複雑・ファジー小説
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- 鏡の国の君を捜して……
- 日時: 2012/07/15 19:14
- 名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)
†ご挨拶†
はじめまして! もしくはこんにちわ。
この話は、コメディ・シリアス・ダークを目指していて、文体がヘタクソかもしれないですけど、生温かく見守ってください♪
†はじめにここのルール・説明†
・荒らしはやめてください。人として最低です。
・できれば、コメントください。嬉しいコメントが来ると、気合が出るので♪
・この話は、『不思議の国のアリス』をテーマにしています。
以上。それではどうぞお楽しみください。
†来てくださった人達†
竹中朱音、(´-_ゝ-)、翠李、*響*、晴樹、ラギば、ゆぅ
†特別†
なし
†目次†
Prologue 【Je vous ai trouvés du pays du miroir 〜鏡の国の君を見つけて〜】 >>1
Ⅰ【Un visiteur blanc comme neige 〜雪のように白い訪問者〜】>>3
>>8 >>9 >>12 >>14 >>19
Ⅱ【Le chapelier qui attend 〜待ち続ける帽子屋〜】>>20
>>21 >>26 >>27 >>28
Ⅲ【L'erreur du chat noir 〜黒猫の過ち〜】>>38
>>39 >>42 >>52 >>58
Ⅳ【Un casseur de prison sanglant 〜血まみれ脱獄者〜】>>59
>>66 >>68 >>71
登場人物 >>2 >>53
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.41 )
- 日時: 2012/04/29 06:11
- 名前: クリスタル (ID: 3Em.n4Yo)
ベーコウドーだからね。
あの先生は、カッパだよww
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.42 )
- 日時: 2012/05/14 22:36
- 名前: クリスタル (ID: rWLc9jDy)
「ぎぎゃびょにわ!」
自分でも良く分からない叫び声を出してしまった。
何とか、鏡の国のゲートにたどり着いた。
鏡の国の住人の血と、自分の姿が映せるもの——ソレだけがあれば、僕らは鏡の国ゲートとフランスを行き来できる。昔と比べれば便利になった。
昔は…パスポートとか、身分証明書とか、鏡の国王の承認、王様への貢物、(育毛剤等)が必要だった。
それに、門番はマッドハッターだった。
「ようこそ? おかえり? ……おはよう? チェシャ猫……」
ゲートの番人の声がする。ただ、どこにいるのか? 姿は見えない。
また寝起きなのか、あいさつが適当だ。
「ヤマネ、どこに居る? 出てきなよ」
「私は…こんな所で死にたくなんかない……」
このゲートの番人は、ヤマネという名前の眠り鼠。昔は、最強といわれていたが、牙を抜かれたあいつは、老害と呼ぶにふさわしい。
「僕は、鼠よりもウサギを喰らいたいんだ。シロウサギはどこにいるかわかる?」
「……マッドハッターの……「近く」……」
あいつらを殺す前に、アリスに会いに行った方がいいだろうか?
空は、夕日が赤く燃えている。夜だと、マッドハッターのペットが徘徊し始めるから、今しかない。
帽子屋の小屋が見えてきた。ゲートと帽子屋の小屋は、結構近い。
茂みからそっと覗くと、なななんと! ノエルとレイシーが優雅にお茶飲んでいる…!
参加したいという衝動を押さえ込んで、シャキンッと、短剣よ構える。
「………………………………………」
いいなぁ。お茶会、いいなぁ。いーいーなー。なんて、楽しそうなお茶会の容姿を眺めていたら、誤って自分の手に短剣を刺してしまった。
痛い!
と、とりあえず、あの腐りかけの大木を切り倒そう。あれを切り倒せば、帽子屋の小屋の入り口をふさげるし、上手くいけば、二人をつぶせる。
「ノエルー。お昼頃にお茶会始めたけど、今は何時?」
「6時頃ですかね。スイマセン、僕は時計持ってないので…あ、小屋に戻りますかぁ?」
そういって、ボクはお茶セットを持って小屋の扉に手をかけた。
「そうだね。もう、戻ろうー」
…メキメキ…メキ…
腐った木が倒れる直前の音がする。どこから…?
「!!」
『ゲートの大木』だ! ボクらに向かって倒れてきている…!
ばっとお茶セットを投げ出して、レイシーを突き飛ばして……。
ズォォオオオンッ
真後ろで、大木の倒れる音が響く。小屋の入り口が塞がれた。
この腐りかけの大木は昔、ボクらがゲートの門番だった時の…今はもう使えないけど、「思い出の品だったのになぁ…」
しかも、腐り落ちたのではなく、誰かに切り倒されたようだ。
ゲートの大木のすぐ横に、それは潜んでいた。
「…こんばんは。チェシャ猫さん。こんな所で会うなんて、奇遇ですね」
「馬鹿か、お前。僕は君たちを殺しに着たんだよ?」
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.43 )
- 日時: 2012/04/29 14:08
- 名前: 竹中朱音 (ID: hsews.TL)
おお!前来た時より面白くなってるね!^^*
続きが気になるよ!
イラスト有難うね!!かわゆかったでふふふ!!
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.44 )
- 日時: 2012/05/15 19:57
- 名前: クリスタル (ID: rWLc9jDy)
まあ、「奇遇」な分けないか。
どうしよう、ボクは殺し合いなんてしたくない。レイシーさんもそう思ってるはず。それなら素直に逃げるしかないな。
「レイシーさん、逃げましょう!」「ノエル、武器ない?」
おかしいな。台詞がハモらなかった。
武器を持ってないか? 一応持ってるけど、まさか———
「戦うつもりですか?」
「なんだろう? 私、誰かを傷つけるのを怖いとか思えない。むしろ、懐かしいと思えるの……」
ボクはなんともいえなかった。返す言葉が見つからない。国語力の問題ではない。
「で、武器は? って、ちょ、な!?」
ボクはレイシーさんの腕を引いて、全速力で逃げた。レイシーさんが転ばないか気になったが。
逃げている途中で思った。チェシャ猫からは、逃げられるはずがない。
なぜなら…彼はボクらよりも早いし、人じゃないし、「透明になる」という能力が有り、木登りできるし、ここは森だし。
「……逃げる事もできなければ、勝ち目もない」
ボクは立ち止まった。じゃあ、どうすればいいんだ。
「そう、君たちは僕に殺されるだけ。逃げたって、無駄な労力。死ぬのが少し遅くなるだけ」
チェシャ猫の言うとおりだ。せめて、彼女だけでも逃がさないと。
「レイシーさん」「ノエル、武器を渡してよ。、相手が動けなくすれば、逃げられるから」
彼女は何もわかっていなかった。もしかすると、馬鹿なのかもしれない。
「レイシーさん…ボクらはチェシャ猫に勝ち目はないですよ。レイシーさんだけでも逃げてください」
「はははー! 私の辞書に『逃げる』なんて言葉はない! あ、でも、『逃亡』って、言葉ならあるよ?」
きっと彼女は馬鹿なんだろうな。もしかしなくても馬鹿なんだな。呆れて、ボクは深いため息をつく。
「レイシーさんボクが囮になりますから逃げてください師匠たちの小屋の扉はふさがってますが窓がありますからそこから助けを呼んでください」
一息で早口で言った。そして最後に「早く行ってください!」と叫んで、師匠に護身用に持たされている拳銃をチェシャ猫に向けて発砲した。(が、命中率が低くて、外れた)
死ぬかもしれない。それでも、何一つ護れずに死ぬのはイヤだ。
「馬鹿なヤツ。自分の命は大切にしなよ。君は何のために生き延びたんだい?」
……、……。
……何のためって。
「おかしいですね。ボケの過去、知っているんですか?」
「トランプの国で『変』なウサギが言ってた」
まさか、無関係のチェシャ猫に自分の過去を知られていたなんて。人の過去を勝手に言いふらしたウサギって、誰だろう。
心当たりは有るけれど、彼女が生き延びたはずがない。僕だけが、「特別」だったのだから。
「たくさん殺して生き延びたくせに、こんな所で僕に殺されていいの?」
「まだ、死ぬと決まったわけじゃないでしょう」
上手くいけば逃げ切れるかもしれない。
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.45 )
- 日時: 2012/05/02 21:02
- 名前: *響* (ID: a7B.qo42)
- 参照: *響*の読み方知ってる? ※ノイズじゃない。
「……逃げる事もできなければ、勝ち目もない」
だってww かっけぇなぁヾ(´∀`*)
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