BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ】
- 日時: 2015/08/28 13:48
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: JrXb8vQ7)
どーも、初めまして。枝豆豆腐と申します
人を笑わせる人たちの小説が書きたくて初投稿しました。
ここであってるのか、不安なのですが
間違っていたら指摘してください笑
主にメインは毒舌王と877さんのドSさんの話が多いです。
そこにちょこちょこバカリズムとか土田さんが加わったりします
そして、サブは麺図や吉本の若手さんとか書きます。
特に裏九期が大好きです笑笑
リクなんてあれば、よろこんで書きますよ
それでは、よろしくお願い致します。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.2 )
- 日時: 2011/09/10 06:58
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: U9CqFAX7)
〝君を好きな理由〟 ※ドS視点
俺は、何年も生きてきて、一度も体験したことがないことがある。
それは「心から惚れた人」である。
自分のものにしてしまいたい、という欲求に掻き立てられたことがない
言わば、皆無。束縛も嫉妬もしない。
第三者からしたらそれって、物凄く冷めてると思われるのか?
違う。ただそこまで惚れていないからだ。
言わば上辺だけ惚れちゃいましたよーみたいな
……………こんなこと嫁に聞かれたら本当に困るんだけどさぁ
ぶっちゃけなところ、嫁も実際そうである
その頃の俺はあぁ心から惚れてんだなぁと思っていた。
でも、月日が経つにつれ、薄れていくのである。
嫌いとかじゃない、好きとかじゃない
ただただ 普通なのである。
「俺、彼女出来る予感」
携帯を弄りながら、日村さんがボソっと呟く。
「日村さん。現実逃避のために嘘はダメですよ」
「嘘じゃねぇよ。本当だって」
「あ、そうか。日村さん男の子大好きですもんね」
「好きじゃねぇよ!!!しかも、会話になってないし」
意味分かんねぇ……と言うと
また日村さんは携帯を弄り始めた。
そこまで大好きな人なのだろうか?
そもそも、日村さんって心から惚れた人が居るのかな?
「………ねぇ、日村さん」
「なんだよ?」
「日村さんって、心から惚れた人とか居る?」
「そうだなぁ………分からないや……」
「分からないってどういう意味?」
疑問を口にすると、日村さんはえっ?という顔をした。
「だってほら、今このメールしてる子かもしれないし
もしかしたら昔の子と再会して、その子かもしれないし
………今までたいしたことなかった女友達かもしれないじゃん」
日村さんにそんな女友達が居るのか、と言いたかったが
面倒くさいから止めた。
「そういうものかなぁ」
「意外にそうなんだって、何気なく友達だった子が
突然だよ、突然可愛く見えてその時自分が、心から惚れてたんだって
気付くもんだよ。人間って」
「ふ〜〜〜ん」
日村さんに語られてもなぁ………。
だけど、少しだけ同意してしまった。何気なくねぇ………
男しかいねぇや。
「…………おい」
「ん?」
「ん?じゃねぇよ。もう少しで収録始まるぞ」
「あぁそう。じゃあ行こうか日村さん」
椅子から立ち上がって、ドアに向かうと
ガチャとドアノブを回して開ける。そして廊下を歩く
いつものことでも、少しだけ憂鬱になる。
なんかねぇ………お前の日常はどーせずっと変わらないんだから
心から惚れた奴なんて求めてんじゃねーよと言われてる気分で
物凄く嫌だ。廊下がエスカレーターみたいに動けばなぁなんて思ったり
「なにお前、心から惚れたいのか?」
「まぁねぇ」
「だったら、芸能界で探してみたらいいじゃん」
「嫌だよ。汚いオカマとか無駄な筋肉とか暑苦しい奴とかさぁ居るし
あと、毛深い二の腕とか最悪!!」
まさに、地獄だよ。
「………別に俺、男とは言ってないだろ」
「えっ?いや、違うよ、これはね、ほらなんつーの」
「お前もしかして………ホモなのか?」
「違うって!!!ただの想像だよ、想像」
「なんつーう想像だよ。まぁいいけどさ」
スタジオに繋がるドアを開けると、たまり場に
キカナイトのメンバーがもう集まっていた。
さまぁ〜ずさんやおぎやはぎやザキヤマたちが雑談している中
一人、本を読んでいる有吉が居た。
「有吉〜〜〜!!」
俺が呼ぶと、本を読んでいる有吉は無視をした。
あれっ?俺結構、有吉と仲良いんだけどなぁ〜〜〜
機嫌悪いのかな?
「無視とかヒドくない、有吉って呼んでるのによぉ」
有吉の傍に寄ってみると、有吉は本に隠れて見えなかったが
ぐっすりと寝ていた。本を読んだまま
多分、読んでいたげと疲れに負けて寝てたのかと俺は考えた。
スーー……スーー……、寝息が聞こえる。
寝てる時は毒も吐かない、可愛い奴なのによぉ
俺は有吉の寝顔を見ていた。するといつもと違う発見をする。
こいつ、こんなにふわふわして透き通る髪してんだぁ
薄いけど紅い唇してんだぁ
白い肌だなぁ スーツだけど細い二の腕って分かるなぁ
意外に針金のような指してるよなぁ
天使みてぇだなぁ……………ん?
なに言ってんの?俺?
「…………ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
大きい声で叫んでしまった。ううっと有吉が呻きながら起きる。
そしてギロっと俺の方を睨んだ。その目はもう………恐ろしいですよ。
悪魔みたいな、澱んでいます。はい。
「あぁ?うるせぇんだけどマジで」
「しゅ、収録前だから起こそうかなぁと思って」
「もうちょっと起こし方あったでしょ?………まぁいいですけど」
むくっと立ち上がると、すかさず日村さんをいじめ始めた。
日村さんのリアクションに肩を揺らして笑う有吉
…………笑うと可愛いよなぁ。アイツ
ん?
俺、もしかして…………有吉に惚れてる?
………いやいやいやいや!!!!!
それは絶対にないって
「知ってるか有吉、設楽のやろーさぁ
今ね、心から惚れてる人を探してるらしいよ」
「余計なこと言わないでよ、日村さん」
日村さんからその事を聞いた有吉は、俺の方を振り向いて言ったんだ。
「マジですか?へぇー意外と純愛者なんですね。惚れちゃいますよ」
くくっと笑う有吉
冗談だと分かってたはず
でも、その時の俺は
有吉の惚れちゃいます発言に
胸をどきゅーんとやられてしまったのである。
ぽっと顔が熱く、心臓がジンジンと痛い。
その瞬間 俺は人生で初めての
心から惚れたのである。
「なに?どうしたの?」
有吉が近くに寄ってくる。あぁ寄らないでくれ………!!!
抱きしめられる傍に有吉が居る。上目使いで俺を見ている。
さらさらの髪をなびかせて、キレイな瞳で
「……………うばっ!!!!」
がばっと有吉に抱きしめた。
「ぎゃーーーーーー!!!!」
「惚れたかもーーー!!」
「てめぇ…………きめぇんだよ………!!!」
すると、有吉からアッパーをくらった。
スローモーションに飛ばされる俺、床に落ちた頃には
鼻血が出ていた。
「なんだ、なんだ」
大竹さんが騒いでいる。その時スタッフから収録はじまりまーすの声。
「………発情してんじゃねぇよ。」
有吉にそう言い残され、みんなは俺を凝視してスタジオへ。
助けてくれたのはスタッフだけでした…………。
…………あーあ、嫌われちった。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.3 )
- 日時: 2011/08/15 20:00
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: JDkUYYgc)
今日はここまでにします。
感想やリクお待ちしています。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/16 15:29
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: KQb493NG)
こんにちわ、枝豆豆腐です。
間違っていましたが
ドS×毒舌王でした。本当にすみません!!
それでは、続きです。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/16 15:43
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: KQb493NG)
その後はもう、有吉は話しかけてくれなかった。
まぁ自業自得かぁ…………。
でも、有吉を抱きしめた時は暖かだった。
そしたらもっと惚れてしまう。有吉という人間に
収録が終わった後、有吉はすぐさまスタジオを出ていった。
まるで何かを隠すように、俺を避けるかのように
「あのさぁ………俺未だに把握してないんだけど、設楽どうしたの?」
三村さんに尋ねられ、ぎくっとする。
あぁそうか、あんなにメンバーが居る中で俺は自爆してしまったのか。
何でもないです、と三村さんに言い返す俺。ならいいけどさ、と
冷静に言う大竹さん。
日村さんはドンマイと俺の耳元で言いやがったし
ザキヤマには背中をばんっと叩かれる。
…………何故、俺は慰められてるんだ?
「設楽さん」
振り向くと、矢作の姿があった。
「あ、矢作」
「いや〜〜〜〜」
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.6 )
- 日時: 2011/11/07 18:09
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: jLj0fDzV)
「なんだよ」
「見事なアッパー、くらいましたね」
笑いを堪えながら矢作が言う。
「うるせぇな、馬鹿にするなら帰れよ」
「違いますって、自動販売機で缶コーヒー飲みませんかっていう
僕なりのお誘いですよ、お誘い」
いつもの俺ならウザイと思ってしまうのだが
今日の俺は傷心になっているのもあり、ほんと涙が流れそうなくらい
めっちゃくちゃ嬉しいお誘いだった。
「………………矢作〜〜〜〜!!」
「……まぁ……色々と聞きたいこともありますし……」
「なんか言った?」
「……いいえ!!行きましょうか?」
「行こう!!!」
俺はすぐに衣装から私服に着替えて、待ち合わせしている
自動販売機のとこへ向かった。誰ともすれ違うこともなく。
着くと、そこにはもう矢作が椅子に座って待っていた。
「お待たせ、ごめん遅くなったな」
「大丈夫ですよ。はい、設楽さんの分」
矢作がポケットから缶コーヒーを取り出した。
えっ?と俺は少し驚く。
「ありがと………あ、お金返すよ」
「いいですって、今日は……」
今日は?
…………あぁ、俺の気持ちを考えてる訳ね
「それにしても……なんであんなことしたんですか?」
「……俺にもよく分かんねぇんだよ。なんか急にさぁ……
有吉に胸をどきゅーと撃たれちゃったんだよなぁ」
眠っている有吉を初めて見たからかは分からないけど
あの時の俺は確かに惚れていた。今だってそう
有吉のことを少し考えただけでも、動悸が止まらない。
こんなにも近くに居たのに
全く気付かなかったなぁなんて、後悔しちゃってるくらいです。
「日村さんから聞いたけど、今心から惚れた人を探してるらしいって
………それが有吉さんってことですか?」
「断言は出来ないけど、そうかも知れないって話」
矢作は、はぁとため息を吐いた。
「それはね設楽さん、勘違いですって。
ただ結婚して長くなるから、マンネリみたいになってるだけ」
「それとこれとは話が違う」
「何が違うんですか?あなたはただ、奥さんが飽きたから
有吉に乗り移ろうとしてるだけでしょ?」
怒るように矢作は言い放った。有吉の味方の様に
まるで俺がやってはいけないことをしてしまったように
「矢作、俺はな別に嫁に飽きた訳じゅない
俺にとって嫁は酸素みたいなものなんだ。つまり…………」
無くなったら 生きていけないもの
ここまで自分の嫁のことを話したことはない。
子供だってそうだ、酸素だ。
もう好きとか嫌いとか、そういう話じゃない
必要なんだ。日常的に
「だから、最後に一回ぐらい
心から惚れた人と一緒に……恋人みたいなことをしたいなぁって」
沈黙が続く。
矢作は何か物事を考えているような顔になっていた。
「………本当ですか?」
「うん。本気と書いてマジだよ」
「女だと浮気ってバレるから、男にしとこうとかじゃなく」
「お前ほんと失礼な。ちげぇーよ」
すると、矢作の顔がほっとした顔になる。
なに?俺はなにを疑われてたわけ?
「……よかったぁ〜〜〜〜」
「あのさぁ、さっきから何をチェックしてたの?」
あぁ、そのことね。と矢作が言うと
すぐさま本題に入った。
「僕ね、実は違う人からお悩みを聞いてた訳です」
「誰?」
「かの有名な毒舌王からです」
矢作の話からすると
有吉は矢作にある相談をしていたらしい。その内容は
『設楽さんのこと好きなんすけど、どうしたらいいっすか?』と
顔を真っ赤にして、タジタジと話したそうだ。
結婚してない人ならまだしも、既婚者を好きになってしまうなんて……
「人生の汚点だっ!!!!って叫んでました」
「………ひでぇ」
「だから僕は、諦めればってアドバイスしてあげたんです。」
そしたら、それが出来ないから人生の汚点なんだよってよ。
矢作はそれで有吉に言ったらしい
「僕みたいな人に相談せず、有吉自身で決めて下さい」……と。
「………それが出来たら、矢作に相談しないよね?」
「あの人が恋で弱くなっているのを見たくなったんですよ。
そうしたら、毒も吐かなくなるだろぉみたいなね」
何気に性格悪いなぁ…………。
「でも、今日の設楽さんの行動を見たら
物凄く有吉が可哀相に見えてしまったし、設楽さんには
物凄い憤りを感じてしまって、こうやって話してるんですけど」
「どういう意味?」
抱きしめられた後の有吉は、顔を真っ赤にしていた。
矢作には見えていたらしい。
どーせ叶わない恋なのに、俺に抱きしめられた有吉は
感情を内に秘めることが出来なくなっていたと矢作は言う。
「じゃあ、収録中は………?」
「全部演技ですよ。多分心の中は涙でずぶ濡れですって」
俺はとんでもないことを、アイツにしてしまっていたのか。
分かるわけないじゃん、だっていつもと同じ毒舌で
機嫌の悪い顔だったんだからさぁ。
そして、矢作は俺の行動を見て、有吉をからかっていると
勘違いしていたらしい。
「そういうことか」
「………どうするんですか?」
「何を?」
「有吉、多分まだ楽屋に居ますよ」
「えっ?帰ってないの!?」
「…………あの人は、設楽さんが思っているよりも弱いですよ」
地獄を見て這い上がった男ってよく聞く。
その間有吉は裏切りを経験してきたのかもしれない、多分。
今でもその傷は癒えてないんだろうな
毒を吐いたり、悪口言ったり、性格悪いと言われたり
俺はまだちゃんと地獄を見たことはない。
でも、有吉は目の前で見ていたのだろう
いろんな恐ろしさを知ったから
ああやって、吐き捨てて
何もなかったようにしたかったのかなぁ。
見てみたいものだ 地獄というものを
「………有吉のとこ行ってくる」
俺は缶コーヒーをポケットに入れて、走った。
「いってらっしゃーい」
矢作の、のんびりとした声を後にして。
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