BL・GL小説 (オリジナルで全年齢対象のみ)

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ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL
日時: 2015/04/29 20:15
名前: 唯 (ID: h4JF6PUo)

『今更だがぷよ!』のスレをたてた
唯です。

此処では主にぷよぷよの小説を書いていきます。
 たまに絵も描くよ!

会話文が多いと思いますが、手抜きではありません。
本当です!!(((°д°;)))

リクエストあればお答えします。

 また、ここはぷよぷよを中心に書くので、あまり他ネタを要求するのはやめてください。関係のない話もやめてください。

スレ主はあやエコとシグ幸子が好きです。
 なので主にあやエコとシグ幸子中心に書いてきます(リクエストにも答えるので安心?してください。)

 あやエコのエコロは変エコちゃんになります。
※ここの変エコちゃんは女の子です。※


 そしてスレ主はやりたい事はとことんやります。 嫌味混じりに言われてもめげません←


悪口、嫌味、荒しは基本的に無視します。


此処ではタメ口OKです。気軽に来てね♪(・∀・)/

Re: ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL ( No.18 )
日時: 2015/04/28 03:31
名前: 唯 (ID: h4JF6PUo)

突然のシグ幸子!!=( ε:)ズザー













 兄さんは、いつも部屋の扉を開けて、何処かへ行く。
 僕は外を知らないから、何処にも行かないけど。


 兄さんはカバンを腰に巻いて扉を開けて「いってきます。」と言っては今日も何処かへ行ってしまった。


 何処に行ったんだろう。
でも、僕がそれを知ったところで、何か良い事が有るかと言われれば無いだろう。

 もしかしたら薬の副作用で倒れてしまう事もあり得る。







 そうだとしたら、兄さんはそれを聞いて、僕のもとへ駆けつけてくれるのだろうか。









 兄さんは、僕の事を可愛がってくれるけど、もしかしたら?



























 もしかしたら外で僕以外の人を、愛していたり?





「……あ……。」

 自然と涙が流れた。

 兄さんは僕の事を、好きなのだろうか。
 僕は兄さんの事を、好きなのだろうか。






 解らない。

 なんでこんなに僕は、兄さんの事を考えると







































 こんなに胸が苦しいのだろう。













「帰って来て、兄さん……。」



















 扉は開かない。
僕に力が無いから。

首が痛い。

いつも首をかしげてるから。

腕は動かない。

僕に腕を使う機会なんて無いから。

脚は使い物にならない。

いつもこの部屋で過ごしてるから。

目は唯一使えるけど、この部屋には暗い暗い黒が広がっていて。

扉のわずかな隙間からさしこむ光はこの部屋を明るくするには、足りない様だ。

確かスイッチがあるはずだけど、僕には使える脚と手がない。


僕はしばらくボーッと兄さんの帰りを待っていたところで、いきなり後頭部から聞こえた鈍い音と共に謎の痛みに襲われた。





















兄さんの声が聞こえる。

ゆっくり瞼を上にあげた。



 やっぱり兄さんがいる。

あれ、何これ、頭が痛い。


兄さんがこっちに気が付いた。

「大丈夫!?」


え?


何が?




「部屋に帰ったら変な男が居たから、幸子、何かされたの!?」


「変な……男?」
「うん、もう、追い払ったけど……。」

 兄さんの腕から血が流れてる。
痣もあるし、唇が切れてる。





「……あ……兄さん……」

 僕はなんとか兄さんの肩に手を掛けると涙混じりに声を出してこう言った。



「兄さん……もう、無理しないで……」




 兄さんは目を大きく見開いて気を失いかけている僕の身体に手を伸ばし、僕を抱き上げると



「もうこんな目に遭わせないから」

 と叫ぶと大粒の涙を溢した。










兄さんの傷口から流れた血が僕の頬に落ちた。





兄さん、大好きだよ。

だから、僕を


























一人にしないで。

Re: ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL ( No.19 )
日時: 2015/04/30 22:57
名前: 唯 (ID: h4JF6PUo)

注意 ラスボスの幼少期の話。
 主に変エコちゃん視点。





















 なんでこんな目に遭ってしまったのだろうか。


「お前……強くなれる素質がある。」




 いきなり何処かに連れて行かれたかと思うと、焦げ茶色の髪と透き通る様な紅い瞳を持つ、自分と同年代であろう少年に首を締め上げられた。
 少年はただただボクの目を見つめて更に首を締め上げる。
 彼の指がボクの服を巻き添えにしてボクの首に食い込む。




痛い。


苦しい。









「なん……、で、ボクの……姿が……見える、の……。」

 呼吸もまともに出来ないボクは必死になって彼の手首に自分の手を掛ける。


「!!」


 彼はボクの手が触れた瞬間目を大きく見開いてボクを突き飛ばした。

 解放されたボクは自分の首に手を当てて大きく息を吸い込んでは破棄出した。



「な、なんで、ボクが見えるの……?」
 ボクは目に涙を溜めながら彼に問う。

 彼は呆然と自分の手首を見つめて小さく


「なんだこの力は……。」

 と呟くとボクの方に視線を向ける。

 先程の事もあり、若干彼に恐怖心を抱きつつもボクは彼を睨む。

「ボクは強くない!だからキミの言った言葉は否定する!!  ……もうボクを見付けないで。」

 ボクは彼から逃げる様に走り出すと彼の姿が見えなくなったところで脱力した。

 ずるずると壁に持たれかかる。
息が整わないままボクは自分の手を地面に押し付けた。





全く何も起きない。

やっぱり嘘を言っていたんだ。
あの少年は。


ボクが強い訳がない。

強くなる素質がある訳がない。










「なんだったんだろ……あの人……。」
 ボクは落ち着いて立ち上がると再び歩き出した。



 ボクは誰にも見られない。
それはボクの生まれつきの体質の様なモノ。










 あの人が初めてだった。



ボクの腕を掴んでボクを何処かにつれ出した人は。









 でもボクが人に見られるなんて、絶対ダメ。


 ボクの兄さんは、時空の旅人でいつも何処かに行ってしまう。
 それに、兄さんは誰にも見られない。
 それは兄さん自信が魔法を使っているからであって、ボクの体質とは違う。
 兄さんは
「変エコちゃんは無意識に人に見られたくないって思っているから誰も気が付かないんだよ。」
って言ってた気がするけど……。



 ボクはその意味を理解出来なかった。
 だからボクは自分で体質だと言い聞かせてる。

 言い聞かせなきゃダメなんだ。





ボクの存在がばれたら、兄さんは自由に旅が出来なくなる。

























 だから、ボクは今日も自分に人に存在を見せ付けるなと言い聞かせていた。








 なのになんであの少年はボクを見付けたの……?



「もう嫌だな……。」

 冗談半分にわざとらしく言うといきなり空が黒くなった。




「えッ……?」
 誰かの足音が聞こえる。
でも何も見えない。
わかる事は、














足音の持ち主は三人だ……!!



 怖い、逃げなきゃ、逃げなきゃ兄さんが、自由に旅が出来なくなる……!!


ボクは混乱したまま後ろを振り替えると、走り出した。





「わッ!?」
「!   あらあら。」

 誰かにぶつかった。





カッ……ツン……


 足音が止んだ。









ヤバイ!
囲まれた!!

ボクは恐怖に耐えきれず、兄さんに教えてもらった魔法を使った。
















『イーミテーション!!』






 一気に光が黒くなった空をかき消し、いつもの空になった瞬間、ボクは突然現れた眠気に襲われた。



























 何か聞こえる……。
何か捲る音?
ヒタヒタという何かの足音?
誰かの会話?











「ッ……に……さ……ん」

 無性に兄さんに会いたくなった。


 でも我が儘言っちゃダメだ。

兄さんが安心して旅が出来ない。







誰かがボクの髪を優しく撫でた。



 それと同時に「大丈夫。」と、言う慰めの言葉が聞こえ、熱い液体がボクの頬を流れた。



















続く。荒しする奴は帰れ。

Re: ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL ( No.20 )
日時: 2015/04/28 22:28
名前: 悪ノ娘 (ID: qyjkJIJL)

止めるのも面倒になるくらいやるなよ

何故にラスボスだし

Re: ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL ( No.21 )
日時: 2015/04/30 23:00
名前: 唯 (ID: h4JF6PUo)

続き。荒しは来るなって言っただろ。




















目が覚めた。


と言うか、起こされた。


「……誰。」
 目の前に居たのは黄色いパーカーを来た自分より少し年上の人。
 その人はボクをジーッと見てはノートに何か書き、再びボクをジーッと見た。




「本当に誰!!」
 ボクは思わず布団を蹴りあげて立ち上がると

「うー、此処何処……。」

 部屋の中心に立つと周りを見渡す。
ボクが寝ていた所を見て初めて二段ベッドだと気がついた。


「あ。」

 先程蹴りあげた布団がピクピク動いている。
 もしかしなくても、さっきの人が布団の下に……。


「うわわわわ、ごめんなさい!!」
 ボクは布団を持ち上げると下に居た人の顔を覗きこむ。

「あ、あぁ……私も驚かせてすまなかった。」
 若干低めな声に、長い緑色の髪をひとつにまとめたその人は何やら角らしきモノが生えている。

 ボクは呆然とその角を眺めていると彼はその事に気が付き笑いながらこう言った。

「かっこいいだろ?」

 その笑顔を見てボクも何故か笑ってしまう。




















 いや、まて。


そうだよ、此処は何処なの。
そしてこの人は誰!!

 ボクは混乱しながら彼に聞く。

「こ、此処は何処でキミは誰なの……」

 その言葉を聞いた彼は一瞬ポカンと口を開けていたが再び笑い出した。


「此処は私の城だ。 そして私は黄色いサタン。 なんて呼んでくれても構わないよ。キミはどうやら自分の力に気が付いていないみたいだ。」

 力?


あれ?

待って。

二段ベッドの上に誰か……















「なんだ変わりし影よ。」








「居たぁああああああああ!?」

 あの時の、あの時の少年!?
うまく状況が飲み込めずボクは思わず叫んでしまった。


 少年は右耳を右手で押さえつけながら左手で本を閉じると


「騒がしい。何が言いたい。簡潔に述べよ。」

 荒っぽい口調でボクを睨み付けてきた。


「ああああ、キミはボクの首を、ししし、締め上げた……」
「な、何!? 首を締め上げただと!? 何をやった魔物!!」
 黄色いパーカーの人(適当に角の人とでも言っておこう。)は、少年に目を向けると「何をしている!!」と詰め寄った。

 しかしそんな角の人とは裏腹に少年は冷静にこう言った。

「強い力を感じたから試しただけだ。 本当に強ければ私の腕の一本や二本、引きちぎる事は容易いだろう。」

 少し口角をあげて口にした彼にボクは不気味な感情を覚えた。

 彼は二段ベッドから飛び降りるとマントを翻し紅い何かを出した。


「ひっ!!」

 紅い何かはボクの首めがけて飛び付いてきた。

 ボクは思わず受け身の体制を取る。







その瞬間。










『ファンデチュード』



 その言葉と共に彼は紅い何かを引っ込めた。




「ふふふ、無駄ですよ。貴方に壊される様なやわな子ではありませんからね……。」


 誰。
 この少年の名前も何。
 この女性も何!?



「あ、お、お世話になりました!!さようなら!!」

 ボクは扉ではなく窓を開けると飛び降りた。



「な、何を無茶な!!」
「此処は5階……   って事は……?         待て。あいつは何処だ。」

「あいつ……?  あ、アコール!?何処へ行った!!  まさか!?」











「ふふふ、無茶をしますね。貴女も。」
「ッ!?  わ、離して!!」
「あらら。   でも残念です。」



 ボクは女性に何故か抱き上げられていたのだ。
 女性の手をふりほどいてボクは逃げ出した。








しかし。



「な、なんで……!」


 先回りされていた。

 おかしい。
ボクよりも前に誰か通った覚えはない。





「どうしても逃げたいなら私を倒してくださいね。」
「倒す……? ボクは争う理由なんて……」
「じゃあ此処に残りますか?」

 この女性は何を考えて居るのだろうか。

 しかし、ボクがこの女性に負ける事も確か……。

いっそのこと自ら此処に残ると決意しなくてはいけない。

 でも帰りたい。
兄さんに会いたい。




「……兄さんは、帰って来なかった。人はボクを見るなり変な奴だといい放つ。ボクは、











 此処に残る選択しかない。」

 女性は何も言わなかった。
ボクは続ける。



「強くなって、全員見返してやる。」




 女性はクスクス笑うと笑顔で

「100点です。 その言葉を聞きたかったのです。」
 と、言った。

女性はボクの頭を撫でた。



 あの時の「大丈夫」と言った人とは違って、安心感のある手のひらだった。









 ボクは女性の後ろについて先程居た所に戻った。

角の人は情けない声をあげて
「大丈夫か、怪我はないか!!」
と、言ってボクに抱きついてわしゃわしゃと頭を撫で回した。

やがて落ち着いて来たのか少しずつ撫でる速度を落としていった。



 この人も違う。
角の人の撫で方は少し強い上に荒い。
それは滅多にこんな事しないからだろう。

 でも、少し落ち着いてきた気がする。










 なんだろう。










此処ではやっていけそうだ。




























続く。

Re: ぷよぷよ(リクエストok)NL、BL、GL ( No.22 )
日時: 2015/04/30 22:01
名前: 唯 (ID: h4JF6PUo)

ボクは名前を聞く事が出来ず、皆の会話に出てきた名前を覚えることにした。
 なんだか不安が和らいだ気もするけど、それは多分気のせいだ。
 こんな恐ろしい訳のわからない人達に連れてこられた訳だから、気持ちが和らぐ事はあり得ない。

 しかも。












「私はもう寝るぞ。」
「……あ、うん……。」






 出会い頭に首を締め上げる様な人と同じ部屋で寝るっていう……。

 ボクが寝ている時に思いきり首を掴んでくるのではないかと不安でおちおち寝ていられない。

 なんか此方ジーッと見てきてるし……。
 ボクはただ恐怖のあまりしゃがんだまま自分の足を眺めていた。

 明日には逃げたい。

あの時の勇気と自信はなんだったのだろうか。 今じゃ怯えている子供にしか見えない。



……子供だけど。



「おい、変わりし影よ。」
「!!」

 今ボク(?)を呼んだのはあや……あの時首を締め上げてきた少年だ。

 ……正直名前で呼んでほしい。
 しかし彼は名前で呼ぶ事が嫌いらしい。

 理由はわからないけど、あやにも事情があるのだろう。

「な、何……。」
 ボクは若干怯えながら彼を見上げるとあやは二段ベッドから飛び降り、こう言った。



「何を恐れている。」
「え?あ、いや、別に何も……。」

 あやはボクの目をジッと見つめ、詰め寄ってきた。
 ボクは少しずつ後ろに下がりながらあやの質問に答えた。


 あやは相変わらずボクの事を眺めていた。










___変な人の集まりか此処は!!___








 いや、ボクは『変わったエコロ』って言う名前?だけど、そういう意味ではなくて。

 角の人もボクを観察してノートに何か書いてたし、あやはボクの首を締め上げたり、今見たいに何も言わずジッと見つめている……。




 唯一まともなのは先生だけか。


 でも先生もまともかどうか、今現在では断言できない。


 こんな所でどうやって生き延びれば良いのだろうか。

 身体より先に心が壊れそうで怖い。


ボクは我に帰り、今の現状を理解した。

 あやがボクの上に乗っている。
















___殺される!___






 ボクは咄嗟に目を閉じ、腕を胸の前でクロスさせる。


 せめて心臓だけは……。


あやの腕が伸びてくる。

し、死ぬ!!!



 ボクは死を覚悟して顔を伏せる。







その瞬間。









「安心しろ。」


 あやの落ち着いた声と同時に頭を撫でられた。




あの時の……手?




「あ、あやだったの……?」
「は?」
「あの時ボクの頭撫でてくれたのって……」
「!!   も、もう寝ろ!私は寝る!!」


 あやは顔を真っ赤にして二段ベッドに逃げた。




 なんだ。

一番険悪そうな顔をしているのに案外優しい人なのか。




怯えて損した。
 何を損したのかわからないけど兎に角、損した気分だ。


 でも凄い気持ちが軽い。

 此処は怖い人が多いけど、皆優しい所もあると思うと凄く安心した。

 兄さんは……兄さんは帰ってきたのだろうか。何も言わず此処に連れてこられたけど、兄さんにソレは伝わっているのかな。












「……あや、もう寝た?」
「……いや、今日は寝れそうにない。」
「そっか……。」




「何か言いたい事があるのか。」
「別に……。キミが興味のない様な話だろうし。」
「興味があるないは私が聞いて判断する。言ってみろ。」


 あやは二段ベッドの上からボクを見下ろすと「早くしろ。」と呟いた。

 ボクは「わかったよ。」と答えると少しため息をついてあやに「とりあえず下に来て」と言うと自分はベッドの上に腰掛けた。

 あやは渋々ベッドから降りるとボクの隣に腰掛けた。

ボクは話始めた。


「ボクの兄さんは旅人なんだ。 だから兄さんは帰ってくる事が少なくて、ボクはいつも一人で誰にも見られない様に町を徘徊してた。 もちろん警察も気付かれなかったし、そこら辺にいる悪そうな人の前を通っても気付かれなかった。 ある日兄さんが帰ってきたんだ。 でも兄さんは『良さそうな身体を見付けた』って言ってまた何処かへ行ってしまった。

怖かった。 兄さんが、その良さそうな身体に支配されて帰って来ないんじゃないかって。  それから月日は流れ、今日の夕方。   キミに会った。 いきなり首を締め上げられた。怖かった。でも、人に気付かれた恐怖に殺されそうになった。






キミは、なんでボクを見付けたの……?」



 あやは静かに話を聞いていたが、今日の話に差し掛かった所で少し顔色を変えた。

 あやはしばらく黙って居たがボクがずっとあやを見ていたせいか、息を吐きながら頭を軽く掻いた。

 あやは言った。






「お前から特殊な魔力を感じたからだ。」



 あぁまた力か。
ボクは呆れた。
 結局は魔力目的。そもそもボクの力を使って何をすると言うのだ。

 あまり期待はしていなかったが、良く姿を消したボクを見破ったな。

 ボクは少しあやを見つめていた。


「な、なんだ。」
「……ううん。なんかキミの方が強そうだなぁって。」
「私は強くない。まだ必要な条件を満たしていない。   まだ、完璧ではない……。」

「……?」




 そう言うあやの瞳は悲しそうだった。
 あやはしばらく手のひらを眺め、少し握り、再び開く。と言う作業を繰り返していた。













 ボクはずいぶん弱気に見える彼の横顔をただ見守る事しか出来なくなっていた。


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