複雑・ファジー小説

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鏡の国の君を捜して……
日時: 2012/07/15 19:14
名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)

†ご挨拶†
はじめまして! もしくはこんにちわ。
この話は、コメディ・シリアス・ダークを目指していて、文体がヘタクソかもしれないですけど、生温かく見守ってください♪

†はじめにここのルール・説明†

・荒らしはやめてください。人として最低です。
・できれば、コメントください。嬉しいコメントが来ると、気合が出るので♪
・この話は、『不思議の国のアリス』をテーマにしています。

以上。それではどうぞお楽しみください。

†来てくださった人達†

竹中朱音、(´-_ゝ-)、翠李、*響*、晴樹、ラギば、ゆぅ


†特別†

なし

†目次†

Prologue 【Je vous ai trouvés du pays du miroir   〜鏡の国の君を見つけて〜】 >>1

Ⅰ【Un visiteur blanc comme neige  〜雪のように白い訪問者〜】>>3
>>8 >>9 >>12 >>14 >>19

Ⅱ【Le chapelier qui attend 〜待ち続ける帽子屋〜】>>20
>>21 >>26 >>27 >>28

Ⅲ【L'erreur du chat noir 〜黒猫の過ち〜】>>38
>>39 >>42 >>52 >>58

Ⅳ【Un casseur de prison sanglant 〜血まみれ脱獄者〜】>>59
>>66 >>68 >>71




登場人物 >>2 >>53

Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.1 )
日時: 2012/07/20 11:26
名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)

Prologue 【Je vous ai trouvés du pays du miroir   〜鏡の国の君を見つけて〜】



「ねえ、お姉ちゃんはどうして泣いているの?」

 幼かった私は、一人の少女に話しかけた。

 彼女は、一瞬だけ、私を見てとまどったけれど、すぐに笑顔を作った。

『お姉ちゃんはね、取り返しのつかない…償っても償いきれない事をしちゃったんだ』

「どんなことをしたの?」

 そう聞くと、少し悲しそうに笑う。

『そうね…これは望んでやったんじゃないの。誰かが防ぐ事も、抗う事もできない、運命だったの』

 長くて綺麗な茶髪のその少女は、何処か、見覚えの有る顔だった。

「ねえ、お姉ちゃんは誰なの?」

『ふふふ。名乗る時は自分からっていうのが礼儀でしょう?』

 名前…名前…私の名前…

「私、れいしーっていうの。お姉ちゃんは?」

 私の名前を聞くと、また少し、戸惑ったように見えた。

 彼女は私の質問なんて無視して、笑った。今度は作り笑顔ではなく、純粋に楽しそうだった。

『レイシー…いい名前ね』

 それでも、その笑顔はどこか悲しげだった。

「お姉ちゃんは、どうして悲しそうに笑うの?」

『悲しそう? あら、そんなつもりは無かったのに、顔に出ちゃったみたいね』

 彼女は私に背中を向けて、何処かへ去ろうとした。

「まってよ! お姉ちゃんは誰なの?」

 彼女は立ち止まって、顔を向けず話しだした。

『レイシー…。わたしは取り返しのつかない罪を犯した。どんなに償っても償いきれない。何千回謝っても許されない』

「おねえちゃん?」

『だけど、さいごに言わせて……』


Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.2 )
日時: 2012/07/20 11:30
名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)

登場人物

レイシー・キャロル(主人公)

母親と二人暮らしをしている、13歳。茶髪で、ロン毛。
気が強く、沸点が低い。毒舌。動物好き。

シロウサギ(♀)

鏡の国からやってきたと言う。暴力的で凶暴なウサギ。毛がふわふわ。
エリーゼ・ヴァレンティと言う少女の屍に取り付いて、人のふりをしている。

チェシャ猫(♂)

鏡の国の住人。6年前に行方不明になったサラ・ベルナールという少女の屍に取り付いている。
おとなしいが、毒舌。黒と白のストライプ柄の猫。

Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.3 )
日時: 2012/07/20 12:06
名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)

Ⅰ【Un visiteur blanc comme neige  〜雪のように白い訪問者〜】


「シロウサギさん、私、そろそろ死んじゃうのかな…」

 病室の、窓際の白いベッドの上。昨日とは打って変わって、弱気な彼女。

「エリーゼ、そんなこと言わないで。病は気からっていうでしょ! そんなんじゃ、直るもんも直らないわ!」

 信じていれば、直るはずだ…。

「ありがとう…」

 彼女がもう永くないのは、誰もがわかっていた。後は、死を待つだけなんだって。あたしも、そして彼女も。

「シロウサギさん…これ、貰って」

 澄み切った空の様な、美しい青のリボン。いつもエリーゼが大切そうに持ち歩いていた。

「え? これは、エリーゼが大切にしている…」

「そう…。一番大事な友達に貰ってほしいの。元々、病気が治ったらあげようと思ってたの。もう、渡せなくなるのがいつだか、わからないから…」

「エリーゼ! そんなこと言わないでってば!」

「もうわかってるんだよ! どうせ、直らない。死を待つだけだって。シロウサギさんも知ってたんでしょう?」

「………………………………………」

 無理やり笑顔を作る彼女に、あたしは何もいえない。

「シロウサギさんは、前に言ってたね。人間の屍が必要だって。もうすぐ、私は死ぬから……」

「エリーゼ…」

 エリーゼは、今にも泣き出しそうな、壊れそうな笑顔を、無理に作っていた。

 そんな彼女に、あたしは何が出来るのだろう。考えても、答えは出なかった。

「あ、もうこんな時間だね。また明日、着てね」

 窓の外を眺めながら、あたしに言う。表情は確認できないけど、声は震えていた。

「…うん…また明日…」

 だけど、それが最後だった。笑ったエリーゼを見られたのは。

Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.4 )
日時: 2012/02/13 10:25
名前: 竹中朱音 (ID: louOLYa3)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=12034

アリス系なので見てみました!

なんだかとっても興味深いです><
続き待ってます!

私もアリス系の小説書いてるんでよかったら友達になってください><


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