 2021/09/10 00:34
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

戦兎「前回のあらすじ。プールで遊び呆けた俺たち。帰りにMister Donutへ寄り道。そこには、片岡メグと本校舎の生徒・多川心菜が。どうやら二人の中はあまりよくないらしく、俺たちはなぜ彼女がE組に堕ちたのか、理由を聞くことにしたのであった…」

万丈「俺の登場いつから?」

戦兎「後もう少ししたら出るらしい。主要キャラに昇格できるぞ」

万丈「まじで!?」



EP45 突き放す時間

私がE組に落ちる前、同じクラスに"多川心菜"という友人がいた

その子とは仲が良く、頻繁に遊びに行っていた。

……去年の夏

多川「おねがいめぐめぐ!泳ぎを教えて欲しいの!」

突然そんなことを頼まれ、思わず「え?」という声が漏れる

理由を聞いてみれば
好きな男子含むグループと海に行く約束をしたらしく、「カッコ悪いところを見せたくない」と言っていた

最初の練習で、なんとかプールを泳げるくらいまでには上達したけど

海で泳ぐのはプールよりはるかに危険
その後も何回も教える予定の………はずだった


多川「ごめ〜ん!めぐめぐ。放課後勉強あるからさ!」

とか、なんだかんだ理由をつけて練習に来なくなった
…そのまま彼女は海に行った


ちょっと泳げて「もう充分」と思ったのだろう
もともと反復練習が大嫌いな子だったし

……で、案の定
海流に流されて溺れちゃって、救助された

それ以来、彼女はずっとあんな感じ

多川「死にかけて大恥かいてトラウマだ!役に立たない泳ぎをしえた償いをしろ!!」

テストのたびにつきっきりで勉強教えて…
苦手教科こじらせちゃって…

さらに、あの子は理事長に
「大恥をかいた」ということを密告

私はそのまま…E組に堕ちた
母からは泣かれ、父からは延々と説教をされた。
E組に堕ちたんだし、"贖罪"みたいなものかな

戦兎「とんだクズ女だな」

片岡「いいよ…こう言うのはもう慣れっこだから」

???「ねえ…そこのあなた」

突然、女性から声をかけられる
その女性は……

戦兎「あんたは…」

殺せんせー「にゅっ…!?」

雪ノ下陽乃。度々やってきては意味深な発言をして直ぐに消え去る……不思議な女

陽乃「今のあなたと多川さん?の関係を教えてあげようか」

彼女はニヤリと笑い、口を開いた

陽乃「"共依存"って言うのよ。あの子はあなたに依存している。それと同時に、あなた自身も依存される事に依存してしまっている……滑稽ね」

それだけ伝えると、彼女は背伸びをしながら店を後にした

片岡「共…依存……?」

殺せんせー「とりあえず!この危機からなんとか脱しなくてはなりません!!このままでは、あなたも溺れてしまいますよ!」

片岡「……どうすればいいのかな……」

殺せんせー「彼女を自力で泳げるまで教えます。1人で背負わず先生に任せなさい。このタコが!魚も真っ青なマッハスイミングを教えてあげましょうッッ!!」

……………………………

-多川の部屋-

ーーああ……なんか気持ちいい空気。

水辺かな?いい夢見れてんなー、ワタシ☆
心配事無いから当然かぁ

めぐめぐをカテキョ代わりにこき使えば、次の期末テストも万全だもんね。


……って、は??

目を覚ますと、そこは自身の部屋ではなかった
音ゲーを連想させる世界で、周りにはそのゲームキャラの立ち位置であろう人物が数人ほど立っていた


「「「ようこそ!フィッシュクロニクルへ!」」」

ーー状況が理解できない。意味がわかんない

多川「え、ちょ、何?フィールズ・クロニクルじゃなくて?」

「……目覚めたみたいだね」

背後から声が聞こえ、咄嗟に振り向く

片岡「えーと!こ、ここは魚の国!さあ、私たちと一緒に泳ごうよ!」

多川「え、なんかめぐめぐに似てない?」

片岡「め、めぐめぐとか知らないし?魚魚だし…」

多川「何その居酒屋みたいな名前ェ!?」

頭の中がこんがらがっている多川の元へ
ゲームキャラの仮装をした渚とカエデがやってくる

渚「僕の名前は魚太」

カエデ「私の名前は魚子だよ!」

殺せんせー「そして私が魚キング。川と海を司る最強のタコです」

多川「ラスボス出るの早!!てかタコかよ!!!」

殺せんせー「素晴らしい連続ツッコミ!お見事です。それでは早速入念なストレッチに早着替え。そして入水!!」

触手を光のごとく動かし、多川を私服から水着へと着替えさせ、入水させる
 
多川「ぎゃあ!!みっ水ゥ!?」

片岡「落ち着いて心菜!そこ浅いから。泳げるようになりたいんでしょ?」
 
多川「いっ……今更いいわよ泳げなくて!!それを逆手に愛されキャラで行く事にしたし!!それに……」

ゲイツ「うるせえ!黙れ!!」

どこからともなくゲイツが現れ、多川の耳を引っ張って黙らせる

多川「理不尽!てか誰!!」

そんな彼女のツッコミも完全無視
ネタが通じていないのだから仕方ない…

渚「ところで殺……魚キングは泳がないの?」
 
殺せんせー「い、いやキングは今日のプールは焼きに来ただけだし」

ゲイツ「うるせえ!さっさと始めんぞ!!ちなみに俺は鬼教官Aだ!!」

多川「キャラ濃いくせにモブかよ!!てか変なタイミングで自己紹介すな!!」

こうして、片岡たちによる
"地獄のレッスン"が始まった

片岡「心菜慌てない!!端っこの方は大した流れじゃないから!海での泳ぎ方は基本はプールと一緒で手の平に負荷を感じつつテンポ良く!!」
 
渚「水着とかズルいよ!!」
 
カエデ「そーだよ!!生身で水に入れるかどうか見たかったのに!!」
 
殺せんせー「入れますよ。生身でも」

ドボン!と大きな音を立てて飛び込み、
マッハで周りの水を掻き出し始める

多川「な……何これ!!波はこっちに来てるのに引きずり込まれる!!」
 
片岡「落ち着いて!!泳ぐ方向をこっちに変えて!!」
 
多川「……え?流れるの止まった……」

片岡「離岸流って言ってね、岸に反射して沖に出て行く流れがあるの。それに出くわしたら無理に岸に向かうんじゃなくて岸と平行に泳いで流れから抜ける。とにかく絶対パニックにならない事!」
 
殺せんせー「知識だけ身につけてもダメですよ。これから死ぬほど泳いで魚のような流麗な泳ぎを身につけましょう」

多川「ひ、ひいいいい〜〜!!」

その後、地獄の猛特訓の末、多川はトラウマを克服し、片岡も共依存から脱することができた

今回新たに知ることができたのは
"殺せんせーの弱点"

それは………"泳げない"だ

………………………

記録───2021年7月

東京都渋谷区にて、"アークル"を体内に埋め込んだ少年を拘束
現在、五条悟を筆頭とした、『未確認生命体調査班』にて保護。判決を急ぐ



To be continued……


次回

「何だ…街中怪物だらけだ!」

「昔…笑顔を守るために戦ったヤツがいてな…」

「僕は五条悟。君が噂の"仮面ライダー"…だね」

「おのれ…平成ライダーども!!」

「間違いない…あれは……グロンギだ」

EP46 復活



宇治抹茶っす!どうも!
次回からクウガ編!!!平成ライダーを作り上げた原点にして頂点のライダー!!

サムズアップして読んでくれるとありがたいッ!

よろしくお願いします!

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.47 )
日時: 2021/09/20 21:58
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

時代を駆け抜けた、平成仮面ライダー達
今、その力が未来へと受け継がれる!
祝え!新たなる王の誕生を!


EPISODE46 復活

時の流れとは早いもので、もう7月
夏休みも迫ってきている月
おそらく受験生なら、もうそろそろ勉強を始めなければならない月

彼らはそんな危機感を全く感じず、休日をエンジョイしていた

7月11日 午前10時30分

ここはカフェ・ドゥ・マゴ
戦兎、レーナ、杉野の3人は、特に用はないが集まっていた

「磨瀬榛名が活動休止してもう5ヶ月か〜。はやいな〜」
「それな」

と、彼らは今日も他愛のない会話をする

「マセハルナ?誰ですか…?」

レーナの質問に、杉野は「フッ」と笑い

「聞いて驚くなよォ〜!磨瀬榛名はチョー有名な子役なんだ!なーんか最近、家の事情とかで活動休止してるけど、めちゃくちゃすげーから!」

「な、なるほど…」

レーナに顔を近づけ、「そこまで聞いてねーよ」と言ってしまいそうなほど磨瀬榛名について語る杉野。そんな様子を見て戦兎は死んだ魚のような目をして

「おまえやべえな」

と、心を抉るような冷たい言葉を送る
その言葉に杉野は

「ひ、ひでえ!」

……傷つかないはずがない。おそらく誰もが傷つくような一言だ。
どれくらいかというと、あの杉野が「ただダラダラと長文を述べられる方がマシ」と思うほどだ

すると、

「大変だ!化け物が!」

「な、なんだこいつゥゥゥゥ〜〜!!」

街中で悲鳴が響き渡ると同時に
怪物が大量発生していたのだ

カフェの客、店員もいつの間にかその怪物に置き換わっており、何が何だかわからない状態だ

「なんだ…街中怪物だらけだ!」
「またタイムジャッカー(アイツら)の仕業か…」
「…キバット!」

怪物の大群を目の前にして、レーナは大声で名を叫ぶと、北の方角からキバットがやってくる

「久々の登場だ!キバって…いくぜ!!」

『ガブッ!』

自身の腕をキバットに噛ませると、魔皇力というエネルギーが注入
腰には鎖で繋がれ、装着用のベルトが出現

「…変身!」

そして、変身のトリガーとなる言葉を発し
キバットを装着すると、鎧をまとい
仮面ライダーキバへと変身。

同様に戦兎もビルドドライバーを装着
二本のフルボトルを振り、ベルトに挿入

【ラビット!タンク!ベストマッチ!】

戦兎から見て右側にあるレバーを回せば
戦兎を囲うようにパーツが生成

【Are you ready?】

その問いに戦兎は

「変身!」

と答える。すると、パーツが合わさり、
仮面ライダービルドへと変身

2人は、目の前の敵の大群に向かい
走り出した

「ババデデボギ…」

その怪物は、意味のわからない言葉を発し
こちらに手招きをしてくる

「なに言ってんだこいつ」

戦兎は「わけわかんね」と声を漏らし
ドリルクラッシャーを出現させては、手招きをしてきた怪物に突進する

「ゴラゲパラガバ……クウガ!」

「…はぁ?」

意味がわからない。先程から何か言っているようだが、いくら天才の戦兎でも理解不能。
当たり前である。この言葉は人類が使っているとは到底思えない。天才にも限度というものがあるのだ。

「…」

大量の怪物を前にレーナは、ベルトの左に取り付けられたフエッスロットからドッガフエッスルを取り出す

「もう使うのか?レーナ!」
「使うしかないでしょ…!」

彼女はそう叫べば
キバットにドッガハンマーのフエッスルを吹かせる

『ドッガ!ハンマー!』

そして、近くのビルの壁が剥がれ、中から
「キャッスルドラン」が出現
その中では

「チッ…」

「…ちがう……」

次狼、ラモンの2人は悔しそうに首を横に振る
…残るはただひとり、ドッガである
である

力「…」

彼は手袋を外し、姿をハンマーの形に変えれば、
キャッスルドランから放たれ
キバの右手へと移動

レーナの両腕のメインカラー、複眼、キバットの眼が紫に染まり、ドッガフォームへと変身

「…」

変身を終えれば、彼女はハンマーを地面に下ろし、引きずりながらゆっくりと怪物へ近づく

「…ふん!」

その力強い声と共に、ハンマーが敵の顔面へと振るわれる。勿論、ハンマーは敵の顔面に被弾
普通の人間ならほぼ即死であろう
もちろん、これも憑依とかではなく
彼女の人格である
ハンマーを次々の振るっていき、周りの敵を一掃
これがドッガハンマーの力
まさに彼女こそが"怪物"といっても良いだろう

「バビジャデデンザゴラゲサ!」

突然、青年の声が響き渡る
怪物が話していた謎の言語だ
その声の主を見つけるため、レーナと戦兎の2人は辺りを見渡す

すると、突如として、銀色の壁…オーロラカーテンが出現
そこから1人、声の主であろう、二眼のトイカメラを持った青年が現れる

「…ざっと150体ほどか……」

その青年──────門矢士はディケイドライバーを取り出し、腰に装着

「あ、あんたは」

動きを止めた戦兎をみて、士は
腰に提げたライドブッカーからカードを取り出し

「――通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!!」

「変身!!」

そう決め台詞を言えば、
ディケイドライバーのバックルへ挿入

KAMEN RIDE
DECADE!

その音声と共に、士の体はマゼンタの鎧に包まれ、頭にはバーコードが突き刺さる
そして…仮面ライダーディケイドへと変身

「お前らもついてこい」

彼はライドブッカーの刃を伸ばし、ソードモードへと変形
怪物の大群へと走っていった

一方その頃、渚達は

渚、ゲイツ、ツクヨミは街に買い物に出かけており、その途中で怪物に遭遇
変身しようにも余裕がないため、怪物のいない路地裏に逃げ込み、今に至る

「…これは……」

「…怪物まみれだ」

──刹那、渚達は背後になにかしらの気配を感じ、咄嗟に後ろを振り向く

「やはりか…」

そこには、ひとりの刑事であろう男が立っていた

「…だ、誰だ!」
「……あなたは?」

渚とゲイツの2人は、驚いた様子でそう男に問いかける

「…俺は一条薫。警部補をやらせてもらっている」

2人は"警部補"という単語に反応したようで
過去の記憶を回想する

「…警部補……」
「加瀬風靡…だったか。そいつと同じ階級ということか?」

加瀬風靡……アナザーアギトの件で渚たちと少し交流があった女

「なぜ君達が加瀬のことを…?」

驚いたように質問するが、同時に彼は過去の記憶を回想する

「…そうか。君たちが"仮面ライダー"か…」

「…知っているんですか?」

その質問に、一条は晴れた空を見上げ

「ああ……昔…笑顔を守るために戦ったヤツがいてな…そいつも…"仮面ライダー"だった……あの日も、綺麗な空だったな」

と、戦いが終わった後のことを思い出し、そう笑顔で言うが、直ぐに表情を曇らせる
いくら空が晴れていても、状況は全く変わらない。

「その"ヤツ"とは?」

ゲイツの質問に、一条は深呼吸をし
1人の男の名を口にする

「…五代雄介だ」

その名を聞いた途端、この場にいる全員の脳内に何かがよぎる
それは、街にいた怪物──────グロンギと戦闘を繰り広げているクウガ……五代雄介の姿であった

「なんだ…これ…」
「…誰の…記憶……?」

2人は頭を押さえ、流れる記憶をどうにか止めようとするが、そんな簡単にはできないもので未だ流れ続けている

「…何故かはわからない。突然潜り込んできた記憶……五代の記憶だ」

ゲイツは「そうか…」と1人つぶやき
一条にこう問いかける

「…もう一つ質問させてもらう。あの怪物はなんだ?」

その問いに、一条の顔は険しくなり

「…間違いない…あれは……グロンギだ」

と、かつて五代が戦った怪物の名を口にする
その答えに、渚とゲイツは驚愕し、質問を続ける

「グロンギ…?そいつらは五代雄介が戦って、もう滅んだんじゃあないのか?」

「いいや……我々もそう思っていた…だが、 今日…"復活"した……人の体を奪ってな」

「…嘘だろ」

すると、またもや背後になにかしらの気配を感じ、背後を振り向く

「おっ!一条さんはやいねー」

そこには、真っ黒な目隠しに白髪の、長身の男が立っていた

「…お前、軽いノリで入ってくるな」
「ハイハイ」

その長身の男はてきとうに流すと、
渚達の目の前に立つ
…高い。幾ら何でも高すぎる。
こんなに背が高い日本人は生まれてこのかた見たことがない
いたとして、せいぜい少年漫画とか、そういうものくらいだろう

「…誰??」

ツクヨミの質問に、男はニヤリと笑い

「僕は五条悟。君達が噂の"仮面ライダー"…だね」

……………

ここは椚ヶ丘の地下の奥深く
ひとりの男が、異様なオーラを纏いながらなにか言葉を吐いている

「おのれ…平成ライダーども!!」

その男の右手にはアナザーウォッチが握られており、デザインはクウガに酷似している

「…きさまらを……きさまらをォォォォ………!!!絶対に許さん!!」

To be continued……

次回

「ど、どこなんだよここ!」

「ということで君、死刑ね」

「君は人々の笑顔を守らない限り、死刑を免れることはできない」

「お前は……」

「久しぶり、一条さん」

EPISODE47 再会


あとがき的な

台本形式から卒業!どうも、宇治抹茶です!
メ○ドラゴンとた○もしが終わってまうやないか……
東京でリベンジするお話も終わってしまった…
……前向きに考えよう
今年の秋アニメ、豪華すぎませんか?
題名は出しませんが
とにかく豪華すぎるッッ!!!

あ、岸辺露伴は○かないのドラマ続編やるそうですね!今まで見た実写の中で唯一「凄い」と思えたやつなのでめちゃくちゃありがたい

では…この辺で失礼

Re: 暗殺教室×仮面ライダー 〜とある破壊者と王様の話〜 ( No.48 )
日時: 2021/09/22 00:07
名前: 宇治抹茶 (ID: kVdvMbwW)
プロフ: https://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=13018

前回のあらすじ
カフェで休日をエンジョイしていた杉野、戦兎、レーナの3人。すると、カフェの店員や客が全員いなくなり、謎の怪物が大量発生してしまう。
渚達は一条薫と出会い、突如現れた怪物の詳細を全て聞き、怪物に立ち向かおうと決心する
するとそこへ白髪で長身の目隠しをした男が現れ……


EPISODE47──────再会


「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」

KAMENRIDE!
DECADE!

その音声と共に、士の体はマゼンタの鎧に包まれ、頭にはバーコードが突き刺さる
そして…仮面ライダーディケイドへと変身

「お前らもついてこい」

彼はライドブッカーの刃を伸ばし、ソードモードへと変形
怪物の大群へと走っていった
その様子を見た戦兎とレーナは、お互いに頷き
怪物─────グロンギの大群へ立ち向かう
レーナはハンマーを振り回してグロンギの大群を吹き飛ばしては、撃破しようとするが…

「はっ…」

少し、寒気が走る
『嫌な予感』がしたのだ。こいつらを倒して仕舞えば、"殺人"を犯すことになってしまう
自分の推測が正しければ、奴らは人間リントが化けて変化したもの………否、強制的に変化させられてしまったもの。
いわば改造人間のようなもの。
このあいだのアナザーアギトの事件では、同じく人が化けたアナザーアギトを倒しても、中身の人は無傷。無事であったが、今回はそうはいかないかもしれない
先ほどまで楽しく食事をしていたであろう家族、友人、恋人は全てグロンギに変えられ、戦うこと以外考えられなくなってしまう
グロンギ達を殺さないよう、ハンマーで一度遠くへ吹っ飛ばし、何か治す方法がないか、自分にできることはないかと、脳みそを抉り出すように考えを絞っていく

「ダメ……思いつかない…」

だが、いくら考えを絞っても
答えは見つからない。グロンギは増えるばかりだ。

「…グロンギになったリントを戻す方法は……"ない"に等しい」

突然、グロンギと戦っていた門矢が口を開く
彼は昔、様々な世界を旅し、世界のために破壊と創造を続けた男…………
彼はグロンギになって死んでいった人間を山ほど見ている

「対処法は、"倒す"か、原因となったヤツを倒して、消滅させるか……それくらいだな」

門矢はそれだけ言うと、深くため息をつき
ライドブッカーから一枚のカードを取り出す
アギトのカードだ

KAMENRIDE!
AGITO!

すると、ディケイドの姿は眩い光とともに、
龍を象徴とさせる、仮面ライダーアギトの姿へと変化

「それでもお前が殺したくないというなら…殺さないよう手加減しよう」

そう言うと門矢は「フッ」と笑い
吐き気を催すほどに増殖したグロンギの顔面を殴り、殺さぬように攻撃を始める
"殺さないように"攻撃していては、グロンギが増殖するだけのただの意味のない行為となってしまう。このグロンギの数……どうするつもりなのだろうか

一方その頃、渚達はと言うと………

「僕は五条悟。君たちが噂の"仮面ライダー"だね」

白髪で長身の男は、自身を"五条悟"と名乗り、
渚の顔を覗き込む

「君…どこかで見たことあるんだよね〜。もしかして何回か会ってる?」

そう首を傾げて言うと「ニヒヒ」と笑うが、
質問を投げられた渚は頭に疑問符を浮かべる

「…何回か会ってるって……僕たち、初対面じゃ…?」

渚は首を傾げてそう言うと、五条は微笑し

「ごめんごめん。ちょっと気になっただけ……そんで一条さん、本題に入ろうか」

五条は笑顔を曇らせず、背後で黙りこくっている警部補の一条薫に手招きをする

「…ああ」

一条は、持っていた資料を広げて渚たちに見せ、
こう叫んだ

「アークルを埋め込んだ少年を助けてほしい…!」

あまりにも唐突だったので、渚たちは一斉に

「……アークルって何」

と、声を漏らす
その様子に五条はため息をつき

「…説明不足すぎでしょ一条さん。アークルについては僕が説明するよ」

…アークルとは
"仮面ライダークウガ"に変身するためのアイテムのようなもの
しかし、誰もが変身できるわけではなく
健全なる"精神"と"肉体"を持った者だけが、クウガの力を使いこなすことができる。
バックルには霊石アマダムが納められており、一度でも着用すれば体内に吸収され、二度と外せなくなる
使い続けることで進化を続け、アークルと装着者の"神経の同化"が進んでゆく。しかし、それはクウガを戦うだけの破壊者と変貌させてゆく危険性を秘めていて、政府はそれを危険視している

「…ザッとこんな感じかな。アークルについては」

五条の話を聞き、ゲイツは一つの質問を投げかける

「…それをつけたらどうなるんだ?」

その質問に、五条は笑みを浮かべ

「死刑だね」

と、平然と重い刑罰の名を口にする
その答えを聞き、渚たちは一斉に

「えぇ!?」

と、驚きの声を上げる
つけてしまったものはいずれか血も涙もない兵器と化してしまう。
その前に殺す必要がある。そう考えたのだろう
渚たちの驚きの声を気にせず、五条は大きく欠伸をし、渚たちに手招きをする

「アークルをつけた少年に会って欲しいんだ」

それだけ言うと、背伸びをしながら歩き始める
歩き始めて3分ほど、椚ヶ丘の地下へとやってきた渚達。
そこには二つ、椅子が向かい合って並べられており、壁には無数の札が貼られている

「……まだ解放してくれねーの?」

その椅子に座っていた一人の少年……
薄茶色でツーブロックの短髪頭の少年が、こちらを見るなり驚いた様子で

「だ、誰だ!?」

と、渚達の方を指差す
それに対しゲイツは

「おまえこそ誰だよ!!!」

そう少年を指差して"近所迷惑"と思うほどの声量で叫ぶ

「…俺は虎杖悠仁。アークルを埋め込んだ少年?ってやつ」

その答えに渚達はあまり驚いた様子はなく
むしろ、「うん、知ってた」というような反応であった
空気を破壊するかのごとく、五条は虎杖の目の前に座り、

「ちょっと上の人間と話つけてきた」

と、腕を組んで言う
虎杖はほんの少しだけ安堵するが、やがて表情を変え

「…どうだった?」

と、質問を投げかける
その問いに対し、五条は笑顔で上との話し合いで起こったことを話し始める
話はこうだ。
虎杖を危険視する上の人間に対し、
「クウガになれたのはチャンスだ。最近は未確認生物の発生が多いから、彼は戦力となるだろう」
と。
その結果……

「…うーんということで君、死刑ね」

その言葉に、虎杖は「ええ!?」と驚きの声を漏らし

「話違うんだけど!?俺死刑なの!?」

と、驚きを隠せていない虎杖に対し
五条は虎杖を指差せば、笑顔でこう話し始める

「でも、執行猶予がついた」
「…執行猶予?」
「うん。君がみんなの笑顔を守らない限り…死刑からは免れることはできない」

つまり、『人を助けろ』ということ
アークルを埋め込んでしまったのなら、戦うしかないのだ
それが…"仮面ライダーの運命"

「そうと決まれば早速、現地に行ってみよー!」

まるで遠足に行くかのようなノリで五条は右手を高々と上げ、虎杖の腰と椅子に巻かれたロープを解く

「れっつごー!!」

五条悟・28歳児
彼の異名だ。行動、言動はまさしく子供のよう
仕事ができる、顔もいい、頭もいい、だが、性格は「クズ」と言えるほどの残念な男
パズルをした時、最後のピースが揃わないような、迷惑な野郎である
…とまあ、無駄な説明はやめておこう
渚達は、戦兎たちのいたカフェを目的地に、そのまま走り出す
約5分ほどで着き、辺りを見渡してみると
やはりグロンギが大量発生していた

「この量…凄まじいね」

あまりの数の多さに、五条は「こりゃやべえ」と声を漏らす
荒れ狂うグロンギ達をみて、一条は悔しそうな表情を浮かべ

「このグロンギ達は皆人間だ…」
「…間違いないね」

二人は頷き、拳銃を取り出しては、いつでもグロンギに攻撃ができるよう戦闘態勢をとる。
……するとそこへ、一人の青年が、ゆっくりとこちらへ向かってきているのが見えた
「あの人は誰なんだ」と、渚達は頭に疑問符を浮かべるが
一条には、その青年が誰なのか一目でわかった

「おまえは…」

一条は、青年を見るなり驚きの表情を見せ
手を伸ばし、青年の名を口にしようとする

「久しぶり、一条さん」

その青年は、笑顔でサムズアップをしてみせた

To be continued………


次回

「消え去れ…平成ライダーどもォォォォ!!」

「天内理子を護衛せよ」

「イトナ、君の出番だ」

「失礼だな、純愛だよ」

「変身!」

EPISODE48 超変身


どうも!!!宇治抹茶です!!
今回は虎杖初登場回!
次回からはあのキャラ達が……!?
クウガ編はまだ始まったばかり!温かい目で見守ってやってください!


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