BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)
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- 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ】
- 日時: 2015/08/28 13:48
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: JrXb8vQ7)
どーも、初めまして。枝豆豆腐と申します
人を笑わせる人たちの小説が書きたくて初投稿しました。
ここであってるのか、不安なのですが
間違っていたら指摘してください笑
主にメインは毒舌王と877さんのドSさんの話が多いです。
そこにちょこちょこバカリズムとか土田さんが加わったりします
そして、サブは麺図や吉本の若手さんとか書きます。
特に裏九期が大好きです笑笑
リクなんてあれば、よろこんで書きますよ
それでは、よろしくお願い致します。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.198 )
- 日時: 2013/05/11 14:54
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: sDy6h4RF)
〝薬指に誓う永遠〟 視点有吉
誰も知らなくていい
そっと終わりにしよう。
「今までお世話になりました」
俺は今日、この世界を辞める決意をした。
何があったとかじゃない
引退って訳じゃないし追放って訳でもない
「おい、有吉」
土田さんに呼び止められる
「お前………辞めるってホントかよ?」
「はい」
「なんで辞めんだよ?」
「そろそろ実家で静かに暮らそうかなって………」
そう言うと土田さんは俺の襟元を掴んだ。
「設楽のことか?」
「…………違います」
「設楽のことなんだろ?………アイツとなにか「違いますって!!」
襟元にあった手を振り解く
「………それじゃあ、さようなら」
テレビの前で応援してますよ、と一言残してその場を去った
住んでいたマンションの荷物はすべて実家に送って
あとは新幹線で広島に向かうだけ
キャリーバッグを引きずって、ホームに着く
新幹線が来るまで残り三時間
傍にあったベンチに腰をおろして待つことにした。
………寒い。手が凍っていく
もしも隣にあの人がいたらニヤニヤ笑って手を繋いでくれたかな?
『有吉の手って死んでるみたいw』って
風が吹いて顔が痛いからマフラーで顔を隠した。
自分のことを強い人だと思った、すると自然と涙が零れた
どーせ 短い恋だと分かってた
こんな気持すぐにでも冷める熱だと思ってた
だからこんな末路を迎えたってなんとも感じない、と
「この世界とアンタに別れを決意したのにな」
今でも恋しがっている自分がいる
だけど、俺には戻るとこなんてどこにもない
人の悪口を言い続けて、自分の居場所を無くして、
だけどアンタがいたから頑張れたのに
その居場所も今となっては何処かにいってしまった。
ダメだ、ここで甘えちゃダメだ
たとえ辛くても精一杯泣きはらして決めたこと。
俺は設楽さんの恋人だった
素直に気持ちを言うことが苦手な俺だけど
そんな捻くれ者を設楽さんは大好きだよと言ってくれた
表に出せなくてもすべてをかけて愛してた
らしくないぐらい夢中で追いかけていた
俺以外愛してる人なんて、いないと思えたんだ
あの瞬間がくるまでは
「うぃーす、設楽」
「あっ!小林じゃーん、久々だね」
俺の知らない人が設楽さんと仲良く話している。
少しだけモヤっとした
「………設楽さん、この人誰?」
「ラーメンズの小林賢太郎。昔一緒にコントしてたんだよなー」
「無理矢理ね」
「なんだよー楽しんでたくせにー」
設楽さんが小林さんのことを軽く叩いた。
痛いっつーのと小林さんは笑って言う
まぁ親友同士ならしょーがない………ここは二人だけにしてあげるか。
「設楽さん、先行ってますねー」
「あぁ分かった。すぐ行くから待っててね」
ヒラヒラと手を振る設楽さんにキュンとしつつ
それを悟られないように歩いた。
二人がどういう関係だったのかを知りたい
ただの仲間同士かもしれないが、
もしかしてそれ以上の関係だったのかなーと考えていた。
あんなに美人な人だし、あの仲良さげなとこを見る限り
………でもコント作ってた二人だからこそっていうのもあんのかな?
お互いに気が合ってたし
そんなことを何個も考えていると
「お待たせー」
設楽さんが来ていた。
とにかく、たとえ何もなく親友だとしても
………嫉妬するっつーの
だけどこのことを言えないまま心にしまってしまう。
「遅い(怒)」
「ごめんって、懐かしかったからついw」
「………ねぇ設楽さん。小林さんとはどーゆー関係?」
質問すると
設楽さんはげっという顔をした。
「………たっただの友達」
「正直に言え」
「………………元カレ」
予想的中すぎて困惑する
「でも、特に関係はないよ。キスしたぐらい」
「キスしてるんですか」
「いいじゃん。有吉とはそれ以上のことも「公共の面前で言うな!!」
殴ろうとしたらその手を掴まれ、引っ張られて抱きしめられた。
「それに、今は有吉のこと愛してるんだから」
いつもと違う声で設楽さんは言った。
反則すぎる………モヤっとした気持ちも吹き飛んじゃったし
「…ホントですか?」
「うん。世界で一番愛してる」
あの時、疑えばよかったのに。
一人かじかむ手をポケットにしまう
いつも二人して忙しかったから深夜にデートしてたね
突然、路地でキスされたとき思わず蹴っちゃったり
迷わず繋いでくれる手の温もり
設楽さんの無防備な寝顔
思い出が巡っていく
それから設楽さんは小林さんとまた仲良くなって
一緒に遊んだりしてたの知ってたけど、何も言えなかった
だんだんと自分の存在が消えていってる気がして叫んだ
もっと俺を見て欲しい
本当は言いたい言葉があるんだ
でも言えない。
「どこかで、小林さんのこと、想ってたのかな?」
だとしたら
俺は設楽さんにとって何だったんだろう?
都合のいい奴って感じで
ずっと俺だけがアンタに恋して、未来描いて、
離れていく気持ちに気付いていた。
もう設楽さんは俺のことなんて愛してないんだと
冷たい風が止まらない。
寒くて今にも逃げ出したい、アンタの胸の中に
「大丈夫、大丈夫、大丈夫」
何度も繰り返して言い聞かせる
他愛の無い会話が
設楽さんと別れたあと頭の中を何度も回る
このことを実は設楽さんには言っていない。
そうすればアンタに嫌われて
別れられると思った。
俺はいつもそうだ、こんなやり方しか出来ない
頑張ろうとする日々に時々負けそうになったけど
今日という日がくるまで強がって笑って生きてきた
これが俺の些細なプライドだ。
何も言わず、何もなかったように、消える。
もしも
あのとき
あの場所で
素直に嫉妬していたと言えたら
何か変わっていたか?
今でもそう思ってしま程
「………あなたのことが、好きですよ」
涙が溢れる
突然不意に押し寄せてくる抑えきれない胸の痛み
痛くて冷え切った手で服の上から胸に触れる
愛されたかった
設楽さんに心から
それはいけないことですか?
こんなにも憎くて仕方ないのに
殺したいって思うのに
本当に設楽さんのことが好きだから
遣る瀬無いけど、自分から身を引くことを選択した。
もしも願いが叶うならば
もう一度だけ巡り合いたい
設楽さん、これだけは知っていてほしい
俺はアンタと目と目が合った瞬間、恋に落ちた。
アンタはその時何を思ったのかは知らないけど
都合のいい奴だったとしても
本気で恋が出来てよかったです
さよなら、設楽さん。
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.199 )
- 日時: 2013/05/13 14:01
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: RcOx8T.M)
設楽視点
「えっ?有吉が辞めた?」
知ったのはテレビニュースだった。
あまり状況が把握出来ない
どういうことだ?
昨日は普通に別れただけなのに………
もしかして、俺に気付かれないように
裏でいろいろとやってたってことか?
いや、だとしても
なんでそんなことになってんだ?
「なんか有吉さんとあったんですか?」
綾部は不安そうに聞いた。
「なんもねーけど………」
「もしかして、破局したとか」
「はぁ?そんな訳ないだろラブラブなんだからwww」
「うわーリア充」
こんな余裕かましてるけど
内心は不安でしょーがない。
一体俺は何をしたのかを走馬灯のように浮かべたが
特に思いつかない。
もしかしてと思っているのは
最近小林と仲良くしすぎたせいなのか?
「もしも破局だとしたら、初めてなんじゃないですか?」
「いや、二回目w」
「えっ?じゃ有吉さんと付き合う前に誰かと付き合ってたんですか?」
「まぁね」
やっぱ仲良くしすぎたか…
昔に俺は小林と付き合っていた。
告白したのは俺の方
とにかく美人だったアイツを自分のものにしたかった
でも、結局は大事に大事にしすぎて
キスしか出来ず
『もう別れよう』
と、小林に言われてしまった。
その時俺は待ってとかやり直そうとか言えず
ただただ小林の言葉を真に受けて
『うん………そうだな』
と、言ってしまったのである。
それから何年もして
久しぶりに会ったからテンション上がって
よく遊ぶようになった。
すると、小林はこう言った
「設楽さ俺が別れようって言ったときにすぐそうだねって言ったよね」
「あぁ…そんなこともあったな」
「実はあれ、本当に別れたくて言った訳じゃないんだよね」
「えっ?じゃあなんで?」
「大事にされすぎて…なんか……守られてないって感じたというか」
だから別れたいって冗談で言ったら、
上辺じゃない設楽に会えるんじゃないかって思ったんだ、と
小林は笑顔で言った
「そしたらお前、肯定しちゃうんだもんなー」
「………ごめん」
「まぁ仕方ないよ。昔のことだから」
その時俺は有吉という恋人がいながら
元カレの小林に本気を出していた。
もしかしたら、心の奥でまだ未練が残ってたのかもしれない。
守ってあげられなかったのが不甲斐なくて
無意識にもう一度小林のことを守ってあげたいと思っていた
「小林は、まだ俺のこと好きだったりするの?」
「好きだよ」
でも、と小林は唇を噛んだ
「お前には有吉くんがいるだろ?
今度はちゃんと守ってあげろよな、失敗すんなよ」
「おう…」
有吉は俺にとって大切な人
だけど、小林もまだ諦められない。
唇を噛んでいたアイツを見て心が揺らいだ
「………もーいいかなぁ」
多分もう有吉は俺になんて振り向いてはくれない
なら、小林とやり直そうかなー
そう思っていると
「アンタはまた何も守らずに生きてくのかよ」
バカリズムの声だった
「………別に」
「また同じことを繰り返して、悲しくはないんですか」
「どーゆー意味だよ」
「アンタは小林さんを大事にしたんじゃない、
自分というものを大事にしたかっただけなんじゃないですか?
だから別れようって言われたときにすぐ肯定したんじゃないですか?」
バカリズムの言葉が心に突き刺さる
「小林さんはアンタに守られたかったんですよ。
上辺じゃない本当の設楽さんに、正直今でもあの人はアンタのことが
大好きなんです。でもアンタには有吉さんっていう存在がいるだろ?
小林さん俺に電話で言ってたよ」
『設楽には守るべき存在が出来た』
「………この言葉の意味が分かりますか?」
俺は黙って話を聞いていた。
「好きな人だからこそ、もう失敗してほしくない。
小林さんはそう願ってます
………なのにアンタは自分のせいでまた守れなかった
自分の未練っていうだけでアンタは同じ過ちをしたんだ」
バカリズムが俺の襟元を掴む
「有吉さんはまだアンタのこと愛してんだよ。
でも設楽さんが振り向いてくれないからって理由で
この世界を辞めた………アンタにはその気持ちが分かりますか?」
愛してる人のために、自らを消すあの人の気持ちが、と
いつも怒らないバカリズムが怒って言った。
二人の気持ちが痛いほど分かるバカリズムだからこそ
俺のことを怒ってくれているんだなと感じた
確かに俺は自分のことを大事にしていたかもしれない
相手のことを省みず、自分のことばかり中心的に考えて
守れるものも守らずに生きてきた
もう誰も傷つけたくない
何より、世界一愛している有吉のために
「………ありがとうバカリズム」
二度と同じ過ちは繰り返さないよ。
「有吉のこと、連れ戻してきます」
あと10分で新幹線が来る。
やっぱ来なかったか…………………
ふと、薬指を見た。
そこにはクリスマスに一緒に買ったお揃いのシルバーリング
プライベートにだけしている特別な指輪
時が経っても
設楽さんのことは忘れない
ずっとこのシルバーリングに想いを生かせておくから
あの瞬間恋したこと
あの笑顔を忘れないでおく
永遠だと思えた、最後の恋だから
いずれ設楽さん以上の人を愛せるように……………
「有吉ーーーーーー!!」
遠くから愛しい人の声がする
とうとう幻聴まで聞こえるようになったか
「有吉ーーーーーーーーーーー!!」
ザワザワしだすホーム
まさかと思って振り向くと
息を荒らしてる設楽さんがいた
「設楽さん………?」
混線する思考回路
「どうしたんですか……?………………うわっ!!」
思わず抱きしめられる
もっと分からなくなっていく
「ごめんな有吉………ごめん……ごめん……………」
設楽さんはそのままごめん、を繰り返し言っていた。
「もう絶対にお前のこと放置しないから
ずっと本当の自分で有吉のこと守っていくから………だから、」
どこにもいくなよ、と耳元で囁かれた。
こんなにも子供みたいな設楽さんを見たのは初めてで
なんか、本気で守られてる感じがして
本気でこの人は俺のことを愛してくれるんだと思って
今までの決意が馬鹿みたいで
「………ばか……したらさんの、ばか……」
涙と笑いが同時にきた。
「ごめんよー、だからもう泣かないで」
そう言って抱きしめたまま頭を撫でられて
もっと安心してしまった。
「………設楽さん、苦しい」
「えっ?ああごめん!!」
パッと離れた設楽さんはなんだかオドオドしている
「…………この薬指に誓いますか?」
「……はい、誓います」
そう言うと設楽さんは俺の薬指にキスをした。
「有吉は誓ってくれる………唇に…w」
「…………誓いますよ」
そう言うと設楽さんはニヤッとして
ホームだというのにキスをした。
「んっ………んんっ…」
…………というか
「………はぁっ……ん……したっ………ら……さんっ……」
「…………なーに?」
「………っ…ホームでお前は何してんだよ!!」
「いたっ!!!!」
恥ずかしくて頭を殴ったがそれでも設楽さんはニヤニヤしている。
「真っ赤な顔して何言ってんの?www」
「………とっとりあえず、どうすんですか?」
「あー………どうしよう(冷汗)」
立ち止まってる俺らを助けたのは
「はい、おつかれさまでしたー」
「以上で罰ゲーム終了です」
変装した綾部とバカリズムだった(助かった〜〜〜〜)
その後、俺は普通に復帰した。
事務所に関しては土田さんが対処してくれたらしい
荷物が届く当分の間は設楽さんの家で
お世話になることになった。
だから二人でテレビ局に向かう
もちろん手を繋いで。
「有吉さー、なんで戻ってきてくれたの?」
質問する設楽さんに俺は答えた
「一緒にいたいだけですよ、他に理由がありますか?」
end
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.200 )
- 日時: 2013/05/11 17:38
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: sDy6h4RF)
☆おまけ★
綾「なにしてるんですかー?」
バ「お前も話聞いてたんだから手伝え」
綾「………バカリズムさんって意外に熱血ですよね」
バ「まぁアイツのためだからな」
綾「そんなに小林さんって美人なんですか?」
バ「美人だよ」
綾「一度お会いしたいなー」
バ「絶対ヤダ」
綾「なんでですか?」
バ「………お前に取られるのヤダから」
綾「案外自分に自信ないんですねwwwww」
バ「あーもうこの話終わり、さっさと変装しろよ」
綾「俺がカメラマンでバカリズムさんがディレクターですね」
バ「そうだよ」
綾「つーか、このカメラどこで借りたんですか?」
バ「中川家の礼二さん経由で借りたんだよ」
綾「……………………(そんな仲よかったっけ?)」
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.201 )
- 日時: 2013/05/11 17:45
- 名前: 枝豆豆腐 (ID: sDy6h4RF)
まなさんこんな感じでよろしかったでしょうか?
一応おまけ付きですw
結局バカップルなお二人が大好きな私です(萌)
次はなつみさんリク「甘々な設有in『聞騎士』収録前」です
なつみさんお待たせしました(土下座)
またラブラブなお二人を書かせていただきます^^
感想やリクお待ちしています!!
- Re: 【三次元】運命の人が男と女とは限らない【ナマモノ注意!!】 ( No.202 )
- 日時: 2013/07/19 23:46
- 名前: したゴコロ (ID: W.iR240N)
枝豆豆腐さん初めまして!したゴコロと申します!
設有小説を求めていたら枝豆豆腐さんの小説に辿り着きました。
設有とバ有は元々大好きで、「うぉぉお同志様!!」と感激してしまいました!また、枝豆豆腐さんの小説を読むうちに土有や後有、吉有など、毒舌さん受けの無限の可能性に気づきましたw文根も素敵でした///
これからも頑張ってください!!ずっとファンですっ!!!
長文失礼しました!
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