複雑・ファジー小説
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- フライトドクターストーリーズ
- 日時: 2017/09/19 15:49
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
☆attention
この物語を書いている作者は、駆け出しの初心者作家です。
また、医療のことをかいていますが、医者でも看護師でも医学生でもありません。自分の調べた知識だけで書いています。
そのため、なにかおかしいところがある場合がございます。
もし、これを読んでくださっている方の中で医者、看護師、医学生などの医療関係の職についている方がいらっしゃるなら、間違い等ガンガン指摘してください。
プロローグ
救命救急センター。
それは、命を救う最後の砦。
そして、救命救急の攻めの切り札、ドクターヘリ。
出動要請から離陸まで3分。
時速280kmの機動力。
この物語は、命を救うために戦い続ける人々を描いたものである。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.70 )
- 日時: 2017/08/26 18:47
- 名前: Rain (ID: rBo/LDwv)
能天気な声と共に姿を現したのは、青年・・・?
青年は、黒髪のショートヘアーに、くろぶちの眼鏡をかけている。服装は、白衣。
「あーーー!!!」
その姿をみとめた赤川が大声をあげた。
「どうした、赤川。って、あーーー!!!」
杉野もそれに続く。
「はいはい、二人とも叫ばない。なんですか、僕は疫病神ですか?」
「いや、驚くに決まってるだろ。いつもロッカーから出てこないヒキニートRainが。」
「ヒキニートとは失敬な。インドア派と言っていただきたい。」
Rainと呼ばれた青年が呆れながら、言葉を発した。
「さて、今日はちょっとした用事があって来たんですが・・・。まあ、百聞は一見にしかずですね。そーれっ!」
Rainが「パンッ」と手を叩いた。
その瞬間、辺りが暗闇に包まれる。
「Are you ready? 」
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.71 )
- 日時: 2017/08/27 21:36
- 名前: Rain (ID: KG6j5ysh)
赤川said
意識が戻ると、目に一番に入ったのは、旅館だった。
「赤川先生、ここ、どこっすか?」
「杉野、そんなん俺が聞きたいよ。」
今ここにいるのは、俺、杉野、浅野、きららなど、さっきまで一緒にいたメンバー。
「確か、いきなりヒキニートの青年が現れて・・・?」
きららは、Rainの名前を覚えていないようだ。
・・・!
みんなを見て気づいた。全員私服になっている!
ま、まあ、医療ユニフォームだと面倒なことになりそうだもんな。
ましてや今は、ドクターヘリをテーマにしたドラマが放映中。確実にロケだと思われる。そこの気遣いは出来るんだな。
「わわっ!」
「ひゃっ!」
うわっ!
運航管理室にいたはずの若松、神谷、倉橋さん、双子の機長と整備士が現れた。
Rain、ちょっとこれは怪奇現象レベルだぞ。
すると、Rainの声が聞こえてきた。
「レディース・アーンド・ジェントルメーン!どうも、Rainです!」
ラップ音のような音と共に、姿を現す。
「いやー、どーも皆さん。すんませんね、混乱させてしまって。まあ、皆さんにつべこべ言われる前に連れてきた方が早いと思いましてw」
笑うな、この野郎。
「さて、今日は皆さんの日頃の疲れを癒してあげようと思いまして、ここに連れてきたわけですよ。ああ、でも教授は出張で見つからなかったので無理でした。」
おい、教授こそ一番癒しが必要だろ。
「んで、皆さん今思ってること一緒でございましょう?」
そらそーだ、病院はどうすんだよ。
「病院に関しては、全く心配なしです。あなた方のクローンをぶちこんでおきました。記憶も、見た目も何もかもあなた方と一緒です。」
何でも出来るのな、作者って。
「そんじゃ、宿に入りますか。ほら、ついてきてください。」
Rainにうながされるまま、俺たちは宿に入っていった。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.72 )
- 日時: 2017/08/28 20:01
- 名前: Rain (ID: OZxqQ4OG)
宿に入った俺たちは、部屋に通された。
Rainが言うには、
「僕の能力で貸しきりにしときました〜」
だそう。
部屋は男女でわけたが、結構狭い。
まあ、いっぱいいるもんな。
女性陣はいいよな、人数少ないもん。
おまけに、Rainもいる。しかもゲームをやっているというヒキニートっぷり。
それでなぜ、ヒキニートと呼ばれるのを嫌がるのか。訳がわからん。
「皆さん、どっか行ってきたらどうですか?僕はここにいるんで。」
それじゃ、行ってくるか。
部屋にRain一人を残し、俺たちは宿の近くの店に向かった。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.73 )
- 日時: 2017/09/01 13:27
- 名前: Rain (ID: 9RGzBqtH)
若松said
ドクターヘリスタッフのミーティング中、いきなりRainが乱入してきた。そしてこの旅館に連れてこられた。というわけで、私達はここにいる。
部屋は思ったより広く使えている。まあ、救命救急センターの女性スタッフは少ないからね。
「若松せんせー。若松先生はなんでフライトドクターになったんですか?」
きららが聞いてきた。
「人を助ける仕事に就きたくて。で、一番に思い付いたのが医者だった。そこから救命救急センターに来て、フライトドクターになった。」
私は、物心ついた頃から将来の夢は医者だった。
たくさんの人を救いたいと、幼い頃から夢見てた。それは、今現実になっている。
「きららさんは?なんでナースになったの?」
きららは微笑み、楽しそうに語りだした。
「私は、親の影響ですね。それと、看護師ってかっこいい仕事だと子供のときは思っていたので。」
「今は看護師のこと、どう思ってる?」
きららの口ぶりに倉橋さんが突っ込みを入れる。
「外面だけはかっこいい仕事です!」
「外面だけですか!?」
場が和む。きらら、初めてきた頃とは変わったなあ。
その後、Rainが訪ねてきて、男性陣は外に出かけたと伝えに来た。
でも、私達は部屋で女子会(仮)を続けることにした。
- Re: フライトドクターストーリーズ ( No.74 )
- 日時: 2017/09/09 12:19
- 名前: Rain (ID: lQjP23yG)
その後話題になったのは、CSの倉橋さんのこと。
おそらく、この中で一番不思議な人物だ。
「倉橋さんは、どうしてCSになったんですか?」
「理由は簡単ですよ。」
一呼吸置いて、倉橋さんが理由を口に出した。
「CSになれば、ドクターヘリ見放題じゃありませんか!」
・・・え?
あ、そういうこと?
忘れていた、この人こういう人だった。
「最初は、ドクターヘリに関わる仕事としてフライトドクターかフライトナースも考えたんですよ。でも、私の最大の弱点が仇となって、諦めたんですよね。」
「最大の弱点?」
仕事を完璧にこなし、学生時代は成績優秀だったらしい倉橋さんの弱点?
普通に無さそうなんだけど。
「体力の無さと、血に対する耐性の無さなんです。」
・・・納得。
体力が無ければ救命救急医は務まらないし、血がダメなんて言ったらまともに勤務出来ないじゃん。
「はーい、そこでしつもーん!」
「どうしました、工藤さん?」
「前、患者さんのご家族の方がめっちゃ暴れたじゃないですか。倉橋さんがサクッと何とかしたって聞いたんですけど、力ずくでねじ伏せたんですか?結構大柄な方だったんで、体力が無いとねじ伏せるのはきついと思うんですけど。」
確かに。少し前に患者さんの家族がロビーで暴れたことがあった。私達は患者に対応しなければいけないのに、患者の家族の対応もしなきゃならないと途方にくれていた。
そこに倉橋さん登場。
「適当に対応しておきますから〜」と言ってくれたので、私達は患者に対応することが出来た。
「ああ、そのことですか。まあ、かなり強引でしたけどね。なんなら実演しましょうか。ちょっと若松先生、立っていただけますか?」
少し怖いけれど、立った。
「方法はとても簡単です。こうするだけ!」
・・・うわっ!
く、首になんか触ってる!
「倉橋さん、なにを首に突きつけてるんですか?」
「指ですよ。」
え。ほんとに指?
いや、マジで殺されそうな気がしたんだけど。
「たかが指で、なんでそんなに殺気がでるんですか?」
倉橋さんは私を解放すると、座って話し始めた。
「うーん、それは私の過去が関係しているのですが。久しぶりに振り返ってみますか。」
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