複雑・ファジー小説
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- 鏡の国の君を捜して……
- 日時: 2012/07/15 19:14
- 名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)
†ご挨拶†
はじめまして! もしくはこんにちわ。
この話は、コメディ・シリアス・ダークを目指していて、文体がヘタクソかもしれないですけど、生温かく見守ってください♪
†はじめにここのルール・説明†
・荒らしはやめてください。人として最低です。
・できれば、コメントください。嬉しいコメントが来ると、気合が出るので♪
・この話は、『不思議の国のアリス』をテーマにしています。
以上。それではどうぞお楽しみください。
†来てくださった人達†
竹中朱音、(´-_ゝ-)、翠李、*響*、晴樹、ラギば、ゆぅ
†特別†
なし
†目次†
Prologue 【Je vous ai trouvés du pays du miroir 〜鏡の国の君を見つけて〜】 >>1
Ⅰ【Un visiteur blanc comme neige 〜雪のように白い訪問者〜】>>3
>>8 >>9 >>12 >>14 >>19
Ⅱ【Le chapelier qui attend 〜待ち続ける帽子屋〜】>>20
>>21 >>26 >>27 >>28
Ⅲ【L'erreur du chat noir 〜黒猫の過ち〜】>>38
>>39 >>42 >>52 >>58
Ⅳ【Un casseur de prison sanglant 〜血まみれ脱獄者〜】>>59
>>66 >>68 >>71
登場人物 >>2 >>53
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.66 )
- 日時: 2012/07/15 19:13
- 名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)
「みかんの花も鮮やかに色づき、爽やかな薫風が吹き渡って、すがすがしい感じの今日この頃、いかがお過ごしでしょうか」
世界2週旅行を終えて帰ってきた(と、自分で語っていた)青虫さんが私に良く分からない挨拶をしてきた。
「んー。いつもどおり、良い日々は送れてません」
おうちの庭にて、プチプチとバラの花で花占い(今日の朝食を食べるか食べないか)していたら、どこにどのように隠れていたかは謎だけど、花の中から青虫さん登場。
「君はまたそんな時間の使いかたして、この世には生きたくても生きられない人が…知ってる中で14人いるんだぞい。てか、学校に行けぞい」
「私は独学ですからぁ。それにしても相変わらず、キャラが定まりませんねぇ」
青虫の沸くバラの花なんて気持ちが悪いので、ぽいっと地面に捨てた。
「君の家の庭は、相変わらず綺麗だね。でも、虫がぼく以外に見つからない」
「ええ、虫一匹として生かしておきません」ぐしゃっ
確かに足の裏には手応えがあった。足を上げると、青虫さんの死骸は無く、辺りを見回すと、なぜか家のドアノブに張り付いていた。
「生きたくても生きられない人がいるって、さっき言ったのに、むやみに人を殺めてはいけません!」
あなたは人ではない。
「…フぅ…家に殺虫スプレーがあったはず…」
青虫さんは本当に不可解な生物。殺しても殺しても生き返る。それに、なぜかキャラが定まらない。いつも誰に対しても上から目線で非常に腹立たしい。
「殺虫スプレーなんて、オイラには効かないZe!」
「早く死ね」
いつだったか、「どうして死なないんですかぁ? 死ねよ」と、言って見た事があった。「我の様な心の綺麗な虫に終わりは無い。不老不死なのだ」とか言われた。
「大体私は一人で居たいのに、どうして私にかまってくるんですかぁ?」
「君が生きたくても生きられない人々の事をわかってくれるまでSa! HAHAHA!
『生きたくても』生きられない人々……。どうしてこんな世界で生きたいと思えるのか。私には理解できない。
「ねえ、青虫さん」
「何ぞね。われは全てお見通しぞね! くたばれって言いたいんだろう!? ぞね!」
「うん、それも有るけど……」
「私は、死にたいのに生きてる。生きられるから生きてる。死ぬのが怖いから生きてる。…そんな私に、生きる意味はありますか?」
生きるのは、辛い。そのくせに死ぬのは、怖い。生きる事も死ぬことも怖いから、死んだように生きている。
誰かと係る事を避けて、ほぼ一人で生きている。誰かと生きるのは怖いから。
私といれば、必ず傷ついてしまう。同時に、誰かといれば私が傷つく。
それが怖くて怖くて。そんな臆病者な私はどうすればいいですか?
今日の目覚め方は、最悪だった。いつもいいわけでもないけど。大変、よろしくなかった。
まず、いつもの悪夢で跳ね起きる。自分が寝ている空間がタンスの中であることを忘れて…この先はご想像にお任せ。
「ああああ…」
ふらふらしながら、タンスから出ると、エリーゼさんが、自分の家のように紅茶飲みながらくつろいでいた。
「レイシーおはよう。…なにやら、爆発音に近い、凄い音がしたけど…頭、打った?」
「違います、くしゃみです」
「頭から、血が出ているように見えるのは気のせいかしら?」
「涙です」
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.67 )
- 日時: 2012/06/29 18:54
- 名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)
テスト期間はいると、進められないねぇ。
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.68 )
- 日時: 2012/07/15 19:01
- 名前: クリスタル (ID: YOt4GnQH)
私は頭を打ったりなんて、そんな馬鹿なことしてない。してない、してない。
「おひゃようぞだいます」
棺おけのなかからノエルが謎の挨拶をしてきたけど、私もエリーゼさんも無視。
帽子屋の小屋の中には不可解な置物がたくさんあった。その中に棺おけが置いてあったのが昨日から印象的だったけど…。
「ノエルは…バンパイアなのか、な?」
「…はい?」
ノエルがバンパイアなら、棺おけで眠っていた事とか、不健康そうな肌とかのことが説明できる。
ノエルが、少し不満そうな顔で
「えと…僕の挨拶については、コメントくれませんか? ボケてみたんですが」
「うわ、面白くない」
本心を告げると、口を尖らせ、不機嫌そうな顔になった。あ、かわいい。
「そういえば、キルはどこにいるのかしら?」
そうだ。キルさんの家なのに、キルさんがいない。なのに居候の3人がいる。
「帽子職人の朝は早い。とか言いながら、朝早くに出かけましたよ」
「あいつ、真面目に帽子作ってないくせに。まあいいわ」
エリーゼさんはなにやらぼやきながら、小屋の戸棚をあさる。
シャキーンと、ワインボトルを二つ取り出して、その両方を開封……。
「朝から飲酒、してみたかったのよね〜!」
「エリーゼさんて、何歳ですか?」
「永遠の18歳よ!」
未成年の飲酒は、法律的に禁じられているはずじゃないのか。
そう言おうと、口を開きかけた時ノエルがそっと教えてくれた。
「彼女、実は三十路の手前です。29年生きてます」
「…長生きね」
勝手にお邪魔しているわけで、何もすることが無いので小屋の中をぐるぐる(100週以上)していたら、ノエルがゆで卵をくれた。
「わあ、ゆで卵。ありがとう…」
殻まできれいにむいてくれちゃって。殻をむくのが一番楽しいのに。
「僕、ゆで卵しか作れないので、喜んでもらえて、嬉しいです」
そうか、そうか。こちらとしても、嬉しがってもらえて、嬉しいけど…ゆで卵をもらっても、実は嬉しくないんだよ。
とりあえず、にこにこした。
「…ヒック」
それにしても、ゆで卵、オンリーて。家庭的という言葉からかけ離れすぎると、そうなるのか。
ずっとニコニコしていたら、ノエルもにこにこ。…塩とか、もらえないのかな。
「レイシーさんは、ハンプティダンプティ食べるの初めてですか?」
「はんぷちーでんちちー……?」
私ほどのリスニング力じゃ、聞き取れそうも無い名前だった。
「実は僕、調理するの初めてで…自信ないんですけど、どうぞ」
「ういっく」
「調理って、茹でるだけじゃない…」
…気にしないように心がけたけれど、さっきから、酔いどれウサギが煩い。静かにしてくれないかなぁ。
「あと、僕卵アレルギーなんです。触るのも無理なんですよねえ」
「……じゃあ、何で得意料理がゆで卵なの……」
「不思議ですね、アハは」
心のこもってない乾いた笑い声だった。
がちゃっ。キルさんがなぜかビショ濡れで帰ってきた。
「…沼に落ちたわけではないぞ。雨が降ってたんだ」
「師匠、まだ何も言ってません」
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.69 )
- 日時: 2012/07/11 19:28
- 名前: *響* (ID: /f6cMoTi)
はんぷちーでんちちー……?て・・ww
おいw
ハンプティーさんを食べるだなんて。。
・・・・
私にも食べさせろ!!
- Re: 鏡の国の君を捜して…… ( No.70 )
- 日時: 2012/07/12 12:37
- 名前: クリスタル (ID: EoQr4tcT)
そうなります?
・・・・食べたいの?
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